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People Talks

永瀬正敏インタビュー「ジャームッシュからの最初のプレゼントはノート」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。vol.37は俳優、永瀬正敏にインタビュー。

Photos:Kohey Kanno
Styling:Yasuhiro Watanabe
Hair & Makeup:Katsuhiko Yuhmi
Interview & Text:Naoto Mori
Edit:Sayaka Ito

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とらわれた宇宙人になった記念写真

──共演されたアダム・ドライバーさんの印象は?

「めちゃめちゃいい人でしたね。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも出ている人なのに、全然ハリウッド・スターっぽくない(笑)。真面目ですしね。アダムのアップを撮っている時、僕がカメラの後ろで彼のアイライン(目線を持っていく位置)に立っていたことに関して、すごく丁寧にお礼を言ってくれたり。ジャームッシュがキャスティングする人って、みんないい人なんですよ」

──じゃあ現場のフレンドリーな雰囲気がそのまま映画に転写されるような。

「うん、それは大いにあると思います」

──アダムさんは、見た目がもうヤング・ジャームッシュ。

「ですね。しかもジムのパートナーは、サラ・ドライバーでしょう。名前からして、息子じゃないのか?みたいな(笑)。実はジムとアダムと僕の3人で記念写真を撮ったんですよ。そしたらふたりが僕を真ん中に立たせるんですね。ふたりともえらく背が高いので、僕、とらわれた宇宙人みたいになってるんですよ」

──(爆笑)

「横ふたり、でけえな!っていう(笑)。しかもアダムのほうがさらにでかいんですよ、若いせいか」

──続けて日本公開(9月2日より)されるジャームッシュ監督の『ギミー・デンジャー』(イギー・ポップ&ザ・ストゥージズの音楽ドキュメンタリー)では、予告編のナレーションを担当されていますね。

「実はこのドキュメンタリーを撮るって話、ジャームッシュ本人にずいぶん前から聞いていたんですよ。でもなかなか出来上がんねえな、どうしたんだろうって(笑)。結局8年くらいかかったようで、ず~っと楽しみにしていたから、完成品を観た時は感無量でした。ロック史に残るドキュメンタリーですよね。やっぱり監督との信頼関係がめちゃめちゃありますから、イギーも本音で話している」

──永瀬さんは1996年に出されたアルバム『Vending Machine』のタイトル曲をイギーに書いてもらっていましたよね。

「そうなんですよ。イギーも、ジョー・ストラマーも書いてくれて。信じられないような幸福ですね。イアン・デューリーやジョン・ルーリー、レニングラード・カウボーイズまで入ってくれたし。そもそもイギーを紹介してくれたのは、ジャームッシュですからね」

イギー・ポップとの劇的な出会い

Profile

永瀬正敏(Masatoshi Nagase) 1966年7月15日生まれ。宮崎県出身。相米慎二監督『ションベン・ライダー』(83)で俳優デビュー。89年にジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』に出演。林海象が総合監督を務めた「アジアン・ビート」シリーズ最終回の「アジアン・ビート(香港編)オータム・ムーン」は、92年ロカルノ国際映画祭でグランプリを受賞。『コールド・フィーバー』(95)、『KANO 1931海の向こうの甲子園』(14)など海外の映画にも多数出演。主な映画出演作に『息子』(91)、『学校Ⅱ』(96)、『隠し剣 鬼の爪』(04)、『毎日かあさん』(11)、『64ロクヨン』(16)、『光』(17)など。

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