私たちのニュースタンダード file. 22 ソムリエ/ワインインポーター 牧野文夏 | Numero TOKYO
Culture / Feature

私たちのニュースタンダード file. 22 ソムリエ/ワインインポーター 牧野文夏

私たちが直面した、いまだかつてない困難。コロナ禍で見つけた新しい価値観について、ファッション業界人に聞く連載シリーズ。 STAYHOME期間を経て手に入れた、それぞれの“ニュースタンダード”とは。第22回目は、ソムリエでワインインポーターの牧野文夏。

──STAYHOME期間中に始めた新しい趣味や習慣、活動について教えてください。 「発酵ドリンク作りを始めました。自粛期間の初期、アルコールの消費量がすごく増えたんです。外に出れないストレスもあったかもしれないのですが、途中でこれはマズいかもしれないと思うようになって。そんな時に友達とZoom飲み会をする機会があり、最近発酵ジュースを自分で作っているという話題になって、これはいいかもしれない!と思ったのがきっかけです」

「去年からザワークラウト作りに入れ込んでいたので家にはガラス容器もたくさんあり、まずはパイナップルの発酵ドリンクであるテパチェを作り始めました。フードマガジン『Bon Appétit』がテストキッチンから配信するYouTubeでいろいろな発酵食品のレシピが観れるので、テパチェ以外にもハーフサワーピクルスを作ったり最近はコンブチャ(少し前に日本でも流行った紅茶キノコ)にハマっています。友人からスコービー(菌株)を分けてもらい、見た目は若干グロテスクなのですが、不思議なことにだんだんと愛着が湧いてきました。好みのフレーバーにできるため飲み飽きません。気に入ったのは、ブルーベリーとキウイのコンブチャです」

「そのほかにも、魚屋さんで魚を買う機会が増えたのも自粛期間からでした。以前は仕事から帰る時間にはスーパーに行っても美味しそうな魚が残ってることは少なく、自粛期間はお昼休みに買い物に行って新鮮な魚をゲット。あまり手をかけなくても新鮮だと美味しいです。写真は鯵の塩焼き」

──コロナ以前と今で変化したことはありますか?

「良い変化は生き急がなくなったこと。悪い変化は外出が減って以前より社交的ではなくなったこと、運動不足になったことです。でも今は思いっきり楽しむのは難しいので、準備期間として割り切って過ごしています」

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Edit: Yukiko Shinto, Nozomi Urushibara

Profile

牧野文夏Ayaka Makino メルボルンや都内レストランでのソムリエを経てワインインポーターに転職。ワインに限らず日本酒、クラフトビールも愛する飲兵衛。増えた家時間はもっぱら海外ドラマを観ています。最近のヒットは『グッド・ファイト』。

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