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    <title>Numero TOKYOrecommended books | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜アンソニー・ドーア著『天空の都の物語』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20260317/</link>
        <pubDate>Tue, 17 Mar 2026 04:00:08 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月はピュリッツァー賞作家、アンソニー・ドーアによる7年ぶりの長編をお届け。</p>
『天空の都の物語』
<p>著者／アンソニー・ドーア　訳／藤井光</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥4,950<br />
発行／早川書房</p>
読書の悦びを思い出させてくれる、奇跡のような一冊
<p>日の出前や日の入り後の、空がうっすらと明るい時間帯を指す「マジックアワー」という言葉を聞いたことはないだろうか？　天気や気温などの条件が合えば、その名前の通り魔法のように美しいグラデーションに染まった空を眺めることができる時間なのだが、読書をしながらこのマジックアワーに自分がいるような気持ちになったのが、今回ご紹介する『天空の都の物語』だ。</p>
</p><p></p><p>2015年のピュリッツァー賞フィクション部門を受賞した『すべての見えない光』（ハヤカワepi文庫）で知られるアンソニー・ドーアの7年ぶりの長編である本作。700ページをこえる壮大な物語は、時代も場所も異なる三つの舞台に生きる複数の登場人物たちを行き来しながら展開していく。</p>
<p>一つ目の舞台である15世紀のコンスタンティノープルに登場するのは、ビザンツ帝国の都にある刺繍工房に住み込みで働いている少女・アンナと、オスマン帝国領の山脈に暮らす少年・オメール。アンナの人生はある本との出会いによって、オメールの人生はコンスタンティノープル陥落を目指すオスマン帝国への徴用によって、それぞれ一変する。戦火に翻弄されながらも、二人はどうにか生き抜こうとするが……。</p>
<p>20世紀から21世紀にかけてのアメリカ合衆国アイダホ州の小さな町を主な舞台として展開するパートでは、感覚が過敏な17歳の少年・シーモアと、86歳のゼノンが町の公共図書館で思わぬかたちで出会うところから始まる。この「出会い」から遡るかたちでシーモアとゼノンの人生と苦難なども描かれるのだが、現代社会におけるさまざまな問題も物語とともに静かに浮き彫りにされていく。</p>
<p>三つ目の舞台となるのが、未来の宇宙船・アルゴス号の船内。ここで主人公となるのは、生存可能な惑星への移住プロジェクトに選ばれた両親の間に生まれた少女・コンスタンス。何不自由なく生活をしていたコンスタンスだったが、10歳の誕生日を迎えると同時に宇宙船の中心となるヴァーチャル図書館でプロジェクトの衝撃的な事実を明かされる。さらに船内では、予期せぬ事態が発生し……と、このパートでは緊張感をはらんだSF物語が展開される。</p>
<p></p><p>どのパートの登場人物たちも戦争をはじめ、不測の事態にのみこまれていくのだが、彼らを時空を越えて結びつけるのが、『天空の都の物語』と題された古代ギリシャの散文物語だ。絶望の中にいる登場人物たちに希望を与え、彼らに語り継がれていく散文物語が、全くテイストの異なる三つのパートの中でどのような運命をたどるかもストーリーのキーとなっている。</p>
<p>また、終盤では三つの物語が深く交錯していくのだが、この交錯のさせ方がダイナミックであると同時に、緻密に散りばめられていたピースが次々とつなぎ合わさっていく、とてつもない爽快感に圧倒される人も多いだろう。そして、稀代のストーリーテラーである著者が仕掛けた伏線が、壮大なからくりのごとく動き出す奇跡のような瞬間を「マジックアワー」のように感じてしまうのも、きっと私だけではないはずだ。</p>
<p>物語を追っていった先に、全く違った景色にたどり着く。そんな読書の根本的な悦びに、心ゆくまで浸らせてくれる『天空の都の物語』。読書家はもちろん、読書がもたらす悦びや魔法的効果をすっかり忘れてしまったという方にも手に取ってほしい極上の一冊だ。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜アンソニー・ドーア著『天空の都の物語』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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                            <ldnfeed:image>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜酉島伝法著『無常商店街』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20260101/</link>
        <pubDate>Thu, 01 Jan 2026 05:00:21 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月はSF界の鬼才、酉島伝法による新作をお届け。</p>
『無常商店街』
<p>著者／酉島伝法</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥1,870<br />
発行／東京創元社</p>
現実が溶け出す、没入必至の酉島伝法ワールド
<p>『皆勤の徒』『宿借りの星』『るん（笑）』などの作品で知られる酉島伝法（とりしま・でんぽう）。現実には存在しない奇想的な世界を巧みな筆致でリアルに描き上げる、唯一無二の鬼才だ。そんな彼の最新作となる『無常商店街』は、どこにでもありそうな街の商店街が物語の起点となっている。</p>
</p><p></p><p>主人公である翻訳家の宮原聡は、研究所のフィールドワークで全国を転々としている姉・清美から猫の世話を突然頼まれてしまう。清美が滞在しているという、厚生労働省で非公表の要観察地域になっているという浮図市（ふとし）に位置するアパート・仏眼荘にしぶしぶ滞在することになった聡。ある日、翻訳に必要な資料を求め、姉から近づくなと言われていた「無常商店街」に足を踏み入れてしまう。最初はよくあるような場所だったにもかかわらず、アパートの大家に教えてもらった書店を求めて歩みを進めるごとに、商店街の様子が異様なものになっていき──。<br />
 <br />
スマホの地図アプリがある現代、初めて訪れる場所でも道に迷うことは大幅に減った。しかし地図アプリが正常に動作しなくなり、自分の居場所を確かめられなくなった途端、不安に襲われてしまう人も少なくないだろう。本書に終始漂っているのは、そんな筆舌に尽くしがたい不安だ。正しい道に出ようと周囲を見渡しながら歩くごとに、知っていたはずの景色がゆがんでいき、知らず知らずのうちに自分まで未知の世界に飲み込まれていく感覚を、VRのように没入的に体験できる本書は、浮世から離れたいときにうってつけの一冊だ。</p>
<p></p><p>また、本作は表題作をはじめとする3編の連作となっているのだが、続く2編では思わぬ登場人物と聡がバディとなって活躍したり、聡が表題作で習得したダンスのスキルが思わぬ形で役立ったりと、奇想天外な冒険譚めいた愉快な物語へと展開していく（ちなみに猫は終始無事だ）。言葉とイメージの奇術師として名高い酉島伝法が描く世界に初めて触れる人にもおすすめしたい『無常商店街』。摩訶不思議な世界へと続く入り口として、ぜひあなたの本棚のラインアップに加えてみて。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜酉島伝法著『無常商店街』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜森絵都著『デモクラシーのいろは』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20251026/</link>
        <pubDate>Sun, 26 Oct 2025 05:00:19 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
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		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は世代を超えて愛される人気作家、森絵都による6年ぶりの新作長編をお届け。</p>
『デモクラシーのいろは』
<p>著者／森絵都　</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥2,310　発行／KADOKAWA</p>
戦後を生きる人々の再生を描き出すエンタメ快作
<p>児童文学の金字塔と評価の高い『カラフル』や、第12回中央公論文芸賞を受賞したのち連続ドラマ化もされた『みかづき』で知られる森絵都による、6年ぶりの新作長編となる『デモクラシーのいろは』。600ページを超える大作に尻込みする人もいるかもしれないが、読み始めればそんな心配も吹き飛ぶページターナーともいえる作品となっている。</p>
<p>物語の舞台となるのは、終戦間もない1946年11月の東京・下落合。GHQ占領下で日本の非軍事化と民主化政策が進められるも、民主化が遅々として進まない状況に焦ったGHQは、「今の日本に民主主義が浸透しないのは、人々がお腹をすかせすぎているためにほかなりません」と主張する仁藤子爵婦人が発案した「モデルケースとして何人かの日本人を選び、一定期間、安定した衣食住と民主主義教育を与える」という半年間の実験を行うことに。</p>
</p><p></p><p>そして集められたのが、巣鴨プリズンで通訳官をしていた教師役の日系二世のリュウ・サクラギと、元華族の真島美央子、横浜の洋裁屋のひとり娘の沼田吉乃、静岡の農家で生まれ育った近藤孝子、経歴不詳の宮下ヤエの、戦争によって人生が激しく変化してしまったこと以外は共通点のない、出自も性格もてんでばらばらな4人の生徒たちだ。</p>
<p>手探りで民主主義のレッスンを始めるが、生徒たちに翻弄されて思うように授業が進まないだけでなく、4人の住居を提供しながらも腹に一物を持つ仁藤婦人の言動にも頭を悩まされるリュウ。しかし騒動が起きるごとに一人ひとりの生徒の内情を知るきっかけとなり、5人は教師と生徒としての信頼関係を深めていく。そんな中「今の彼女たちに必要なのは、本当に民主主義のレッスンなのだろうか？」と、リュウは自問するようになり──。</p>
<p>戦後という舞台設定に重苦しい作品ではないかと思われそうだが、混沌とした時代を生き抜こうとする生徒たちが成長する姿は、読んでいて明るい気持ちにもしてくれるので、心配は無用だ。さらに、老若男女の読者を虜にしてきた著者ならではの、とある仕掛けも物語には込められており、エンタメ作品として十二分に楽しめる内容となっている。</p>
<p>また、作中ではタイトルの通り“民主主義のいろは”から始まるので、社会情勢が不安定な現代にこそ知っておきたい基礎知識を作品を楽しみながら学び直せるだけでなく、フィクション作品ながらも日本の加害者意識の不在についても描いた本作は、戦後80年である今年にこそ読んでおきたい一冊だ。読了後、作中におけるリュウの「民主主義の基本は、君たちが、自分自身で考えた物語を生きることです」という言葉が、きっと胸に深く残る『デモクラシーのいろは』。先行きが不透明な日々を明るく照らす、ポジティブな読後感をぜひ楽しんでほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜森絵都著『デモクラシーのいろは』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜シャリー・ティシュマン著『スロー・ルッキング　よく見るためのレッスン』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250921/</link>
        <pubDate>Sun, 21 Sep 2025 03:00:56 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者が“ゆっくり見ること”の効用を論じ、実践的な提案をしてくれる一冊を山口博之（good and son）がレビュー。</p>
『スロー・ルッキング　よく見るためのレッスン』
<p>著者／シャリー・ティシュマン　訳者／北垣憲仁・新藤浩伸</p>
<p> 価格／¥4,620　発行／東京大学出版会</p>
<p>&nbsp;</p>
時間をかけて理解することの価値
<p>作家のプルーストは、「真の発見とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ」といった。</p>
<p>スピード感、テンポ感があるメディアやコンテンツが好まれる時代。飽きられたらスキップされ、チャンネルを変えられる。流行りもあっという間に移り変わり、自分の目を更新することよりも、こちらを驚かせ、楽しませてくれる新たな刺激を日々求めている。</p>
<p>そんな時代であれば、「ゆっくり見ること＝スロー・ルッキング」が研究される意義も、私たちが読む意味もよりはっきりしてくる。と言いながらもここで提唱されているような「ゆっくり見る」ことを、他の時代の人がみんなやってこられたわけでもなく、今の時代の人を責めるものでもない。早く見ること、一瞬で認知し判断できることも能力のひとつでもある。</p>
</p><p></p><p>しかし、それに慣れ過ぎてしまうと、時間をかけて何かを咀嚼することは面倒でつまらないもので、非効率で無駄なこと、ということになってしまう。それはもったいないし、食レポが「あまい」「口のなかで溶ける」という感想に集約されてしまうように、あらゆるものが味わう頭を甘やかすものばかりになってしまう。</p>
<p>それではいかにして“新しい目”で世界を見ることができるのか。見ているものを網羅的に記録しリストをを作る「インベントリー」という方法や、色や形、線などのカテゴリーを使って視線を誘導すること、尺度と視野を調整すること、相似や差異を見出すよう並置することなど、著者はゆっくり見るための具体的な方法を提示しながら、スロー・ルッキングの教育的な意味と可能性を示していく。</p>
<p>この本のおもしろさは、そうした手法を使いながら、ビジネスなどで頻繁に推奨される批判的思考や創造的思考といった耳馴染みのいいところに帰着しないところにある。そうした課題解決志向への有用性を否定はしないが、「スロー・ルッキングは、現時点での物事の複雑さを理解することを優先し、判断を先延ばしにすることに重点を置いている」とするのだ。</p>
<p>すぐに判断するのではなく、留保し、何があるのかをありのまま見つめ、記述し、描写すること。複雑なものを単純化してわかった気になるのではなく、時間をかけてもいいからものやシステム、ものごとの関係の複雑さを複雑なものとして理解すること。「見れば見るほど見えてくる」と著者はスロー・ルッキングの価値をまとめる。</p>
<p>何かに役立つという結果や目的をそもそも想定するのではなく、世界をゆっくり、しっかりと見ることができた先には、ゆっくり、じっくりと世界や人、情報と向き合える社会があるのではないか。流行と変化の速度の象徴ともいえるファッションは言わずもがな、速度と分断の時代において丁寧に観察することを忘れずにいるためにも。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜シャリー・ティシュマン著『スロー・ルッキング　よく見るためのレッスン』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜灰谷魚著『レモネードに彗星』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250818/</link>
        <pubDate>Mon, 18 Aug 2025 07:00:31 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は注目作家、灰谷魚のデビュー作をお届け。</p>
『レモネードに彗星』
<p>著者／灰谷魚　</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥1,815　発行／KADOKAWA</p>
彗星のごとく現れた注目の作家による小説家デビュー作
<p>「カクヨムWeb小説短編賞 2023」〔短編小説部門〕で円城塔賞を受賞した表題作をはじめとする7編の作品が収録された、灰谷魚（はいたに・さかな）の小説家デビュー作となる本書。7編中6編が2014年から2023年にかけてウェブ媒体で発表されたものにもかかわらず、そのどれもが経年を感じさせない魅力と瑞々しさに満ちており、なぜこれほどまでの才能の持ち主がこれまで小説家デビューを果たしていなかったのか不思議に感じる読者もきっと多いはずだ。</p>
</p><p></p><p>巨大な怪物が出現した世界で、突如宙に浮き始めてしまった友人への想いを描いた「かいぶつ　が　あらわれた」。世の中を共に憎みあうことで結ばれたユカリとまりえの数奇な運命を描きつつ、思いも寄らないラストが心を激しく揺さぶる「純粋個性批判」。スカートと皮膚が一体化してしまった〈私〉と友人が過ごす一晩のファンタジーを描いたショートショート「スカートの揺れ方」──と、収録作の多くが、語り手と特定の人物との一対一の関係性を感情豊かに描き出している。</p>
<p>しかし収録作の中では最もボリュームがあり、かつ書き下ろし作品である「新しい孤独の様式」では、この作風が進化しており、なおかつ純度の高い愛を見事に描き出した、傑作と呼ぶにふさわしい一編となっている。</p>
<p>主な登場人物となるのは、自分を普通の人間らしく律動させてくれる何かを探し求めている無職の戸川ハルオ、破滅的に美しい見た目を持ちながらも周囲から浮いている九頭見スミ、ハルオが所有する最新スマートグラスに備わっているアダルト機能の無課金コンテンツである宮田チロルの三者だ。物語は、中学と高校時代にささやかなやりとりを交わしただけの関係だったハルオとスミが、中学の同窓会をきっかけに十年ぶりとなる再会を果たすことから動き出す。</p>
<p>ひょんなことから〈横山光輝の三国志、全六十巻〉を十巻ずつ貸し出すために、スミと定期的に顔を合わせる関係となったハルオ。ときに突飛な言動をするスミとのやりとりに〈心地よい律動のようなもの〉を感じ、彼女の魅力に心を乱されるようになった頃、突如バーチャルな存在だったチロルが〈宇宙のバグ〉によって限りなく実体に近いボディを手に入れ、一方的にハルオの生活の面倒をみはじめる。しかしハルオとスミが友情以上の関係性を築いていく中、チロルによるある計画が発覚し——。</p>
<p>不器用にしか生きられない、孤独を抱えた大人たちが心を通じ合わせるストーリーに、予想のつかないファンタジックな展開がきらめきを添えている本作。人間の純粋さを結晶させたかのような恋物語には、大人にこそ読まれてほしいと願うと同時に、著者の今後の活躍を大いに期待させられる。彗星のごとくデビューした灰谷魚の作品たちが放つ輝きを、ぜひその目と心で感じ取ってほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜灰谷魚著『レモネードに彗星』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜最果タヒ著『恋の収穫期』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250702/</link>
        <pubDate>Wed, 02 Jul 2025 07:00:22 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
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		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、最果タヒの最新小説をお届け。</p>
『恋の収穫期』
<p>著者／最果タヒ　</p>
<p><br />
価格／¥1,760　発行／小学館</p>
人と人とが結ばれる奇跡のきらめきを捉えた青春小説
<p>昨年、詩集『恋と誤解された夕焼け』で第32回萩原朔太郎賞を受賞した最果タヒ。詩人としてのみならず小説家としても活躍する最果の最新小説作品となる本書は、「恋」をテーマとした青春小説だ。しかし主人公たちは恋に浮かれることをせず、むしろ「恋とは何か？」と哲学者のように真剣に探求しつづけており、それゆえに世代を問わず心を震わされる輝きに満ちた一冊となっている。</p>
</p><p></p><p>物語の舞台となるのは、22世紀の日本──とはいえ、科学技術は東京にだけ一点集中しており、SF作品などで描かれる未来とはだいぶ様子が異なっている。科学技術の恩恵を受ける東京の人々の間では、幼い段階で体内に電子機器を組み込むことが常識となっているのに対し、主人公のひとりである梢が暮らす軽井沢では無線電力や無線電波も整備されておらず、東京は〈地方でしかない軽井沢から見れば未来と変わらない〉という卑屈な理屈が流行るほどだ。</p>
<p>そんな軽井沢に、東京から転校生・早見がやってくる。東京の人間というステータスに加え、人を惹きつけるルックスを持つ早見に、多くの女子生徒たちは一瞬で虜になる。しかし恋愛というものに対して半信半疑な梢は、東京に憧れる友人の光が早見に夢中になるのをどこか距離を置いて見守っているだけだ。だが、当の早見は〈あなたが一番恋愛に関心があるとぼくのセンサーが判断したから〉という謎めいた言葉とともに梢に近づき──。</p>
<p>前の段落だけを読むと恋愛小説のような印象を受けるかもしれないが、最初に述べたように梢や早見は恋に浮かれはしない。その代わり、彼らの関係性をつなぎ、行動の原動力にもなる「恋」とは一体何なのかを、哲学対話かのように言葉を交わしながら物語を展開させていく。彼らの瑞々しい言葉によって織りなされていく、ときにミステリめいた物語に、いま「恋」をしている人はもちろん、過去／未来に「恋」をしていた／する人も惹きつけられるはずだ。</p>
<p>また、特筆すべきは梢と早見をはじめとする登場人物たちの会話だ。若者特有のノリの軽さはありながらも、言葉の上辺だけでコミュニケーションが成立しているとは決して思い込まない彼らが交わす会話は誠実であり、どこか美しさすら感じさせられ、「恋」についてだけでなくコミュニケーションのあり方についても思いを巡らす読者もいるかもしれない。</p>
<p>他人同士である「わたし」と「あなた」が、特別なつながりを結べることの奇跡を実感させる本書。西村ツチカによる、物語のワンシーンを幻想的に捉えた装画・挿画とともに、奇跡のきらめきを受け止めてほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜最果タヒ著『恋の収穫期』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜金野千恵著『ロッジア　世界の半屋外空間 暇も集いも愉しむ場』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250620/</link>
        <pubDate>Fri, 20 Jun 2025 03:00:18 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、建築設計事務所tecoを主宰する金野千恵が世界各地の“ロッジア”をまとめた一冊を山口博之（good and son）がレビュー。</p>
『ロッジア 世界の半屋外空間 暇も集いも愉しむ場』
<p>著者／金野千恵</p>
<p><br />
価格／¥3,300　発行／学芸出版社</p>
つなぐ場所としての半屋外の居心地のよさ
<p>人がくつろぐバルコニーの存在</p>
<p>たとえばアメリカ映画でよく見るポーチやヴェランダ、バルコニー。家の延長にある外に張り出た半プライベートな場所で、ロッキンチェアやブランコに座ったおじいちゃん、おばあちゃんが近所の人と挨拶したり、喧嘩しているシーンとして登場する。</p>
<p>もしくは海外旅行先で出会う何とも居心地のいいガラス屋根のあるアーケードや建物から伸びた庇（ひさし）のある柱廊空間は、通路でありながら商店街が共有する広い玄関スペースのようでもあり、椅子とテーブルが置かれることもある。</p>
</p><p></p><p>ロッジア──暇を過ごし、人が集まる場所<br />
本書は、プライベート空間から公共空間、街区や都市といったスケールまで、19カ国74都市に及ぶ世界の多様な半屋外空間を527カ所も現地リサーチして事例を採集。半屋外空間を以下のように定義しながら、イタリアのある半屋外空間を指す「ロッジア」という名前を代名詞的に使い、選りすぐった9カ国13地域の「ロッジア」を紹介している。</p>
<p>・少なくとも一面が完全に外気にさらされながら、屋根や柱、壁など建築要素によって境界が規定されている<br />
・建物に付随することもあれば、独立して建つこともある<br />
・住宅から公共建築まで広く用いられる</p>
<p>屋根があって壁がない風通しのいい半屋外は、守られているけど外には開かれていて、みなの「暇」を受け入れ、多様な振る舞いを許容してくれるおおらかさがある。市場やお祭りが行われることもあれば、婚礼のための場所になることもあり、「集い」ながらも建物よりも出入りが自由で、待ち合わせることも、周囲の風景や人を観察することもできる。</p>
<p>建築家である著者の金野はそうした「暇」と「集い」も愉しめる環境を目指す姿と捉え、「建築的な特徴やそこでの人間の振る舞い」を通してロッジアとは何かを探求していく。</p>
<p>つなぐ場の必要性<br />
ロッジアは、人と人をつないだり、人と場所をつないだり、人と環境をつないだり、人と文化をつないだり、プライベートにもパブリックにも接続、媒介し、時に緩衝地帯のようにもなる。</p>
<p>歴史と文化と暮らしの中で出来上がり、使われ続けてきたロッジア。日本の事例はロッジアのバリエーションとして「縁側」や「濡れ縁」「雁木」が紹介されているが、個別具体的な紹介は今回なかった。西洋的な意味での広場はなかった日本において、日本独自の公共的なロッジアはどんなものがあったのだろうか。きっと日本のこともたくさんリサーチされているはず。もっとたくさんのロッジアに出会えるのを楽しみに続編も待ちたい。そして、新展開として冒頭に触れた映画におけるロッジアについても、ぜひどこかで連載してほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜金野千恵著『ロッジア　世界の半屋外空間 暇も集いも愉しむ場』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜村田沙耶香著『世界99』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250529/</link>
        <pubDate>Thu, 29 May 2025 09:00:05 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[Sayaka Murata / 村田沙耶香]]></category>
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		<category><![CDATA[book]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は村田沙耶香の新刊をお届け。</p>
『世界99』
<p>著者／村田沙耶香　</p>
<p><br />
上・下巻　価格／各¥2,420　発行／集英社</p>
人間と社会の暗部を容赦なく炙り出す圧倒的巨編
<p>いまや日本のみならず、海外でも人気作家となった村田沙耶香。そんな彼女が3年7カ月にわたって文芸誌で連載し、自身としては最長の作品となった『世界99』。新作を刊行するたびに、その独自の世界観で読む者を圧倒してきた村田沙耶香だが、本作ではさらなる驚きと凄絶な光景、そして現実世界にも通ずる人間と社会の暗部を容赦なく私たちに突きつける。</p>
</p><p></p><p>周囲との「呼応」と「トレース」を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげることを特技とする主人公の如月空子。巧みにキャラクターを使い分けながら生きる空子は喜怒哀楽を一切もたず、「危険を回避して、安全に生きていくこと。誰とも摩擦を起こさず、ただただ、楽に生き延びること」だけを常に考えている。</p>
<p>「パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に組み合わさって出来上がった生き物」とされるピョコルンをペットに持ち、郊外市街地であるクリーン・タウンに暮らす空子。しかし彼女が中学生になった頃から、優秀な遺伝子とされるラロロリンDNAを持つ人間が差別を受けるようになり、不穏な空気が社会全体に蔓延しはじめる。そして空子が社会人になった頃には、当初は愛玩動物として人気のあったピョコルンが、技術の発展によってある能力を備えたことにより、世の中の様相はさらに変わっていき──。</p>
<p class="picture"></p>
<p>キャラを使い分けながらいくつものコミュニティを行き来する空子の暮らし、ラロロリン人への迫害、人間にとって都合の良い道具となったピョコルンの真実。この3つの要素がかけ合わさる上巻の終わりに、地獄のような光景を読者の私たちは見せつけられる。しかし、ふりかえるとフィクションの要素がまだ薄かった物語の冒頭の段階でも、入れ子構造のような搾取や、誰もが抱きうる加虐性についてが描かれており、私たちが生きる現実世界も地獄の入り口にあることに気付かされる。</p>
<p>物語が進むごとに凄惨さが増していくフィクションの世界に、現実世界が追いつくのも時間の問題ではないかと戦慄させられる思考実験のような側面を持つ巨編。老若男女を問わず、心して読んでほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜村田沙耶香著『世界99』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜岩川ありさ著『養生する言葉』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250426/</link>
        <pubDate>Sat, 26 Apr 2025 05:00:06 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、岩川ありさのエッセイを山口博之（good and son）がレビュー。</p>
『養生する言葉』
<p>著者／岩川ありさ  価格／¥1,760　発行／講談社</p>
言葉があるから生きていける
<p>耳にイヤホンをして音楽を流しながらこの原稿を書こうとしていたのだが、どうしても書き進めることができなった。おそらく何かをしながらこの本のことを考え、書くことはできないと、自分自身でブレーキをかけたのだと思う。 この本の「はじまり」はこんな言葉からはじまる。</p>
<p>&#8220;私はいつも死にたかった。だから、生きるために必要な言葉を探しつづけてきた&#8221;（引用）</p>
<p>著者の岩川ありさは、現代日本文学の研究者でフェミニズム、クィア批評を通して物語とトラウマについて研究をしている。自身トランスジェンダーであり、子どもの頃に性暴力被害を受けたサバイバーで、それによるトラウマを抱え続けてきた人でもある。本書は、著者が研究者として出会い、読んできた本のなかの言葉や物語が、いかに彼女を支え、自分自身の物語を見つけるきっかけとなっていったのかを記していく本だ。タイトルの”養生する”とは、言葉が生の支えとなってきたということ。</p>
</p><p></p><p>&#8220;養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置いて、ヒントとなる物語。自分の感情を教えてくれたり、生きる力を与えてくれるような表現。それらを養生する言葉として捉えてきた。養生する言葉は、生きるための知恵であり、私よりも先に生きてきた人たち、同時代に生きている人たちが重ねてきた、輝くような実践の集積である&#8221;（引用）</p>
<p>言葉を通して自分をケアし、自分の輪郭に寄り添うような物語を編むこと。本はただの物質をいうのではない。多様な他者の声の器であり、読むという行為は本の中の言葉と読み手の対話だ。読む人は、他者の言葉を読みながら何かを感じ、考え、言葉にしていく。ゆっくりと話し（書き）、しっかりと聴き（読み）、対話すること、話し合うこと。</p>
<p>&#8220;あなたが他人で、私にはどうしようもないことがあるとき、私は私の価値判断の基準を見直すだろう。私は苦しみながら自分を変えてゆく。届かない言葉が届く。それはいつも喜びに満ちているわけではない。それでも回路を閉ざさないでいるにはどうしたらいいのか考える&#8221;（引用）</p>
<p>ある経験が自分を縛り、他者に怯えてしまう。どうしてもこの人はこういう人である、こういう経験をした人なのだから、こうであると括られてしまう。記号化され、矮小化され、個人という自分自身を生きたいというシンプルな願いが難しい。それは自分に対してだけでなく、自分から他者に対してであっても同じことは起こり得る。わかりあうことの困難を抱えた他者同士、それでもなおいかにして共に生きていくか、この本はそれをずっと言い続ける。</p>
<p>&#8220;傷を持った者どうしすぐにわかりあえると束ねるよりも、違う人生を生きてきた人どうしがゆっくりと話せるような場所が増える方がよほどよい。自分でも認めがたい傷、それでも一緒にいる傷が誰かに伝わるのはとても怖い。否定されるかもしれない。知られることが苦しい。この葛藤まで含めて他者と一緒にいられないか。傷の語れなさについて私は語りあってみたい&#8221;（引用）</p>
<p>傷をないものにもせず、傷を直視せよと強要もせず、聴きながら、書きながら、他者と共にいながら傷とも共にいる。それでも他者を諦めない。岩川はそうした姿勢や生き方をたくさんの言葉から受け取ってきたのだ。</p>
<p>”養生する言葉”はトラウマにだけ効くのでない。ぼんはりとした孤独、ちょっとしたつまずきや、日々のもやもやであっても効いてくる。「物語は、自分の生を規定しようとする力に抗い、自分を支配する物語をときほぐす働きも持っている」のであり、他者の物語を通して、自分の物語を編み直すことができるのだ。速さと効率と正解が求められるいま、本書は本を読むという経験の意味を改めて誠実に教えてくれている。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜岩川ありさ著『養生する言葉』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜島本理生著『天使は見えないから、描かない』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250318/</link>
        <pubDate>Tue, 18 Mar 2025 01:00:55 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
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		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は島本理生の新刊をお届け。</p>
『天使は見えないから、描かない』
<p>　著者／島本理生</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥1,870　発行／新潮社</p>
許されない関係の果てで気づく、愛のかたち
<p>2018年に『ファーストラヴ』で直木賞を受賞した島本理生の、2年ぶりとなる長編小説。3つの章で構成された本作は、18歳年上の叔父と社会的には許されない関係で結ばれた弁護士の永遠子の視点で描かれる。</p>
<p>9歳の帰省時に父親から理不尽な暴力をふるわれた際、唯一自分をかばってくれた実の叔父である遼一に対して恋心を抱いた永遠子。33歳となり、結婚して3年目となるパートナーがいる現在も、永遠子は誰にも打ち明けられない遼一への想いを抱きつづけていた。</p>
<p>初夏、仕事中にけがを負った遼一の相談を弁護士として受けるために、彼が暮らす千葉と茨城の県境にある自宅へと通いはじめる永遠子。パートナーとの価値観の不一致に悩まされていた彼女は、ふとした瞬間に遼一への気持ちがあふれてしまい、間違えることを選択する……。</p>
</p><p></p><p>物語の軸となるのは永遠子と遼一との関係性だが、もう一人の主要人物となるのが、永遠子が高校時代にバイト先で知り合った友人の萌だ。二児の母となった現在も頻繁に顔を合わせ、鋭い観察眼で「だって永遠子の恋愛って、ずっと、たしなみみたいだったから」と永遠子の本質を見抜く萌。無二の友と思われた萌だったが、遼一との関係を永遠子に聞かされてからは、ふたりのつながりにも変化が生じてしまう。</p>
<p>叔父と姪との許されぬ恋愛の行方と並行して描かれる、永遠子と萌のシスターフッドともいえる友情のかたちにも心を惹かれる本作。物語のラストでもたらされる圧倒的な多幸感に、ぜひ酔いしれてほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜島本理生著『天使は見えないから、描かない』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>編集部が選ぶ今月の一冊｜山内マリコ著『逃亡するガール』</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20250220/</link>
        <pubDate>Thu, 20 Feb 2025 05:00:25 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は山内マリコの新刊をお届け。</p>
『逃亡するガール』
<p>　著者／山内マリコ</p>
<p class="picture"></p>
<p>価格／¥990　発行／U-NEXT</p>
初めて地元・富山を舞台に描いた、山内マリコの真骨頂
<p>デビュー作『ここは退屈迎えにきて』（2012年刊行）を筆頭に、地方に生きる若い女性たちのリアルを描き出す作風で話題になりながらも、これまで地方都市の具体名は書かずに執筆をつづけていた山内マリコ。</p>
<p>そんな彼女の最新作となる『逃亡するガール』は、主人公である高校生の山岸美羽が「学校の最寄り駅から〈富山地方鉄道〉に乗って電鉄富山駅で降り、マリエ一階のスタバ」で勉強をしているシーンから始まり、舞台が富山県であるということがわかる物語となっている。</p>
<p>息苦しい現実から逃避するように勉強に取り組み、良い成績をおさめているものの、進路や未来に対して具体的な展望を抱けずにいる美羽。そんな美羽は思いがけないかたちで、知らない高校の制服を身にまとった浜野比奈と出会う。</p>
<p>ともに放課後を過ごすようになるふたりだが、行く先々で不条理に居場所を追われつづけてしまう。そして同じ時間を過ごすなかで、それぞれの実情が少しずつ明らかになっていき……。</p>
</p><p></p><p>それまで自分の目に映る世界の中のことしか考えられなかった美羽が比奈と出会い、そして比奈の出自を知ったことによって少しずつ世界が拡張し、ひとりの人間として成長していく物語は、誰の心にも響くものがあるはずだ。</p>
<p>また、フィクションという形態を取りながらも、美羽が暮らす富山という土地が抱える問題や、さまざまな社会問題を違和感なく取り込み、読者へと問いを投げかける物語は、まさに山内マリコ作品としての真骨頂を発揮している。</p>
<p>進路に悩む若者はもちろん、迷いを抱えている大人にも一歩踏み出す勇気を与えてくれる『逃亡するガール』。全世代におすすめしたい一冊だ。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post 編集部が選ぶ今月の一冊｜山内マリコ著『逃亡するガール』 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2024年3月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20240314/</link>
        <pubDate>Thu, 14 Mar 2024 01:00:11 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[books]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
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        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞した話題作と、山内マリコの人気連載をまとめた一冊をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『ここはすべての夜明けまえ』
<p>著者／間宮改衣<br />
価格／¥1,430<br />
発行／早川書房</p>
感情をゆさぶり、さまざまな問いを投げかける傑作SF
<p>発売前から各所で話題となっていた第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作である本作。編集部選考では全員が満点の評価をつけていたということもありSF作品としてはもちろん、純文学としても文句なしの傑作となっている。</p>
<p>2123年10月1日、九州の山奥の小さな家にひとりで暮らす、おしゃべりが大好きな〈わたし〉が、これまでの人生と家族について振り返るために自己流で書き始めた家族史という体裁で物語は幕をあける。しかし、話し言葉のやわらかな文体で紡ぎ出されるのは、約100年前に身体が永遠に老化しなくなる手術を受けたことを機に〈わたし〉がたどった受難と後悔の記だった──。</p>
<p>家にあるコンピューターや端末が動かないため手書きで綴られる家族史は、画数の多い漢字といった〈めんどくさいものはだいたいひらがなでかいてしまおうとおもっています〉という〈わたし〉により、どこか童話を思わす形式で綴られるのだが、その見た目と内容のギャップにまず困惑させられる。さらに物語が進むにつれて「人間を人間たらしめるものは何か？」「愛とは何か？」など、数々の問いを読み手である私たちは問いかけられていき、読み終える頃にはあらゆる感情がゆさぶられているはずだ。</p>
<p>ふだんSFを読まない人にはもちろん、読書をあまりしないという人にこそぜひ手に取ってもらいたい、この上ない読書体験をもたらしてくれる一冊。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『結婚とわたし』
<p>著者／山内マリコ<br />
価格／¥924<br />
発行／筑摩書房</p>
“家庭内”男女平等をめぐる、笑いあり涙ありのエッセイ
<p>2013年から2017年にかけて女性誌にて連載されていた同棲生活・結婚生活について綴った日記エッセイに後日談を加筆して《完全版》とした本書。連載について〈愚痴っぽい日記という体裁をとりつつ、フェミニズムの入口になるような読み物を目指しました〉と著者本人があとがきで振り返っているように〈数年に及んだ家庭内でのフェミニズム教育＆バトル〉の記録でもある本書は、この10年におけるジェンダー意識の移り変わりもわかる一冊となっている。</p>
<p>同棲して2年目、かつ作家デビューして1年目の時点で「そのうち結婚するつもり日記」としてスタートした連載は、第2回目にして同棲したことにより3倍近くに跳ね上がった家事負担の重さを訴え、続いていく回も「皿洗い戦争」「お料理問題」「家事労働ハラスメント」など、生活をともにする相手がいるうえで避けられないテーマを次々と取り上げていく。</p>
<p>しかし全編を通して殺伐とした雰囲気になっていないのは、著者とパートナーがケンカという名の確認作業を随時行い、対等な関係を築く様子もしっかりと描かれているからだろう。巻末で〈バカ正直に何度も衝突したことで、夫がこちらの考えを理解し、少しずつでも変わってくれたことは本当によかった。〉と語られているように、たとえ時間と労力はかかっても生活をよりよく変えることは可能だという希望も与えてくれる。</p>
<p>ルームシェア、同棲、結婚など、誰かと暮らしをともにする予定がある人すべてに、よりよい生活を送るために読むことをぜひおすすめしたい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2024年3月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
        </description>
                            <ldnfeed:image>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2024年2月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20240226/</link>
        <pubDate>Mon, 26 Feb 2024 08:00:11 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
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		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、歌人・伊藤紺の新作と、“ミズダコ”が活躍する心温まる物語をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『気がする朝』
<p>著者／伊藤紺<br />
価格／¥1,870<br />
発行／ナナロク社</p>
ポジティブな心持ちにさせてくれる、伊藤紺の最新歌集
<p>上白石萌歌の初写真展『かぜとわたしはうつろう』への短歌提供やルミネ荻窪でのコラボレーション企画など、活躍の場を広げつづけている伊藤紺の第3歌集。102首の掲載歌の半分以上が新作という贅沢な一冊となっている。</p>
<p>タイトルとリンクする〈この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ〉をはじめ、人と人をつなぐ情を詠んだ歌が特に印象的で、読み終える頃には自然と心が外へと向くポジティブな心持ちにさせてくれる。</p>
<p>また特徴的なのが、〈爪を塗るようにまぶたを塗るようにいのちを塗るのが旅行と思う〉や〈僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う〉など、「思う」というワードが多用されていることだ。</p>
<p>ともすれば考えや意思などをインスタントに言葉にしなければ無かったことにされがちな世の中だが、心の中で静かに大切に思い、そして熟考を重ねてから言葉や文字にすることの優美さを、数々の「思う」を取り入れた歌に感じる人も少なくないだろう。</p>
<p>ブックデザイナーの脇田あすかによる、朝陽の清らかさを思わせる繊細な装幀も素晴らしい、長く本棚のベストポジションに並べておきたくなる一冊だ。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『親愛なる八本脚の友だち』
<p>著者／シェルビー・ヴァン・ペルト<br />
訳／東野さやか<br />
価格／¥1,595<br />
発行／扶桑社</p>
ミズダコが心と心を結ぶ、チャーミングな心温まる物語
<p>越前松島水族館にミズダコをフィーチャーする新たな展示施設「みずだこ館」が3月にオープンしたり、ジェームズ・キャメロン監督が映画『アバター3』の再撮影を中断してタコの秘密に迫るドキュメンタリーの制作を進めるニュースが報じられたりするなど、タコ愛好家に喜ばしい出来事が多い昨今。</p>
<p>そんな世界的に見ても決して少なくないであろうタコ愛好家の方々にぜひとも読んでいただきたいのが、本書『親愛なる八本脚の友だち』。なんとミズダコが主役級の大活躍を見せる、心温まる物語となっているのだ。</p>
<p>物語の主な舞台となるのは、ミズダコのマーセラスが暮らす水族館があるソーウェル・ベイ。人間の言葉を理解する「すこぶる頭のいい生き物」であるマーセラスは、ミズダコの平均寿命に自分が近づいていることも熟知している。水槽から抜け出し、趣味のひとつである館内の夜散歩をしている最中に窮地に陥った彼は、清掃員のトーヴァに助けられたことをきっかけに風変わりにも見える友好関係を彼女と築きはじめる。</p>
<p>そんなさなかトーヴァが怪我をしてしまい、訳ありの元バンドマンのキャメロンが臨時の清掃員として雇われる。70代のトーヴァと30代のキャメロンが交流を深めていくなか、とある真実に気がつくマーセラス。死期が近づくなか、どうにかふたりに真実を伝えようとマーセラスは奮闘するが──。</p>
<p>600ページ近いボリュームのある作品だが、デビュー作とは思えないほどに完成度が高く、あらゆる描写に無駄のない構成となっており、気づけば（特に終盤にさしかかるあたりでは）ページをめくる手が止まらなくなるはずだ。また、この上なく心地良い読後感を味わえるので、どうかこれ以上の前情報を入れずに楽しんでほしい。読み終えた後、思わず誰かにおすすめしたくなる、全米で100万部を突破したユニークながらも心を動かす傑作。</p>
<p></p><p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2024年2月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
        </description>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2024年1月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20240125/</link>
        <pubDate>Thu, 25 Jan 2024 07:00:53 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
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		<category><![CDATA[books]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、紫式部を現代に蘇らせた古川日出男の新作と、短歌初心者におすすめしたい人気歌人ふたりによる一冊をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』
<p>著者／古川日出男<br />
価格／¥1,980<br />
発行／新潮社</p>
紫式部の肉声まで現代に蘇らせる、実験的トリビュート
<p>いまやエッセイの一形態として書かれ／読まれ、人気を博している日記。しかし歴史を遡れば、平安時代の貴族たちの間でも私的な日記の作成が流行していたという。そんな平安時代の女流日記文学の代表作のひとつが、大河ドラマでも話題になっている紫式部が記したとされる『紫式部日記』だ。</p>
<p>『平家物語』を現代語訳し、さらには異聞となる『平家物語　犬王の巻』（河出文庫）までも生み出した作家・古川日出男が手がけた本書は、単なる『紫式部日記』の現代語訳ではなく〈紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」〉を内包した小説作品という、なんともひねりの効いたものとなっている。</p>
<p>作中の語り部となる〈シングル・マザーで、フィクション・ライター〉である〈わたし〉は、『紫式部日記』を現代語訳するだけでなく、日記の背景も“現代”の読者に向けての解説をしながら物語を駆動させる。〈とまどいは、あって当然です。ここは──この日記の内側の世界は──少しも「現代」ではないのですから。一千年以上もむかしなんですから！〉と記しながら。しかし彼女は筆を進めるにつれて日記の要点の要約や、要所の抜き書きをしはじめ、次第に自身の内面を“現代”の読者へとさらけだしていく。</p>
<p>この〈わたし〉の肉声ともいえるフィクション・パートによって、現代語訳パートの解像度はどんどんと高まっていき、〈日記の内側の世界〉と現代の境はどんどんと縮まっていくのを感じる読者も多いはずだ。過去に『紫式部日記』を読んでもピンとこなかったという人にこそ本書を手に取り、魅力を再発見してもらいたい。</p>
<p>また、古川日出男がなぜ『紫式部日記』を現代語訳する〈わたし〉を創出したかを解説する、書き下ろしの自作解題も一読の価値があるので、ぜひ併せてご注目を。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『水歌通信』
<p>著者／くどうれいん＋東直子<br />
価格／¥2,200<br />
発行／左右社</p>
歌人ふたりの短歌と散文が織りなす、夢ごこちの物語
<p>歌人の東直子とくどうれいんが、お互いの短歌をもとに紡いだ歌物語となる本作。短歌と対になった散文で、とある街での出来事が描き出されていくのだが、まるで夢でも見ているような気分になれて心地良い。</p>
<p>結婚を前提にパートナーと暮らしはじめた会社員のみつきと、街を浮遊しながら思考する謎の存在であるミメイのふたつの視点で物語は進む。〈わたしはもう、うっとりすることはうんざりなのだ〉と思いながらも、ことあるごとに過去の恋人・ハギノのことを考えてしまうみつき。そんなみつきと淡く調和するかのように、うつろいながらさまざまな思考をつづけるミメイ。そしてみつきの物語は、パートナーに結婚を打診されることで転調していき──。</p>
<p>みつきとミメイの物語は、それぞれのパートだけを読んでも成立するかもしれない。しかし重なり合うからこそ生まれるハーモニーのような響きこそが本作の醍醐味だと感じられるので、みつきの行く末が気になっても焦らずにゆっくりとページを進めてほしい。</p>
<p>また、中には短歌を読み慣れていないからと本作を手に取ることを躊躇している人もいるかもしれない。が、どの短歌も散文と対になっているので、どのようなシチュエーションからどんな短歌が生まれるのかも疑似体験できるので、むしろ短歌初心者にこそおすすめしたい。</p>
<p>連作小説とも歌集ともまた違う、新たな読む楽しみをぜひ感じてみて。</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2024年1月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2023年12月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20231209/</link>
        <pubDate>Sat, 09 Dec 2023 01:00:44 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、京都文学賞を受賞した幻想的な物語と、話題作に事欠かない韓国SF界からの一編をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『ビボう六』
<p>著者／佐藤ゆき乃<br />
価格／¥1,980<br />
発行／ちいさいミシマ社</p>
切なくも愛おしい、夜の京都で繰り広げられる幻想譚
<p>不思議な「夜の京都」に暮らす、千年もの月日を生きてきた土蜘蛛の怪獣ゴンス。ある晩、二条城の周りを巡っていたゴンスは、純白の羽を背中に生やした小日向と名乗る人物を助ける。白いかえるを探していたこと以外は記憶を失っている彼女の助けになろうと、魑魅魍魎たちが暮らす京都を案内するゴンス。共に時間を過ごすうち、ゴンスは小日向に恋心を募らせてゆくが——。</p>
<p>ゴンスが生きる「夜の京都」と、小日向が生きる現実世界での物語が交錯しながら進む、第3回京都文学賞を受賞した本作。いくつものコンプレックスを抱え、自分が傷つくだけだとわかっていながらも人と自分を比べながら現実世界を生きる小日向の物語は、否が応でも他者からの視線を意識してしまう現代人の生きづらさをリアルに感じさせる。</p>
<p>そんな悲痛な小日向の物語と対照をなすのが「夜の京都」を舞台に紡がれるゴンスの物語なのだが、ただファンタジックな恋物語にとどまっていないのも本作の魅力だ。恋にときめくゴンスの胸のうちを詩的に描くと同時に、〈本当の意味で自分のことを愛し尽くせるのは、自分自身しかいない〉と心の本質をも描く物語は、自己を肯定する大切さもそっと教えてくれる。ともすれば自分自身をないがしろにしがちな人にこそ読んでほしい、切ないながらもやさしさに満ちた作品。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『生まれつきの時間』
<p>著者／ファン・モガ<br />
訳／廣岡孝弥<br />
価格／¥1,210<br />
発行／inch media</p>
社会のあり方に静かに問いを投げかける韓国SF短編
<p>インディペンデントマガジン『inch magazine』から新たに生まれた、「短篇小説をポケットに」をコンセプトとした『inch magazine PocketStories』。その第1弾となる本書では、邦訳作品が世に出るたびに静かながらも話題を呼ぶファン・モガによる短編『生まれつきの時間』が収録されている。</p>
<p>「成長センター」と呼ばれる施設で、初めて目を覚ます主人公の「わたし」。しかし、なぜか既に言葉を話せることに困惑していると、自分は15歳で眠っている間に教育を施されていたと告げられる。困惑しながらも「リハビリ」の訓練を通して順調に「成長」していくも、ある段階に差しかかると「成長」が停滞してしまい「わたし」は焦燥を覚え始め──。</p>
<p>「わたし」をはじめ、作中に登場する0歳から14歳までの時間を生まれつき奪われた子どもたちは、韓国だけでなく日本にも存在する、とある競争システムに参加せざるをえなかった子どもたちのメタファーとなっている。しかし、この競争システムを体験した人だけでなく、思い描いていた学生時代をコロナ禍で送れなかった人や、まっとうな社会人生活を送れなかった就職氷河期世代の人も、物語に共感できる部分があるように思われる。また、オープンエンディングの物語から何を感じ取るかは人によってさまざまであろうから、本作を課題図書に読書会を開いてみたらきっと面白いだろう。</p>
<p>特筆しておきたいのが、訳者解説と巻末特別対談「韓国SFが描くもの」（前田エマ×ファン・モガ×廣岡孝弥）の充実した内容だ。物語世界をより深く理解する手助けになるのはもちろん、文学が韓国のカルチャーシーンにどのような影響をもたらしているかも語られているので、韓国SFのみならず韓国の文化に興味を持っている人にもぜひ本書を手に取ってもらいたい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2023年12月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2023年11月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20231115/</link>
        <pubDate>Wed, 15 Nov 2023 05:00:27 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、新作が出るとなれば必ずチェックしておきたい人気作家、キム・チョヨプと最果タヒの新刊をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『この世界からは出ていくけれど』
<p>著者／キム・チョヨプ<br />
訳／カン・バンファ、ユン・ジヨン<br />
価格／¥2,640<br />
発行／早川書房</p>
分断が進む社会を生き抜く希望をくれるSF短編集
<p>ベストセラーとなったSF短編集『わたしたちが光の速さで進めないなら』（早川書房）で、日本でも数多くの読者の心を掴んだキム・チョヨプ。車いすユーザーであるキム・ウォニョンとの共著『サイボーグになる』（岩波書店）、初長編作品『地球の果ての温室で』（早川書房）に続き邦訳された第2短編集となる本書は、さらなる思索にみちたものとなっている。</p>
<p>収録されている7編は、「日本語版への序文」で著者自身が触れているように、全てが〈自分が属していた世界から他の世界へと旅立ったり、そうして旅立っていく人を見守る話〉となっている。また特長的ともいえるのが、どの話にも社会的多数派の側になじめない人物が──話を語る側としても、語られる側としても──登場することだ。</p>
<p>あたたかな余韻を残す収録作品が多かった『わたしたちが光の速さで進めないなら』と比べ、『この世界からは出ていくけれど』には感覚を共有できない者どうしの隔たりを真っ向から描き出す話や、ハッピーエンドかどうかは読者にゆだねる話もあり、気軽に読み流せるタイプの短編集だとは言い切れない。</p>
<p>しかし全話を通じて、例え完全に理解し合あえなくとも人と人は共に生きていけるという、分断する現実社会を生き抜くうえでの光明を見いだすこともできるので、希望の書として手にとってもらいたい。また、12月10日までの期間限定で、交通事故の後遺症により3本目の腕があるという感覚を持ってしまった恋人のことを理解しようとする主人公の旅路を追う「ローラ」が全文公開されているので、少しでも本書のことが気になった人は、どうぞお早めに一読を。</p>
<p>なお、どの登場人物に読み手である自分を重ねるかによって結末の捉え方が変わるだけでなく、現実社会を見つめる視野を広めてくれるのも本書の特長だといえるだろう。これまでのキム・チョヨプによる単著の装画を全て手がけているカシワイによるカバーと本文のイラストレーションも、各話を読む前と後では感じるものが変わってくるので、ぜひそちらにも目を向けつつ自分の中で生じる変化を楽しんでみてほしい。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『恋できみが死なない理由』
<p>著者／最果タヒ<br />
価格／¥1,430<br />
発行／河出書房新社</p>
恋や愛、そして人間の本質をリリカルに紡ぐエッセイ集
<p>全国の書店を巡回する「最果タヒ書店」を開催したほか、2024年春に上演されるバレエ作品『シンデレラの家』の原案を手がけるなど、精力的に活動を続ける詩人の最果タヒ。雑誌や新聞をはじめ、さまざまな媒体で発表した51本のテキストを本人がセレクトしたエッセイ集となる本書は、恋や愛についてのみならず、詩人としての創作の源やベースにも触れられる内容となっている。</p>
<p>愛とは気持ち悪いものであり〈その気持ち悪ささえも丸ごと愛だから受け止めてくれって愛した相手に求めることは、「愛する」とは逆のことだと思うよ（※1）〉と言い、〈好きです、が、相手を縛らないで、相手の中に届いていくような時代が早く来てほしい（※2）〉と願う最果タヒ。その根底には、相手を理解することが愛ではなく、そもそも〈人はわかり合えないし、それは何十年もの時間を自分の体で、見て聞いて触れてきたのだから当然のことだ（※3）〉という考えがあるようだ。</p>
<p>一見、厳しくも冷たくも聞こえる言葉だが、一人ひとりが異なる感覚を抱いているからこそ、色とりどりの美点や意味がこの世界に存ることも、わかり合えない者どうしだからこそ相手の心のうちへと想像を働かせることが愛の第一歩へとつながることも、本書の中で彼女は語っている。</p>
<p>2020年から23年にかけて全国にて開催された「最果タヒ展」では、「われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」というサブタイトルをつけていた最果タヒ。お互いに近づけない星のような存在だからこそ、この世界は星空のような輝きに満ちていることをあらためて教えてくれる一冊だ。</p>
<p>※1 「愛は全部」より<br />
※2 「必ずきみが愛さなくちゃいけない人なんて、いない。と、愛して、伝えたい。」より<br />
※3 「さみしいままでいるために。」より</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2023年11月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2022年10月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20221008/</link>
        <pubDate>Sat, 08 Oct 2022 03:00:19 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
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		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、奇しくもきっかけを同じくして生まれたといわれるモンスターの元祖「ヴァンパイア」と「フランケンシュタイン」を題材とした国内外の新作小説。そしてイギリスから長編ミステリの傑作をお届け。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『あの子とQ』
<p>著者／万城目学<br />
価格／¥1,760（税込）<br />
発行／新潮社</p>
ミステリとしても楽しめる、高校生吸血鬼の冒険物語
<p>古今東西、吸血鬼を題材とした作品は多々あるが、一風変わった“吸血鬼もの”が新たに誕生した。それが万城目学による本作『あの子とQ』だ。何が変わっているかといえば、主人公である嵐野弓子をはじめとする一族は正真正銘のヴァンパイアでありながらも人間の血を吸わず、現代社会に溶け込みながら人間と同じように暮らせる種として変化をとげている点だ。</p>
<p>そんなニュータイプともいえるヴァンパイアであり、高校生でもある弓子が17歳の誕生日を10日後に控えた朝に絶叫しながら目覚めるところから物語は始まる。何せ自室の天井に「直径六十センチほどの、ウニのように長いトゲトゲに全体を覆われた得体の知れぬ物体」が浮かんでいたのだ。あわてふためく弓子をよそに「おお、あと十日か。いよいよ、十七歳か」と呑気に会話を繰り広げるパパとママいわく、Qと名乗るその存在は17歳を迎えると同時に行う、潜在的な血への興味を失う「脱・吸血鬼化」の儀式に参加するための条件を弓子が満たしているかどうかを確認するためにつかわされた証人だという。</p>
<p>吸血鬼であれば誰もが通る道とはいえ、10日間も不気味な存在に四六時中監視され続けるなんて耐えられない！と憤る弓子。しかし、ある出来事をきっかけに大きな謎を残したままQは忽然と姿を消してしまう。謎を解明すべく、弓子は調査に乗り出すが……。</p>
<p>現代を生きる高校生吸血鬼の青春物語のように始まりながら、くだんの“出来事”以降は謎を探るミステリのような展開となる本作。万城目作品ならではのコミカルさもたっぷりで、一瞬たりとも退屈せずに一気読みしてしまう人も多いはずだ。また、ミステリ要素が強いだけでなく、なぜ同じ社会に属する人々の中でも対立が生じてしまうのかなど、対立の根っこにあるものについても考えさせられる内容にもなっている。ジュブナイル冒険譚として読んでも良し、ミステリとして読んでも良し。文句なしの面白さをたっぷりと味わってみて。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『窓辺の愛書家』
<p>著者／エリー・グリフィス<br />
訳／上條ひろみ<br />
価格／¥1,210<br />
発行／創元推理文庫</p>
読書の楽しみを再発見できる傑作ビブリオ・ミステリ
<p>2020年のアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞を受賞した『見知らぬ人』の続編となる、イギリスのベテラン作家エリー・グリフィスによる長編ミステリ。英国推理作家協会最優秀長編賞（ゴールド・ダガー賞）の2021年度最終候補作にも選ばれた本作は、読み応えもミステリ作品としての完成度も前作からさらに高まっており、読む人によってはオール・タイム・フェイバリットな一冊となりそうだ。</p>
<p>物語は、“殺人コンサルタント”と名乗り、多くの作家の執筆に協力していたミステリ愛好家の老婦人ペギーの死から始まる。心臓発作が死因とされながらも不審に思った介護士のナタルカは、ウェスト・サセックス警察犯罪捜査課のハービンダー刑事に相談しつつ、ペギーが暮らしていた高齢者用住宅〈シービュー・コート〉の住人であるエドウィンと、〈シービュー・コート〉の向かいにあるカフェのオーナーであり元修道士のベネディクトと真相を探りはじめる。しかし、ほどなくナタルカとベネディクトがペギーの部屋を調べていたところ、銃を持った覆面の人物が侵入し、一冊の推理小説を奪って消える。さらに自作の献辞でペギーの名前を挙げていた犯罪小説家が遺体で発見され……。</p>
<p>ハービンダーが捜査を進める中、ナタルカとエドウィンとベネディクトの3人は、一連の出来事の裏にどのようなつながりがあるのかを別の筋から探っていく。と同時に、ロシアの脅威が高まる前にウクライナから渡英していたナタルカを追う正体不明の人物の存在が、さらなる謎と緊張感を生み出していく。次から次へと起きる出来事に張られた伏線が見事に回収されるラストには、読んでいて思わず感嘆してしまうはずだ。</p>
<p>また前作から引き続き登場し、自身について“ウェスト・サセックスで最も優秀な、同性愛者でシーク（教徒）の刑事”と心の内で皮肉を言うハービンダーにも、ぜひ注目してほしい。同居する両親にカミングアウトできず、私生活ではどこか鬱々としている彼女に一筋の光明が差し込む展開も、心地良い読後感をもたらしてくれる。</p>
<p>前作『見知らぬ人』を未読でも十分に楽しめる内容となっているので、まずは本作を読み、もしハービンダーのキャラクターに惹かれたら、前作もそろえることをおすすめしたい。特に本作は完成度の高いビブリオ・ミステリであると同時に、読書の楽しみを再発見できる作品でもあるので、秋の夜長のお供にぜひ。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『フランキスシュタイン　ある愛の物語』
<p>著者／ジャネット・ウィンターソン<br />
訳／木原善彦<br />
価格／¥4,180<br />
発行／河出書房新社</p>
あらゆる境界を超越した先に見えてくる世界の姿
<p>長編『灯台守の話』、半自伝的小説である『オレンジだけが果物じゃない』などの作品で知られるジャネット・ウィンターソンによる待望の最新作。題名からも分かるようにメアリー・シェリーによる不朽の名作『フランケンシュタイン』を題材としているのだが、ひねりの効いたユーモアに定評のあるウィンターソンの作品だけあり、単なるオマージュ以上のものとなっている。</p>
<p>物語は1816年に、メアリー・シェリーが『フランケンシュタイン』を（そしてジョン・ポリドリが吸血鬼小説の元祖となる『吸血鬼』を）創作することになるディオダディ荘の怪奇談義の場面から始まる。しかし、ほどなくして、医師のライ・シェリーがセックスドール販売者に取材するためにテネシー州メンフィスで開催されているロボット工学関連の展示会を訪れる場面へと変わる。</p>
<p>ふたつの時代が交錯しながら物語は展開していくのだが、生と死、肉体と精神、女と男、現実と虚構など、さまざまな境界が登場人物たちによって超越されていき、時空を超えた壮大なスペキュレイティブ・フィクションとしての姿を現していく。</p>
<p>サブタイトルに「ある愛の物語」とあるように、ラブストーリーとして読む／解釈することができるのだが、それ以外の読み方／解釈もしっかりできる内容となっているのが、この作品の最大の魅力だろう。永遠に変わらないと思い込んでいた境界が崩れ、思うがままに超越できるようになったときに見えてくる世界の新しい姿を、どうか思い思いに楽しんでほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2022年10月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2022年9月の本</title>
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        <pubDate>Tue, 06 Sep 2022 05:00:39 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
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		<category><![CDATA[recommended books]]></category>
		<category><![CDATA[book]]></category>
		        <description>
            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、海外でも高い評価を受ける村田沙耶香の短編集、大注目の韓国SF界から映画化も決まった一作、そして鬼才・舞城王太郎の新作をお届け。</p>
</p><p></p>『信仰』</p>
<p>
<p>著者／村田沙耶香<br />
価格／¥1,320<br />
発行／文藝春秋</p>
さらなる飛躍を予感させる最新短編＆エッセイ集
<p>海外の文芸誌のために書き下ろした作品の原文などの8編が収録された村田沙耶香の最新短編＆エッセイ集。これまでさまざまな作品を通して世の中で“正しい”とされていることが本当に“正しい”のかを問いかけてきた著者だが、本作ではさらなる観点で読み手へと問いを投げかけている。</p>
<p>8編の中でも時節柄、現実とのつながりを特に感じさせるのが、2021年シャーリー・ジャクスン賞にノミネートされた表題作の『信仰』だ。「原価いくら？」を好きな言葉とし、「子供のころから、『現実』こそが自分たちを幸せにする真実の世界だと」信じ、周りの人々にも勧め続けてきた主人公の永岡。彼女が疎遠だった同級生からカルト商法を始めようと誘われたことをきっかけに予期せぬ事態へと巻き込まれていく物語は、宗教にしろブランドにしろ、根拠なく何かを崇めることの不気味さを描き出す。</p>
<p>また、多様性という言葉への見解を、著者が「一生背負っていくことになるのだと思う」という「罪」についてとともに綴ったエッセイ『気持ちよさという罪』は、多様性の本質を考えさせられると同時に、“わかりやすさ”を口実に他者を軽率にラベリングしがちな社会の風潮についても問いかける。</p>
<p>国内のみならず海外でも脚光を浴びる著者のさらなる飛躍を予感させる、研ぎ澄まされた言葉と感覚に満ちた一冊。</p>
<p></p>『モーメント・アーケード』</p>
<p>
<p>著者／ファン・モガ<br />
訳／廣岡孝弥<br />
価格／¥1,320（税込）<br />
発行／クオン</p>
韓国の俊英による、心を震わされる傑作短編
<p>ここ数年だけでも、すぐれたSF作家が次々と誕生している韓国。『わたしたちが光の速さで進めないなら』のキム・チョヨプ、『千個の青』のチョン・ソンランに続く俊英として注目したいのが、本作『モーメント・アーケード』で2019年第4回韓国科学文学賞中短編部門で大賞を受賞し、デビューを果たしたファン・モガだ。</p>
<p>「瞬間（モーメント）」と呼ばれる他人の記憶データが、仮想現実空間内で売買される近未来。今は亡き母親の介護に疲れ切り、人生の喜怒哀楽の感じ方すら忘れてしまった主人公の「私」は、自分の惨めな人生から逃避するように他人の記憶を手当り次第に疑似体験している。ある日、キーワード検索で偶然見つけたモーメントをきっかけに「私」の日々が思わぬ形で変わり始める。</p>
<p>あらすじの内容から、主人公である「私」が人生をリセットする物語だと予想がつく読者は多いと思う。しかし、いくつもの予期せぬ展開を経たあとにラストへとたどり着いた瞬間、短編作品とは思えぬほどの深い余韻と感動を覚えずにはいられないはずだ。また、ケアの問題やメンタルヘルスなど、さまざまな要素を綿密に主題へと組み入れながらも、実に読みやすく美しい文章として仕上げてしまう著者のストーリーテラーとしての才能にも驚かされるはずだ。</p>
<p>現時点で邦訳されている著者の作品は本作『モーメント・アーケード』だけだが、9月末に発売予定となっている世界SFのzine『Rikka Zine』〈Shipping〉特集号にて、新たに邦訳された短編が掲載される予定となっている。本作でファン・モガ作品の虜になった方は、ぜひ併せて注目してみてほしい。</p>
<p></p>『短篇七芒星』</p>
<p>
<p>著者／舞城王太郎<br />
価格／¥1,760（税込）<br />
発行／講談社</p>
舞城王太郎のエッセンスが凝縮された最新短編集
<p>第147回芥川賞の候補作となった『短篇五芒星』（講談社刊）から10年。「奇跡の短篇集」と謳われた『短篇五芒星』に続く、舞城王太郎の最強＆最新短編集となるのが本書『短篇七芒星』だ。収録された7編には、名探偵ものにはじまり、奇譚、人間の悪意の探求、青春物語など、舞城作品を語る上で欠かせないエッセンスが凝縮されている。</p>
<p>7編それぞれに作風が異なるため、舞城作品に初めて触れる人は面食らうかもしれないが、この多様さこそ舞城作品の魅力だとも言える。どの短編をベストと感じるかは人それぞれではあるが、人の悪意と善意を同時に描きつつ、人生におけるマジックアワーのようなひとときを切り取った『春嵐』は文学的な美しさにも満ちており、この1編だけのために本書を入手しても決して損はない。</p>
<p>また、「どのような側面においてもプラスとかポジティブとか前とか上とか善とか良とかとは反対の性質しか持たない」存在との奇妙な関係性を描いた『代替』と、謎めいた存在から家族を守るために奮闘する主人公を描いた『縁起』の2編は、奇譚や禍話の要素が多く織り込まれているので納涼として読むのにうってつけだろう。</p>
<p>一人で読んで楽しむもよし、読書会のような場を設けてお気に入りの作品について語り合うもよし。10年前よりもさらに豊潤となった舞城王太郎が描く世界を堪能してほしい。</p>
<p class="btn_entry">ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2022年9月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2022年5月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20220514/</link>
        <pubDate>Sat, 14 May 2022 03:00:59 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>あまたある新刊本の中からヌメロ・トウキョウがとっておきをご紹介。今月は、テレビアニメ『平家物語』などでも話題の古川日出男の新作、「メタヴァース」という言葉を生んだ伝説的作品の新版、そして能町みね子があふれる猫愛を綴ったエッセイ。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『曼陀羅華X』
<p>著者／古川日出男<br />
価格／¥3,630<br />
発行／新潮社</p>
重なる〈語り〉がグルーヴする、野心的スペクタクル
<p>テレビアニメ『平家物語』と、2022年5月28日に公開される劇場アニメーション『犬王』の原作を手がけたことにより、世の脚光をいつにも増して浴びている古川日出男。そんな古川の最新長編となる本作は、さまざまな問いかけに満ちた野心的な作品となっている。</p>
<p>1995年、地下鉄にサリンを撒いた、ある宗教団体によって作家の「私」は拉致監禁され、2種類の予言書──聖書にあたる叙事詩の〈表〉と、教団の工作員に向けた戦闘マニュアルである〈裏〉の予言書──の執筆を強要される。虚構であったはずの予言が現実において実行されていく中、「私」はあるものを奪って教団を脱走する。そして作家だからこそできる方法で、ある目的を果たすために再び創造力を駆使しはじめる。そしてまた、「私」の予言によって一人の信者から教団の教母となった「わたし」も、ある行動を起こしはじめる。</p>
<p>物語は「私」と「わたし」、さらに第二部からは「私」の創造力によって新たに誕生したDJの「ワタシ」の3人の語りによって描かれていく。そして最終章にあたる第三部では、「私」と「わたし」と「ワタシ」の語りが重なりあい、まるで音楽かのようにグルーヴしながら、クライマックスへと突き進んでいく。</p>
<p>この文学的かつ音楽的な体験をすることを目当てに、本書を手に取るのもひとつの選択だと思う。しかし読み進めるうちに、〈集団〉に対して〈個人〉に何がなせるのか？　〈善悪〉や〈理非〉の二者択一だけですべてを説明できるのか？　など、さまざまな問いが物語の中にあることに気づかされるはずだ。</p>
<p>本作にはプロローグとエピローグはない。しかし、もしプロローグが現実世界において起きた事件だとしたら、エピローグの内容は読み手である私たちの創造力／想像力にゆだねられているともいえる。作中で「私」が語る、「ステレオタイプではない文学をするならば、ここまで来い」という言葉が著者からのメッセージのように響く、圧倒的かつ野心的なスペクタクル。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『スノウ・クラッシュ〔新版〕』上・下
<p>著者／ニール・スティーヴンスン<br />
訳／日暮雅通<br />
価格／各 ¥1,188<br />
発行／早川書房</p>
〈メタヴァース〉の語を生んだ、再注目される伝説的SF
<p>『七人のイヴ』などの作品で知られるニール・スティーヴンスン。彼が1992年に発表し、日本では約20年ぶりに復刊された本作。Googleの共同創業者であるラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンをはじめ、数々のテック系企業の創業者がファンを公言しているほか、オンライン上の仮想世界を指す〈メタヴァース〉という言葉を生んだ作品としても、2022年のいま再び注目を集めている。</p>
<p>物語の舞台となるのは、連邦政府が無力化し、資本家やマフィアによるフランチャイズ国家が国土を分割統治する近未来のアメリカ。マフィアが経営する高速デリバリーピザの配達人として、しがない日々を送る主人公のヒロ・プロタゴニストだが、かつてアヴァター技術を開発した凄腕ハッカーとして、メタヴァースでは一目置かれている。</p>
<p>ある日、メタヴァースで〈スノウ・クラッシュ〉という謎のドラッグを手渡されるヒロ。そのドラッグを試した、かつてのハッカー仲間のアヴァターは制御不能となり、現実世界における身体までもが意識不明に陥ってしまう。配達中に偶然知り合った、スケートボードとガジェットを自在に操りながら国家間を駆けめぐる〈特急便屋〉の少女Y・Tとともに事件の調査に乗り出すヒロ。しかし気づかぬうちに、巨大な陰謀へと巻き込まれていってしまう。</p>
<p>30年前に発表された作品とは思えぬ未来的な世界観や、現在におけるアメリカの状況を予言するかのような舞台設定など、著者の先見性につい意識がいってしまうが、本作の魅力のひとつが壮大な〈言語SF〉としての面白さだ。作中ではプログラミングがひとつのキーとして描かれるが、どんなプログラムもコードもある種の〈言語〉であることを再認識させられる物語は、知的好奇心を刺激してくれる。また、ヒロに負けず劣らず活躍するY・Tが、なんともチャーミングなキャラクターとして描かれているのも外せない魅力だ。文庫で上下巻と決して短くはない物語だが、ぜひY・Tの虜になりながら一気読みしてみてほしい。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか？』
<p>著者／能町みね子<br />
写真／サムソン高橋<br />
価格／¥1,540<br />
発行／東京ニュース通信社<br />
発売／講談社</p>
猫への想いを赤裸々に綴った、ユーモアと愛に満ちたエッセイ
<p>ツイッターに「猫不足」「全日本猫さわりたい選手権（猫飼ってない部門）で今いいところまでいけそう」と投稿する程度には、猫に対して特別な想いを抱いていたものの、猫と暮らしたい気持ちはうっすらとしかなかったという能町みね子。そんな能町が、いかにして夫（仮）のサムソン高橋に「猫ババア」と称され、「世界一かわいいとしか断定できない」という愛猫と一つ屋根の下で暮らし始めたかを綴った本書。</p>
<p>対面する以前から湧きつづける未来の愛猫への想いによって猫ハイとなると同時に「私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか？」と思いつめ、マタニティブルーならぬ「ネコニティブルー」にすら陥ってしまう能町。家に迎えてからもその愛はとどまることを知らず、愛猫を猫かわいがりする「妖怪猫ババア」へと進化すらしてしまう。</p>
<p>こう書くと、猫のかわいさについてひたすら描いた凡庸なエッセイのように思われそうだが、そんなことは決してない。本書冒頭で「『不幸だからおもしろい』反対！『幸せでつまんない』を目指すぞ！」と宣言し、恥も外聞もかなぐり捨てて愛猫がもたらす多幸感によって変容していく内面を包み隠さず綴った文章は、人間の価値観を激変させる愛の力というものがこの世に実在することを証明しており、暗いニュースばかりが流れる日々に一条の光明をさしてくれる。</p>
<p>なお、能町みね子によるエッセイ作品の中で一二を争うと断言してよいほどに本書はユーモアに満ちており、特に「ネコニティブルー」から抜け出すエピソードは腹筋を震わせずにはいられない内容となっている。電車など公共機関での移動中に読まれる際は、どうか吹き出してしまわぬよう十分にご注意を。</p>
<p class="btn_entry">
ブックレビューをもっと読む</p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2022年5月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>Numero TOKYOおすすめの2022年2月の本</title>
        <link>https://numero.jp/book-news-20220222/</link>
        <pubDate>Tue, 22 Feb 2022 03:00:26 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Culture]]></category>
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		<category><![CDATA[book]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
『千個の青』
<p>著者／チョン・ソンラン<br />
訳／カン・バンファ<br />
価格／¥2,200（税込）<br />
発行／早川書房</p>
韓国の新世代SF作家が描く、心を揺さぶる物語
<p>チョン・ソヨンの『となりのヨンヒさん』やキム・チョヨプの『わたしたちが光の速さで進めないなら』をはじめ、すぐれた作品の邦訳がここ数年つづいている韓国SF。その流れをさらに加速させそうなのが、2019年にデビューし、同年に本作で第4回韓国科学文学賞長編小説部門大賞を受賞したチョン・ソンランだ。彼女がまえがきで「わたしが世界に期待するものを詰めこんだ小説です」と語るように、本作はやさしいまなざしと希望に満ちた物語となっている。</p>
<p>警備や清掃など、人間に代わって働くさまざまなタイプのヒューマノイドが街になじんでいる2035年の韓国。ロボット研究者の夢に挫折した15歳のヨンジェは、コンビニのバイトをサービス業務用ヒューマノイドに奪われてしまう。そんな中、小児麻痺で車椅子に乗る姉のウネの散歩先である競馬場で、下半身が砕けた廃棄寸前の騎手ヒューマノイド・C-27と出会う。本来であれば備わっていないはずの自我を持ったC-27に興味を持ったヨンジェは違法ながらもC-27を買い取り、コリーと名付ける。コリーの相棒であった競走馬のトゥデイが、故障のため安楽死させられることを知ったヨンジェとウネは、一頭と一体を救うために動き出すが——。</p>
<p>物語は章ごとに視点が登場人物のものに切り替わる構成となっているのだが、そこにはヨンジェとウネの母であり、ロボットの存在によって人生を左右されてきたボギョンの視点も含まれている。この構成が本作を、AIヒューマノイドと人間とのつながりを描いた物語としてだけでなく、悲しみで止まっていた時間が再び動き出す家族の物語や、人間とロボットの共生について考える物語としても読める奥深いものとしている。成果や効率ばかりが重視されがちな現代社会において、著者による「作家ノート」に記された一文の「わたしたちはみんな、ゆっくり走る練習が必要だ。」が心に響く、何度も読み返したくなる感動作品。</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
『旅書簡集 ゆきあってしあさって』
<p>著者／高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシ<br />
価格／¥1,760（税込）<br />
発行／東京創元社</p>
旅の記憶を送り合う、幻想旅情リレー書簡集
<p>高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシの3名の作家が架空の土地へと旅行し、手紙やスケッチなどで旅の記憶を送り合うリレー書簡集となる本書。収録されている27の書簡のうち、21通は2012年から2014年にかけてウェブ媒体で連載したものが元となっているのだが、当時から3名の作風や想像力がいかに奇警であったかを実感させられる。</p>
<p>「三人がうろうろしていれば、絶対に世界のどこか一点で落ち合うことができるはずなんです」と計画を立て、それぞれの旅先でお互いの書簡を受け取りながら、さまざまな土地を巡っていく3名。はじめのうちはエキゾチシズムに満ちていた楽しげな旅の便りだが、徐々に様相が変わっていき、巡る土地も“異国”というよりも“異界”めいてくる。しかし書簡における描写と、美術に心得のある3名によるスケッチや造形作品がリアルなあまり、“そういう土地もあるのかもしれない”とすら思いはじめてしまう。</p>
<p>また、人間が旅に出る理由について考察するくだりでは、コロナ禍で気軽に旅行をできないことが生み出すストレスがなぜこれほどまで大きいのかも実感させられる。なお、奇才3名の才能が凝縮した作品だからか、就寝前に読むとなかなかの確率で見知らぬ土地をさまよう夢を見るという副作用も本書にはある。夢でも良いから旅行がしたいと思われている方、旅情を渇望されている方は、ぜひ一読してみてほしい。</p>
<p></p><p class="picture"></p>
『パパララレレルル』
<p>著者／最果タヒ<br />
価格／¥1,760（税込）<br />
発行／河出書房新社</p>
通じ合えないからこそ重ねられる会話と言葉
<p>2月27日（日）まで、宮城・仙台パルコにて言葉を体感するインスタレーション『最果タヒ展　われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』の巡回展が開催している最果タヒ。詩集ではなく短編集となる本書には、これまで文芸誌やネット上で発表された21編と、親指姫やマッチ売りの少女などをモチーフにした書き下ろしの5編、計26編の作品が収録されている。</p>
<p>バリエーションに富んだ26編を通して、印象に残るのが作中の登場人物たちが交わす会話だ。互いの意見が必ずしも合致せず、どこかちぐはぐな会話が交わされていくのだが、それでも物語はしっかりと展開していく——“パラレル”が重複している『パパララレレルル』という書名のように、たとえ会話が平行線をたどったままでも。しかし、どの物語も完全に通じ合えないことを、単に悲しいものとしては描かない。むしろ、完全に通じ合えているかのように振る舞うことを「みんなが嘘をついている、それで一体感を作っている、だからさみしい、ずっとさみしい」（「猫はちゃんと透き通る」より）と描く。</p>
<p>完全に通じ合えないからこそ、ちぐはぐな会話を重ねながら互いに歩み寄ろうとする登場人物たち。インスタントな共感ばかりが求められたり、他者からの“わからない”の一言で自分の意見がなかったことにされてしまいがちな現代だからこそ、登場人物たちが言葉と時間をかけて相手を“わかろう”とする軌跡を描く物語は、人間としての慈愛に満ちたもののように思えてくる。“言葉”と“感情”に真摯に向き合いつづける最果タヒだからこそ描けた、唯一無二の一冊。</p>
<p></p>
<p class="btn_entry">ヌメロ・トウキョウおすすめのブックリスト</p>
<p></p>
<p></p><p>The post Numero TOKYOおすすめの2022年2月の本 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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