うつわショップに聞いた、心躍るうつわ vol.2 代々木上原「FOOD FOR THOUGHT」
自宅で過ごすホリデーシーズン。特別な日の食卓を華やかに彩り、毎日使えるうつわを今こそ手に入れたい。東京の気になるギャラリーやショップに、おすすめのうつわを伺った。第二回目は「フードフォーソート(FOOD FOR THOUGHT)」上原店へ。
フードフォーソートは、フォトグラファーとして活躍する五十嵐隆裕さんが2017年にオープンした、うつわを中心にテーブルまわりの日用品を扱うセレクトショップ。妻で料理家の渡辺有子さんがディレクターを務め、料理をする人の視点から、自分の食卓で使いたいものだけを厳選している。
「“FOOD FOR THOUGHT”には“よりよく生きるためのヒント”と言う意味がある。なくてもいいけれど、あると生活が豊かになるものを提案しています」と五十嵐さん。
森岡由利子さんの高台皿で、食卓を格上げ
高さのある高台皿(こうだいざら)は、和歌山は高野山で作陶する陶芸家・森岡由利子さんの作品。李朝白磁に魅せられた森岡さんは、韓国の窯場で学んだ経験も。素焼きをせずに釉薬を掛けてすぐに本焼きする、生掛けという技法を用いて薪窯でじっくり焼くので、釉調に独特のムラが出てやわらかくこっくりとした風合いが出るのだとか。
「高台皿は李朝の典型的な形。特に六角や八角はおめでたい席で使う縁起物です。食卓をぱっと華やげくれるので、正月やクリスマスなど、ちょっと格上げしたいときにぴったり。和食はもちろん、洋食にも合うんです」
手に取りやすいオリジナル商品も充実
フードフォーソートでは、オリジナル商品も展開する。「20~30代の方にも気軽に手に取っていただきたい、枚数や個数を好きな数だけ揃えられるうつわを提供したいという想いから、開店時からオリジナル商品は幅広く展開しています」
「写真のモールグラスは、フランスのアンティークから着想を得、渡辺と僕で現代風にリデザインしたもの。国内の職人に、ひとつひとつ手吹きで作ってもらっています。手前のいちばん低いSサイズは日本酒やハードリカー用、Mサイズはお茶やジュースなど多用途に、背の高いLサイズはシャンパングラスとして」
2020年12月現在、フードフォーソートはオンラインショップを中心に営業中。実店舗の上原店、西荻店はともにコロナウイルス感染拡大防止の観点から休業しており、個展開催期間のみ臨時で営業する。ステイホームでのショッピングを楽しんで。
FOOD FOR THOUGHT オンラインショップ
URL/foodforthoughtshop.net
FOOD FOR THOUGHT 上原店
住所/東京都渋谷区上原2-33-4
TEL/03-6416-8294
URL/https://520fft.tumblr.com/
※2020年12月現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、臨時休業中。展示会開催中のみ営業するので、最新情報はFOOD FOR THOUGHTのインスタグラムかツイッターをチェックして。
うつわショップに聞いた、心躍るうつわ
Photos:Koji Yamada Edit & Text:Mariko Kimbara