田中杏子の私的ビューティ考 vol.1 フレグランス
編集長・田中杏子のプライベートな視点から、「これいい!」と直感した新作コスメを紹介する連載がスタートです!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2020年10月号掲載)
【Ako’s View】
「もともとはフローラルやムスクのフェミニンな香水が好きです。今まで香水は、自己表現のツールという“対他者”視点で選ぶことが多かったけれど、最近は“自分”のための香りも気になります。自分が心地いいと感じる香りは、気分のスイッチングにもいいですよね。家では香木やキャンドルでアロマのある生活を楽しんでいます」リラックスしたい夜、自分時間のお供にしています
「シャネルが初めて作った“夜のための香水”。といっても夜遊びの夜ではなく、リラックスへと誘う、家での夜時間を楽しむための香りなのが素敵」。フレッシュオリエンタルの香調はそのままに、より柔らかなノートへ昇華。肌や髪、リネンにも。
ココ マドモアゼル ロー プリヴェ [50ml] ¥9,800(9月4日発売)/Chanel(シャネル カスタマーケア 0120-525-519)
朝のシャワー後に浴びたい! すごく好きな香りです
「朝の日差しを浴びたときのように、気分がしゃきっとしてすごくいい! 他人のためでなく、自分が心地よくなるために纏いたい香りです」。爽やかなベルガモットとともに、ふんわりとした紅茶の心地よさに包まれる。過去に完売歴もある限定フレグランスが復刻。
アールグレイ オードパルファン[40ml] ¥3,800(オンライン限定発売)/Shiro(シロ 0120-275-606)
手にするだけで宇宙へと誘ってくれるよう
「ふわっとした浮遊感を味わえるような気持ちのいい香りで、すごく好き。星屑がちりばめられたボトルも素敵」。インセンスや黒茶の香りが、清らかでいて深遠な印象を描き出す。
ロンブル デ メルヴェイユ オードパルファム[100ml] ¥19,900/Hermès(エルメス ジャポン 03-3569-3300)
気分をスイッチしたい時に使いたくなるコロン
「イチジクの香りが、透明感があって爽やか。全身に浴びるように纏える軽やかさもいい」。たおやかな蓮の花が香る、ライトタッチなフローラル。
フィグ & ロータス フラワー コロン[100ml] ¥16,000(9月4日発売)/Jo Malone London(ジョー マローンロンドン 0570-003-770)
“誰か”のためにまといたい、うっとり酔いしれる香り
「夜のデートにつけたい気分になる、女性っぽさが開花する香り」。チュベローズやジャスミン……白い花々の奏でる濃密なムスキーノート。
グッチブルーム プロフーモ ディ フィオーリオードパルファム [50ml] ¥11,300(9月2日発売)/Gucci(ブルーベル・ジャパン 0120-005-130)
ベチバーの香りに、懐かしさを感じます
「昔好きだった人を思い出すような、甘酸っぱい気持ちがこみ上げる香り。かすかな男っぽさが感じられます」。ブランド初の香水コレクションは、ベチバーが主役の注目作。
09.27.65オードパルファム ベチバーアブソリュート [75ml] ¥31,000/Thom Browne(トム ブラウン 青山 03-5774-4668)
Photos:John Chan Edit:Naho Sasaki
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