マリエ、シシド・カフカ and more！ 東京スタイルアイコンたちのおしゃれ計画

ノーブルで知的、同時にイノセントな雰囲気を併せ持つモデルのアンジェラ。
長いキャリアの中で数多くの本物のクリエイションに触れ、袖を通してきた彼女の審美眼が選んだのは、上質でリラクシンな服。
旅やヨガを愛するアンジェラのライフスタイルにも呼応する、
ゆとり感のあるゆったりとしたシルエットに注目。

優しく包み込まれるリラックス・モード

今シーズンのコレクションからは、ラグジュアリーかつ丸みのある、ゆったりしたシルエットが気になりました。「ゆったり」とはいっても、素朴というよりはきちんと芯のある柔らかさですね。ここ2年ほど、こういった緩やかでソフトなムードは、自分の生活の中でも大切にしています。本当に自分が欲しいリラックス感やゆとりを追求している時期で、まずは精神面、時間や人間関係を整えていたのですが、それがだんだんファッションなどの表面的なところにも行き渡ってきたのだと思います。今住んでいるアパートは、花や香りも取り入れた癒しの空間で、〝マイ・コクーン・スペース〟になっているんです。私にはギリシャとヨガがあったから、ここまでやってこれたと思っていて。21歳の時に初めてひとりで出向きヨガを始めて以来、ギリシャには年に一度は行っています。ギリシャでは心のゆとりを取り戻せるので、私の本拠地はここなんじゃないか、と行くたびに思いますね。

クリエイションとスタンスに共感

今シーズンのセリーヌのコレクションには、主張するためのビッグシルエットではなく、袖を通して気持ちのいい、自分のためのゆとり感があると思います。東京でのショウに出演させてもらったのですが、このシルエットが今の私にはちょうどしっくりきたんです。また、デザイナーのフィービー・ファイロの世界観とブランドの伝統が、独自のバランスでミックスされているのも素晴らしいですね。フィービーは家族も仕事も大切にしていて、全体を見られる目を持った人だと思います。そしてスタッフたちもそんな彼女を愛し、共感して働いているのがカスタマーである私にも伝わり、それがまた私のインスピレーションにもなっているんです。