北京を魅了した「Salvatore Ferragamo」2020春夏コレクションをレポート!
2019年12月11日、サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)が、中国・北京にてにてアジア各国のメディアを招いた2020年春夏コレクションの展示会を開催した。
会場は、歴史的な建築物であるThe Temple。木造の風情ある空間と対照的なモダンなルックの数々が配置され、まるでミュージアムのよう。
クリエイティブ ディレクターのポール・アンドリュー自ら案内してくれた展示会で見つけた、2020年春夏コレクションを紐解く5つのトピックを紹介。新作アイテムからリアルなスタイリングのヒントまでお届け。
1. マストハブな“Viva”シューズが新登場!
メゾンの代名詞でもある“Vara”をポール・アンドリューが再解釈した新作シューズ、“Viva”がお目見え。ポインテッドトゥでよりシャープなイメージに、ヴァラ・リボンは大きめになり、一足全体を同じカラーと素材で仕上げた新しいデザインにアップデート。
ホワイトやブラック、ネイビーの他、デニムや麻素材、メタリックゴールドなどバリエーション豊富に登場。シンプルでありながら、エレガントで洗練された雰囲気を醸し出す新しいシューズは、すでに“Vara”を持っている人でも、2足目、3足目が欲しくなるはず。
2. プレイフルで機能的な新作バッグ
“Ferragamo Studio Bag”や“Boxyz”など、イットバッグを続々と打ち出しているフェラガモの次なるイチオシバッグも気になるところ。
丸いシェイプの「Tambourine」バッグは、スタイルの決め手になる愛らしさ! ストラップを付ければショルダーバッグとしても持ち運べる。右のバッグは、その名も「Trifolio」。3つの蛇腹式ポケットが付いていて、収納力抜群! どちらもガンチーニクロージャーをあしらい、上質なレザーで仕上げている。ネーミングも遊び心あふれるアイテムは、Nextアイコンバッグとして要注目。
3. フレッシュな夏のホワイトで軽やかに
ファーストルックを飾ったオールホワイトのルック(手前)。肌触りの良いカシミアコットンのセーターは、実は背中が空いたバックレスのデザイン。大胆不敵な大人の肌見せも、イノセントなホワイトと上質素材なら挑戦しやすそう。ボトムに合わせたのは、キーアイテムの一つでもある“バブルスカート”。贅沢にソフトなナパレザーを採用したスカートはふわっと広がるボリューム感が優雅で、ポール・アンドリューが「ニューシルエット」と語るとおり、ワードローブに新鮮なタッチを加えてくれる。足元までとことん白で統一するコーディネートにもトライしたい!
胸元でクロスするフェミニンなサマードレスから、オフィスシーンでも活躍しそうなジャケットスタイルまで、さまざまなオケージョンに対応するホワイトが揃う。
4. スタイルに華を添えるプリント
コレクションのテーマ「Joyful Living」が表すとおり、色彩豊かなプリントも今シーズンの特徴。ポール・アンドリューはそのインスピレーションを、子供の頃の一枚の写真から得たと語る。「弟と母と一緒に写っていて、僕はバミューダプリントの服を着ているんだ」。1980年代にイタリアでのバカンスで感じた楽しさや純粋な気持ちに、モダンな要素を取り入れて表現したという。
力強く描かれた大柄のチューリップをプリントしたジャンプスーツには、お揃いのスカーフを合わせて提案。
一見するとアブストラクト柄のこちらは、16世紀に彫刻家のアンマナーティが手がけ、今もなおフィレンツェ市民から愛される「ネプチューンの噴水」をモチーフにしたもの。サルヴァトーレ フェラガモがその修復に全面協力し、2019年3月に修復工事を終えた。ブランドのルーツであるフィレンツェにトリビュートを捧げるピースは、繊細なアートそのもの! 特殊な技術によりプリントを施したドレスは、上にレイヤードしたオフショルダートップとのコンビネーションも、バカンススタイルに映えること間違いなし。
5. クラフトマンシップが光るレザーアイテム
卓越した職人技を駆使した伝統的なイタリアンレザーもサルヴァトーレ フェラガモを語るうえで外せない。今シーズンは、レザーでフェラガモ流のワークウェアを表現。シャツジャケットにバブルスカート、ドローストリングがスポーティな開衿シャツなど、すべてしなやかなレザーで仕立てた、世にもラグジュアリーなワークウェアが誕生した。暖色系のカラーパレットも新鮮。
チャーミングなレザー小物も見逃せない。スカーフとキャップが一体化したようなユニークなピースや、フレームをレザーであしらったアイウェアなど、サルヴァトーレ フェラガモだからこそできる、こだわりのアイテムだ。
締めくくりは、アットホームなイタリアンディナー
イベントのラストは、ポール・アンドリューがホストを務めた盛大なディナーパーティ。各国エディターやインフルエンサーをはじめとするゲストを迎え、ファミリーのような温かいムードに包まれ、和やかな一夜を楽しんだ。
Salvatore Ferragamo
フェラガモ・ジャパン
TEL/0120-202-170
www.ferragamo.com
Text: Yukiko Shinto