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    <title>Numero TOKYOSosuke Ikematsu / 池松壮亮 | Numero TOKYO</title>
    <link>https://numero.jp</link>
    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>池松壮亮 × 奥山大史『ぼくのお日さま』対談 「ゆらぐ心、言えない言葉の身体性を探る」</title>
        <link>https://numero.jp/20241108-mind-and-body/</link>
        <pubDate>Fri, 08 Nov 2024 03:00:07 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[Hiroshi Okuyama / 奥山大史]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>奥山大史監督の長編2作目となる映画『ぼくのお日さま』は、吃音のあるホッケー少年、フィギュアスケートを学ぶ少女、元フィギュアスケート選手のコーチの3人の視点で描かれる淡く切ない恋の物語。奥山監督とコーチ役を務めた俳優、池松壮亮が今作における身体表現、身体と心のつながりについて語り合う。（『Numero TOKYO（ヌメロ・トウキョウ）』2024年10月号掲載）</p>
<p class="picture"></p>
</p><p></p><p>──奥山監督ご自身がフィギュアスケートを習っていたそうですが、スケートを通して得たものはありましたか。</p>
<p>奥山「子どもの頃に7年ほど習っていました。姉が選手を目指していたので、僕は隣で見ていてすごいなと感心しつつ、先生が優しくて楽しかったいい思い出というくらいで、そこから何かを得るまでには至らなかったのですが、その頃、あんなふうに滑れたら気持ちいいだろうなと憧れていた記憶がこの映画につながったので、それはスケートによって得たことなのかもしれません」</p>
<p class="picture"></p>
<p>──池松さんはスケート未経験だったそうですね</p>
<p>奥山「運動神経が良いというのはこれまで映画の中の池松さんの殺陣を見たりしてわかっていたので、大丈夫だろうと。スケートはある程度の時間、たくさん滑って感覚をつかむことが大切です。しかも、フィギュアは、氷の上にただ立っているだけでも、経験者かそうでないかの差が歴然と出てしまう競技なんですね。池松さんならリアリティを出せるまで全力で取り組んでくださると確信していました」</p>
<p>池松「スケートと映画の相性がいいことは想像できましたし、うまくいけば絶対に面白くなる。さらに、スケート経験がしっかりとある奥山さんが撮るという点で勝算が見えていました。ただ、僕自身は氷の上に立ったこともない全くの未経験者でしたので、未知の領域で『やります』と受けてしまったんです。練習を始めてからその難しさを知りました。スケートリンクに半年間通って練習させてもらったのですが、たった2、3秒も手すりなしに立っていられないんです。オリンピックを目指すような子どもたちがスイスイ滑っている隣で、僕は一人、ヘルメットをかぶって何度も何度も転んでいる。子どもたちに笑われながら、泣きながら練習を続けました（笑）」</p>
<p>奥山「スケート場によくある貸し靴なら立つことも簡単なのですが、池松さんはコーチの役を演じてもらうので、最初の数回だけ貸し靴で滑ってもらって以降は、難易度の高いプロ用の靴で練習してもらったんですよ。撮影ではどうにかうまく見えるように撮っていただいて。カメラを担いだ奥山さんも、タクヤ役の（越山）敬達も、さくら役の（中西）希亜良もみんなとても上手なので、足を引っ張らないように必死でした」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p>──でも、３人が結氷した湖の上で遊びながら滑るシーンはとても印象的でした。</p>
<p>奥山「あのシーン、池松さんの撮影初日だったんですが、いきなりあの親密な空気をつくったのはさすがでした。ここで人の距離がぐっと近くなったし、湖のデコボコの氷上を滑ることで池松さんのスケートも一気に上達しましたよね」</p>
<p>池松「何度も言いますが、とにかく必死でした。さらにあのシーンは僕の撮影初日で、ほぼ初対面の二人に、心を開いてもらえるよう話しかけ続けました。ウザかったかもしれません。こんなに共演者に話しかけたのは初めてでした。この映画においてとても重要なシーンで、3人が自然の中で解放されて、お日さまの下で心から楽しそうに一緒に時を過ごす瞬間を目指したいと思っていました」</p>
<p class="picture"></p>
<p>奥山「前日にホテルのロビーで、池松さんとスケート監修の森（かなた）さんと3人で集まって、やることリストを作ったんですよね。『アイスダンスごっこ』『鳥の真似』『追いかけっこ』『回し合い』と、動きに名前を付けて、箇条書きにして。当日、池松さんが、メモを確認しながら次はこれをやるぞと」</p>
<p>池松「二人は何をやるかをその場で知るので、ほんとに楽しそうに遊びに付き合ってくれました」</p>
<p>奥山「越山さんと中西さんはスケート経験者なので、スケートに対してプレッシャーは少なかったと思います。中西さんは全日本大会を目指す『ノービス』と呼ばれるクラスで頑張っていた人なので、とても技術がありましたし、その年代には珍しくアイスダンスの経験もありました。それはとても大きかったです」</p>
<p>──今作でアイスダンスを取り上げた理由は？</p>
<p>奥山「シングルで別々に滑るよりも、ペアで演技をするアイスダンスはお互いの信頼関係、静と動の躍動感を表現しやすいんですね。二人が近付いたと思ったら離れていくような、人物同士の距離感で人間関係を描きたいというのが理由です」</p>
<p></p><p>──今回のスケートに限らず、池松さんは他の作品でも短期間で動きを習得する機会がありますが、池松さんなりの習得方法はあるのでしょうか。</p>
<p>池松「残念ながらありません。許される限り時間と労力を使うだけです。僕がどれだけ練習しても、実際のコーチの足元にも及びません。荒川はプロとして活躍した末に、現在はコーチをしている。その歴史は身体に刻まれ、蓄積から醸し出される風情もあります。人生の経験は声や雰囲気にも表れます。俳優がどれだけ準備をしても、そこに費やした年月の説得力に勝るものはありません。それを前提とした上で臨むことが重要だと思います。わかったふりをしない。イメージで演じない。半年間、５人のコーチに教えていただいたんです。コーチは年齢、性別もさまざまでしたが、どんな人生を経てその人が存在するのか。近くで観察させてもらえた時間が、この役を演じる上で大きな助けになりました」</p>
<p class="picture"></p>
<p>奥山「僕がスケートを習っていた頃に友達だった子が、今、そのリンクでコーチをしていたんですよ。池松さんのコーチにもなってもらって。個人的に感慨深いものがありました。他にも僕がかつて習っていたコーチなど、いろんな方にお願いしました。スポーツ選手のなかでも、フィギュアはとりわけ選手生命が短いんです。現役を終えるとプロのスケーターになったり、解説者やコーチ、就職して会社員になる人もいます。引退を決めた理由は選手によってさまざまですが、現役を退いた人特有の色気があるように感じるんですね。男性が多いのですが、さまざまなコーチの皆さんから教わることで、池松さんにもそれが伝わったらと心のどこかで思っていました。撮影が始まってからカメラを通して、あの半年間で池松さんはスケート技術だけでなく、僕が感じていたあの雰囲気も習得してくださったと確信しました」</p>
<p>池松「アスリートの選手生命は比較的短いですから、現役時代を終えた独特の色気や哀愁がありますよね。脚本からもそれを感じましたし、教えることに情熱を傾けつつ、自分が何かを諦めた、夢を終えた経験があり、それを子どもたちがまた繰り返す。それを飲み込んだ上で教えているような達観した視点を荒川からも感じました」</p>
<p></p>言いたいこと、言ってしまったこと、言えなかったこと。言葉の持つ身体性
<p class="picture"></p>
<p>──身体表現ということでは、吃音のあるタクヤの描写もありました。</p>
<p>奥山「前半では、社会という集団から距離を感じている3人が、環境が違えど無意識的に共感し合って寄り添うという流れを作りたいと考えていたときに、ハンバートハンバートの『ぼくのお日さま』という曲に出合い、この曲の『ぼく』を主人公にしたいと考えました。それが吃音という要素を入れるきっかけです。僕の同級生にも吃音の子がいたんです。クラスのみんなと仲が良かったし特別視することもなかったのですが、本当はどうだったのだろうと、吃音の子どもたちが集まる2泊3日のサマーキャンプに参加したんです。子どもたちと一緒にキャンプをして、いろんなことを話すんですが、一人の子が吃音について『理解してほしいんじゃなくて、ただ放っておいてほしい』と言っていたんです。それを聞いて、タクヤの気持ちをわかって全肯定してくれる、コウセイという友達を主人公に寄り添わせたら、自分も描けるのではと思いました」</p>
<p>──家族の食卓で、タクヤのお父さんも吃音だとわかるシーンがありましたね。</p>
<p>奥山「サマーキャンプで夜のディスカッションが終わると、子どもたちがそれぞれの親御さんのほうに走っていくんです。親御さんも吃音があって、お互いに言葉に詰まりながら会話している光景をよく目にしました。吃音のある人は約100人に1人の割合で、遺伝的要因が約7割ともいわれているそうです。言葉に詰まりながら親子で話している、その家族にとっては当たり前の光景を描くことで、吃音によって本人は孤独感を抱えているかもしれないけれど、独りぼっちではないと表現したかったんです」</p>
<p>──荒川コーチは、タクヤの吃音をどれくらい気にかけていたと思いますか。</p>
<p>池松「今作は言葉にまつわる物語でもあると思っています。言いたいこと、言ってしまったこと、言えなかったことを3人がそれぞれ抱えています。今作の主題歌の冒頭の歌詞『ぼくはことばがうまく言えない』とは、3人のことだと思っています。主人公は吃音がありますが、言いたいことがうまく言えないという経験は、誰しもが持っていると思います。今はネット上で自由に議論ができて、誰もが発言できる時代です。騒がしくもありますが、悪いことではありません。一方で、言葉を発しない人も大勢います。沈黙にもたくさんの言葉が詰まっているのではないか。この映画で、この世界にある沈黙に耳を傾けることができるんじゃないかと思っていました」</p>
<p>──台詞のないシーン、例えばさくらの横顔であったり、荒川コーチが恋人の五十嵐を見る表情なども雄弁だったし、タクヤが自宅で、さくらが学校の廊下で、それぞれが一人で振り付けの練習をしているときの表情も印象的でした。</p>
<p>奥山「誰かが誰かを見るとき、視線の先の人だけではなく、見ている側の表情をしっかり撮ろうと、表情と視線を意識しました。振り付けの練習は、教室でのシーンを撮影したとき、少し空き時間ができたんですね。そこで助監督さんが何か撮ろうと提案してくれて、中西さんに即興で振り付けの練習をする動きをしてもらったら、逆光でとてもいいシーンになって。そしたらタクヤのシーンも必要だと、そんなふうに追加していきました。3人でカップラーメンをすすりながら振り付けをしているシーンも、池松さんが提案してくれたものです」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p>──作中、荒川コーチは五十嵐と同性カップルとして一緒に暮らしています。ゲイとして生きる荒川の日常を描く上で、奥山監督と池松さんの間でどんなやり取りが？</p>
<p>奥山「特別に何かを意識してというよりも、誰かを好きになった一人の人としてそこに存在してほしいと考えていたので、池松さんとその点に関する具体的な話し合いはなかったですよね。若葉さんは、自分が演じていいものかと慎重に検討してくださったので、お返事をいただく前に、僕のほうで、タクヤ、さくら、荒川、そして五十嵐がこれまで歩んできた人生を自己紹介文の形にまとめてお送りしたんですね。役作りのきっかけになるかもしれないけれど、もしかしたら、役作りの上では縛りになることもあるかもしれないと不安もありつつ。若葉さんはその文章を読むことで、何か腑に落ちる感覚があったようで、それからすぐに出演のお返事をいただきました」</p>
<p>池松「LGBTQ+だから特別に何かを強調するのではなく、自然と惹かれ合った二人がただ一緒に暮らしている。荒川と五十嵐の関係も、見る人にはっきり示さなくてもいいと思っていました。二人の関係性は、説明するのではなく、二人を観察していればわかるものにしたいと思っていました。人と人とが惹かれ合って生活している親密さを見せるような方法で考えていました」</p>
<p>──最後に、日頃からたくさんの映画作品をご覧になっているお二人に、身体と心のつながりについて新しい表現だと感じた作品を教えてください。</p>
<p>奥山「この作品で台北映画祭に参加したのですが、『兵兵男孩』（原題）という卓球でダブルスを組んでいる少年たちの映画がありました。子どもの心の揺れ動きを描くスポーツ映画はいくつかありますが、とても丁寧に卓球を捉えていて、新しい身体表現もあり、かつエンターテインメントに仕上げていました。子どもとスポーツにおいて、まだまだやることがあるなと感じました」</p>
<p>池松「被写体としての身体性はものすごく重要ですし、それを、重要なものとして捉えている映画が好きです。身体には感情や心が宿ります。俳優が肉体を使って、それを的確に捉えている作品を見ると喜びを感じます。例えば俳優でいえばホアキン・フェニックスは、自分の身体の使い方を熟知していると思います。他にも、フランツ・ロゴフスキや、ジョシュ・オコナー。ジョシュ・オコナーが出演しているルカ・グァダニーノ監督の『チャレンジャーズ』はテニスの世界を背景に三角関係を描いているんですが、ルカ・グァダニーノが俳優たちの肉体を見たことのない真新しい方法でダイナミックに撮っていて、まだまだこんな表現があるんだと驚きました」</p>
<p>奥山「面白そうですね。僕も見てみます」</p>
<p></p><p>『ぼくのお日さま』
<p>
吃音のあるアイスホッケー少年のタクヤは、フィギュアスケートを練習する少女、さくらに心を奪われる。その後さくらのコーチである荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めることになり……。</p>
<p>監督・撮影・脚本／奥山大史<br />
出演／越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也、山田真歩、潤浩 ほか<br />
公式サイト／https://bokunoohisama.com/<br />
©&#xfe0f;2024「ぼくのお日さま」製作委員会／COMME DES CINÉAS</p>
<p>全国公開中</p>
<p></p>
<p></p><p>The post 池松壮亮 × 奥山大史『ぼくのお日さま』対談 「ゆらぐ心、言えない言葉の身体性を探る」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>池松壮亮×森田剛インタビュー「ノンシャラントに生きるということ」</title>
        <link>https://numero.jp/interview411/</link>
        <pubDate>Thu, 05 Oct 2023 09:00:48 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[Go Morita / 森田剛]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>池松壮亮が南と博という2人のジャズピアニストに、森田剛が10年の刑期を終えたヤクザを演じ、昭和63年の銀座の夜に、熱いジャズと“ある曲”が鳴り響く。映画『白鍵と黒鍵の間に』はジャズミュージシャン南博の青春の回想録を原作に、冨永昌敬が監督を務めた作品。時間軸が重なり捻れ、南と博、そしてヤクザの“あいつ”や夜の住人たちが交錯し、独特のグルーヴを生み出した本作に、2人はどんな想いで臨んだのか。</p>
</p><p></p>「ノンシャラント」の境地に憧れ、挫折し、迷子になっていく
<p class="picture"></p>
<p>──今作では、池松さんは、夜の世界のしがらみに囚われ、夢を見失ったピアニスト南と、ジャズマンという夢に向かって邁進する若者・博という2つの役を演じました。</p>
<p>池松壮亮（以下、池松）「この映画は、非常にチャレンジングかつ大胆な構成がなされてあります。人生のある一夜を断片的に切り取っていて、それによって、人間が時間の経過とともに変わっていく姿や、夢の狭間でここから抜け出したいけど抜け出せない時間、素朴にジャズピアニストを志した青年が、いつの間にか艶のある夜の街に染まっていく様子と、人生の隙間を演じられたらと思っていました」</p>
<p>──今回、ジャズピアニスト役でしたが、ピアノの経験は？</p>
<p>池松「少し触ったことがある程度で、ほとんど経験はありませんでした。この映画のために半年間の準備期間をいただいたので、とにかく『“あの”1曲だけ完成させます』と宣言しましたが、ジャズアレンジもあり、あまりにも難しくて、後からあんなこと言わなきゃよかったと後悔しながらピアノと向き合っていました（笑）」</p>
<p>──森田さんが今回、演じたのは、昭和のヤクザである「あいつ」ですが、この役についてどう解釈したのでしょうか。</p>
<p>森田剛（以下、森田）「冨永監督と話をする中で、徐々に掴んでいったという感じです。“あいつ”はまっすぐで信じるものがあるけれど、すごく寂しい男です」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p>──舞台は昭和63年の銀座。スクリーンからあの時代特有の匂いを感じました。お二人はこの時代の記憶は？</p>
<p>森田「僕は1979年なので生まれてはいるけれど、まだ小学生だったので、当然、銀座の夜の雰囲気は知らなくて。こんな時代があったんだという」</p>
<p>池松「僕は1990年生まれなので、生まれる前の時代ですが、この国で生まれ育ちましたし、人の記憶や、本や映画やドラマから、空気感はなんとなく手触りとして知っているような感覚でした」</p>
<p>──お二人とも、ずっとスクリーンやテレビで活躍しているので年齢の印象がなかったのですが、実は11歳離れているんですね。</p>
<p>森田「考えてみればそうだ！ すごいな、一周り近く離れているんですね」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──Numero TOKYOで映画のコラムを連載をしている松尾貴史さんが銀座を牛耳る、熊野会長として出演していますが、共演していかがでしたか。</p>
<p>池松「松尾さんの役は、もしかしたらこの映画の中で一番、捉えどころのない人物かもしれません。話すことも中味がない、空虚なことをペラペラ喋っています。ヤクザのドンというよりも政治家のような風貌、と脚本には書かれていた気がします。松尾さんは毎日とても楽しそうに現場に来て、あの役を演じられていました。音楽を愛する気持ちや、森田さんとの“殺し合い“では、二人の救いのはずの音楽で争います。エネルギッシュかつ奇妙でユーモラスに、悲しく甘くあの人物を演じられている姿に、力をもらいました。とても素晴らしかったです」</p>
<p>森田「どんな世界でも上にいる人ほど、妙に人を惹きつけるものがありますよね。だからつい憧れてしまう、ついて行きたくなるような男くさい魅力がありながら、同時にチャーミングでもある。それが松尾さんはぴったりだったし、その反面、底が知れない怖さがあるというか、独特な匂いがしました」</p>
<p>──共演シーンといえば、銀座の高級クラブ「スロウリー」でのセッションシーンはとても豪華でした。</p>
<p>池松「音楽映画ならではの最も見どころのあるシーンのひとつです。テアトルが映画館にodessaを投入して、音響システムが強化されたんですが、今回の作品は、odessa投入後、一発目の企画として立ち上がりました。南やそれを取り巻く人生においても、とても重要なシーンでした。クリスタル・ケイさんが歌い始めると、現場もものすごく盛り上がりました。映画のラストに向けての凄まじい高揚感を、あのシーンで捉えることができたんじゃないかと思っています」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──ジャズが大きな要素となる映画の中で、鍵となる1曲が『ゴッドファーザー 愛のテーマ』だというのがユニークですね。この曲に対する思い入れや思い出は？</p>
<p>池松「この曲はあまりにも有名すぎて、映画の『ゴッドファーザー』を見たことがない人でも知っていますよね。原作の南博さんのエッセイにも、ご自身はジャズマンなのに1日に何度もこの曲をリクエストされて嫌になったというエピソードがあります。ですからこの映画はこの曲ありきでした。世界的に有名な曲だけあって、楽曲使用料がなかなか高かったそうで。もしかしたらこの映画で一番ギャラが高かったのはこの曲かもしれません（笑）」</p>
<p>森田「この映画の全てと言ってもいいんじゃないかな。僕の役は、イントロを聞いただけで涙が出るくらい、この曲に思い入れがあるんですね。そこに縋（すが）って生きている男の役ではありますが、僕自身はそこまで思い出はないですね（笑）。映画は10代の頃に観ていて、好きでした。男だったら憧れの世界ではありますから」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──劇中に「ノンシャラント（nonchalant）」という言葉が出てきましたが、これに関してはどのように解釈しましたか。</p>
<p>池松「これは概念のようなもので、なんでしょうね。直訳すると、“軽妙に”や“自由に”となるのですが、この映画の中で先生から託されるノンシャラントは、日本語には訳せないニュアンスとして出てきます。思うに、単なる軽妙さではなく、何かを突き詰めた人がその先に見えるもの、軽妙さとは逆の深さの奥にあるものだと思います。自分もノンシャラントな俳優でありたいと思っていますが、頭では解っても、まだそこに到底及ぶことはできていません。深みの中にある軽やかさを感じるこの形容し難いフランス語がとても好きです。主人公の南も、佐野史郎さん演じる恩師・宅見先生に言われたノンシャラントという言葉に救われ、後に、『ノンシャラントってなんだよ』と迷子になっていきます」</p>
<p>──森田さん演じる「あいつ」は、ノンシャラントとは対局のような人物でしたが、役作りはどのように？</p>
<p>森田「なるべく監督のイメージに近づきたいと思っていました。監督がおっしゃってることも、すごく理解しやすくて。“あいつ”は10年刑務所に入っていて、やっと出所してきた男なので、カラカラに乾いている感じというか、掠れている感じというか。それを出せたらいいなと思っていました」</p>
<p></p>二人で肩を組んだまま、じっとスタートの声を待っていた
<p class="picture"></p>
<p>──本作は、理想と現実の隙間に挟まった人間たちが繰り広げる、ある夜の出来事を描いていますが、お二人は、夢と現実の間で揺らいでいるとき、次なる一歩はどのように踏み出すのでしょうか。</p>
<p>森田「そうですね。まず、夢を持ったことがないんです。だから普段は、ノンシャラントじゃないけれど、僕は適当に生きています。何も考えていない。だから、撮影に呼ばれたときぐらい頑張りたいし、そこで頑張らないで俺はいつ頑張るんだと思っています。そうやって僕はバランスをとっているんでしょうね」</p>
<p>──夢を持たないことも、実は簡単なことではないと思うのですが、次の一歩を踏み出すときに指標にしていることは。</p>
<p>森田「自分のことは信じてるから。もっとできるんじゃないかという気持ちがモチベーションになっているんだと思います。この年齢になって、自分を好きでいるというのは大事なことのような気がしています」</p>
<p>池松「僕は理想と現実の間から抜け出した頃には、大体忘れちゃっているので。きっと、人はどうにかして抜け出せる力を持っているということなんだと思っています。宇宙の法則のように、人生も時代も、破壊と創造を繰り返しているのだと思っています。この映画では、どのように抜け出すかという教訓めいたことよりも、そういった夢と現実がある人生そのものを切り取っています。主人公は夢を追いかけ、美を求め、このままゴミ溜めのような人生で死にたくないと叫んでいます。ただ、その本人はまだ気が付いていないけれど、この映画と、ヤクザの“あいつ”だけは真実を語っています。それは人生に音楽があるということです。人生はいつだって儘（まま）ならないし、不完全なもので、その人生の連続性の狭間に起こる間を、主人公は音楽で埋めていたんだということを、“あいつ”とこの映画が教えてくれるんです。人生にはさまざまなことがあるけれど、人の人生の移ろいの間を、時代や世界の沈黙や静寂の間を、音楽や映画で埋めること。たった94分の作品ですが、そんな願いを込めてこの作品に取り組んできました」</p>
<p></p><p>ジャケット ￥104,500、パンツ ￥67,100／ともにBarena（三喜商事 03-3470-8232）　シューズ ￥81,400／Foot the Coacher（ギャラリー・オブ・オーセンティック 03-5808-7515）　その他　スタイリスト私物</p>
<p>──お二人はかなり芸歴が長いのですが、今回が初共演だったんですね。</p>
<p>森田「ずっと会いたかったので、共演できて嬉しかったですね。なんですかね、池松君の顔が好きなのかな。好きなんですよ、すごく。一緒に芝居するのも楽しかった」</p>
<p>池松「こちらこそですよ。共演が決まって嬉しかったけれど、そこから撮影に入るまで時間がだいぶ経ってしまって、ようやく撮影が始まって森田さんに会えたときはとても嬉しかったし、撮影中、とにかく楽しかったです。“あいつ”は主人公が気が付いていない、この映画の本質、物語の核の部分、裏側、それをほとんど背負うような役だったと思います。森田さんの役へのアプローチも見事で、やっぱり面白い方だなと思いました。ご本人が多くを語らず、その凄みをひけらかさない人だから、隣で僕がベラベラ喋るわけにはいかないけれど、作品をご一緒して、今の時代にこんなにも真剣に役と向き合う方がいるんだと驚きました。この作品において、実は一番音楽を求めているのが“アイツ”です。しかもそれがヤクザという、そのファニーさ、悲しさとピュアさと切実さ。本質を突きながら、軽快でもある。この役もノンシャラントを体現するようなキャラクター設定だったと思います。それを驚くほどに体現されていて、隣で見ながらいつも力をもらっていました」</p>
<p>森田「ひとつ今、思い出したことがあるんですけど、池松君と二人三脚をするシーンがあって、早めに脚を紐で結んでスタンバイしていたんですが、ちょっと緊張していて、早めに肩を組んでしまったんです。そうしたら、なかなかスタートがかからなくて、かなり長い間、肩を組んだままの状態だったんですけど、池松君に『僕らのスタンバイ、早くないですか？』と言われて（笑）」</p>
<p>池松「たまに、10代の駆け出しの俳優さんなんかが男女で手を繋ぐシーンを撮る時に、直前に手を繋いだつもりが、なかなかスタートがかからなくて、でもリリースするタイミングも分からなくなって手がじっとり汗ばんだ気まずい状態で待っているみたいな状況があるんです。それとほぼ同じような状況で、森田さんがなかなか解除してくれなくて。肩を組んじゃうと当然顔も身体も近いじゃないですか。それで言いにくかったんですが『解除してください』ってお願いしたんです（笑）」</p>
<p></p><p></p>
映画『白鍵と黒鍵の間に』
<p>昭和63年の年の瀬。夜の街、銀座では、ジャズピアニスト志望の博（池松壮亮）が場末のキャバレーでピアノを弾いていた。博はふらりと現れた“あいつ”（森田剛）にリクエストされた「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲は銀座界隈を牛耳る熊野会長（松尾貴史）が、お気に入りのピアニスト南（池松壮亮）だけに演奏を許した曲だった…。</p>
<p>監督／冨永昌敬<br />
脚本／冨永昌敬、高橋知由<br />
原作・エンディング音楽／南博「白鍵と黒鍵の間に」（小学館文庫刊）<br />
音楽／魚返明未<br />
出演／池松壮亮、仲里依紗、森田剛、クリスタル・ケイ、松丸契、川瀬陽太、杉山ひこひこ、中山未来、福津健創、日高ボブ美、佐野史郎、洞口依子、松尾貴史／高橋和也<br />
配給／東京テアトル<br />
URL／hakkentokokken.com/<br />
©︎2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会<br />
10月6日（金）テアトル新宿ほか全国公開</p>
<p></p><p>The post 池松壮亮×森田剛インタビュー「ノンシャラントに生きるということ」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>池松壮亮インタビュー「“映画”でつながることのできる海外の現場」</title>
        <link>https://numero.jp/interview360/</link>
        <pubDate>Mon, 26 Dec 2022 09:00:05 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[中国カルチャーを追いかけろ！]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>世界を席巻している韓国カルチャーに続いて注目したいのは、急速な変化を遂げ、勢いを増す中国のカルチャー。福岡の柳川を舞台にした中国映画『柳川』に出演した俳優の池松壮亮は新しい経験を通して何を見て何を思ったのか──。映画に対する今の思いを聞いた。（『Numero TOKYO（ヌメロ・トウキョウ）』2023年1・2月合併号掲載）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p class="picture"></p>
</p><p></p>池松壮亮が中国映画に出演した理由
<p class="picture"></p>
<p>──『柳川』は池松さんにとって初めての中国映画への参加になります。出演を決めた理由は？</p>
<p>いろいろありますが、まずは脚本が面白かったこと、監督のチャン・リュルさんの作品は数本拝見していて以前から素晴らしいと感じていました。そしてほんとにたまたま、偶然にも前日に、友人のパク・ジョンボムさんが出演していたこともあって、監督の『春の夢』という映画を観たばかりだったんです。不思議な縁を感じました。それから海外の人が撮る日本に以前から関心があったこと、30代では海外の作品にどんどんチャレンジしていこうと考えていたこと。さらに舞台が福岡の柳川だったこともオファーを受ける際の大きな後押しになりました。ロケ地からすぐのところに母方の実家があって、幼い頃から馴染み深い場所だったんです。柳川はお堀の風景がのどかできれいな場所ですが、特別メジャーな観光地ではありませんよね。そんな柳川のどこに目を向けるのか、何を撮ろうとしているのか非常に興味が湧きました。韓国映画で活躍されているチャン・リュル監督のもとに中国ナンバーワン女優とも言われるニー・ニーさん、そのほかチャン・ルーイーさん、シン・バイチンさんという中国の錚々たる映画人が集結し、合作するということにワクワクしましたし、この企画に大きな意義があると感じました。これだけの理由が揃えば、断る選択肢はありませんでした。</p>
<p>──チャン・リュル監督の撮影を体験して印象的だったことは？</p>
<p>この作品に漂う監督の映画観、人生観、時間や空間、物事や人、土地の捉え方がとても詩的で、その感性が素晴らしいと思いました。詩的で唯一無二の映画に仕上がり、おそらく柳川の地元の方も知らなかったようなこの土地の情緒を映し出しているんじゃないかと思います。異なる価値観や文化的背景の中で撮ることで、そこが全く知らない風景に変わったり、見落としていた魅力を発見したりすることも、映画の醍醐味のひとつです。</p>
<p>──撮影中にも監督独自の世界観を感じることはありましたか。</p>
<p>強く印象に残っているのは、撮影終了後に監督とメールのやりとりをしていたとき、東アジアの歴史に非常に興味を持っているとおっしゃっていたことです。監督は中国出身ですが、朝鮮族という少数民族にルーツがあり、2000年頃から韓国映画界で活躍されています。今作は監督のフィルモグラフィーにおいて初めて、中国資本の中国映画として撮影した作品なんです。その記念すべき作品の舞台をあえて日本にしたことで、中国、韓国、日本という東アジアの映画になりました。僕らはそれぞれ異なる文化・環境の中で生きていますが、歴史を見ると密接に交わっています。監督は自分の血の歴史がアジアにあると大きく捉える力を持っていて、それを映画にしているんだということが今回大いに納得できました。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──現場でのコミュニケーションは？</p>
<p>拙い英語と、通訳の人を介してお話ししていました。海外の現場を経験するといつも感じるのですが、言語の壁があるからこそ、映画という、あるいは人間というひとつの“イデオロギー”でつながり合えるような感覚があるんです。今回も、自分が生きてきた時間と、遥か長い血の歴史、それを感じながらそれぞれが移ろいの中で、夢と幻想、現実の間に漂う姿を演じることができたことはとても面白かったです。</p>
<p>──映画『アジアの天使』『1921』（日本未公開）と今作、Amazon Originalドラマ『モダンラブ・東京～さまざまな愛の形～』と、続けて韓国、中国、アメリカの現場を体験されています。</p>
<p>2020年に30歳を迎えたのですが、それまでの大学を卒業してからの６年間は意識的に日本映画にどっぷり浸ったんですね。その中で、今後30代の自分、あるいはこの国の俳優の可能性をどう追求しアップデートしていくべきだろうと考えたときに、自然と視線が海外に向きました。以前から、日本の混沌とした状態を問題視するならば、その問題の核心は中ではなく外で見つかると感じていました。そういう自分の関心と、偶然ご縁が重なったというのが、続いた理由です。</p>
<p class="picture"></p>
<p class="picture"></p>
<p>──ハリウッドなど、海外を拠点にすることも考えましたか。</p>
<p>海外を向くと、この国ではどうしても「海外進出」と言われますが、その言葉にも違和感を感じています。僕は『ラスト サムライ』というアメリカの映画がデビュー作ですが、共演した渡辺謙さんや真田広之さんたちがアメリカに打って出たことは、日本の映画界にとってとても大きなトピックでしたし、その姿はものすごく尊敬しています。ただその何年も先の世代の僕としてはもう少し違った方法で海外とつながれるのではないかと、20代の間ずっと考えていたんです。拙い英語と映画という“共通言語”を携えて、自分から世界と手をつなぎに出向き、その経験を日本に持ち帰るような、もう少し境目のない方法ができないかと。時代の変わり目による、国際関係の不協和音が連日報道されて、海外に出向くことはリスクが大きいタイミングでしたが、だからこそフィジカルに海外の人とつながることに、自分が映画でやれることがあると信じていました。今回の『柳川』のように、監督、俳優の皆さん、そしてスタッフの方々と、人生や感性や思いやりを持ち寄り、ひとつの映画にすることが今最もやるべきことだと思えました。</p>
<p></p>日本と海外に境界はない
<p class="picture"></p>
<p>──海外の現場を経験し、あらためて日本を振り返ってみると？</p>
<p>言葉にするとありふれていますが、アメリカ、韓国では、グローバル資本での映画作りが当たり前です。中国はあまりにもマーケットの大きさが違います。『柳川』も中国のインディペンデント映画でありながら、日本のメジャー映画よりも制作費が上なんですね。お金のことだけじゃなく、文化レベルでも自分たちは何を守ってきたのかもう少しわかっている。日本は全部ダメだと言うつもりはありませんが、世界におけるさまざまな現実を直視して戻ってきました。世界には政治的に自由な表現が難しい地域があり、そのなかで何を物語るのかを切実に考え、闘っている映画人たちがいることも人の意見や記事ではなく、自分の肌感覚で知ることができました。</p>
<p>──これからも世界をめぐる旅を続けるのでしょうか。</p>
<p>チャンスがあればどんどん続けていきたいと思います。日本に可能性が見いだせないからという意味ではなく、日本と海外を分けて考えることがナンセンスだと思うからです。そこに語るべき物語や人物があって、自分が求める出会いがあるのなら、そこに赴いて、知らない世界を見て演じて人として、俳優としての経験を広げて戻ってくる。自分にとって重要なのは、お客さんに見てほしいものなのかどうか。面白いと思ってくれるはずだという確信があるなら、いろんな土地に出かけていきたいと思っています。</p>
<p></p>
<p>『柳川』<br />
ドンとチュンの兄弟は2人が⻘春時代に愛した女性、リウ・チュアンを探して、彼女が暮らしているという日本の柳川（北京語で「リウ・チュアン」と読む）に向かう。</p>
<p>監督・脚本／チャン・リュル　<br />
出演／ニー・ニー、チャン・ルーイー、シン・バイチン、池松壮亮、中野良子、新音　<br />
配給／Foggy<br />
12月30日（金）より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開　<br />
https://movie.foggycinema.com/yanagawa/</p>
<p></p>
池松壮亮おすすめの中国映画！

<p class="picture"></p>
『天安門、恋人たち』『ブラインド・マッサージ』
<p>池松壮亮にお気に入りの中国映画を聞くと、すぐさまロウ・イエ監督の名前が挙がった。「『天安門、恋人たち』（写真）は、天安門事件を境にした男女の長年にわたる物語。青春の儚さと時代がもたらす影、あの事件を経験したわけではないけれど、人生を感じる一本です。『ブラインド・マッサージ』は、スポットの当たりづらいところに目をつけ、題材として利用するのではなく映画として寄り添い研ぎ澄ませてゆくその手腕に惚れ惚れします」（池松）。ロウ・イエ監督といえば、最新作『シャドウプレイ【完全版】』が2023年1月20日に日本で公開予定。池松の推薦作とあわせて楽しみたい。</p>
<p></p><p>The post 池松壮亮インタビュー「“映画”でつながることのできる海外の現場」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>松居大悟・池松壮亮・伊藤沙莉鼎談「ある恋人たちの6年の物語と、映画のこれから」</title>
        <link>https://numero.jp/interview295/</link>
        <pubDate>Sat, 12 Feb 2022 03:00:41 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Daigo Matsui / 松居大悟]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[Sairi Ito / 伊藤沙莉]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>「二人は、どうして別れなくちゃいけなかったんだろう」
</p>
<p>──作品の中で、お気に入りのシーンやセリフは？</p>
<p> </p>
<p>松居「やっぱり照生と葉が出会った高円寺のシーンです。長回しで撮影したんですけど、演出でエモーショナルにするのはやめようと思っていて、撮り方もシンプルにして、台本にはセリフだけしか書かなかったんです。普通に暮らしていたら出会わないような二人が、とあるきっかけで知り合って、夜にお店が閉店した後の商店街で……という設定だったんですけど、池松君と伊藤さんが自然に演じてくれて。撮りながらすごくいいなと」</p>
<p> </p>
<p>池松「松居さん、泣いちゃってましたね」</p>
<p> </p>
<p>松居「どうだったかなぁ。撮影中もそうだけど編集しながらも、なんでこの二人が別れなきゃいけないんだろうって」</p>
<p> </p>
<p>伊藤「自分で書いたのに（笑）。私が大好きなシーンは、照生が『夢で待ち合わせね』と言うシーンです。可愛いですよね。そのセリフはもちろん台本に書いてあったんですけど、自由にお芝居させていただけたので、池松さんとセリフの掛け合いもすごく楽しくて」</p>
<p> </p>
<p>池松「実際に『夢で待ち合わせね』と言われたことあります？」</p>
<p>伊藤「そんな人に出会ったことがないです（笑）」</p>
<p> </p>
<p>松居「僕の実体験です」</p>
<p> </p>
<p>伊藤「えっ！ 本当に言ったセリフだったんですね!?」</p>
<p> </p>
<p>松居「言ったんです」</p>
<p> </p>
<p>池松「松居さんは結構そういうことするらしい」</p>
<p> </p>
<p>伊藤「そういうタイプなんですね」</p>
<p> </p>
<p>松居「いや、一回だけです（笑）」</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
<p class="picture"></p>
<p>──池松さんはいかがですか？<br />
 <br />
池松「色々ありますが、葉と照生が車の中でケンカするシーンがあるんです。長回しでワンカットで撮ったシーンなんですけど、3分くらいありました？」<br />
 <br />
松居「もっとあった。二人がすれ違うシーンだね」<br />
 <br />
池松「今、映画で車内のシーンを撮影するときは、ほとんどがグリーンバックで、編集で風景を合成するんです。でも今回は、牽引で実際の車で撮影したんですよ。その分撮影は非合理的で時間がとてもかかります。ガラス越しに映るネオンや街の景色と人物をワンカットでいくと選んでくれた監督に痺れました」<br />
 <br />
松居「あのシーンが成功して本当に良かったですよ。一般道で撮影したので、車が走るコースは決まっていたけど、信号がいつ変わってどのタイミングで停車するか、後続車が来るかどうかもコントロールできないし、シミュレーションもできない。でも、二人の車の後ろを偶然タクシーが走ってくれて、それも良かったなぁ」</p>
<p class="picture"></p>
<p>──俳優のお二人が、今だから監督に物申したいことはありますか。<br />
 <br />
池松「難しいですね。可愛らしいやつが出てこない（笑）」</p>
<p>伊藤「私、ひとつありますよ。照生の頬についたケーキのクリームを舐めるシーンで、私はほっぺを舐めるという行為が嫌だったんです、本当に。池松さんにも申し訳ないので、なるべく早くOKが出るように芝居したんですけど何度もNGが出て。もうちょっと舌を出してくれとか、アップも撮らせて欲しいとか、それは監督、完全にあなたの好みですよねっていう。なぜそこまであのシーンにこだわったのかという疑問はありますね」<br />
 <br />
松居「あの……、夢中になってる時って何も覚えてないというか、周りが見えなくって。いい芝居が撮れたので、次はちゃんと舌が映るアングルで撮りたい…と何度も撮影してしまいました。自分でもわからない」<br />
 <br />
池松「たしかに撮り過ぎでしたね（笑）」<br />
 <br />
松居「そこに映画の強さがあると信じてた……」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──ところで今作は、クリープハイプの新曲『ナイトオンザプラネット』が、制作のきっかけだったそうですが。<br />
 <br />
池松「曲自体は2020年の4月頃に出来ていたそうなんです」<br />
 <br />
松居「尾崎君とは付き合いが長いんですけど、2年前の春に尾崎くんから『松居君と作りたいものができた』と、この曲が送られてきたんです。その頃、コロナの影響で、彼らの大きなライブが中止になり事務所の運営も厳しい状況だという話を聞いていて。そもそも、尾崎君がバンドを始めたのは、ジム・ジャームッシュの映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』を観たことがきっかけで、劇中に登場した『ハイプ』という言葉から『クリープハイプ』と名付けたんです。今、その映画と同じタイトルの曲を作ったことに彼らの覚悟を感じたし、勝負しに来たんだと感じました。自分もその思いに応えるなら、MVや短編ではなくて長編にしようと。そこから1年ほどかけて脚本を書きました」</p>
<p>伊藤「この曲は私自身もすごく好きなテイストだし、この1曲の中に物語が広がっていて。クリープハイプのいつもの感じとはまた違う雰囲気だけど、それもまた良いですよね。この曲が照生と葉のことを物語っている気がしたんですが、監督がそれに沿って台本を書いたわけじゃないというから、それも含めて奇跡だなと思いました」</p>
<p>池松「脚本を読んでこの曲を聴いたとき、この企画の可能性を感じました。映画の撮影より先に主題歌が完成していることは珍しいんです。今回は撮影中に、観客のみなさんに、劇場で最後にこの曲を聴いてもらうとするとどこをどう構築していけば良いのか考えることができたし、コロナで変わりゆく時代にもう戻れない時代の終わりと始まりと、絶対に戻れないあの頃を歌うこの曲とを作品とリンクさせて、撮影中の指標にしていきました」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
監督として役者として6年で変化したこと
<p>──物語は2021年7月26日から6年間の物語です。6年に設定した理由は？<br />
 <br />
松居「最初の構想では5年だったんです。でも、2019年から以前は普通の世界で、それ以降はコロナ禍。そう考えたときにもう1年足そうと。それから『花束みたいな恋をした』が5年の期間だったので、あと1年足せば勝てるかなと」<br />
 <br />
伊藤「めちゃくちゃ意識してるじゃないですか（笑）」<br />
 <br />
池松「あとは、今の東京を描写するなら、東京オリンピックまで入れるべきだという話はありましたよね」<br />
 <br />
──個人的にこの6年で大きく変わったことはありますか？<br />
 <br />
伊藤「2016年というと『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』の頃ですよね。私はドラマ育ちなので、ずっとテレビドラマのお仕事が多くて、映画にも挑戦したかったけど、あまり縁がなかったんです。6年ぐらい前から少しずつ映画の機会をいただいて。映画公開時に、舞台挨拶しているな自分、と感慨に浸る経験はこの6年で増えました」</p>
<p>──松居監督の2016年は『アズミ・ハルコは行方不明』が公開された年です。<br />
 <br />
松居「ちょうど30歳になった年でもあって、肩の力が抜けて来た時期です。20代は『どうしてもこれを描きたいんだ！』と思って撮っていたけど、30代に入って現場の一番いい方法で撮ろう、メッセージも別に伝えなくてもいいかと思い始めました。『アズミ・ハルコ』以前は高校生までの年代を描いていたけど、それ以降は『バイプレイヤーズ』もあり意識が変わりました」</p>
<p>──何かきっかけが？<br />
 <br />
松居「20代は自意識が強かったんでしょうね。メッセージを伝えたいと頑張ってもそんなに伝わらない。それで、諦めのようなものが出てきたというか」<br />
 <br />
池松「諦め。いい言葉ですね」</p>
<p>──池松さんの2016年は、映画・ドラマ合わせて出演作が十数本ありました。<br />
 <br />
池松「映画は撮影したものが1年後に公開されるので、2016年の公開作は2015年に撮影したものなんですが、それまで僕はものすごく働いたんです。ざっくりと話すと2016年からガラッとやり方を変えていて。20代前半までは、日本映画界を自分はどう下から若手としてバックアップできるかを考えていたんですけど、20代後半になって、いかにその作品に深く携わり、自分が生まれた国の映画と深く関わっていけるかを考え始めました。2016年以降は、自分の立場とか、自分が関わる作品とか、自分が歴史や社会との繋がりの中で俳優という仕事をやっているということに自覚的になっていったように思います」</p>
<p>松居「60代みたいなこと言うね」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
「映画館で観たい」と思わせる、いい作品を作るだけ
<p>──この6年で映画の鑑賞スタイルも、映画館とDVDに加えて、配信の割合が劇的に増加しました。それは制作に影響を与えましたか。<br />
 <br />
松居「僕は、映画館や劇場に憧れてこの業界に入ったので、配信がまだわからないというか。映画館の暗闇の中で、みんなが一つの作品を見て、同じシーンで笑ったり、泣くタイミングが違ったりして、観客の数だけ作品に対する感情があるというのが好きなんです。だからこの作品を映画館の大きなスクリーンで見たときに、発見や気づきがあるようにして、あえてテロップを入れたりわかりやすい描写はしませんでした」</p>
<p>──配信の利用者が増えたことについては、コロナ禍という事情もありますよね。</p>
<p>松居「僕は劇団も主宰しているんですが、コロナ禍で、演劇も上演中止や定員50%の制限がありました。正直、定員50%なんて採算が立たないんですよ。しかも、誰かがコロナにかかったら終了。不要不急と言われ、みんなは家で配信でエンタメを楽しんでる。細い一本橋を負けるために渡るような状況が続いていても、劇団も劇場も上演を続けています。この状況をどうにかしたかったし、コロナ禍の中でも演劇を信じたかった。この作品にもダンスや劇場が登場するんですが、この映画を観てそのことも感じて欲しかった」<br />
 <br />
伊藤「演じる側の作業としては、配信でも映画館での上映でも変わらないんですが、大きいスクリーンで気づけることもたくさんありますよね。背景の小道具や美術も目が行きやすいから、こだわった点が見つけやすい。それに映画館は作品と向き合いやすい環境ですよね」 <br />
 <br />
池松「今でもありますけど、本当に影響してくるのはまだまだこれからなんじゃないかと思っています。映画に携わってきた人間からすると、映画館は掛け替えのない場所です。でも大きく捉えると配信も映画が生き残るための進化だと思うんです。フィルムがデジタルになり、白黒がカラーになったことと同じように、配信によって映画が生き残る可能性が生まれた。それにコロナ禍でも実はヒット作は生まれていて、映画を映画館で観たい人も映画を求めている人もまだいるのだと思います。それならやるべきことは、配信であっても『映画館で見たかった』と思わせるくらいの作品を作ることなんじゃないかと思っています。それから、ミニシアターについても、コロナ禍でいろんな議論が交わされました。ミニシアターブームを作った『ナイト・オン・ザ・プラネット』が東京で公開されたのは、ちょうど30年前です。それから30年後の今、各地のミニシアターでジム・ジャームッシュ特集が組まれて、当時、まだ生まれてもない若者が、コロナ中にこぞって観に行ったと聞きます。いい作品を作れば必ず人は映画を求め、必要としてくれると思ってやるしかないと思っています。映画館でも配信でも良かったと思わせる映画が増えすぎたのは作り手側の責任です」</p>
<p><br />
 <br />
松居「映画館だと帰り道がいいじゃないですか。余韻に浸って、夜景を見ながら二駅ぐらい歩いちゃうあの感じ」<br />
 <br />
池松「あれでしょ、なんか昔の友達とか恋人のSNSをチェックしてしまうって言ってたやつ（笑）」<br />
 <br />
松居「元気でやってるな？みたいな。いや、それだけじゃなくて（笑）」<br />
 <br />
伊藤「（笑）」</p>
<p></p>Profile
<p>池松壮亮<br />
1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年、映画初出演となったハリウッド映画『ラスト サムライ』で第30回サターン賞で若手俳優賞にノミネート。以降、映画を中心にドラマ、舞台など数多くの作品に出演し多数の映画賞を受賞。近年の出演作に『夜空はいつでも最高密度の青色だ』（17）、『君が君で君だ』（18）、『斬、』(18)『宮本から君へ』（19）、『アジアの天使』（21）など多数。2023年には主演を務める映画『シン・仮面ライダー』の公開を予定している。</p>
<p>伊藤沙莉<br />
1994年5月4日生まれ、千葉県出身。2003年にドラマデビュー後、数多くのドラマや映画、舞台などで活躍。2020年には、アニメ「映像研には手を出すな！」やドラマ「これは経費で落ちません！」などに出演し、第57回ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、東京ドラマアウォード2020で助演女優賞を受賞。21年は映画『劇場』『ステップ』『タイトル、拒絶』『ホテルローヤル』『十二単衣を着た悪魔』などで第63回ブルーリボン賞助演女優賞、第45回エランドール賞新人賞に輝いた。22年はドラマ「ミステリと言う勿れ」（フジテレビ系）が放送中のほか、ドラマ「拾われた男」がDisney+で夏配信予定。</p>
<p>松居大悟<br />
1985年11月2日生まれ、福岡県出身。劇団ゴジゲン主宰。12年、初監督作『アフロ田中』が公開。その後、『自分の事ばかりで情けなくなるよ』（13）『スイートプールサイド』（14）などを発表し、『ワンダフルワールドエンド』（15）で第65回ベルリン国際映画祭出品、『私たちのハァハァ』（15）ではゆうばり国際ファンタスティック映画祭2冠を受賞した。主な監督作品に、映画『アズミ・ハルコは行方不明』（16）、『アイスと雨音』（18）、『君が君で君だ』（18）、テレビ東京「バイプレイヤーズ」シリーズ、『くれなずめ』（21）のほか、多数のミュージックビデオや舞台を手がけている。</p>
<p></p><p></p>
『ちょっと思い出しただけ』
<p>怪我でダンサーの道を諦めた劇場の照明スタッフ、佐伯照生（池松壮亮）は2021年7月26日、34回の誕生日を迎えた。今日も猫にエサをやり仕事に向かう。タクシードライバーの野原葉（伊藤沙莉）は、ミュージシャンの男を乗せコロナ禍の東京の街を走っていた。1年前の7月26日、照生は部屋でリモート会議、葉はタクシーに飛沫シートを取り付けてる。1年ごとに時間が巻き戻されると、二人が別れた後の日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、愛し合った日、出会った日……。特別だった日もあれば、なんでもない、だけど二度と戻らない愛しい日々が丁寧に描かれる。</p>
<p>監督・脚本／松居大悟<br />
出演／池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、尾崎世界観／國村隼（友情出演）／永瀬正敏<br />
主題歌／クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」（ユニバーサルシグマ）<br />
制作・配給／東京テアトル<br />
2021年／カラー／アメリカンビスタ／5.1ch／115分<br />
©︎2022「ちょっと思い出しただけ」<br />
2月11日（金･祝）全国公開<br />
公式サイト / Twitter / Instagram</p>
<p></p><p>The post 松居大悟・池松壮亮・伊藤沙莉鼎談「ある恋人たちの6年の物語と、映画のこれから」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>エルメスによるショートムービーのシリーズ「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」</title>
        <link>https://numero.jp/news-20211014-hermes-human-odyssey/</link>
        <pubDate>Thu, 14 Oct 2021 07:00:33 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
				<category><![CDATA[Tsuyoshi Tane / 田根剛]]></category>
		<category><![CDATA[noads]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[HumanOdyssey]]></category>
		<category><![CDATA[Daichiro Shinjo / 新城大地郎]]></category>
		<category><![CDATA[Hermes / エルメス]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
7人のクリエイターがクラフトマンシップに出逢う
<p>ドキュメンタリーフィルム「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」は1編が20分ほど、7本のショートムービーからなり、それぞれの旅路の中で、彼らひとりひとりの肖像を浮かび上がらせる。</p>
<p>日本のサヴォワールフェールと出逢う旅へ出かけたのは、新城大地郎（書道家）、田根剛（建築家）、井口理（ミュージシャン）、高橋智隆（ロボットクリエイター）、木村和平（写真家）、目黒浩太郎（料理人）、池松壮亮（俳優）の7人。創造的かつ職人的な仕事に対する敬愛の念、クリエイションへかける鋭い感性と、卓越した専門的な技への関心を持ち合わせているという点で、エルメスと同じ価値観を共有する主人公として選出されたクリエイターたちだ。</p>
</p><p></p>

	


<p>Photos: Masumi Ishida<br />
10月15日（金）に配信開始となる「EPISODE 1」は、書道家の新城大地郎の旅。宮古島で、インド藍を栽培し藍染と織を手がける人物と出逢う。 Photo: Masumi Ishida</p>
<p>奥山大史総監督らが回すカメラの前で彼らは芸術性と職人性の分岐点に佇む。書道、建築、音楽、ロボット工学、写真、料理、演技と、異なる分野で活躍する彼らは、旅先での出逢いや発見を通じて、よりパーソナルで繊細な部分、すなわち仕事のやり方や実践の方法について振り返る。その高い志と専門性にエルメスの職人の姿勢が重なり、同時に、ものを作る手しごと（しぐさ）の伝承が、日々のクリエーションにとっていかに重要であるかが明らかとなる。</p>
<p>また、このドキュメンタリーフィルムの象徴ともいえるのは、コットンキャンバス製の移動式テント《ラブ・キャビン》、そしてそれをけん引する自転車。エルメスが製作したこのキャンピングカーのような乗り物は今回のプロジェクトのコンセプト“何ものにも邪魔されない旅と移動”のシンボルなのだという。自由な移動が容易には叶わない今だからこそ、エルメスの2021年のテーマである「ヒューマン・オデッセイ」と共鳴するショートムービーを堪能してほしい。</p>
<p></p><p></p>
「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」
<p>7人の出演者が登場する7本のショートムービー（各約20分）を週に1本ずつ公開。</p>
<p>配信日程／2021年10月15日（金）より毎週金曜日配信<br />
配信サイト／HUMANODYSSEY.JP<br />
総監督／奥山大史<br />
監督／富樫渉、金田聡樹<br />
音楽／蓮沼執太<br />
出演者／新城大地郎、田根剛、井口理、高橋智隆、木村和平、目黒浩太郎、池松壮亮（エピソード順）<br />
企画・制作／エルメス<br />
<br />
EPISODE 1　沖縄県宮古島／宮古島で、インド藍を栽培し藍染と織を手がける人物と出逢う。<br />
EPISODE 2　滋賀県高島市　三角屋／滋賀で、日本建築の伝統工法を受け継ぐ大工集団と出逢う。<br />
EPISODE 3　北海道二風谷／北海道で、アイヌ文化を継承する人々と出逢う。<br />
EPISODE 4　東京都江東区　佐野造船所／東京で、江戸時代から続く木造船の技術を継承する造船所と出逢う。<br />
EPISODE 5　福井県越前市　長田製紙所／福井で、伝統と革新を繰り返す製紙所と出逢う。<br />
EPISODE 6　岩手県盛岡市　鈴木盛久工房／岩手で、日本人の暮らしに寄り添う鋳物職人と出逢う。<br />
EPISODE 7　鹿児島県鹿児島市　しょうぶ学園／鹿児島で、知的障がい者支援施設のアート＆クラフトと出逢う。<br />
</p>
<p></p><p>The post エルメスによるショートムービーのシリーズ「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>池松壮亮×オダギリジョー対談 「言葉が違ってもご飯を食べて笑い合う、それだけでいい」</title>
        <link>https://numero.jp/interview257/</link>
        <pubDate>Thu, 01 Jul 2021 09:00:30 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[Joe Odagiri / オダギリジョー]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
		<category><![CDATA[cinema]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>韓国と日本の映画人2人の出会いから生まれたひとつの映画
</p>
<p>──この映画に参加することになったきっかけは？</p>
<p>オダギリジョー（以下 オダギリ）「この作品のプロデューサーは昔からの友人で、以前から石井監督と池松君が韓国で映画を準備しているという話を聞いていたんです。楽しそうだなと思っていたら、その何カ月後かに突然オファーをいただいて」</p>
<p>──池松さんは、石井監督とどのくらいの期間、準備されていたのでしょうか。</p>
<p>池松壮亮（以下 池松）「まず、2015年に石井監督と映画監督で俳優のパク・ジョンボムさんが、釜山国際映画祭の審査員として出会い、ものすごく意気投合したんです。その翌年、パクさんが東京に来た時に僕は紹介され出会いました。その翌年に僕と石井さんが韓国を訪れて、パクさんにいろんな韓国の風景を見せてもらい、一緒にご飯を食べてお酒を飲んで。また今度はパクさんが東京に来て一緒にバッティングセンターに行ってお酒を飲んで。そういうことを数年繰り返していたんです。その頃から、なんとなくこの奇跡的な出会いが映画に繋がることになるだろうなという予感はありました。そして、2017年ごろ、石井さんから『ちょっと書いてみたんだけど』と脚本を渡されました」</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
<p>──今回、全編韓国ロケでした。キャストとスタッフも、95%が韓国の方だったとか。</p>
<p>オダギリ「僕らは監督とは日本語でコミュニケーションできるので、良いチームワークを保てたと思いますが、石井監督は大変だったと思います。外国ですから、思い通りに行かないこともたくさんあったでしょうね」</p>
<p>──オダギリさんは、『マイウェイ12,000キロの真実』など、韓国作品にも出演されていますよね。</p>
<p>オダギリ「そういった経験もあって、海外の現場に参加するときの心得は多少あるつもりですが、監督という立場だと、比べものにならないくらい大変だろうと思ったので、できるだけ監督のフォローをしたい気持ちはあったんです。お酒を飲んで監督のグチを聞くぐらいしかできなかったですけど」</p>
<p>池松「オダギリさんの存在はものすごく助けになりました。韓国でもすごく人気がある方なので、オダギリさんがいるだけで韓国スタッフの気分が高揚しているのがわかるんです。オダギリさんがいてくれたことが、僕にとっても石井監督にとっても大きな力になりました」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
「何を言ってるかわからないけど、とりあえず乾杯」
<p>──ソル役のチェ・ヒソさんは日本語が堪能ですが、他の共演者とは、どんなコミュニケーションを？</p>
<p>オダギリ「みんなでご飯を食べに行くと、最初はお互いに英語でコミュニケーションするんですけど、お酒が入ってだんだん英語で話すのが面倒になっていって、母国語に戻るから、ヒソさんが率先して通訳してくれて（笑）。ありがたいですよね。そのおかげでみんなといい関係が築けました」</p>
<p>池松「ソルの妹役のキム・イェウンさんは英語が堪能で、こちらのつたない英語でもどうにか意思疎通できたんですけど、兄役のキム・ミンジェさんは、全く英語を話さないんですね。にもかかわらず果敢にも僕らにひたすら韓国語で話しかけてくるので、こっちも日本語で返事すると、『何を言ってるかわからないけど、とりあえず乾杯』と（笑）。コミュニケーションがもうめちゃくちゃなんです。互いに好き勝手喋って。うまく伝わる気がしませんがそれでも言葉以上に心が通う瞬間が本当に存在するんです。劇中も言葉が通じないながらに、なんとなく心を通わせるシーンがありますが、実際に現場でもそうでした」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──周りが韓国の俳優・キャストの中、お互いに助け合ったことや、兄弟役で良かったと感じた瞬間は？</p>
<p>オダギリ「いくつかの国が合同で映画を作るとき、僕は、他の国のキャストやスタッフに、日本の俳優ってこんなものかと思われたくないんです。今回、弟役が池松くんだからこそ、日本の俳優の底力を見せられたところがいくつもあったと思います。さらに言えば、石井監督がいて、この三角形だからこそ、面白い勝負ができたかなという実感がありますね」</p>
<p>池松「山のようにあるんですけど、言葉や文化の違う異国の地で、ユーモアで軽々と突破するオダギリさんの姿に、とても勇気づけられました。それから、息子役の佐藤凌くんと僕が些細なことでケンカをしたとき、オダギリさんが凌のところにそっと駆け寄って、彼を慰めてくれていたんです。なんてさりげなく気を使われる方なんだと感動していたら、何やら凌のことを動画に撮ってゲラゲラ笑っていました。あとから聞いたところ、誰誰が凌のことブタって言ってたよと伝えて凌が、ぶっ飛ばしてやる！ と怒り狂ってる動画を見せてくれました（笑）」</p>
<p>オダギリ「あったね、そんなこと（笑）」</p>
<p>池松「オダギリさんは、表面的には周りの空気は知りませんという態度をとりつつ、ものすごく察知されている方なんです。家族ってその場の雰囲気に応じて、役割を補い合うことがありますよね。オダギリさんがそういう風にいてくれて、それはいろんなシーンに反映されていると思います」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
「同じ物語を信じる人、それは“家族”と呼んでもいい」
<p>──今作のテーマのひとつ「家族」ですが、血縁を中心とする家族像から、夫婦別姓も含めて、自分たちなりの「家族」を模索する時代になりました。その中で、お二人が考える「理想の家族」とはなんでしょうか。</p>
<p>オダギリ「何が理想かは本当に難しいですね。血の繋がりがあっても複雑な家庭もあれば、血の繋がりはなくても幸せな家族の形もある。家族であっても、全く理解できないこともありますし、何かが起きたときに味方になってくれるのも家族。本当に複雑で独特な関係だと思います。僕はずっと母と二人だったので、家族という単位よりも、個人的な関係だったと感じるんです。結局のところ、家族であっても人間同士どこまで相手を思いやれるかってことになるんじゃないでしょうか」</p>
<p>池松「この作品では、いつの間にか自分たちが作り出した価値観やルールに囚われて、損失を抱え、人生のコントロールを失った人たちが登場します。“家族”といういわば人間が作り出した概念も、多様化する価値観の中で従来の意味や価値が崩れつつある。そういう人たちがゆるやかな運命共同体として生き延びるために手を繋ぐ、という物語です。個人的には、“家族”という言葉や制度に囚われなくても、どんな形であれ人はコミュニティ、社会を形成しながら進化し続けていくと思います。この映画の中でも触れていますが、これまでの“家族”のカタチに囚われなくてもいい時代が来るはずだし、“共に何か信じられる人”を見つけた時、家族のようなものになるんではないかと思います。この映画に出てくる天使は、東洋のおじさんの姿で人を噛むという、ちょっと変わった姿なんです。例えみんなが信じてくれなくても、誰かが同じ物語を一緒に信じてくれたら、人はそれだけで生きていけるはずです」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──その天使を芹澤興人さんが演じていますが、新しい天使像はちょっと衝撃的なくらいでした。</p>
<p>池松「西洋的なシンボルを受け入れ、今や広く浸透し、その姿に誰も疑いはないですよね。でもアジアの天使という本来いびつなタイトルと、ヘンテコな天使に新しい時代の希望があるのではないかと僕は本気で思っています。インスタ映えするような美しい奇跡じゃないかもしれない、西洋のように眩しい光が訪れるわけじゃないかもしれない、それでも何かを信じ、誰かを想う力を自分たちは持っている。この映画で描かれる人物たちもまた、それぞれが過去に囚われ、未来を恐れ、損失を抱えていて、つまりみんなが脆く、不完全で、ヘンテコです。そんな人たちが自分たちの奇跡を共に信じることが出来た時、共に成長し、希望を得て、未来という丘を登ってゆけるのではないかと思っています」</p>
<p>［オダギリジョー衣装］ コート¥59400 シャツ¥35200 パンツ¥42900／すべてETHOSENS of white sauce</p>
<p>──話が戻りますが、今作、同じ物語を作り上げるという意味で、現場は“家族”になったのではないでしょうか。</p>
<p>池松「あくまで“家族”のようなものです。運命共同体のようなもの。自分たちの間にあるものから離れ、自分たちの前にあるものを見つめ、一緒にご飯を食べて、互いの傷みを笑い合うことに転換することができました。奇跡的に、ゆるやかに団結できたんだと思います」</p>
<p>オダギリ「そうですね。最後の打ち上げではみんな歌って踊って、ハメを外しまくってましたからね（笑）。良い家族の形に落ち着いたんだと思います（笑）」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『アジアの天使』
<p>妻を病気で亡くした剛（池松壮亮）はひとり息子の学（佐藤凌）を連れて、兄の透（オダギリジョー）が住む韓国に渡る。兄弟で事業を起こす予定だったが早々と失敗し、失意の3人は活路を求めて江原道へ。その度の途中、人生に行き詰まった韓国の三兄妹に出会うが…。</p>
<p>脚本・監督／石井裕也<br />
出演／池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌<br />
配給／クロックワークス<br />
7月2日（金）より、テアトル新宿ほか全国公開</p>
<p>© 2021 The Asian Angel Film Partners<br />
https://asia-tenshi.jp/</p>
<p></p>
<p></p><p>The post 池松壮亮×オダギリジョー対談 「言葉が違ってもご飯を食べて笑い合う、それだけでいい」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>池松壮亮主演、男たちの異常なる究極の純愛映画⁉︎『君が君で君だ』</title>
        <link>https://numero.jp/news-20180707-kimigakimidekimida/</link>
        <pubDate>Sat, 07 Jul 2018 01:00:13 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
		<category><![CDATA[cinema]]></category>
		        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>好きな女の子が憧れる男になりきる３人の男たち。伝説のロックシンガー「尾崎豊」には池松壮亮、ハリウッドの名優「ブラピ」には満島真之介、幕末のヒーロー「坂本龍馬」には大倉孝二。そして、彼らの恋のお相手、ヒロインのソンには、映画『息もできない』で、世界中の注目を集めた韓国人女優キム・コッピ。</p>
<p class="picture"></p>
<p>彼女のあとをつけて、こっそり写真を撮ったり、彼女と同じ時間に同じ食べものを食べたり…。向かい合うアパートの一室に身を潜め、10年間、彼女に自分たちの存在をバレることもなく、愛する彼女をただ見守って暮らしてきた3人の日常に、遂に異変が︎</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
<p>一方、ソンから献身的な愛情を受けてるにもかかわらず、ひどい仕打ちをするクズ彼氏、宗太を高杉真宙が熱演。宗太の借金を肩代わりさせられたソンに、借金取りの女ボス（YOU）と子分のチンピラ（向井理）が無慈悲に迫る。これまでの爽やかなイメージとは違う向井理とYOUの掛け合いも注目!</p>
<p class="picture"></p>
<p>そんなソンと宗太の成り行きを見守り続けていた3人だったが、とうとう借金取りに見つかってしまった。いよいよ執拗な取り立てからソンを守るべく立ち上がった男たち、のはずだったが…。</p>
<p></p><p>常識では全く考えられない、ちょっとキモい︎ぐらいの、型破りな純愛物語を描くのは、ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズ、映画『アズミ・ハルコは行方不明』を手がけた松居大悟。松居監督の完全オリジナルな愛のカタチを名優たちが好演し、馬鹿馬鹿しいまでの一途さと異常さについ引き込まれてしまう。</p>
<p>我々の想像を遙かに超える衝撃のラスト︎まで、気が抜けないエンターテイメントに仕上がっている。</p>
<p></p>
<p class="btn_entry">主演・池松壮亮のインタビューはこちら</p>
<p></p>
<p></p><p></p>
<p>『君が君で君だ』<br />
監督・原作・脚本／松居大悟<br />
出演／池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二、高杉真宙、向井理、YOU<br />
URL／https://kimikimikimi.jp<br />
2018年7月7日(土)　七夕、新宿バルト９ほか全国公開</p>
<p>ⓒ２０１８「君が君で君だ」製作委員会</p>
<p></p><p>The post 池松壮亮主演、男たちの異常なる究極の純愛映画⁉︎『君が君で君だ』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
        </description>
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        <title>池松壮亮インタビュー「人生や映画に対する欲望はすごくある」</title>
        <link>https://numero.jp/talks52/</link>
        <pubDate>Thu, 05 Jul 2018 06:13:55 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[talks]]></category>
		<category><![CDATA[iterview]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>映画『私たちのハァハァ』（15）や、ドラマ『バイプレイヤーズ』などで知られる松居大悟監督最新作『君が君で君だ』は、キム・コッピ演じるヒロイン・ソンが憧れる人物になりきって過ごした３人の男たちの10年間を描いたクレイジーな純愛物語だ。自分の名前さえ捨てて愛する彼女を見守るのは、ブラッド・ピットになりきる男に扮した満島真之介、坂本龍馬になりきる男に扮した大倉孝二。そして、尾崎豊になりきる男に扮した池松壮亮だ。深さと静けさの中に底知れぬエネルギーを宿す俳優、池松壮亮に松居監督の描く世界の魅力について、また自身の欲望や愛情との向き合い方について聞いた。</p>
</p><p></p>型にはまらない、大人の放課後ストーリー
<p>──『君が君で君だ』、こんなにピュアで気持ち悪くて面白い映画観たことないと思いました。松居監督のピュアネスが爆発していましたよね。</p>
<p>「今回は特にそれが浮き彫りになったというか。おそらく松居さんもオリジナル脚本で何をやるのかを考えたときに、自分の一番突出したもので勝負しようとしたんじゃないかと勝手に思っているんです」</p>
<p>──12年の舞台『リリオム』からこれまで数回ご一緒されていますが、松居監督の性質については、思うところあったのでしょうか。</p>
<p>「長い付き合いなので驚くことは人よりは少ないはずではあるんですけど、１年前に撮影して半年経って完成したものを観たときに、わかってはいたけれど想像以上に飛んでいて、型にハマっていなくて、乱暴で、面白かったです」</p>
<p>──男同士のわちゃわちゃ感が、時を止めてしまうという話でしたよね。ホモソーシャルって、大人にならないことを互いに許し合う関係という気もするので。<br />
<br />
「本当に。放課後にしか許されない話だと思います。放課後ストーリーと言いますか。27歳（取材当時）の僕自身が共感するかと言ったら、はっきり言ってそれはないんです。僕はずっと群れることを拒んできたので。でも、学生の頃のあの感じはよく知っていて、松居さんはいつまで放課後ストーリーをやるつもりなんだろうと思いつつも、やっぱり、原風景としてハッとさせられるものを毎回持ってきてくれるので、それを割と面白がっている節はあります」</p>
<p></p><p>──大人になっても放課後のままのストーリーを真っ直ぐに出す人も、なかなかいないですよね。</p>
<p>「そうなんですよね。あの頃の思いとか感覚をテーマに映画をやる人なんて、そうそういないと思うんですよ。好きな人が好きな誰かになりきることを思いついたとしても、別に映画にしたいとは普通思わないですから。お互いいろんなところを通っていろんなところに迎合してきたつもりが、全く初心を失ってなかったというか、松居さんって面白いなと改めて思いました」</p>
<p>──そうおっしゃるということは、池松さん自身は自分の名前を失って彼女の好きな人になりきるくらい誰かを好きになるような経験はしていなさそうですね。</p>
<p>「好きな人が好きな誰かになりたいと思ったことは僕はないですね。もちろん、映画の中ではその当事者になるわけですから、現場ではむしろ松居さんよりも信じ切ってやっていましたけど、ふと我に返るとよくわからない感じはありました。でも、そういう感情は、おそらくあるんです」</p>
<p>──というと？</p>
<p>「ひとりの人間が人生をかけて信じる力ってものすごくて、動物の進化もそのひとつなのかもしれないけれど、たとえば女の人が男になりたいと信じ続ければ、たぶんチンチンが生えてくる。まぁ、実際生えたかどうかはわからないけど、そういうことって世界中で起こっていて、歴史が証明している。それが、今回は別人になるということだった。ましてや、自分が好きなわけでもない女性が好きな男性になりきるという」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
受け入れてもらうではなく、受けとめるという愛し方
<p>──本作では男性のロマンティシズムが狂気と紙一重のように描かれていますが、池松さんも、恋愛で妄想をしたり、盲信してしまったりしたことはありましたか？<br />
<br />
「若い頃はあったかもしれないけど、その対象があまり対人には向いていなかった気がします。自分が大人になった頃を想像したりはしていましたけど。僕には高校時代までは野球があったり、映画があったり、何よりも大切なものがあったんです。むしろそっちに自分のイマジネーションを使ってましたね。日常的には、今一番やっちゃいけないことや、言っちゃいけないことを考えることも小さい頃から大好きでしたし。でも、もし好きな人に対して全てのパワーをもって自分の想像力を駆使していたら、彼らみたいになっていたかもしれない」</p>
<p>──欲望の対象が自分や仕事に向かってたんですね。</p>
<p>「仕事に関して言うと僕は欲望にだけ従ってきたところがあって、そこに欲望がありすぎたので、いわゆる三大欲という異性や食欲に対してはそんなに向かないんですよね。人生に対する欲望はすごくあるんだけど」</p>
<p></p><p>──自分自身がどう生きたいかという？</p>
<p>「うーん、難しいけど、割とそうかもしれないです。自分の人生をどう有意義に終わらせるのかを考えたときに、自分が何をして過ごすのかってことのほうが大事というか。だから、人生とか映画とか、そういうものに対しての欲望はすごくありますね」</p>
<p>──映画の中の彼らの受け入れてもらうことをすっ飛ばして、最初から好きな人を受け入れるという、ある種、無償の愛に近い感情については、理解できますか？</p>
<p>「経験したことはないけれども、僕も実は彼らの気持ちのほうがわかるところもあって、好きとか愛してるとかって誰も教えてくれなかったから自分で考えるしかなかったけど、好きということは自分の欲望で、その先に行き過ぎてしまう愛情表現もあって。好きって何だろう？と、そういうことを割と普段から考えていて。尾崎豊さんは、世界を愛することは世界を受けとめることだと言ったんです。だから、どちらかというと、全てを受けとめることのほうが、自分の中で、好きとか愛するというものに結びつきやすいかなとは思います」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
言葉にならない何かを映画で探し続けること
<p>──支配欲や破壊欲が、好きという言葉と結びつきやすく描かれがちですよね。実際、その人それぞれの持つ言葉の意味は違うと思うんですけど、ひとつのイメージになりがちというか。</p>
<p>「そうですね。人類が未だ答えを出していないところなのかもしれないけど、毎回思うのは、感情になる前の何かとか、言葉になる前の何かとか、感情になった後の何かとか、言葉の先にある何かとか、松居さんはそういうものにものすごく敏感で」</p>
<p>──繊細すぎて言葉にできない感じがありますよね。</p>
<p>「うん。だから松居さんの映画って、実は台詞や言葉に強度が全くないんです。そこに頼っていないというより、そもそも頼ることを知らないというか。なぜなら言葉を持っていないから（笑）。だから、言葉を武器にする世界、詩とか文芸とかだったら話にならないかもしれない。でも映画を撮るなかで、その言葉にできない答えを、たとえ見つからなかったとしても毎回探しに行くという松居さんのスタンスは、希望のようなものを感じますけどね。映画というものの」</p>
<p>──だからこそ、映画の中でエネルギーが爆発してるんですね。</p>
<p>「たとえば、『俺ウケるでしょ？』とか、『好きな人の好きな人になりきったら、超面白くない？』みたいなスタンスだったら、たぶん僕はこれだけ松居さんと仕事をしてこなかったと思うんです。でも、彼は動機がすごく純粋で、好きな人の好きな人になりたいとかそういうことを本当に思ってたりするんですよ。今までに聞いたこともないし、意味のわからないことを平気で言うんですよね」</p>
<p>──前作『アイスと雨音』でも、松居監督から「大きな命の塊を作りたい」と言われて困惑した、と役者さんたちが話してましたけど。</p>
<p>「わかるわけないですよ（笑）。ほんと、そういう人です」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
好きな人に会おうともしない人たちの恋愛映画
<p>──今回、衝撃の髪の毛を食べるシーンありましたが、あんなことは役者さんでもなかなか求められないですよね。<br />
<br />
「そうなんです。しかもあれ人毛なんですよ。コッピさんの毛ではないですけど。撮影前に、松居さん家で10何時間打ち合わせをして、たぶん夜中の２時くらいに、友人でもある助監督から『人毛どうする？』と聞かれたんです。その人が言うには、そのとき僕は『コッピの髪？　食うよ。当たり前でしょ』って吐き捨てたらしいんですよ。でも僕は言ってなくて、現場で彼と大喧嘩になりました（笑）。『ありえないだろう！』と。しかも、夏場で、２週間くらいスタッフのおじさんたちが裸足で歩き回った床に落ちている髪を拾って食うという。臭くてしょうがないんです。ひどい目にあいました」</p>
<p>──けっこうタフなことをされていましたよね（笑）。日本映画ではあまり観ない光景だなと。</p>
<p>「そうですよね。普通、事務所が止めますよね。向日葵も食べさせられましたしね。階段落ちも自分でやりましたからね。やってみたら痛くてしょうがなくて」</p>
<p></p><p>──でも、不思議と３人の楽しくてたまらない感じが伝わってきました。</p>
<p>「何より大切なのは、普通の恋愛映画って結果を見せることに意味があるというか、愛し合うこととか、好きな相手と見つめ合う瞬間に価値があるとされてきたにも関わらず、これは好きな人に会おうともしない人たちの話ですからね。それはつまり、コッピさんを思っている彼らの時間を切り取るということで。要は、３人が放課後にどういう思いで時間を過ごしているのかが重要なんです。でも、やってみて思ったのは、みんな結果を見たがるけれども、実は誰かを思ってその人に会ってない時間のほうがよっぽどロマンティックなんじゃないかと。僕が恋愛映画に抵抗があるからかもしれないけど、あの男３人の時間がすごくロマンティックでいいなぁと思いました」</p>
<p>──３人いたからできたことなのかなとも思いましたけど。</p>
<p>「まぁそれはそうですね。２人でも成立しないし、ひとりならもっと成立しない。かと言って、３人でコッピさんを思ってオナニーをするみたいな方向にも、松居さんは飛ばないんです。松居さんを最大限に褒めると、純度の高い鬼才みたいな感じです」</p>
<p></p><p>IMG_1023</p>
仕事柄、執着はあえて自分で捨てにいく
<p>──プライベートと仕事の切り替えは、はっきりしている方ですか？</p>
<p>「僕はあまり仕事を仕事と思ってなかったりするので、簡単に言えば家から出た瞬間からずっとオンです。ただ家だとオフみたいなことでもないし、今のこの状態が自分のオンかといえば、『どの口が言うんじゃ』って感じですし。申し訳ない答えですけど、切り替えようとも思っていないし、考えたことないですね。やっぱり、心と脳みそと体の全てを日々使っていますからね。そうなるとオンもオフもないというか」</p>
<p>──心と脳みそと体と口から出る言葉を常に意識的に合致させるって、エネルギーの消費量がすごそうですよね。</p>
<p>「漠然とそうありたいと10代、20代前半から思っていて。自分のフラットな状態をずっと探してはいたんですよね。今でも見つけた感じはしないですけど」</p>
<p>──じゃあ、何かにハマるとかもないんですか？<br />
<br />
「本当にハマっていることがないんです。何年に１回、そろそろ趣味を見つけなくてはと手を伸ばして、１～２回で終わることはあります。仕事柄、執着を自分で捨てにいっているのかもしれない」</p>
<p>──あえてですか？<br />
<br />
「はい。たとえばひとりの人の人生を２時間で描こうとすると、その人物は必ず何かに執着しているんですよ。そういうときは、自分の生涯をかけて振り絞るくらいのパワーが必要になってくる。普段から執着を使っていたら、そうなったときにもう大変なので。もし僕がこの映画をやりながら、ずっと趣味のことを考えていたらたぶんできていないだろうし。この仕事を選んでなければ多趣味だったかもしれないです。爽やかにサーフィンとかやっていたかもしれない(笑)」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──では家に帰ってすることといえば？</p>
<p>「脳みそが暴れすぎる瞬間があるので、まずお酒で脳みそをちょっとずつ殺しながら眠りにつきますね。それぞれ出番がありますからね、脳みそ、心、体の。そういうものをだいぶコントロールできるようになったんですけど、たまに暴走しますね」</p>
<p>──そういうときに、誰かと話すことで落ち着かせたりはしないんですか？</p>
<p>「あまり共有したいとも思わないんですよね。さっきの好きとか愛してるの話にもつながるかもしれないけど、僕は常に怒っているんですよ、たぶん。何かに対して常に怒っていて、それを他人にぶつけたり吐き出すことを自分に許せないんですよね。OLみたいにもできないですし。たまに聞いてほしいという気分になることはあるけど、たぶん１回もやったことがないです」</p>
<p>──監督や家族にも？</p>
<p>「ないですね。僕は12歳くらいでこの仕事を始めてしまったので、どんどん周りとの共通言語を失っていったんですよね。それが大きく影響している気がするんですけど、いつの間にか自分の感覚ばかり獲得していって、当時は福岡にいたので、普通の友達と共有できるわけもなく、いつしか親に対しても共有できないという感覚を持っていたので。いわゆる仕事のことに関して誰かに話したことはほとんどないんですよね。人から話を聞くのはけっこう好きなんですけど。怒りの感情も含めて」</p>
<p>──そういう人に対しては、どういうリアクションをするんですか？</p>
<p>「倍返しですね。『それはあなたの欲望だ！』みたいな」</p>
<p>──最後に、「僕が僕であるために」していることがあれば教えてください。それとも、そもそも僕が僕で僕だ、というタイプでしょうか。<br />
<br />
「うーん、どっちもあると思います。割と傲慢だし、自分の思うようにしか進められないので、俺は俺で俺だみたいなところはあると思うんですけど、それをひた隠しにしながらも、僕が僕であるためにやっていることは……、尾崎豊の歌詞をなぞると、勝ち続けようとしていることじゃないでしょうか。自分の人生に対して」</p>
<p>──これまでの勝敗は？</p>
<p>「まぁ、だいたい半々くらいじゃないですかね（笑）」</p>
<p></p>
<p class="btn_entry">映画『君が君で君だ』の情報はこちら</p>
<p></p>
<p></p><p>The post 池松壮亮インタビュー「人生や映画に対する欲望はすごくある」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>♥Museum</title>
        <link>https://numero.jp/magazine70/</link>
        <pubDate>Tue, 27 Aug 2013 15:00:36 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
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        		<category><![CDATA[Magazine]]></category>
		<category><![CDATA[Sosuke Ikematsu / 池松壮亮]]></category>
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		<category><![CDATA[安田顕]]></category>
		<category><![CDATA[Ellie / エリイ]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p><br />
play with art<br />
美術館へ出かけよう！</p>
<p>素晴らしい作品に出会うだけでなく、庭を散策、カフェでランチ、ショップで買い物…美術館の空間や雰囲気をまるごと楽しむ。そこで、アート好きたちのお気に入りを聞き取り調査し、部門別にランキングを発表！女優、忽那汐里、エリイ（Chim↑Pom）らが訪問。</p>
<p>また、日本各地の地域と一体となって活動しているアートプロジェクトの中から、今年、瀬戸内国際芸術祭で盛り上がっている瀬戸内と、青森をフィーチャーし、アートを巡る旅のカタチを提案。芸術の秋に先駆けて出かけたい、本当におすすめの口コミ美術館ガイド。<br />
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あなたのマナーは大丈夫？<br />
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浜崎あゆみ、私のスイートホーム</p>
<p>今年デビュー15周年を迎えた浜崎あゆみ。彼女にとって自宅とは帰る場所を意味するだけでなく、「人生のほとんど」を過ごす大切な空間。その空間へのこだわりは、ツアーのステージ作り同様に、妥協せずに細部までに気を配り完成させたスイートホーム。その作業はいわば、彼女が15年かけて育て上げてきた歌姫“浜崎あゆみ”と同じプロセスで愛情を注ぎ、生み出したもの。今回の特別企画にて、彼女の自宅での撮影が実現した。プライベートな空間でしか見せない、無邪気な素顔の浜崎あゆみがそこにいる。デビュー時の秘話をはじめ、歌姫の15年分のプライベートが分かるデジカメ写真とロングインタビューは必見。<br />
<br />
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<br />
人気連載「男の利き手」に瑛太が登場</p>
<p>写真家・操上和美撮影による、男性著名人たちの迫力の利き手の写真とインタビューで送る人気連載「hand man　男の利き手」に、ドラマ、映画、CMとひっぱりだこの俳優、瑛太が登場。今秋10月4日よりスタートする、NODA・MAP公演新作『MIWA』への出演を控え、改めて役者として、演じるということ、演技を通しての自分と普段の自分——自身について語ってくれた。<br />
<br />
「きっかけは“コレ”でした」 vol.43 ベッキー</p>
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<br />
池松壮亮の芝居に対する静かで熱い想い</p>
<p>Numero TOKYOが注目の男子をフィーチャーする連載「キラメキ★男子ファイル」に、若手実力派俳優、池松壮亮さんが登場。最新映画『上京ものがたり』では北乃きい演じる主人公・菜都美の恋人役を好演。10歳で芸能界入りを果たした彼が、芝居に対する静かで熱い想いを語ってくれた。<br />
<br />
モード派にスニーカーブームが来た！</p>
<p>いなしのスニーカー。ヒール派のあなたにも、普段のコーディネートのままスニーカーを楽しめる、カジュアルになりすぎないモード派のための注目スニーカーをセレクト。おしゃれ達人たちによるこだわりポイントを押さえたスタイリング術も大公開。インソール、ヒールスニーカー、メンズデザインは当たり前!? いままでとは一味違うスニーカーの新概念を楽しんで！<br />
<br />
Numéro TOKYO的レコメンTV 安田顕インタビュー</p>
<p>『ショムニ 2013』にて、ショムニの天敵、星野人事部長を演じる安田顕にインタビュー。ショムニメンバーをはじめ、女子率の高い控え室で編み出した安田流の過ごし方、そして自身が提案したという星野部長の真ん中分けヘアの意外な弊害とは…!?</p>
</p><p></p><p>The post ♥Museum first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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