Culture / Feature
私たちが写真を撮る理由 vol.2 水原佑果
普段は“撮られる側”の彼女たちはなぜ、自らカメラを構えシャッターを切るのか。ライフスタイルが一変した2020年。今年いちばん心に残った一枚とは。第二回は水原佑果。(『Numéro TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年1・2月合併号)
フィルムならではの“ミラクル”
「写真を整理していてピンときたのはこのミラクルな一枚!」。数年前にミラノに行ったときにフィルムで撮影した風景に、水原佑果が今年遊びで撮った姉・希子の写真が偶然重なった。「現像してびっくり(笑)」。20歳の頃に希子から借りたCONTAX T3を使い、フィルムの質感や美しさに感動。「その感動をずっと覚えていて自分用のチェキを購入」。2020年も幾度となくシャッターを切った。
「写真以外にも、やりたいことに没頭する時間が増え、将来のヴィジョンが明確になった一年。そのなかでも友人と遊んでいる瞬間、癒やしを感じた瞬間など10年後に“面白かった”と思えそうな情景を切り取れることが写真の魅力。来年もいろんな表現を追求したいです!」
Text:Nao Kadokami
Profile
水原佑果Yuka Mizuhara
1994年生まれ。モデル。国内外のファッション誌を飾るほか、パリコレクションに出演するなど、同年代の女性にとってのファッションアイコンとして活躍。またDJとしてイベントに参加するなど、音楽方面にも活動の場を広げている。