インフルエンサー Ayaさんインタビュー 「“キャッチする”という感覚はすごく大切にしています」 | Numero TOKYO
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インフルエンサー Ayaさんインタビュー 「“キャッチする”という感覚はすごく大切にしています」

Numero TOKYOの誌面とWEB、YouTubeで連動するビューティの新連載「ちょっぴりスピリチュアルで幸せな美容」の第一回に登場したインフルエンサー、Ayaさんにインタビュー。

ジャケット¥121,200  パンツ¥96,600/ともにLemaire ネックレス¥53,000  右手のリング¥32,000/ともにAll Blues(すべてエドストローム オフィス) イヤカフ¥23,000/Tomwood(ステディ スタディ) 中に着たトップ/スタイリスト私物
ジャケット¥121,200 パンツ¥96,600/ともにLemaire ネックレス¥53,000 右手のリング¥32,000/ともにAll Blues(すべてエドストローム オフィス) イヤカフ¥23,000/Tomwood(ステディ スタディ) 中に着たトップ/スタイリスト私物

「キャッチすることがその瞬間、年、時代によっても変わってくると思うので、その部分はいつも自由でいたいなと思っています」

──インスタグラムのフォロワーは23.5万人(2020年8月現在)。インフルエンサーとして活躍するAYAさんは、まちがいなく影響力を持つ女性。今のAyaさんとなるまでの道のりを教えてください。 「上京して、美容部員の仕事をずっとしていたのですが、結婚と出産を機に退職。30代前半まではずっと子育てをしていました。もともとファッションが好きだったこともあり、2014、15年頃から私服のコーディネートをインスタでアップするようになったら、それが今のお仕事につながってきたという感じですね。 まだ、インスタをみんながやっている時ではなかったので、自分だけの趣味みたいな感じで始めていました。Amebaのブログも始めると、だんだんと反響が大きくなってきて。洋服のコーディネートに関してだけでなく、もともとエステの仕事をしていたので美容の情報も発信し始めると、インスタグラムやAmebaブログでお仕事のお誘いを受けるようになりました。そのうちにインスタグラムやブログの仕事がメインになり、現在に至ります」

──現在では、ご自身のファッションブランド「un number(アンナンバー)」も立ち上げられましたね。

「ちょうど1年前ぐらい、去年の8月に立ち上げました。生地からデザインまで全部のプロセスに携わり、実際にパタンナーさんと一緒にハサミ入れたりもしています。アパレルの知識はほとんどないので、パタンナーさんに『もっとこうしたいんだけれど、その場合はどうしたらいいですか?』などと相談をしながら」

Ayaさんが昨年8月に立ち上げたファッションブランド「un number」。自身の本当に欲しい服に徹底的に向き合い、生み出されたシンプルで上質なデザインに定評がある。
Ayaさんが昨年8月に立ち上げたファッションブランド「un number」。自身の本当に欲しい服に徹底的に向き合い、生み出されたシンプルで上質なデザインに定評がある。

──ブランド名の「un number(アンナンバー)」には、どんな想いが込められていますか?

「今年、私自身43歳ということもあり、30代後半から40代の女性はおしゃれに迷う時期だと思うんです。でも、年代をあまり気にせず、年齢の枠にとらわれないで洋服を楽しんでほしいということをコンセプトにしています。『○歳だからこれが着れない』『もう歳だから…』ということではなく。ベーシックを軸にしながら、ちょっと他では売っていないようなデザインをスパイスとして入れています」

──Ayaさんは2児の母でも。朝起きてからの1日の過ごし方を教えてください。

「子どもたちが高校生なので、お弁当を作って送り出してから家事をして…と主婦の生活がベースにあります。家事が一段落したら、電話会議やサンプルのチェック、依頼されている記事の原稿を書いたりもしています。また、ブログを1日2回更新して、インスタの投稿も。そのほかにコーディネートを考えたり、写真を撮ったりという感じです」

ファッション、美容、食まで…インスタグラムの投稿はAyaさんの感性が詰まっている。2014年頃に始めたインスタは、現在23.5万人のフォロワーに。
ファッション、美容、食まで…インスタグラムの投稿はAyaさんの感性が詰まっている。2014年頃に始めたインスタは、現在23.5万人のフォロワーに。

──SNSを始めて、自分の世界や社会が広がった感覚はありますか?

「いろんな方とお仕事させていただくことになり、視野も広がり、自分の引き出しも増えました。“誰かのために”というより、基本的には自分が好きでやっていることしかほとんどしないので、仕事は全く苦ではなく楽しいです。わがままなんだと思います(笑)」

──「これからどうなっていきたい」など、目標はありますか?

「それがまったくなくて(笑)。この間も『3年後の目標ありますか?』と取材で質問されたのですが、目標を設定すると自分自身が苦しくなってしまいそうなので…。いまはコロナもあったりして、これから先の時代がどうなるかわからないときに、目標を設定して動くと、自分で自分の首を閉めてしまうので。

キャッチすることがその瞬間、年、時代によっても変わってくると思うので、その部分はいつも自由でいたいなと思っています。
インタビューしていただいて、みなさん『目標はないのですか?!』とびっくりされます(笑)。本当にヴィジョンみたいなものはなく、多分、運がいいんです。でも、“キャッチする”という感覚はすごく大切にしています」

──どんなことからキャッチしますか? 誰かとの会話や話しがきっかけになったりも?

「人からインスパイアされることはあまりなく、感覚的なものからキャッチします。自分のなかで美しいと思うものがあり、それを頭の中で映像化し、実際に商品化したりするのが好きなんです。なにかを表現するときは、物撮りや風景写真ひとつとっても、自分の頭に浮かんだものを出すというか。洋服作りも、お料理もコーディネートも…すべて一緒な気がします」

──いまやられていること全部が「楽しい」という感覚なんですね。

「そうです。お弁当に関しても、子どもたちに『ママはお弁当作っているとき、すごく楽しそうだよね』と言われるんです。『そうそう、ママが楽しいから作っているの』、『だよね〜(笑)』という感じで。でも、それで栄養がとれればといいじゃないと思っています。その“楽しんでいる姿”を、これから社会に出る子ども達に見てほしいなと思っています」

──Ayaさんの美容生活について教えてください。普段、どんなメイクを楽しんでいますか?

「メイクに関してはとにかくツヤを大切にしています。メイクしている時間はすごく短く、土台となるスキンケアに時間をかけています。例えば、朝起きていろいろ支度している間にパックしたり…スキンケアがとても長いです。肌質的に肌が薄く、とても乾燥しやすく、うるおい不足になるとカサカサしたり、肌がたるんだりしてしまうので、水分補給を大切にしています。今日のメイクをKoutaさんにしていただいている時も、メイクの仕上がりを左右するのは水分、うるおいにあるんだなと改めて感じました」

Photos : Akihito Igarashi Makeup : Kouta Hair : Katsumi Matsuo Styling : Nozomi Urushibara Interview & Text : Hisako Yamazaki

Profile

Ayaあや 東京在住。ファッションコーディネーターとして、アパレルブランドや百貨店とのコラボ商品を提案。トレンドカラーやアイテムを上手く取り入れたセレクトが得意。SNSに掲載されるクールでシンプルなコーディネートが注目を集め、インスタグラムのフォロワーは23.5万人(2020年8月現在)を超えるインフルエンサー。2児の母。年齢、地位、人気など数字にとらわれない自分を楽しむためのファッションブランド「un number(アンナンバー)」ディレクター。Instagram:@aya_green1010 ブログ:https://ameblo.jp/greenteaaya32/

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