森田恭通がパリで写真展開催
「リビングに飾れるエロティックな作品」
インテリア、空間デザイナーでもあり、アーティストでもある森田恭通がパリで写真展を開催。「Porcelain Nude」と名付けられたシリーズでは、女性の裸体をグラフィカルに撮影。パリで開く第2弾となる個展に際し、森田氏からその思いを語ってもらった。
リビングに飾ることを意識したエロティック
──今回の作品についてお聞かせください。
「ブラック&ホワイトで対比をつけたくて、前回は日本人のモデルを使いましたが、今回はフランス国籍のアフリカ系の女性を被写体としました。よーくみたら女性の体と分かるですが、一見するとなんだか分からない。それもコミュニケーションだと思うのです。受け手に自由に考えてもらうという女性の体でも100人いれば全員体のラインが違う。インテリア、建築では曲線と直線の世界で生きているじゃないですか。一番曲線で美しいのは人の体だと思っていて、女性の体はよりふくよかで、アール(曲線)を考えると、女性の体がよいと。アールを突き詰めていくと、人の体に行き着いていったと。フレームもオリジナルで作っています。曲線を生かそうと思うと、直線になり、とことん真っ直ぐなものということで、フレームも自分でデザインしました。そこが他のフォトグラファーと違うところで、インテリアも作れて、写真も撮れてと」
「写真は部屋に飾るもので、最終的にその写真がどのように部屋に飾られるのかということも考えています。あとあまりエロティックになりすぎるとリビングに飾れないと(笑)」
Photos:I.Susa
Interview & Text:Hiroyuki Morita