新・食習慣 フレキシタリアンにTRY! Vol.4 グロッサリー編
新しい生活様式ともに、食への興味は深まる一方。けれどもう美味しいだけでは心が満足できなくなっているよう。健康のことはもちろん環境へ配慮しているかどうか、ファッションと同様に食にもサステナブルへの意識が高まっている。そこでストイックにヴィーガンに転向とまではいけないけれど、まずはプラントベース(植物由来の食品)で時々は肉や魚も食す、ゆるベジタリアン=フレキシタリアンから始めてみない? という短期連載がスタート。第4回はおうちご飯で使えるグロッサリー編。
パリ生まれの「Bio c’ Bon」にプラントベース食品が大充実!
2016年に日本上陸し、続々新店がオープンしているパリ発のオーガニックスーパー「Bio c’ Bon(ビオセボン)」。ヴィーガン、ベジタリアン向けの食材が充実しているという今年6月開業のウォーターズ竹芝内のビオセボン アトレ竹芝店で、さまざまなグロッサリーをピックアップしてみた。
まずは野菜と気軽に楽しめるドレッシング類から。こちらはドイツ発でヴィーガンであると同時にオーガニックなうえにグルテンフリー。マヨネーズの卵はもちろんのこと、ドレッシングとも大豆、甘味料、添加物、酵母エキスも不使用。花崗岩で挽いたマスタードを使用するなど特別なこだわりの白ワインビネガーをはじめ、菜種油、りんご果汁、アーモンドなどの有機素材の特性を活かし、巧みなコンビネーションでコクを持たせている。
ひよこ豆は満足感が得られるフレキシタリアンの救世主、ファラフェルとフムス。イギリス製のこちらはスパイスとともに粉末状にしてあるので、熱湯や水とレモン汁、オリーブオイルを加えれて冷やしたり揚げたりすれば、手間がかからず中近東風の一皿が完成。
素材をダイレクトに食すスープ類は、オーガニック&ヴィーガンが安心。こちらはフランス製でビオセボン直輸入。じゃがいも、人参、セロリアック、カリフラワーなどの野菜の食感を楽しめる食べるスープ(左)と、ズッキーニの甘さにバジルの爽やかな香りを効かせたとろりとしたスープ(右)。一回分ずつの小分けなのも嬉しい。
次はお手軽なインスタント食品を。これはイタリアのビオ認証のオーガニック野菜を使ったカップキヌア。42℃の低温乾燥で素材の旨味と栄養素を凝縮。 お湯を注いで5分待ち、オリーブオイルを加えるだけで完成。
インスタントラーメン王国、日本にもヴィーガンの袋麺が! この焼そばは動物性原材料、魚介由来成分はもちろん、ネギ、にんにく、にら、らっきょう、あさつきの五葷、化学調味料、着色料不使用。植物油で揚げた国産小麦粉の麺に、旨みの効いた特製ソース付き。
乳製品もプラントベースで再現可能!
このところ一般のスーパーでもよく見るようになったのが、豆乳などプラントベースミルク。インポートものはオーツ、カシューナッツやヘンプミルクまであり、パッケージもかわいいものが多い。ビオセボンではこのほかイタリアからの直輸入イゾラ ビオのミルクも各種扱う。
続いては、動物性油脂のバターに代わるプラントベースの有機スプレッド。オーガニックの菜種油、ココナッツオイル、シアバターなどを使っており、融点が低いためバターさながらのコクとトロリとした質感に驚く。サステナブル世界1位のデンマークから。
同じ乳製品ではチーズも。このモッツァレラの代用品は発芽玄米が主原料。本場イタリアで作られているが、モッツァレラとはまたひと味違ったスムーズな食感が特徴。
こちらの店舗でも人気が高いのがヨーグルト。このオランダ発のハッピーココはココナッツミルクで作られた“ココグルト”。滑らかでクリーミーな食感で、糖分にはローゲーンシュガーを使用している。
最後におうちご飯に欠かせないワインも、もちろんヴィーガンをラインナップ。ヴィーガンワインとは、絞ったぶどう果汁からオリや浮遊物などを取り除く清澄という工程で、通常使われる動物性タンパク質由来のゼラチンや魚油、卵白などを使わずに、植物系の素材を用いたもの。食卓におしゃれなデザインのフランスワインも用意して、プラントベースの食を満喫したい。
Bio c’ Bon アトレ竹芝店
住所/東京都港区海岸1-10-30 アトレ竹芝 タワー棟1階
TEL/03-5422-1555
営業時間/8:00-22:00(土・日・祝 10:00〜)
休/無休
URL/www.bio-c-bon.jp
Photos:Koji Yamada Edit & Text:Hiroko Koizumi