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    <title>Numero TOKYOTerumichi Nakajima / 中島輝道 | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>【連載】これからの服作りを探る、デザイナー訪問記　vol.11 TELMA</title>
        <link>https://numero.jp/20221027-designers-rsvp11/</link>
        <pubDate>Thu, 27 Oct 2022 10:00:00 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
		<category><![CDATA[Fashion]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
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		<category><![CDATA[Telma / テルマ]]></category>
		<category><![CDATA[Terumichi Nakajima / 中島輝道]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>ミニマルで上質な服づくりやオリジナルな視点を貫く、日本発のインディペンデントなブランドにフォーカスする連載「これからの服作りを探る、デザイナー訪問記」。デザイナー自ら、作り手の視点でコレクションを解説し服へ込めた熱い思いを語る。見た目ではわからない（知ったら着たくなる）服の真髄を徹底深掘り。</p>
<p>第11回は「TELMA（テルマ）」のデザイナー中島輝道にインタビュー。</p>
西洋のクチュールと日本の間（ま）を融合した<br />
現代女性ための「装う」服
2022fall winter<br />
退行していく光と色の美しさをグラムロックのイメージに



	



<p>コート ￥154,000 ドレス ￥97,900 スカート ￥49,500</p>
<p>秋の紅葉、落ち葉などの色の重なり、翳りゆく光や退行していく美しさを表現しています。先シーズンから継続している光というテーマですが、春夏は光を目指して立ち向かっていくイメージでパンクを融合しましたが、秋冬は退廃的な時代特有の疾走感のようなグラムロックの雰囲気。素材も、光沢のあるベルベット、サテンを使い、装うことをもう少し極端にしています。</p>



	



<p>[写真左] キルティングコート ￥93,500 ダウンジャケット ￥198,000 [写真右]ブルゾン ￥96,800 ジャケット ￥64,900</p>
<p>また、ブランドの特徴としてフラワーモチーフは使っていきたいと考えていて、春夏は花火柄がエレガントな花とパンクを繋ぐ引き金的な存在だったのに対して、秋冬は押し花からコレクションを組み立てました。</p>
<p class="picture"></p>
<p>最も美しい状態からフェイドアウトしていく、生々しい生の象徴のようなモチーフとして、自分で作った押し花をスキャンしサイズを変えたり、色を掛け合わせながら、プリントや刺繍で取り入れ、デヴィッド・ボウイのような艶っぽさを表現しました。合わせて生の象徴でもある野生的なレオパード柄も加え、いわゆるロックの衝動的、刹那的なムードに仕上げています。</p>
</p><p></p>糸から作ったニットで紅葉の陰影を再現



	



<p>自分が見た紅葉の色彩を再現したかったので、5色の羊毛を黒２g、オレンジ3gと量りながら、20〜30パターンぐらい配合のバリエーションを作って検証し糸にしています。単一な色ではなくて、紅葉の葉の重なり合う陰影感を表現するのにベストな配合のバランスを作りました。</p>
元来の手法にこだわって引き出した淡いトーン



	



<p>元々シャギーニットのシャギー加工は、植物のアザミの棘を使って表面を引っ掻き擦って毛羽立たせていたので、その本来の加工法を実際に採用しています。手作業になるため量産は難しいですが、チェックの色をパキッと強く出すのではなくシャギーにすることで、本当に繊細な淡い色が可能となり、フェードアウトしていく曖昧な色合いを表現することができました。</p>
<p></p>伝統工芸でスタッズを表現
<p class="picture"></p>
<p>江戸時代から続く愛知の伝統工芸である有松絞りは、本来は布を絞ってから染めて柄を作る手法ですが、染めずに形状だけ取り入れ、パンクのスタッズに見立てました。春夏から継続しているディテールをさらに進化させ、パンクのDIYに通じるクラフト感をライダースジャケットのウエスト部分に取り入れています。</p>
装いながら環境を配慮するカラーデニム
<p>写真は2022SSシーズン。2022AWシーズンは（ライトブルー、ライトパープル）で展開。</p>
<p>タテ糸はリサイクルポリエステル、ヨコ糸がオーガニックコットンで構成されたカラーデニムは、無染色のホワイトデニムに転写プリントによって着色。染色をしていないため、全く水を使わず環境への負荷が少ない地球にやさしいデニムです。どのブランドもインディゴデニムは展開してますが、TELMAは装うことがテーマなのであえてカラーで、そしてリサイルクデニムで表現しました。環境に配慮してはいますが、それが目的ではないので、装うことに焦点をあて、バランスをうまくとっていきたいと思っています。</p>
<p></p>2022spring summer<br />
パンクとクチュール。服で光という物語を紡ぐ



	



<p>デビューとなる2022SSコレクションを制作時期、ちょうど世の中はコロナパンデミックの渦中でした。そのため、光という存在は重要でした。コロナ禍が歴史的にどんな状況なのかを振り返ると、第二次世界大戦、不況といった情勢不安と重なります。そして戦後にはニュールックが生まれ、70年代にはロンドンではワーキングクラスのパンクが台頭してきました。今も当時のように、暗い時代に差し込む光、新しい世界に向かっていく光としての服が必要だと感じ、新時代の象徴だったニュールックというエレガントでクラシックなものをベースに、ストリートファッションなど自分の原体験を組み合わせ、そこにパンク要素で何かに対する意志表明をしたいと考えたんです。ただ、光自体を表現することはできないので、どう現実の服に落とし込むかを検証していきました。</p>
<p>さらに掘り下げて調べると、印象派以前の絵画は、白黒で陰影を付けていたのが、印象派が初めて影に色を着けていたことがわかり、そのアプローチを取り入れ、多彩な色が混ざり合う様子や陰影を作るために、チュールのレイヤードなど素材を薄くし、体を通したときに肌の色と重なったときの色の変化や、動きとともに違う表情が生まれるようにしました。</p>



	



<p>パンクには伝統工芸の手法を取り入れ、ニュールックはカジュアルに落とし込み現代的に解釈することで、装うというファッション本来の、オケージョン服のような、攻めの服を作りたかったんです。全ての要素を内包し表現できるテーマが光でした。自分の感じた直線的な光を表現するのにチェック柄は最適でした。またコーディネートの幅を考えると、チェックは誰にとってもなじみのある柄なので、それを新しいスタイルで提案しました。</p>
<p></p>職人技とアイデアが織りなすチュールの十二単



	



<p>チュール部分を十二単にしました。光の重なり合う奥行きを表現するために菱形を半分ずつずらして型抜いた3パターンのチュールを12枚重ねて構成、3Dのように複雑に見えますが構造的にはとてもシンプル。端にはパンクの解釈としてスタッズに見立てた刺繍をあしらいました。秋冬シーズンは、この刺繍でミモザの押し花を再現しています。</p>
クチュールとストリートをミックス
<p><br />
クリストバル・バレンシアガのような立体的でエレガントなシルエットをカジュアルなデニムに。糸からオリジナルで作りました。またポリエステルを使うことで強度が上がり、きれいなハリ感が出てエレガントな雰囲気が作れます。ニュールックに着想を得ているので、同時代のクチュールという要素をピックアップし、ストリートとのミックスで、デニムジャケットやライダースに落とし込みました。</p>
<p></p>中島輝道インタビュー<br />
「着たときに美しく見える、誰が着てもきちんと決まるシルエットが一番大事」
<p class="picture"></p>
<p>まずブランドデビューとなった2022年春夏シーズンからお伺いします。光というテーマでしたが、コレクションを組み立てていく上で、テーマを設けることは自身の服作りにおいて重要ですか？</p>
<p>「重要ですね。私は素材の可能性を探るのが好きなので、基本的にはまず素材を作り込むことから始めます。色や質感を決めていく上でキーワードが必要で、そのインスピレーションとなるのが、ランドスケープやアートなどです。その時の気分で感動するものは、花だったり夕日だったりしますが、ファーストシーズンは、コロナ禍で家の中で過ごした時間が長く、気持ちが沈んでいたせいか、光という存在が重要でした。ただ光自体を表現することはできないので、どう現実の服に落とし込むかを検証し、オラファー・エリアソンの作品やモネの睡蓮などを参照したり。要は、光というイメージのストーリーをいろんなピースで複合的に組み立てる作業でした」</p>
<p>──その時に漠然と誰か着る人のイメージも浮かんでいるんですか？</p>
<p>「シーズンイメージとしてのミューズは、春夏はジェーン・バーキンでした。個人的には年齢を重ねた今の彼女のほうが好きで、メンズのシャツやパンツをユニークに着こなしていて、そういう人に自分流に料理してもらいたいと思います。やはり最終的には人が着たときに美しく見える、誰が着てもきちんと決まる分量感やシルエットが一番大事ですから」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──万人に受け入れられるとは言わないまでも、メジャーなマイナーというか、個性もありながら確実に支持される服作りって難しいですよね。</p>
<p>「人それぞれが持つ独特なクセみたいなものに興味があるので、クセが出るようなパターンや、同じ一着でも着る人の個性や歩き方で変化するように見せることを前提としています。ドリス ヴァン ノッテンでは西洋的なクラシックや立体的なパターンを、イッセイミヤケでは真逆の平面的な一枚の布からの服作りを学びました。その間（ま）というものがよくて、着物は人が着て動くことで平面から立体になる、西洋と東洋、両方の身体の考え方やアプローチで服を表現したいなと。何かしらニッチなもの作りをしていきたいなと思ってます」</p>
<p>「ドリスでは実際に発表されるルックの数よりもはるかに多いスタイリングのパターンを作り検証していました。それが染み付いているのかもしれません。ベーシックなアイテムから始めて、色や柄のバリエーションを展開し、常にお客様の手持ちの服や、他の服と合わせられるかどうかも考え、TELMAにおいてもかなりの数のスタイリングを組んでいます」</p>
<p></p><p>2022SSコレクションより 「ペプラムでニュールックのシルエットのスカートですが、エレガントすぎないように、ツノみたいなものを作ってパンクっぽさを加えました。ドクターマーチンにもヒールにも合わせてほしい」</p>
<p>──春夏では、西洋的なシルエットのニュールックを再解釈されましたね。70年以上前のデザインをどう現代に蘇らせたんですか？</p>
<p>「今、世の中のファッションの流れとしてジェンダーレス、オーバーサイズ、リラックスというのがあるかと思いますが、その流れを汲みながら、もう少し何か新しい価値観ってなんだろうと考え、シルエット的には真逆なニュールックが新鮮だという結論になりました。当時は発明でしたが、そのまま発表するのは難しい。だから、エレガントすぎないよう、ニット素材を使ったり、軽く腕まくりしてデニムで合わせたり、カジュアルにもオケージョンにも、どう着てもいいような、でも着ると、なんかいいねと決まる服になるよう意識しました。そのまま西洋的なクチュールの手法で作ると、日本の感覚に合わないように思うので、日本的な素材の開発と、包むこむというアプローチに、クチュールの要素をうまく融合することが、TELMAのシルエットの特徴かもしれません」</p>



	



<p>2022FWコレクションより [写真左]コート ￥107,800 ジャケット ￥64,900 パンツ ￥63,800 [写真右]シャツ ￥53,900 スカート ￥71,500</p>
<p></p>「プロダクトデザインからファッションの世界へ、きっかけはマルタン・マルジェラ」
<p>──中島さんにとって、服、ファッションとはどういう存在でしたか？</p>
<p>「とにかく装うという行為が好きでした。装い一つで相手の受け取り方も印象も変わる、着ることと自分、第三者の関係性が面白くて、服ってコミュニケーションツールなんだなと思い、人の反応を見ることが楽しかったんです。90年代に高校生だったので、マサキマツシマ、ビューティーアンドビーストなどモード系が流行っていて、その一方で、グッドイナフなど裏原ブームで、大学に入るとそれこそドリス ヴァン ノッテンを着たり、ただ着ることを楽しんでいました」</p>
<p>──ファッションは楽しむ対象だったんですね。ジャンルは違いますが、物作り自体にはもともと興味があったんでしょうか？</p>
<p>「祖父が建築家で、父も美術関係の仕事をしていたので、実家には画集や石膏像が当たり前にあり、子どもの頃から見ていたせいか、当時から「色ってきれいだな、不思議だな。作家の画集によって、同じりんごを描いているのにどうして色が違うんだろう」と見え方の違いを面白いと感じていました。</p>
<p>また、祖父の影響ですが、数寄屋造りとか日本建築の様式美が好きで、大学時代は、それをプロダクトに転換したいと考えていました。建築家でいうと、フランク・ロイド・ライトがすごく好きなんです。モダンなデザインだけど、木や石といった自然の素材を生かしたとても丁寧な作り方をしている。その端正な佇まいが素敵です。ル・コルビュジェやバウハウスといった計算され尽くしたモジュールのような緊張感ではなくて。私も大学の課題では、木をバスタブに浸けて曲げたり、自然の木の性質を生かした物作りをしていました。いっぱい失敗しますが、偶然の発見や自然のものの予測不可能な現象には感動するんです」</p>
<p></p><p>2022FWコレクションのフラワープリントは、押し花をモチーフにさまざまなカラーに変換して検証したという。</p>
<p>──自然界のものには圧倒的な美がありますよね。だから、そこに到達したいと追い求めるロマンのような。</p>
<p>「色もそうですよね。ヨーロッパの色と日本の色も違うし、日本海側と太平洋側では海も空の色も違う。普通に見えるけど、なんか違う。奇抜で押しつけの強いもの、ショッキングとか、意図的なものは苦手なんです。色はもちろんその時の気分や精神状態にも関係すると思いますが、一番すっと入ってきます。だから、色から影響を受けるのかもしれません」</p>
<p>──なるほど。確かにモダン建築でも唐突さではなく、自然と共存というか調和する存在ってありますよね。</p>
<p>「服でも“寄り添う”ということがしたい。馴染むのではなく、寄り添うぐらいの距離感が一番いいなと思っています。アクがあるプリントもパンクを感じるディテールもそうですが、何かはやっていかないと、寄り添うということにはならないような気がしています。違和感ではないけど、何かしら気づきのような要素を大事にしています。<br />
元々建築が好きなのも、ディテールというよりは、景色として存在しているからなので。だから、装うことをテーマにした服を作ってますが、目指してるのは、ファッションで一つの日常の景色が変わるようなことができたらいいなと思っています。日常の中の佇まい満たないものを最終的に表現したいんです」</p>
<p></p><p>──プロダクトを学んでいたのに、ファッションの道に進もうと思ったターニングポイントは？</p>
<p>「大学時代、ロンドンに交換留学で行った際に、友人に見せてもらった、マルタン・マルジェラのカビの服に、ファッション、服の可能性を感じました。プロダクトをずっと作ってきていたので、経年変化をわかってはいるんですが、もっと日常的な部分で起こるということにすごさを感じ、美しいと思いました。もちろんデニムのような古着も経年変化を楽しむ服ですが、時間の流れと変化と佇まいの美しさに可能性と魅力を感じたのかもしれません。建築やプロダクトではできません」</p>
<p>──構造物自体が動くことはないけど、人間は自在に動き、それに伴い服も表情を変えていきますからね。</p>
<p>「興味のきっかけは、構造物としての美しさでしたが、今は違います。やっぱり人が着て、その個性を引き出すための存在であるべきですから。服を通して、人の仕草のようなものもデザインしています。だから着丈の長さ、人が歩いたときの布の動きからも考えます」</p>
<p></p>


	



<p>2022AWコレクションより</p>
<p>──それは、ファッションの道に進み学んだ経験によって到達した考え方の変化でしょうか？</p>
<p>「アントワープ王立アカデミー、ドリス・ヴァン・ノッテン、イッセイ ミヤケを通じて学んだ結果ですね。アントワープは、どちらかというと服飾の学校というよりも、コンセプトアートを学びアーティストを育成する学校ですから。みんなとにかく個性的で、それなりの文化的背景を持ってきているので、そこから生まれるクリエーションはすごく強いんですよね。新しさ、美しさに常に疑問を呈する姿勢があって、そこが一番の学びだったかもしれません。そういう人たちを見て、自分が何者でもないと感じられたことは収穫でした」</p>
<p>──自分なりの表現の形に、どうやって着地点を見出したのでしょうか？ ある種、自身のルーツと向き合う作業でもあるように思います。</p>
<p>「やはり日本的な間（ま）や繊細な部分が好きなので、そこで勝負をすることにしました。卒業制作では、古典的なレースという素材の概念を変える使い方をしました。立体的でハリ感もありますが、全てレースで作っている奥行きやレイヤード、この繊細さがTELMAらしさだと思っています。同時に、構造的には60年代の未来派のコスチュームデザインを、あえて作り切らずに未完成な感じでとどめ、日本的な感性を西洋的なモチーフで表現する、未完成の美のような。だから悩んだりする時には、この卒業制作のブックを見て初心を思い出すようにしています」</p>
<p></p><p>2022AWコレクションより</p>
西洋のファッションを後追いするのではなく、日本人のルーツと感性で勝負する
<p>──ドリス ヴァン ノッテンでは何を学びましたか？</p>
<p>「ドリスは半端なく人間像を掘るんです。デヴィッドボーイから、バレエ・リュスのニジンスキーのような東欧的な魅惑的な魅力を表現するためにどういう素材を使うか、プロポーションをどうするかなど、考えることが山ほどあり、とにかく検証します。例えば、モーニングアフターというテーマのシーズンがありましたが、悪い彼氏がいるパーティガールは、オーバーサイズの服で、悪い男の服だから、それを女性が着るとどうなるかというように、すごく面白かったです。だから一見普通なんだけど着ると違う。誰でも着られるし、自分のクローゼットの服と合わせられる。彼は本当に人が好きで、5年着た時、10年着た時にどう見えるかということまで考えていたんだと思います」</p>
<p>──でも、辞めることにした。そこには何か思うところがあったんでしょうか？</p>
<p>「ドリスの下で、ファッション発祥の地である西洋にいて見えたのは、西洋の人が肌感覚でわかる洋服の文化というベースが日本人である自分にはないということでした。どこか自分が後追いをしている感じがして、彼らと肩を並べてこのままやり続けて、新しい価値観が果たして生まれるのかなと疑問に感じ始めました。それならば、日本の感性、自分のルーツを勉強したい、表現したいという思いが強くなっていきました。そのときに見たイッセイミヤケのプリーツプリーズは衝撃的で、フラットなのにフワッと空気を孕んで本当に美しい。西洋ではなかなかこういう価値観には出会えないと思ったんです」</p>
<p></p>


	



<p>2022FWコレクションより [写真左]ブルゾン ￥132,000 パンツ ￥70,400 [写真右]シャツ ￥53,900 パンツ ￥53,900</p>
<p>──イッセイミヤケが世界的に高い評価を得るのは、日本独特の美意識による服だからなんでしょうね。</p>
<p>「だから僕も試したくなりました。学生時代の『間』という考え方と、三宅さんの服作りのスタンスが相まって、西洋的なものにどう挑み続けることができるかを考えるようになりました」</p>
<p>──独立を決意した時には、もうブランドのビジョンは見えていたんですか？</p>
<p>「見えていたんですが、その途端にコロナ禍になり、正直迷いました。服の捉え方も、ブランドの表現も、改めて考え直し、そして納得するまで考え抜きました。本当に今求められているもの、必要なものは何か。結果、装うことに寄り添うということで、プロダクトというよりも、もっとエモーショナルな、日常の気分を上げるための服にしたい。最初は個性と合わないかもしれませんが、5年後、10年後になってその人のスタイルで着こなせるような、着ていくうちに個性に寄り添っていくような服を作ろうと思いました」</p>
<p></p><p>──実際の服作りという点では、基本的にはメイド・イン・ジャパンにこだわっているのでしょうか？</p>
<p>「そうですね。素材には特別な思いがあって、自分で１から作るところから入っていきたいと思う。ヨーロッパのいい生地を仕入れて作るいいブランドは他にいっぱいあるので、自分がすべきことではないと思うのと、自分の工夫やオリジナルクオリティで作っていきたい。高い生地で高価な服は誰でもでき、わかりやすいですが、安い生地を使っても創意工夫で全く違う意味で新しくいいものになる。高級なものにするのではなく、いいものにする。イッセイミヤケでの考え方はすごい勉強になりました」</p>



	



<p>2022FWコレクションより [写真左]コート 参考価格￥154,000 ロングシャツ 参考価格￥63,800 [写真右]チュールドレス ￥35,200 シャツ ￥42,900</p>
<p></p><p>──アザミを使ったシャギー加工しかり、本物の手法やオリジンみたいなものは踏襲したいと考えていますか？</p>
<p>「そうですね。進化や効率化によって、廃れて忘れられていくものはあります。でもそれが誕生した瞬間は、生まれるべくして生まれてきました。レース生地もそうだし、ニュールックもそうだし、その必然性、完璧に最高の状態として存在していた価値観や何かしらの文脈にフックしていきたいなと思っています。そういうルーツや物が存在する理由を探求するのが好きなのか、ワクワクするんです」</p>
<p>──光をテーマに様々なパーツを組み合わせてストーリーを展開しアウトプットしていますが、インプットはどうやってしているんですか？</p>
<p>「旅によく行きますね。以前訪れたアイスランドは地球の原風景そのものという印象でよかったです。一方で、マラケシュなどは全く違う文化の中では、ドキッとすることとか、違和感とか、忘れていたことを思い出させてくれます。本とスケッチブックを持っていくので、旅先で見つけたものを貼ったり、押し花作りにも通じますね、スクラップブックのように使っています」</p>
<p>2022FWコレクションより キルティングコート ￥93,500 コート 参考価格￥154,000 チュールドレス ￥35,200</p>
<p>TELMA（テルマ）<br />
www.telma.jp</p>
<p class="btn_entry">【連載】これからの服作りを探る、デザイナー訪問記</p>
<p></p><p>The post 【連載】これからの服作りを探る、デザイナー訪問記　vol.11 TELMA first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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