黒瀬陽平×サエボーグ・ゲンロンカフェにてトークショー! | Saeborg
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黒瀬陽平×サエボーグ・ゲンロンカフェにてトークショー!

もう一ヶ月も前のレポートになります。写真を受け取るのが遅くなってしまい超遅レポートになりますが。。

5月24日に思想家の東浩紀さんがプロデュースしているゲンロンカフェgenron-cafe.jp   にてパフォーマンス&トークショーを行ってきました!!

写真に写っているのはしおちゃん。東さんの娘さんで、TARO賞を観に来てくれサエボーグ作品を気に入ってくれたそう。

見た目、かわいらしい8歳児ですが、実は天才少女です(TARO賞で初めて話したとき、一瞬で着ぐるみの構造を見抜いたりとかして、IQ高すぎてひきました)

画像は東浩紀さんのtwitterより拝借twitter.com/hazuma

 

豚スタンバイ。まずはパフォーマンスのはじまりはじまり~~

 

パフォーマンス直前にTARO賞のときの映像→レインボープライド・パレードで行ったドナドナトラック映像を流し→豚共がゲンロンカフェに出荷されてきたという設定です

 

豚の腸内に詰まってる花を投げています。

 

デパHで開催した大ゴム祭でのパフォーマンスと同じものです。メキシコの「死者の日」をイメージしたパフォーマンスです。 第5回目大ゴム祭 OP~サエボーグ編 「Slaughterhouse11」@デパH http://t.co/cbNYXWYmYy

 

ブッチャー役はピコピコさん。彼は怪獣芸術家で、沢山の怪獣を生み出している方なのですがパフォーマンスも抜群なのでいつも協力をお願いしています。以下はピコピコ氏紹介ブログ↓

numero.jp/saeborg/2012/11/30/%e6%80%aa%e7%8d%a3%e8%8a%b8%e8%a1%93%e5%ae%b6%e3%83%94%e3%82%b3%e3%83%94%e3%82%b3%e6%b0%8f%e3%81%8c%e5%8f%82%e6%88%a6%e3%81%99%e3%82%8b%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%80%81department%ef%bc%8dh/ 

 

そしてこのピンクの豚からサエボーグ自身が登場。

 

よいしょよいしょ

 

本当はジョエル・シュマッカー監督の「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」でのポイズン・アイビーのように華麗に登場したかったのですが、あんな風に簡単にはいきません。まぁ、映画なんでね。私もユマ・サーマンじゃないしね。 (この映画ではピンクのゴリラが踊っているかと思ったら、ピンクゴリラ着ぐるみの中からポイズン・アイビーが登場。屈強な肉体の男性達がバタバタと倒れ、因幡の白ウサギみたいにしてポイズン・アイビーが彼らの体を踏みつけにしながら歩いてきてバットマン&ロビンに挨拶するという素晴らしいシーンがある。)

 

汗だくのサエボーグ、お見苦しいのでドアップ写真はなしでww

 

サエボーグが着ぐるみを脱ぎ、化粧直しをしている間、東さんがわたしの代わりに喋ってくれてました

東氏「こんにちは、サエボーグです!」

 

後ろで豚を吊りなおすのに必死な私。

 

二人が何話してたのか気になります。。

 

東氏「そんなにあわてなくても大丈夫だよ~」

 

息を切らしながらサエボーグ登場。着ぐるんだ後なのでまずはお水飲みたい。。

 

こちらがトークショーのお相手の黒瀬陽平氏。アーティスト集団「カオスラウンジ」の代表。美術家で批評家、最近NHK出版から「情報社会の情念~クリエイティブの条件を問う~」という本も出したりと活躍されてる方です。

黒瀬氏twitter twitter.com/kaichoo

NHK出版「情報社会の情念~クリエイティブの条件を問う~」

http://www.amazon.co.jp/dp/4140912111/ref=cm_sw_r_tw_dp_j60dtb1731XCP 

 

黒瀬君は5月号の美術手帖にTARO賞の批評を書いていて、そこでサエボーグを激褒めしてくれてたんですよ!(あれはラブレターだと勝手に解釈しておりますww)

 

批評を書いてくれた後に初めて会って話しました。黒瀬君は東さんとこの秘蔵っ子なのですが、ゲンロンカフェにて東さんや黒瀬君たちと飲み会していたら「サエボーグ、TARO賞で2位だったのかわいそうだから俺達が賞をあげるよ!ゲンロンカフェは五反田にあって、食肉工場もあるとこだし、ぴったりじゃない?そうだ!五反田アート賞にしよう!ついでにトークショーもやろうよ!!」

というおもしろ展開でトークショー開催決定。しかも賞まで貰うという、、皆様の気持ちが嬉しかったです、本当にww

 

てなわけでお見合いのようなトークショー!

「着ぐるみを嗜んでおります、、」的な。

 

サエボーグの作品説明から入り、成田亨デザインの怪獣の話から超獣、TARO賞での話など、と様々な会話に発展しました。

2時間半くらい喋ってたはずです。長かったような、あっという間のような。。

 

黒瀬君がサエボーグ作品読み解きで沢山面白い話をしてくれ、上手くあらわした表現をしていたのですが、あ、メモりたい!と思ったけど紙と鉛筆がなくて、、

動画を聞き返して書きとめたいと思っています。

 

トークショーが始まってもずっとずっと豚達は脱がないでいます。辛くなったらいつでも退却して脱いでいいよ~、といってたのですが、最後までこのままでしたね。みんな凄すぎる!

 

サエボーグがトイレ休憩中、知らない間に豚共が席を占領!!

 

知らない間にピコピコ氏が私の恥ずかしい話を喋ってたみたいですね。戻ってきたらニコ動に「腐女子wwww」というコメントが沢山あったのでww。

 

ピコピコ氏がこの日一番暴れていた気がします。。

私が緊張していたので、度々掛け声かけてくれたりとかして、本当に嬉しかったです。(実はあがり症)

 

何やらサエボーグが真面目な顔で悩んでますが、酔っ払って頭が上手く動いてないだけです。

ちなみに私が着ているシャツはゴッホ今泉氏のイラストが描かれたエイズ・ケア・プロジェクトのものです。

でも今から思うとFLASHのコスをして最速で登場、か、ドップラー効果のコスをして「ミ~ン」といって登場すればよかった、と激しく後悔しております。どこかでリベンジ。

 

サ「着ぐるみを作るとき、自分の2分の1フィギュアをすでに作っていて、その上になりたい姿の原型を作っていく」

黒「何それ、超重要な話なんだけど!要は自分の複製を作ってるって事でしょ?背徳感とか感じないの?」

着ぐるみが分身であり拡張という、自分では当たり前のように疑問も持たずやってた行いを改めて指摘されたりと、とても面白かったです。

 

サ「箱庭の中で神の視点に立って自分の分身を遊ばせる楽しさがある。すべてが繋がっている、全部に憑依して全部が自分になる、性差もなく人間から超越しているのが理想」

黒「今日のトークの準備してるときに、サエボーグは「ヘルタースケルター」じゃなないし「YBA」でもないな〜と思って、もしかしたら「ポストヒューマン」なのでは?と思ってたら、結局はカオスラウンジも実はポストヒューマン的だったという、普通はなかなか見えにくい連帯を発見できてよかった。」

 

トークがまとめに入り、握手して終了。私が緊張しすぎのため黒瀬君にずっとリードしてもらいっぱなしでした。

黒瀬君に感謝ですぅ~~!!もっと精進します。。

そしてサエポークの内臓になってくれた皆様、長時間本当にお疲れ様でした!

 

トークショーに来てくださった方々も、ゲンロンカフェの皆様も、応援ありがとうございました~!

 

写真を提供して下った、岡本太郎美術館の片岡さん、ゲンロンカフェの上田さん、感謝です!!

 

何を話してたかの詳細はこちらのtogetterまとめをご覧下さい↓

サエボーグ×黒瀬陽平 – Togetterまとめ http://togetter.com/li/671399 

 

 

サイト紹介のコーナーにも登場させてもらいました。豪華メンバー陣と一緒で嬉しい~~(右上にいます)

ゲンロン完全中継チャンネル  http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe 

Profile

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サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

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