Culture / Lifestyle
センスがいい人のインテリア file:2 蓮井茜
ハイセンスな人たちがライフスタイルで実際に愛用し、友人たちや周りの人から褒められた逸品をご紹介! モダンなインテリアから、母親から受け継がれた漆器類まで、クリエイターならではの個性あふれるアイテムたちが登場。2人目は、AKANE UTSUNOMIYA デザイナーの蓮井茜。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2019年12月号掲載)
余った素材を有効活用して、暮らしを彩るアイテムに
素材の特質を生かした、クリエイティブかつラグジュアリーなコレクションに定評のある「AKANE UTSUNOMIYA」デザイナー蓮井茜さん。毎シーズン製作する上で避けられないのが、素材に余りが出ること。「せっかくの布で何か作れないかな?」という思いから生まれた二つの作品が蓮井さんの褒められアイテム。「日常生活で使える実用的なものを作りたくて、1年前に自分用として製作したトートバッグは使い勝手が良く、何種類か作って展示会で飾ると『欲しい』という声や『あのシーズンの柄だ!』と言ってくださる方が多かったんです」。ぬいぐるみもコレクションで実際に使用したフェイクファーなどで製作。素材の有効活用であり、ブランドのこれまでのストーリーを物語るものでもあるアイテムは、多くのファンを魅了する。
2016年に「X-Christmas/Kiss/Collaboration」と題した「カッシーナ・イクスシー」とのコラボコレクションで、限定グッズとして誕生したぬいぐるみ。「ふわふわの毛はフェイクファー、足の裏の布も洋服の端切れを使いました。展示会で飾ると『今回もいるね!』などとよく声をかけられます(笑)」。数ヶ月前から飼い始めた保護猫の寅吉も興味津々!?
端切れを使用して作ったトートバッグは彼女らしくどこかシックな風合いに。「普段使っているこのバッグは薄いシルクの布で作りました。キルティングにして中綿を入れることで、耐久性もしっかり!」。10月下旬より「デイリーバッグ」として公式オンラインショップで販売予定。
Photos:Tokyo Okabe Text:Nao Kadokami Edit:Risa Yamaguchi
Profile
蓮井茜Akane Hasui
1982年、東京都生まれ。高校卒業後、渡英してセントラル・セント・マーチンズのテキスタイル科とファッションニット科で学ぶ。帰国後2年間アパレルブランドで働いた後、「AKANE UTSUNOMIYA」をローンチ。