ゆう姫(YJY)×ショウダユキヒロ誰も見たことのない映像作品「KAMUY」とは?
Ms. COINTREAUの一人として、「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」が活動を追う、アーティストゆう姫(Young Juvenile Youth)が初となる映像作品に挑んだ。
演じるという新しい世界
──ゆう姫さんにとって、演じるということは新しい挑戦だったのではないでしょうか?
ゆう姫「そうですね。私が演じたのは、母性とか宇宙とか概念としての存在でしたし、演じるといっても、セリフがあるわけではなく、動きや表情で見せていかなければならなかったので、タイミングなどの難しさがありました。普段アーティストとしてのライブとかレコーディングとはまた違うスリリングな体験でしたね」
ショウダ「いつものゆう姫とはちょっと違う印象だった。現場では具体的な指示を出すといってもタイミングだけ。あとは思うように表現してほしいと思っていた」
ゆう姫「撮影はほぼ24時間丸々かかりましたよね。ヘアメイクの完成に8時間。それで結構すごい衣装と、すごいメイクをしたまま長時間いたので、終わった時に『やっと終わったー!』って言ったら、ショウダさんに『いや、これからやで』って。そこから完成させるまでがまだ長いという現実に引き戻されました(笑)」
──最初に衣装を着けてから24時間後まで、自身のモチベーションをどうように保ったのでしょうか?
ゆう姫「確かに長かったですが、モチベーションを保とうとか特に意識していたわけではないんです。現場にはいい意味での緊張感もありましたし。衣装でギュウギュウだったのでご飯も食べられなかったり、過酷だったはずなのですが、それも含め貴重な経験でした」
──このプロジェクトはクリエイターたちによる本気の遊びだということですが、過酷な撮影の間も気持ち的には楽しいっていう感じだったのですか。それともすごい大変ながら、すごくテンションが高いというような心境だったのでしょうか?
ショウダ「どうやったかな? でも、しんどいのとおもろいのがずっと続いていたというか。表裏一体だよね。ギリギリのところで精神を保っているんだけれど、でもどっかで楽しめる余裕もないと。本気でやるってそういうことかなって。 プレッシャーにも負ける気はしなかった。負けそうな人がいたら、周りのみんなでサポートしたり」
ゆう姫「チームとしてね。疲れている人がいたら励ましたりして」
ショウダ「『もう立てない』というメンバーをみんなで持ち上げたり。現場はお互いの気遣いや『ありがとう』の空気で成り立っていたかな(笑)」
ゆう姫「いやあもう、ほんとにそういう感じでしたね。みんなでありがとうの気持ちを持って臨んでいましたね」
ショウダ「でも現場はただただ、必死で大変だったね」
ゆう姫「でもショウダさんがすべてを背負ってくれていたから、大変だったことも今はいい思い出。壮絶だった(笑)あの現場を経てこれからどう見てもらえるか楽しみです」
Photos:Wataru Fukaya
Styling:Masaki Kataoka
Hair & Make:Tomomi Fukuchi
Interview&Text:Etsuko Soeda
Edit:Yukiko Shinmura