愛情も手間も惜しまず。名品コスメカタログ【part 2】

発酵は、手間ひまかけないとできません

ワインにも用いられるサヴォアフェールという言葉。発酵コスメにも使われるべき!?　発酵は科学では解明できない、無限の効果を生み出すのが醍醐味。でも相手は微生物や菌。一筋縄ではいかず、職人技ともいえる感覚や細かい管理が必要だ。商品化までの道のりも長い！

“万能効果を持つ成分を発酵で作ろう……”という発想からアルビオンが肝いりで作った化粧液。自社農園で有機栽培するヨモギなどの５つの薬効植物に、純白麹「しらかみ」を掛け合わせて発酵。そして生まれた発酵液「ミュラ」には、フラボノイドやアミノ酸類など抗酸化力や保湿力がたっぷり。コクのある白濁した化粧液は、薬効を感じる香りとともにやみつきになるとリピーターが続出。

創業160年の香川県の造り酒屋が、その職人技と発酵技術を生かし、約10年の歳月をかけて開発したのが“ライスパワーNo.11エキス”。“皮膚水分保持機能の改善”の効果をもつ薬用成分だ。お米に麹菌や酵母、乳酸菌を掛け合わせて90日じっくり発酵熟成。温度や期間など十分な管理の下で手塩にかけて作られたエキスは、肌に優しくパワフルな保湿力が凝縮。

低温でじっくりと。植物力を活かす製法

自然との共存を目指す真のオーガニックブランドは、植物と向き合う手間を惜しまない。農薬を使わない土地で植物を育て、手で収穫し、熱を加えず低温抽出する。どれもアナログな作業だけど、すべては植物のパワーを最大限に活かすため。一滴残らず享受したい。

８種のオーガニック植物オイルを、30℃以下で低温圧搾して抽出。時間もコストもかかる非効率な絞り方だけど、ざくろの種子に宿る圧倒的な再生力を壊さず抽出するならこの方法がベスト。100年以上の歴史の中で、常に植物と対話をしてきたヴェレダは、植物の強みを生かすためなら労力も惜しまない。植物へのリスペクトを、黄金色のオイルの滴から感じて。

アムリターラは、国産のオーガニック植物を中心に、地球と人間に優しいコスメにこだわって送り出してきたブランド。最新作は日本伝統の藍を使用した石けん。一般的な高温での製法でなく、コールドプロセス製法により低温でじっくり熟成。日数はかかるけれど美容成分も油も劣化しない。いつでも“ちょっと手間がかかる方法”を選ぶのがアムリターラなのだ。

職人ハンターが秘境で採集。人の手でひとつひとつ

“秘境”という言葉に私たちは心惹かれずにいられない。それは、まだ見ぬ世界に出合えそうな予感がするから……。選ばれし人だけが足を踏み入れることができる土地で、特別に採集された天然の美容成分は超がつくほどレア。未開の美しさを、秘境食材で手に入れて！

クレオパトラも愛したというツバメの巣。なかでも、天然アナツバメの巣のアンチエイジング効果は飛び抜けて高いとされ、シアル酸や糖鎖、EGFなど希少な美容成分が豊富。秘境にしか作られないというその巣を求めて、社長自らマレーシア・ボルネオ島へ飛び、国の保護区でもあるジャングルの奥地へ入り、命がけで断崖絶壁を登ってきた。“本物”にこそ宿る最上級の効果を体験して！

マヌカハニーと同等の抗菌・殺菌・抗炎症作用をもつレザーウッドハニー。世界でたった5人にしか採蜜が許されていない幻の蜂蜜だ。採れるのは、国連の環境汚染ゼロポイントに指定されているタスマニア島。6カ所の施錠された区画を経た森に、ブルーヒルズ養蜂場はある。エレガントな香りの蜂蜜は、プレバイオティクスとしても優秀。美と健康のためにぜひ。