Food / Feature

新・食習慣 フレキシタリアンにTRY! Vol.2 朝ごはん編

新しい生活様式ともに、食への興味は深まる一方。けれどもう美味しいだけでは、心が満足できなくなっているよう。健康のことはもちろん、環境へ配慮しているかどうか、ファッションと同様に食にもサステナブルへの意識が高まっている。そこでストイックにヴィーガンに転向とまではいけないけれど、まずはプラントベース(植物由来の食品)で時々は肉や魚も食す、ゆるベジタリアン=フレキシタリアンから始めてみない? という短期連載がスタート。 第2回はヘルシーなライフスタイルに欠かせない朝ごはん編。


「LOS TACOS AZULES」の絶品朝タコス

「メキシコの国民食、タコスを次のレベルに引き上げたい」という店主マルコ・ガルシアの思いで、メキシコ北部モンテレイで手掛けていた同名の店を東京に移してオープンした「LOS TACOS AZULES(ロス・タコス・アスーレス)」。以来2年、在来種のブルーコーンを毎朝製粉機で挽き、オーダーごとにプレスして焼くトルティーヤの本格的な味わいが、思いがけないダークなブルーの色調とともに話題に。



この店で現在、水曜から日曜に提供されているのが“朝タコス”。具材は日本の食材を生かしたものも多く、酸味と粘り気が特徴のサボテンとひよこ豆を和えた青菜ベースの具、ポブラーノという唐辛子のクリーム煮、スモーキーな焦がしナスと臭みのない今牧場の山羊チーズにアボカドを添えた具(写真右から)など、乳製品以外はプラントベースなのに豊かな味わいを楽しめる。またほうづき種のトマティーヨとセラーノという青唐辛子などを使ったサルサヴェルデ、辛みが強めのハバネロを加えた焦がしトマトのサルサなど、タコスに添えるサルサも自家製。空腹具合に合わせて、1点からオーダーできるのもうれしい。

常時10種類以上ラインナップされているタコスは一品¥390〜¥900。ブルーコーン茶¥650
常時10種類以上ラインナップされているタコスは一品¥390〜¥900。ブルーコーン茶¥650

平日ならノンカフェインで香ばしさのあるブルーコーン茶と、週末なら北海道の多田農園のシードルなど日本のナチュールワインや、アガベを主原料としたメキシコの蒸留酒メスカルと本場さながらにアルコールとともに。朝からこんなに美味しいでき立てのタコスを頬張る幸せが、きっと充実した1日にしてくれるはず。

LOS TACOS AZULES
住所/東京都世田谷区上馬1−17−9
TEL/03-5787-6990
営業時間/9:00〜15:00(L.O.14:30)

*現在、夜の営業は休止中。詳しくはウェブサイトにて。

定休日/月・火

URL/www.lostacosazules.jp

「東京豆漿生活」で心和む台湾式朝ごはんを


2019年1月にオープン、朝活のきっかけにもなっているのが台湾式の朝ごはんを楽しめる「東京豆漿生活(トウキョウトウジャンセイカツ)」。台湾の豊かな朝食に感銘を受けたオーナーの田邊与志久さんが、その文化を日本にも伝えたいとスタート。五反田の駅近くのオフィス街と住宅街を結ぶ一角に、コロナ前は連日早朝から並ぶ人が続出していたとか。店名の豆漿とは豆乳のことで、豆漿製造室では毎朝しぼりたての自家製豆乳が作られている。豆の種類は季節に合わせて選ばれており、8月の取材時はさっぱりとした味わいの北海道産とよまさりを使用。

鹹豆漿 ¥450  花生餠、蘿蔔絲酥餅 各¥250
鹹豆漿 ¥450 花生餠、蘿蔔絲酥餅 各¥250

いちばん人気は豆乳に酢を加えることでとろみを出し、醤油やラー油などで味付けした鹹豆漿(シェントウジャン)という温かい豆乳スープ。台湾の揚げパン、油條(ヨウティアオ)が添えられており、優しい味わいのアクセントになっている。

一緒にいただきたいのが、サクッとした食感が特徴のミニパン、酥餅(スーピン)。甘辛6種ほどの具材があり、プラントベース派におすすめなのが、甘さとコクのなかに塩味が効いたピーナッツ餡の花生餠(ホァセンスー)と、手切りの細切り大根を味付けしたおかず系の蘿蔔絲酥餅(ルゥオボスーソービン)。皮にはラード、具材に干し海老が使われているが、フレキシタリアンならこれくらいは許容範囲。

新メニューに肉のでんぶ、肉鬆(ロウソン)を使った台湾式おにぎり飯糰も仲間入り。台湾式朝ごはんで、穏やかな1日をスタートして。

東京豆漿生活
住所/東京都品川区西五反田1-20-3
TEL/03-6417-0335
営業時間/9:00~15:00 ※なくなり次第終了
定休日/日
URL/www.facebook.com/tokyomamehana/

日本の“モーニング”を地球に優しく進化させた「KOMEDA is □」


地域密着型で日本の喫茶店文化を牽引するコメダ珈琲店が、今年7月、東銀座に“地球とくつろぐ喫茶店”をコンセプトにオープンしたのが「KOMEDA is □(コメダイズ)」。お肉を休む日をつくろうという提案で、すべてのメニューがプラントベースとなっている。ヴィーガンメニューにありがちな、おいしさ不足を1年以上かけて研究。コメダ珈琲店のこだわりである食べ応え、満足感を実現し、プラントベースの食生活が一過性のトレンドに終わらないスタンダードになることを目指している。

7:00AM~11:00AM提供のモーニングは、1ドリングにサービスされる(コメダブレンド¥650〜、写真はオーツミルクコーヒー¥680)。トッピングは上白砂糖不使用のジャムとごまコンフィの3種から選べる。サイド(¥280)にはフレッシュミニサラダ、キャロットラペも。
7:00AM~11:00AM提供のモーニングは、1ドリングにサービスされる(コメダブレンド¥650〜、写真はオーツミルクコーヒー¥680)。トッピングは上白砂糖不使用のジャムとごまコンフィの3種から選べる。サイド(¥280)にはフレッシュミニサラダ、キャロットラペも。

コメダ珈琲店といえば思い浮かぶ、あのモーニング。こちらの店舗ではコーヒーに食パン1/2枚、トッピングのスタイルはそのままに、すべてをプラントベースで提供。自社工場で焼き上げた食パンの焼きたてトースト、バターの代わりにぬる豆乳クリーム、そして定番の名古屋名物おぐらあんをセット。アラビカ種のサステナブルなコーヒーにオーツミルクを入れて。サイドにソイヨーグルトを加えれば「KOMEDA is □」流のモーニングに。

あぶりソイミートのレモンサンド ¥1,180 アイスオーツミルクコーヒー ¥680
あぶりソイミートのレモンサンド ¥1,180 アイスオーツミルクコーヒー ¥680

また焼き鳥をイメージした具材を挟んだあぶりソイミートのレモンサンドは、野菜もしっかり取れるうえ落ち着く味わいでボリュームたっぷり。朝こそしっかりお腹を満たしたい人におすすめ。
これらのメニューは常時提供されており、3種ソースの豆腐フリット(¥690)とグラスワイン(¥790)で夜の軽飲みも楽しめる。

物流の廃材で循環を表現したビオトープを店内中央に設え、廃ガラスのペンダントライト、コーヒーかすを混ぜた壁材、床にもエコタイルを使用するなど空間の装飾でもサステナブルを実践。ゆったりしたボックスシート、仕切りのあるカウンター席など、コメダ珈琲店が培ってきたくつろぎを進化させている。


KOMEDA is □

住所/東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア1階 

TEL/03-6260-6369
営業時間/7:00~22:00(L.O. 21:30)※短縮営業中
休/無休

URL/www.komeda-is.com

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Photos:Koji Yamada Edit&Text:Hiroko Koizumi

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