見て感じるボディ【1】コムラマイ | Numero TOKYO
Art / Feature

見て感じるボディ【1】コムラマイ

アーティストたちの目に体はどのように映るのだろう。 それは大きさを変え、形を変え、体の新しい一面を、新しい可能性を教えてくれる。 体には、まだまだ私たちの知らない自由な世界が広がっているのだ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年6月号掲載)

『nude』©comuramai
『nude』©comuramai

コムラマイ

『nude』

コムラマイは”ヌード”を撮る写真家だ。とはいえ、いわゆるセクシュアルな裸を意味するヌードではない。肌理、ほくろ、数本だけ伸びた毛、治りかけの傷、唇、指先……。彼女が写すのは、身体のごく些細な一部分だ。この作品を見ていると、他人の秘部を覗き見しているような、不思議な気分になってくる。同時にヌードは、誰にとっても身近なものだと気づく。だって、自分の手の平をまじまじと見ていると、生々しく感じてこないだろうか?

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Text : Akane Naniwa Edit : Keita Fukasawa, Chiho Inoue, Sayaka Ito, Mariko Kimbara

Profile

コムラマイcomuramai 1993年、徳島県生まれ。博報堂プロダクツ勤務後、2017年よりフリーランスのカメラマンとして活動を開始。18年、第54回神奈川県美術展写真部門大賞受賞、19年には限定300部の初写真集『come closer』を刊行。身体にクローズアップしたヌード写真と、ぼやけた風景写真を中心に制作中。アート作品の撮影、演劇やライブの記録、プロフィール写真などの撮影も行う。

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