Culture / Feature
実践! 自分を愛するための小さなアイデア30 【day13】お気に入りのアルバムを聴く
前へ進みたいな、最近ちょっと疲れたかも……と思うとき自分のご機嫌を取るための処方箋を持っていますか? 簡単に気分を上げられる日常のアイデアから、エキスパートがおすすめするセルフラブの特効薬まで難易度別に、30日間デイリーで紹介! ( 『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2021年5月号掲載)
Day.13 「お気に入りのアルバムを聴く」
難易度:★☆☆(今すぐにトライできる!)
サブスクの普及により、曲単位で聴くのが主流の今だからこそ、あえてアルバムをじっくり鑑賞してみる。心にフィットするアーティストの世界に浸ったら、見える景色が変わるかも。ミュージシャン大竹雅生が自分のために選ぶ一枚はこれ。 Bülent Ortaçgil 『Benimle Oynar Misin』 「スーツを着て会社員として働いていた20代の頃、朝の通勤時のお決まりのBGMが、この40年ほど前に異国の地で録音されたフォークアルバムでした。満員電車からふらふらと降り地下鉄の駅を出て、朝のオフィス街を寝不足の憂鬱な頭で歩いているとき、トルコ語でぼそぼそと囁くソフトな歌声に耳を傾けていると、本来の自分を取り戻せるような気がしました。そして同時に、労働意欲もみるみる削がれていきました。そんな個人的なエピソードとは関係なく、いつ聴いても素晴らしいアルバムです」Edit:Sayaka Ito, Chiho Inoue, Saki Shibata, Yukiko Shinto, Mariko Kimbara