People / Interview

藤原竜也インタビュー
「ジジイの特権を行使するダメ俳優が理想」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。 vol.34は俳優、藤原竜也にインタビュー。

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オンもオフも人生の経験値が稽古に生きる

──藤原さんのオンとオフはどんな感じ?そもそもオフはあるのでしょうか。

「この前、1週間休んでハワイに行ったんです。昼間からビールを飲んだり、ハンバーガー食べたり、俺こんな人だったっけ?と。なぜあんな罪悪感が生まれるんだろう?
 役者は特に、芝居していたほうがいいですね。この間、古田新太さんの舞台を観て、終演5分後に挨拶に行ったら、もうビールを飲んでいた(笑)。フルチンさん、やっぱり芝居してなきゃダメだね!って。特に演劇人は。とにかくやり続けなきゃ、ダメ。僕もまだ35歳ですから、表現し続けることがみなさんとのコミュニケーションだと思うし、やり続けているから発信できる、言えることがあると思う。とにかく立ち止まらず、休まず稽古する。家族には迷惑をかけますけど、やり続けることが大事かと」

──その時演じている役を、オフでも引きずるタイプですか。

「僕、割と適当な性格なので、稽古終わったら即、遊びに行っちゃいます。翌日、稽古場に入って、また役と向き合う。もちろん、1日中、役のことばかり考えている時期もありました。その時間は決して無駄でないと自分に言い聞かせていましたけど、1日中考えて結果が出ないこともある。なので、今日は違う捉え方をしよう、違うアクションで稽古に臨もうとか、オフの時間をとることで頭を切り替えられたり」

── オフをいかに過ごすかが、役に戻ってくる?

「そうですね。確かにその人の人生の経験値が、稽古に生きる。でも、今この役をやるために、オフでこういう行動をしようと言うのでは、遅いかもしれない。そこは難しいですよね。プライベートの充実も大切だけど、やはり稽古場でできることが全てですから。稽古でできないことが本番でできるわけなく。結局、約1ヶ月半の稽古、つまりオンの時間が大切なんです」

怖くて近寄れなかった街、渋谷で芝居できる歓び

Photo:Yuji Nanba
Interview&Text:Maki Miura
Edit:Masumi Sasaki

Profile

藤原竜也(Tatsuya Fujiwara) 1982年5月15日生まれ。埼玉県出身。97 年に蜷川幸雄に見出され舞台『身毒丸』のロンドン公演にて俳優デビュー。2003年『ハムレット』にて、紀伊國屋演劇賞個人賞、朝日舞台芸術賞寺山修 司賞、読売演劇大賞優秀男優賞・杉村春子賞を受賞。『ロミオとジュリエット』(04-05)、『ムサシ』 (09)、『下谷万年町物語』(11)などの蜷川演出作品ほか、数多くの舞台に出演。同時に映画、TV ドラマでも活躍。主な出演作に、ブルーリボン賞 新人賞、日本アカデミー賞主演男優賞・新人俳優賞を受賞した『バトル・ロワイアル』(00)、『DEATH NOTE』(06)、『カイジ』(09)などがある。現在、主演映画『22 年目の告白 ―私が殺人犯です―』公開中。

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