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    <title>Numero TOKYOSayaka Murata / 村田沙耶香 | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜村田沙耶香著『世界99』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250529/</link>
        <pubDate>Thu, 29 May 2025 09:00:05 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[Sayaka Murata / 村田沙耶香]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は村田沙耶香の新刊をお届け。</p>
『世界99』
<p>著者／村田沙耶香　</p>
<p><br />
上・下巻　価格／各¥2,420　発行／集英社</p>
人間と社会の暗部を容赦なく炙り出す圧倒的巨編
<p>いまや日本のみならず、海外でも人気作家となった村田沙耶香。そんな彼女が3年7カ月にわたって文芸誌で連載し、自身としては最長の作品となった『世界99』。新作を刊行するたびに、その独自の世界観で読む者を圧倒してきた村田沙耶香だが、本作ではさらなる驚きと凄絶な光景、そして現実世界にも通ずる人間と社会の暗部を容赦なく私たちに突きつける。</p>
</p><p></p><p>周囲との「呼応」と「トレース」を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげることを特技とする主人公の如月空子。巧みにキャラクターを使い分けながら生きる空子は喜怒哀楽を一切もたず、「危険を回避して、安全に生きていくこと。誰とも摩擦を起こさず、ただただ、楽に生き延びること」だけを常に考えている。</p>
<p>「パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に組み合わさって出来上がった生き物」とされるピョコルンをペットに持ち、郊外市街地であるクリーン・タウンに暮らす空子。しかし彼女が中学生になった頃から、優秀な遺伝子とされるラロロリンDNAを持つ人間が差別を受けるようになり、不穏な空気が社会全体に蔓延しはじめる。そして空子が社会人になった頃には、当初は愛玩動物として人気のあったピョコルンが、技術の発展によってある能力を備えたことにより、世の中の様相はさらに変わっていき──。</p>
<p class="picture"></p>
<p>キャラを使い分けながらいくつものコミュニティを行き来する空子の暮らし、ラロロリン人への迫害、人間にとって都合の良い道具となったピョコルンの真実。この3つの要素がかけ合わさる上巻の終わりに、地獄のような光景を読者の私たちは見せつけられる。しかし、ふりかえるとフィクションの要素がまだ薄かった物語の冒頭の段階でも、入れ子構造のような搾取や、誰もが抱きうる加虐性についてが描かれており、私たちが生きる現実世界も地獄の入り口にあることに気付かされる。</p>
<p>物語が進むごとに凄惨さが増していくフィクションの世界に、現実世界が追いつくのも時間の問題ではないかと戦慄させられる思考実験のような側面を持つ巨編。老若男女を問わず、心して読んでほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜村田沙耶香著『世界99』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>山崎ナオコーラと村田沙耶香：身体にまつわる著作と影響を受けた本を紹介</title>
        <link>https://numero.jp/20210715-bodies-through-a-pen-books/</link>
        <pubDate>Thu, 15 Jul 2021 03:01:38 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[Nao-Cola Yamazaki / 山崎ナオコーラ]]></category>
		<category><![CDATA[Sayaka Murata / 村田沙耶香]]></category>
		<category><![CDATA[からだのはなし]]></category>
		<category><![CDATA[books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section">1. 『肉体のジェンダーを笑うな』
<p class="picture"></p>
進化する身体と、進化しにくい性別観
<p>テクノロジーの進化によって母乳ならぬ「父乳」を出せたり、ウエアラブルロボットで筋力を補助できたりなど、肉体の性差が減った世界を舞台にした短編を収録。想像力あふれる物語は旧来の性別観の根底にある問題点をあぶり出しつつ、未来への希望を感じさせてくれる。</p>
2. 『生命式』
<p class="picture"></p>
「身体」と「心」は切り離せるのか？
<p>死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作や、遺体のパーツが毛皮やレザーのように活用される世界の物語など、価値観を揺さぶる12編を収録した作品集。人間の身体をなぜ特別視してしまうのか、倫理を決めるものは何かなど、身体と心の深いつながりを認識させられる。<br />
村田沙耶香／著（河出書房新社）</p>
</p><p></p>3. 『母ではなくて、親になる』
<p>山崎ナオコーラ『母ではなくて、親になる』（河出文庫）</p>
「育児という行為そのものが文学なのだ」
<p>第1子が1歳になるまでの日々について「育児に関係ない生活をしている人も楽しんでくれる」読み物となるように書いたというエッセイ。作中で綴られた多岐にわたる考察は『肉体のジェンダーを笑うな』のモチーフとなったと思われるものもあるので、ぜひ併読を。<br />
山崎ナオコーラ／著（河出文庫）</p>
4. 『金子光晴詩集』
<p>清岡卓行『金子光晴詩集』（岩波文庫）</p>
生の実感を追い求めたヒューマニズムの詩人
<p>山崎さんが身体を描く上で影響を受けたという金子光晴。「僕は、じぶんのヒフと、どこまでもつづくそのヒフのつながりを（略）觀察したかったまでだ」（『人間の悲劇』序文）と語る彼が五感で捉えた事象を描いた詩は、身体と世界が連関していることを実感させられる。<br />
清岡卓行／編（岩波文庫）</p>
<p></p>5. 『学問』
<p>山田詠美 『学問』（新潮文庫）</p>
自分の価値観を手に入れる、身体の「学問」
<p>友情とも恋愛とも違う絆で結ばれた仲間との日々のなかで成長する、秘密の「儀式」を大切に育む主人公の身体と心を描く青春小説。村田さんによる文庫版の解説では、文芸誌でのリレーエッセイと同様に「プライベートな魔法」は他者のためのものではないことが語られている。<br />
山田詠美／著（新潮文庫）</p>
6. 『地球星人』
<p>村田沙耶香 『地球星人』（新潮文庫）</p>
社会の「部品」として身体を扱われる違和感
<p>異星からの使者の力で魔法少女になったと信じる主人公が、恋愛と繁殖を強制する「人間工場」の世界を生き延びる姿を描いた長編。「部品」のように身体を機能させることを求める社会と葛藤する物語は『コンビニ人間』を超える衝撃作として海外でも話題を呼んでいる。<br />
村田沙耶香／著（新潮文庫）</p>
<p></p>7. 『消滅世界』
<p>村田沙耶香 『消滅世界』（河出文庫）</p>
誰かにとっての正常は、誰かにとっての異常
<p>村田さんが「生きづらさを感じている人にとってのユートピアを徹底的に見てみたい」と創作した作品の一つ。後半には、大人全員が「おかあさん」として子どもの育成に協力する実験都市が登場する。身体は誰のためにあるのか、「正常」とは何かを考えさせられる長編。<br />
村田沙耶香／著（河出文庫）</p>
8. 『ブスの自信の持ち方』
<p>山崎ナオコーラ 『ブスの自信の持ち方』（誠文堂新光社）</p>
変えるべきものは「身体」ではなく「社会」
<p>顔の美醜をはじめ、メイクやタトゥーなど容姿にまつわる差別や偏見について、自身の体験も交えながら考察したエッセイ。偏見をなくすことの難しさや、誰もが加害者となる可能性について触れつつ、被差別者が変わるのではなく社会を変えるべきではないかと問いかける。<br />
山崎ナオコーラ／著（誠文堂新光社）</p>
<p></p>9. 『おあとがよろしいようで』
<p>オカヤイヅミ 『おあとがよろしいようで』（文藝春秋）</p>
「あきらめる」という言葉への想い
<p>死への恐怖をやわらげたい著者が、15人の作家に理想の「最後の晩餐」を尋ねたコミックエッセイ。山崎さんが登場する回では、対談中に登場した「あきらめる」という言葉についても描かれる。作家の死生観や、創作への姿勢が見えてくる読書好きにはたまらない一冊。<br />
オカヤイヅミ／著（文藝春秋）</p>
<p>山崎ナオコーラと村田沙耶香の対談はこちらから</p>
<p class="btn_entry">
特集「からだのはなし」をもっと読む</p>
<p></p><p>The post 山崎ナオコーラと村田沙耶香：身体にまつわる著作と影響を受けた本を紹介 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>山崎ナオコーラ×村田沙耶香 「身体をめぐることば」</title>
        <link>https://numero.jp/20210715-bodies-through-a-pen-interview/</link>
        <pubDate>Thu, 15 Jul 2021 03:00:39 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[Nao-Cola Yamazaki / 山崎ナオコーラ]]></category>
		<category><![CDATA[Sayaka Murata / 村田沙耶香]]></category>
		<category><![CDATA[からだのはなし]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>身体をテーマにした作品を描くとき、小説家はどんな思考をたどるのだろう。既成概念を揺るがしたり、未知なる世界に連れていってくれる小説やエッセイを発表し続ける山崎ナオコーラと村田沙耶香が語り合う、肉体、ジェンダー、そして書くことについて。（『Numero TOKYO（ヌメロ・トウキョウ）』2021年6月号掲載）</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
「性別」だけではない「身体」
<p>山崎ナオコーラ（以下Ｙ） 「今回の対談のテーマを聞いたとき思ったのが、身体って性器のほかにも内臓っていろいろあるのに、性別のことばかりを聞かれることがこれまで多かった気がして。性別のある身体を持つ人間として作家をやるというのが私はあまり得意ではないのだけど、沙耶香ちゃんはテーマを聞いて、どんなことを思った？」</p>
<p>村田沙耶香（以下Ｍ） 「私はすごく広いテーマだなと思って。性別とあまり関係ないことだと、ジムに通い始めて、それまで本当に嫌いだった運動が楽しくなって。軽い運動だから肉体改造まではいかないけれど、肉体がどんどん変わっていく楽しさをまず想像したかな。あと自分としては、女としての身体もわりと好きだと思っていて。幼少期はすごく初潮を楽しみにしていたし、ナプキンとかも『こんなきれいなものを付けるんだ！ かっこいいし、大人だ』と思ったりもしていて。でも女性の身体があるということで、しんどいこともすごくあったけれど、そのごちゃごちゃした出来事がなければ肉体としては好きだから、あまり違和感なく、のんびりしているのかもしれない」</p>
<p></p><p>村田沙耶香が影響を受けた山田詠美の作品。左から『蝶々の纏足・風葬の教室』（新潮文庫） 『ベッドタイムアイズ』（河出文庫）</p>
<p>──村田さんはエッセイなどで、身体を描くことについては山田詠美さんの作品に影響を受けたことを書かれていますよね。</p>
<p>Ｍ 「はい、私は山田さんの作品に出合うまで身体とは違う部分で引き裂かれていた感覚があったんです。当時は『水着の女だらけの○○大会』みたいな番組をテレビでやっていた時期で、『初潮が楽しみな自分の身体とは別に、男性を興奮させるための身体にならなきゃいけないのかな？』という苦しさがずっとあって。でも山田さんの本の中では全然違っていて、『蝶々の纏足』『ベッドタイムアイズ』などを読んだら、女の人が自主的にセックスすることがとても美しく描かれていて。それこそ言葉が本当に美しくて、そのことが私を楽にしてくれたんですよね。私の身体は私のものなんだという当たり前のことに気づくことができて、引き裂かれていたものがちょっと縫われて楽になった気がしました」</p>
<p>Ｙ 「『文學界』のリレーエッセイ『私の身体を生きる』の中で沙耶香ちゃんは自慰の話を書いていたけど、すごく読みやすいなと感じたんだよね。私は昔の小説も読むんだけど、昔の作家は登場人物の性別によって自慰の話を書くか書かないかの差があったり、性差別をどうしても抱えている。そこに蓋をして読んで楽しむこともできるけど、現実の世界とすごく違うからやっぱり読みづらさがある。だから沙耶香ちゃんの小説や文章を読むと『こういうことも書いていいんだ』『私のための文学だ』って思えて、すごく読みやすいんだよね。いまはフェミニズム文学のブームがあるけど、それとも少し違う読みやすさがある。これが自然なんだ、人間なんだ、っていう。沙耶香ちゃんの作品によって、世界中のみんなに開かれた読みやすい文学が始まった感じがするんだよね」</p>
<p></p><p>──いま女性の作家が身体や性について書くと、すぐフェミニズムに結び付けられがちですが、そのことへの違和感はありますか？</p>
<p>Ｍ 「私は人間としてはフェミニズムに賛同しているのですが、自分の小説は、自分の手に負えない奇妙なものであって、自分の思想を説明するための道具だとは考えていないほうなので、そこは切り離されていると感じています。自分の作品にフェミニズム的部分があったとして、それを目指して書いているというより、自分の中に冷凍保存されている女性としてのしんどさがとてもたくさんあるから、たぶん無意識を使って小説を書いているのでそういう言葉が小説の中で発生するのだと思います。自分はあまり頭の良いほうではないし、自分が全部を見通せる物語は大したものじゃないと思っているので、自分の手に負えない、自分でもわけのわからない小説になるまで書かないといられないし、そのことで自分の頭や既成概念も壊されたいと考えてる。そんな実験みたいな中で人間としての自分に反する言葉が出てきたとしても、小説家としての自分は書かないといけないと考えながら書いています。常にコントロールできないし、それを目指しているので、『これはフェミニズムも含まれる小説だ』と言われるなら違和感はないのですけれど、『この作家はフェミニスト作家で、一生フェミニズムをテーマに書くんだ』と言われてしまうと、そうとは限らないので、ちょっと不思議な感じがあるかな」</p>
<p class="picture"></p>
<p>Ｙ 「私は人とつながるのが苦手で。自分が思っていることは他の誰かと似通っているかもしれないけど、作家って個人作業だし、私の場合は別にみんなと一緒に言う必要はないのかなっていう気持ちがありますね。ただ、これまで小説というのは政治的であったり、何かを主張するものではダメだという考え方があって。私は主張っぽいフレーズはパワーがあって好きだし、ドキッとさせれば勝ちなんじゃないかという気持ちがあるけど、それこそ私が書いた『人のセックスを笑うな』とか『肉体のジェンダーを笑うな』は主張っぽい言葉だから『小説としてはどうなの？』と言われたりもした。でもフェミニズムのブームによって、主張がある作品も小説と呼ばれるようになったのは、なんか良い流れなのかなっていう気もしますね。さっき話されたみたいにフェミニズム小説っていうカテゴリーに入りたいとは思わないけれど、ちょっと書きやすさは感じるようになっています」</p>
<p></p>小説における「男性」と「女性」
<p>──お二人の作品に登場する違和感を抱えた人物は、男女のどちらかに限定されていない印象があります。それは意図的に、男女両方を描いているのでしょうか？</p>
<p>Ｙ 「私は性別によって人間はそこまで違わないと考えているので、あまり想像しなくても書けると思っているところがあるかもしれない」</p>
<p>Ｍ 「私の場合は特に意識しているわけではなく、考え方のクセなんだと思います。人間はみんな同じ量の苦しみを抱えていると子どもの頃に激しく思い込んでいたせいもあって、自分のしんどさを考えたあとに『でも違う立場の人は、こういう感じでしんどいんじゃないか？』と反復運動みたいな考え方をするクセがあって。小説で女性のしんどさを書いていても『苦しめている男性にも、こういう肉体の苦しみがあったかもしれない』とか『自分が男性だったらこう振る舞っていたかもしれない』と反復せずにはいられない。なので意図的というよりかは、本当にクセとしか言いようがないんです」</p>
<p>──山崎さんの『肉体のジェンダーを笑うな』に収録されている「顔が財布」は、主人公が女性とも男性とも読める内容でしたが、あえてそういう設定にされたのですか？</p>
<p>Ｙ 「あえてというか、私は今後どの小説でも性別を決めないで書こうと思っていて。人間にとって性別はそんなに重要項目じゃないから、それを気にしなくても小説を読める時代になっていくんじゃないかと考えているんです」</p>
<p></p><p>山崎ナオコーラ『肉体のジェンダーを笑うな』（集英社）</p>
<p>──それは形式として書くのは大変じゃないですか？</p>
<p>Ｙ 「いや、日本語だと人称がなくても書けるからそうでもなくて。英語だと人称の代わりに名前を毎回出すと変だから必ず『he』か『she』を出さないといけないけど、日本語だと毎回『山崎は』とかにしても変ではないからすごく書きやすい。日本語って、あまり性別に縛られていない言語な気がします」</p>
<p>Ｍ 「英語圏では『he』や『she』の代わりに「they」にしようっていう動きがあると聞いてうれしかったです」</p>
<p>Ｙ 「そう、小説ってせっかく性別や顔がなくても成立する分野なんだから、性別を書かずに人間関係やつながり<br />
を描けたらいいなっていう野望があります。あと今年は『あきらめる』っていうテーマで小説を書こうと思っていて。最近はボディ・ポジティブみたいな自分の身体を前向きに捉える動きがあって、すごく素晴らしいことだと思うけど、自分の身体をポジティブに捉えたり気に入ったりすることは私にはすごく難しくて。だから自分が一番しっくりきて、生きていくためにやれるのは『あきらめる』、自分の身体を『これで生きていくんだ』と、あきらめて受け入れることだなって。「あきらめる」って古語では「あきらかにする」っていう、わりと良い意味があるから、私はあきらめる方向で生きていったり、書いていったりしたいなって」</p>
<p>Ｍ 「その作品、読んでみたい。読むのが楽しみ！　そういえば『コンビニ人間』を書いたとき、入店チャイムの音に反射的に反応する描写とかを意識せずに書いていたけど、『働く身体が描かれていますね』と言われてうれしかったことがあって。私にとって身体は好きなテーマだから、これからもいろいろな形で考えていきたいと思ってます」</p>
<p></p>生身の「人間」を描くのが文学？
<p>──登場人物の身体は描写されない限り具体的なかたちを持ちませんが、書く側としてはどれくらい意識されるものですか？ 山崎さんの作品の多くは身体よりも、人間関係のほうが主題だと思いますが。</p>
<p>Ｙ 「そうですね…私は身体よりも社会に興味がある感じがしていて。ただ、よくよく考えると自分の身体のイメージも社会から影響を受けているし、自分の身体なのに絶対に社会から逃れられないから『やっぱり身体も社会なんだ』っていうふうに見ることで文章にしているかもしれないです。沙耶香ちゃんは小説を書いているとき、本当に肉体がある人がしゃべるところとかを想像している？」</p>
<p>Ｍ 「言葉が最初に出るのではなくて映像で場面が浮かぶのだけど、一人称が多いから主人公の視点での映像が見えていて。ただ映像といっても映画みたいにきれいなものではないから、それを必死になんとか書き留めている感じかな」</p>
<p>Ｙ 「私はむしろ顔が思い浮かばないような文章が書けたらいいなっていう気持ちがあるかもしれない。小説を書き始めた最初の頃は一文、一文が美しくて、どこから書いてもいい曼荼羅みたいな、全部が詩でできているような小説を書きたいと思っていて。通勤電車の中とかで思いついたフレーズをメモして、それを粘土アニメみたいにつなげて小説を作っていたんだけど、それではダメだと言われて。一行目を書いて、二行目がどうなるかわからない中で一文、一文がつながれていって、どこかでグルンとねじれたときにシュッと魔法が入ってくるようなものが小説であり、一文が美しいとかじゃダメなんだよね、たぶん。だからもう私は文学を降りようと思って」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──『肉体のジェンダーを笑うな』のプロフィール欄に「今後も純文学を続けるのだろうか？」と書かれていて驚きました。</p>
<p>Ｙ 「そう、人から『文学じゃない』と批判されるといちいち落ち込んじゃうから、もう文学ってことを全部忘れようという気持ちになってしまっていて。文学は降りて、自分の本づくりとか言語芸術とかをやればいいやと。いままでの読書体験の中で『こういう言葉が続いていると気持ちいい』みたいなことがあって、そこを書く上で重要視しているけど、それは『人間が描けてない』ということかもしれなくて。やっぱり生身の人間というのを追い求めていくのが文学なんだろうなって」</p>
<p>Ｍ 「でも、みんなが想像するような生々しい人間を書くのは別にノルマじゃないと思うし、『肉体のジェンダーを笑うな』を読んだとき、例えば目が感情に合わせて細かく動くのと同じように言葉も動いている、その動きが書かれていると感じて。あと私は文章が下手だから、逆に美しい文章を追い求めるのが文学なのかなって考えて、ずっと強い憧れをもっています」</p>
<p>Ｙ 「なんで自分の文章が下手だって思ったの？」</p>
<p>Ｍ 「信頼できる人から言われるのと、自分でも憧れるような文章とは全然違うなあ、って感じるの。『村田さん<br />
にしか書けない、変な文章みたいなものは、もっと追求してもいいかもね』っておっしゃってくれた方の答えがいちばん腑に落ちたから、それを心の支えにしていて。でも、『自分の文体が欲しい』というのが小学校のころからの願いだから、心の底から憧れているし、いつか書きたいです。ただ、ナオコちゃんの話を聞いて、何を書いても『それは文学じゃない』っていう〈文学じゃない警察〉みたいな人が現れるのかなって少し思った（笑）」</p>
<p></p><p>Ｙ 「文学じゃない警察（笑）」</p>
<p>Ｍ 「たぶん、その警察はどこにでも現れるから、世界中の作家が言うことを聞いてしまったら小説が消滅しちゃうんじゃないかな。だから、厳しくても信頼できる大切な意見だけ体の中に入れて、ただ傷つくだけでしっくりこないときは無理にその言葉を食べる必要はないのかな、って。今日話をしていて思えたよ」</p>
<p>Ｙ 「自分が書いたものについて何かを言われるってことは一生あるんだと思っていたし、沙耶香ちゃんも言われるなら、私もこれから気にしないようにするよ」</p>
<p>Ｍ 「うん、せっかく小説家になったのだから、寿命を全部使って、自分が書きたい形のものを完成できたらいいなと、願っています」</p>
<p></p><p>身体にまつわる二人の著作と、影響を受けた作家の本のリストはこちらから</p>
<p class="btn_entry">
特集「からだのはなし」をもっと読む</p>
<p></p><p>The post 山崎ナオコーラ×村田沙耶香 「身体をめぐることば」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>東映アニメーションプロデューサー・関弘美×小説家・村田沙耶香「大人になった少女たちへ伝えたいこと」</title>
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        <pubDate>Sun, 03 May 2020 03:00:58 +0900</pubDate>
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        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[interview]]></category>
		<category><![CDATA[Sayaka Murata / 村田沙耶香]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[culture]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
真っすぐな“好き”から生まれる、不思議なパワー
<p>関弘美（以下Ｓ）：「村田さんの『コンビニ人間』は芥川賞にノミネートされたとき『タイトルで選ぶなら、私はこれ！』と思って読んだのですが、実は私、コンビニで働いている人たちを観察するのがすごく好きで」</p>
<p>村田沙耶香（以下Ｍ）：「よく『コンビニの店員ってお客さんを観察しているでしょ？』といわれますが、むしろ見られているんですよ。『あの会社で、こういうあだ名でどうも呼ばれているらしい』ってことも結構あるらしくて」</p>
<p>Ｓ：「観察が楽しくてしょうがないと思っていたところに『コンビニ人間』を上梓されたから『すごい作家が現れてくれた！』って感じました（笑）」</p>
<p>Ｍ：「ふふふ、うれしいです」</p>
<p>Ｓ：「あと大学などに講演に行くと、必ず『オリジナルの作品を作りたいのだけど、どういう勉強をしたらいいですか？』と聞かれるんですね。私は“好き”という気持ちは創作をする人が絶対に忘れてはいけない感情だと昔から思っているので『好きなものや場所を徹底的にリサーチして、そこを舞台にしたり、そこでの人間関係を描くと面白いのでは』と答えていたんです。だから『コンビニ人間』を読んで『ほらね、コンビニが好きというだけで一冊の小説ができるんですよ！』って、さも自分が発掘してきたくらいの勢いで学生さんに話をしていました（笑）」</p>
<p>Ｍ：「でもそうですよね。私自身がそうだからかもしれないのですが、子どもの頃から好きなものや世界をずっと大事にしている人物を主人公にすることが多いです」</p>
</p><p></p><p>『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 魔法のコンパクトで“変身”する妄想で、ストレスフルなOLとしての日々を乗り切っているリナ。しかし元仲間の恋人であるモラハラ男と魔法少女ペアを組むことになってしまい…。“信じる”力で世界の理不尽と対峙する人々を描く4つの物語を収録した短編集。村田沙耶香／著（KADOKAWA）</p>
<p>Ｓ：「短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』も読ませていただいたのですが、村田さんは本当に好きなものを描きたい方なんだなってことに感動しました。事前にいただいていた見本冊子の表紙に『もはや『コンビニ人間』の村田沙耶香ではない！』と書かれていたので『えっ、うそ!? ショック!!』と最初は思って。でも読み終わってみると、私が思い描いてた村田さんの過去・現在・未来の姿を見ているような感じがして、とてもうれしかったです」</p>
<p>Ｍ：「ありがとうございます、私もうれしいです」</p>
<p>Ｓ：「もう表題作は読みながら震えましたよ。私がプロデュースしている映画『魔女見習いをさがして』の３人の主人公と同じく、幼なじみの二人が子どもの頃に魔法少女のアニメに夢中になっていたという設定だったので『『魔女見習いをさがして』と一緒！』って（笑）。でも物語の最後は、二人が魔法少女を信じていた頃のキラキラ感を忘れていないからこそたどり着けたという爽快感があって。実際にアニメを作っている側の人間だからわかるのですが、こういうふうに思われている作品は本当に幸せな作品だなと感じます」</p>
<p>Ｍ：「子どもの頃に見たアニメは、マンガよりも音や色彩の情報量がすごかったので、自分を取り巻く世界として私もずっと覚えています。作品の世界は自分も入れる場所で、キャラクターたちを自分の友達のように感じていたので、最終回を迎えても世界が今も続いているように思えるんですよね」</p>
<p>Ｓ：「『魔女見習いをさがして』の主人公３人は年齢も、住んでいる場所も、育った環境も全員違っているんだけれど、子どもの頃に『おジャ魔女どれみ』を見ていたことからつながりが生まれるストーリーなんですよ」</p>
<p></p><p>『魔女見習いをさがして』　仕事や進路に迷う、年齢も住んでいる場所も全く異なるソラ、ミレ、レイカの３人。子どもの頃に夢中になっていた『おジャ魔女どれみ』をきっかけに出会った彼女たちが、現実に悩みながらも共に夢を取り戻すドラマを描いた大人のための新たな“魔法”の物語。2020年全国公開 ⓒ東映・東映アニメーション　</p>
<p>Ｍ：「私も大人になってからのほうが好きなアニメやマンガをきっかけに人とつながるようになりました。以前に同じ作品が好きだということでコラムニストの犬山紙子さんを紹介していただき、仲良くなったのですが、実際にお会いする前からLINEで、作品のあそこがよかったとか感動したって話を毎晩のようにずっとしていて。お忙しい方なのに全部夢なんじゃないかってくらい即レスしてくださっていたので、初めてお会いしたときは『本当に実在したんだ！』みたいな気持ちになりました（笑）」</p>
<p>Ｓ：「好きな作品の、どの話が好きだとかいう共通項があって『その気持ち、わかる！』ってなると、もうお互いに裸を見せ合った同士みたいな関係になりますよね。周りに『二人は付き合っているんですか!?』って思われちゃうくらいに（笑）」</p>
<p>Ｍ：「もう恥部まで何もかも見せ合っているというか（笑）」</p>
<p>Ｓ：「そうそう。不思議ですよね」</p>
<p></p><p>Ｍ：「あと私自身が子どもの頃に魔法少女というものにすごく憧れていたというか、自分が魔法少女だとすら思っていて。母が買ってくれた魔法のステッキを本物だと思っていたし、今もどこかで魔法が使えるようにも感じているんです」</p>
<p>Ｓ：「私は自分のことを魔女の娘だと思っていましたよ」</p>
<p>Ｍ：「そうなんですか！」</p>
<p>Ｓ：「子どもの頃の自分には、母は何でもできる人に見えて。火を使っておいしいものを作ってくれるし、噓をつくと完全に見破るし。だから母が魔女で、私は魔女の娘だって」</p>
<p>Ｍ：「魔法が使えるみたいな想像はしていましたか？」</p>
<p>Ｓ：「いずれ使えるようになるはずだと思っていましたね。石ころを蹴って、隣の家の窓ガラスを割ってしまったことがあったんですが、一生懸命に呪文をかけたのに戻らなくて『私はまだ子どもだから魔法が不十分なんだ、魔女になりきれないやつなんだ』と思ったことがあって。そんな記憶もあったので『おジャ魔女どれみ』の中で“魔女見習い”という言葉を使ったんですよ」</p>
<p></p>
<p lang="ja" dir="ltr">短編Flashアニメ『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』、最終話までご視聴ありがとうございました！</p>
<p>youtubeにて全話公開中ですので、まだご覧になってない方もぜひコチラからどうぞ → https://t.co/EoQzSaXy9f#おジャ魔女どれみ #doremi20th pic.twitter.com/5GFTpz4xJR</p>
<p>&mdash; 【公式】おジャ魔女どれみ20周年 (@Doremi_staff) March 21, 2020</p>
<p> </p>
<p></p>いつまでも側にいてくれるイマジナリーフレンドたち
<p>Ｓ：「『丸の内魔法少女ミラクリーナ』の主人公には、魔法少女のマスコットであるブタのぬいぐるみのポムポムがいて、36歳になった今でも心の中で会話を交わしていましたが、実は私にもそういう存在がいて。アムちゃんっていうタオルのハンカチなんですが、この子がいたおかげで子どもの頃は安心して眠ることができて。スヌーピーのマンガに登場するライナスがいつも持っている“安心毛布”ってあるじゃないですか？　私は彼の毛布を見て『サイズは違うけど、この子の気持ちがわかる』とも思ったりもしていましたね」</p>
<p>Ｍ：「私は小２くらいまでは自分のことを魔法少女だと思っていたのですが、だんだん魔法学校に通って魔法の練習をしている空想をするようになって。学校でも先生の話がつまらないと空想の世界にすーっと吸い込まれて、魔法の授業を受けていました。その世界の子の一人は私よりも現実的で『あなたが大人になったらこの世界は終わって、最後に良い言葉を残して私たちは消えるんだよ』と言うので『きっとそうだろうね、だって実在しないもんね』と会話をしたりしていました」</p>
<p>Ｓ：「わかります、アムちゃんもタオルのハンカチなのにしゃべりますもん」</p>
<p>Ｍ：「なんか不思議なことに、自分より賢いんですよね」</p>
<p>Ｓ：「あとアムちゃんは時々、言葉じゃない音声を発することもあるんですよ…って、あんまり話すと、おかしな人に思われそうだけど（笑）」</p>
<p>Ｍ：「でも恥ずかしながら、魔法学校の友達のうち、厳選された何人かは今も私と一緒にいるんです。だんだん大人になるにつれて、このことを隠すようになっていたんですが、最近になって友達で作家の朝吹真理子さんに『イマジナリーフレンドっている？』って突然聞いてみたくなって。そこから話が広がって、『私は今もいる』と、そのとき初めて人に話したんです。そうしたら真理子ちゃんも彼女のもとに昔いた友達のことを話してくれて、少しだけ人に話せるようになりました。でも大切で壊されたくない、踏みにじられたくない世界なんです」</p>
<p></p><p>Ｓ：「私もアムちゃんのことをこれまで人に言ったことはなくて、ずっと自分だけの秘密にしていました。でもアムちゃんがいる自分と、アニメのプロデューサーである自分は全く矛盾していないんですよね。人が聞いたらびっくりするとは思うけれど、たぶんアムちゃんがいるおかげで、仕事をやっているときの自分のバランスが取れていると思うんです」</p>
<p>Ｍ：「私も『締め切りがあるよ！』『今日までの校正、まだ送ってないんじゃない？』って言ってくれるのが彼らなんです。自分の深層心理についての話もできる、私自身よりも私のことを知っている存在でもあるし、何人もいるから生きるために一緒にいる仲間や家族みたいな存在だと感じていて。子どもの頃の私は本当に内気で、両親ですらどうしようと心配するくらいに泣き虫だったのですが、彼らはそういう私を『大丈夫だよ、怖くないよ』って外に連れ出してくれる存在だったんですよね。だから今の私が小説を書いたり、人と話したり、いろんな友達ができるようになったのも全部、彼らのおかげだと思っていたりもします」</p>
<p>Ｓ：「『そんな存在、子どもの頃もいなかったよ』って言う人もいるかもしれないけど、今は記憶に何かの蓋がされているから気がついていないだけかも。昔の写真を見ていたらその蓋が開いたりして、意外と『思い出してみたら、いた！』ってこともあったりしますよね」</p>
<p>Ｍ：「私は幼少期からずっと同じ存在が居続けていますが、たぶん大人になってからも作れると思うし、『私にはいないな』という人でも、明日から作ったって別にいいと思うんです。私の友達のお母さんにはすごく仲の良いぬいぐるみがいて、名前を付けて一緒に旅行をしていたりもしていて。でもお母さんは子どもの頃はぬいぐるみに全く興味がなくて、娘さんが大きくなってからぬいぐるみとおしゃべりをするようになったらしいんですよ。だから“子どもの心”というのは、ずっと思っていれば失うものでもないし、心の純度も大人になるほどに増しているように私は感じるので、いつでも取り戻せるものなんじゃないかと思います」</p>




真っすぐだった少女の気持ちを思い出す、最新カルチャー10 
Culture / 02 05 2020




<p></p><p>The post 東映アニメーションプロデューサー・関弘美×小説家・村田沙耶香「大人になった少女たちへ伝えたいこと」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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