おうちでなに描く? 絵でつながる未来 vol.4 北村匠海
絵を描くことで、自分の中だけにある世界を広げることができる。希望や期待、喜び……すべてを未来へ託しながら今を大切に生きたい。「未来の〇〇」というテーマを設け、絵を描く才能を秘めた著名人たち7名に作品を描き下ろしてもらいました。彼らの考える未来の形を覗いてみよう! Vol.4は、北村匠海(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年7・8月合併号掲載)
「未来の太陽」 北村匠海
──描かれた絵について
「太陽の花を書きました。きっとこの先もずっと僕らを照らし続け、どこまでも伸びる太陽の花がドレスを着て、暗闇を晴らしにいく様です。毎日空を見て、晴れたときは気分も晴れ、曇っていたら気分も曇り、雨が降っていると少し切なくなる。さまざまな技術が進んだ社会になっても、そういった感覚を忘れたくないと思い描きました。」
──どのくらい時間をかけましたか?
「2~3時間くらいです。無心なのでどこで止めるか大事でした」
──好きな画家やイラストレーターはいますか?
「ピカソ」
── その理由を教えてください。
「ピカソのなかでも『接吻』という作品が好きです。幼少期時代を演じた作品の中で、ピカソの生まれ変わりの役をやったことがあり、気づけばピカソの虜になってました」
──どんな時に絵を描きたいと思いますか?
「眠れない時に描くことが多いです。忙しい日々が続くと描こう! という気持ちになかなかもっていけないので、今かな~? くらいの気分の時に描き始めます」
──絵を描いている時はどんな気持ちですか?
「羊数えながら描いています。計算しながら描けなくて(笑)」
──絵について言われていちばん嬉しかったことは?
「高校生の時から自分の勉強机いっぱいに絵を描いていたのですが、大体みんなには気持ち悪いとか心配されてました(笑)。”個性的”という言葉はすごく好きです」
──今後の絵について目標を教えてください。
「木梨憲武さんへの憧れはずっとあります。もっと絵を描くことに自信が持てるようになったら、そういう自分も楽しくて人々も楽しんでもらえるような個展を開けたらいいなと思っています」
Edit:Saki Shibata