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    <title>Numero TOKYOmillenials | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>ぼくのりりっくのぼうよみ×古市憲寿スペシャル対談</title>
        <link>https://numero.jp/interview36/</link>
        <pubDate>Wed, 07 Jun 2017 01:00:48 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[古市憲寿]]></category>
		<category><![CDATA[ぼくのりりっくのぼうよみ]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
なんとなく始めたラップ投稿からデビューまで
<p>古市憲寿（以下、F）「そもそもアーティスト活動の発端になったところから聞きたいのだけれども、もともとはニコニコ動画の「歌ってみた」に投稿していたんだよね？」</p>
<p>ぼくのりりっくのぼうよみ（以下、B）「そうですね。最初はそれをやっていて、その後たまたまニコラップをやっている人の動画をみて、かっこいいなと思ったんです。ツイッターでやり取りしているうちに、その人と仲良くなっちゃって。そしたら『やればいいじゃん？』って言われて、軽い気持ちでやってみようかなというのが始まりです」</p>
<p>F「ラップってそんなにやろうと思ってすぐできるものなの？」</p>
<p>B「最初はすごく棒読みだったんですよね。それで名前が……（笑）」</p>
<p>F「そういうことだったんだ！」</p>
<p>B「ラップってやればやるほど、聴けば聴くほどうまくなるものなんです。それは僕に限らず、ニコラップに投稿する人たちみんな同じで。一作目では『これダサくない？』みたいな人たちが３ヶ月後には別の曲で『あれ？こんなにうまくなるんだ？！』っていうほど上達していたりするんです」</p>
</p><p></p><p>F「でもネット上に楽曲を発表することって、批判にさらされたり、いろんなリスクや怖さとかもあるわけでしょ。そこはどうやって乗り越えてきたの？」</p>
<p>B「ぼくはアカウントさえ消せば別にいいしと思っていましたね。そこで関わった人は一生関わらないだろうしっていう意識でした。学校の友達とかに聴かせて下手だったりするほうが恥ずかしいかなと。『あいつ下手くそなラップやっていて、それを聴かせてくるんだよ』とか言われたりしそうで（笑）」</p>
<p>F「顔はいつぐらいから出すようになったの？」</p>
<p>B「ニコラップのなかで若干のバズを見せ、界隈の人がぼくのことを知っているという状態になってからですね。界隈の人が集まるイベントが渋谷のWOMBでやることになり、そこに参加することになったんです」</p>
<p>F「これまでアカウント上だけだったファンの人たちが実際にいるという状況になったんだね。どんな感じだった？」</p>
<p>B「不思議な感じでしたね。僕のラップが好きだという人に『あ、ぼくりりさん！』って話しかけられたり、今までの生活圏内で味わったことのない現象というか。それまで本当に普通の高校生だったので」</p>
<p>F「デビューはどうやって決まったの？」</p>
<p>B「高２でイベントに出たのでその直前だったのですが、いきなり大人の人たちからメールが来て、胡散臭いなって思いました（笑）。まだ再生回数1万回くらいでしたからね」</p>
<p>F「よく発掘されたよね」</p>
<p>B「うーん、（その大人たちは）暇だったのかな（笑）？」</p>
<p></p><p><br />
セカンドアルバム『Noah’s Ark』から「Be Noble」。映画『3月のライオン』前編の主題歌にも起用された。</p>
新曲『SKY’s the limit』はダサいのか！？
<p>F「でも聞いているとすごく順風満帆のようなのに、なぜセカンドアルバムの『Noah’s Ark』はあんなに苦しそうなの？ 全体的に、めちゃくちゃ閉塞感を感じたのだけれど」</p>
<p>B「そうなんですよね。そういうのが作りたい人種なんですね、きっと」</p>
<p>F「そうなの？実生活ではとても幸せそうなのに」</p>
<p>B「それは戦争漫画を描いている人が全員銃器を持ち歩いているわけではないし、逆に明るい曲を書いている人がめちゃくちゃ明るい人だけではないことと一緒かなと思うんですね」</p>
<p>F「では、『Noah’s Ark』で描かれた心情というのはフィクションに近い？」</p>
<p>B「『Noah’s Ark』はフィクションです。ファーストアルバムは思っていることを書いたので、もう言いたいことは言い尽くして一度枯れました（笑）。そして、次何をつくる？となると、フィクションしかないじゃないですか。ぼく、基本的に同じような曲を歌うのが好きじゃないんです」</p>
<p>F「10代でもう枯れたって!?これからはどうするの？」</p>
<p></p><p>「ぼくのりりくのぼうよみ TOUR 2017」より</p>
<p>B「またそのときのスタイルでやっていけばいいじゃないかなと。これまで楽曲をつくってきてわかったんですが、人ってそんなに細かく歌詞を見ていないですよね。自分もほかのアーティストの歌詞をわざわざプリントアウトして、こことここの歌詞がつながっていて、こういう文脈が、などという分析とかしないですからね。このアルバム は、曲と曲のつながりなど相当練り上げてつくったものなんです。でもそんなこと誰も知らないし、気にしていないだろうからいいか！って開き直っちゃいました」</p>
<p>──とはいえ、みんな難しい歌詞も覚えていますよね。先日の「ぼくのりりくのぼうよみ TOUR 2017」では、観客みんなが声を合わせて歌っていましたね。</p>
<p>B「あれは“エモ”現象でしたね」</p>
<p>F「僕が好きなのは最新曲の『SKY’s the limit』。明るくて、ダサくて大好き」</p>
<p>B「あれダサいですか？ぼくはそう思っていないんですが」</p>
<p></p><p>──今日のバトルポイントはここだったんですかね？！</p>
<p>B「デデーン（笑）！でもこの話したかったんです」</p>
<p><br />
資生堂「アネッサ」のCMソングとして起用された『SKY’s the limit』</p>
<p>F「あえてのダサさを意識していたのかと思っていたのだけれど」</p>
<p>B「どんなところがダサいと思いますか？」</p>
<p>F「ダサいという言い方に語弊があるならば、聴きやすいというか、耳障りがいいというか。売れているJ-POPって、『実は演歌』という曲が多いと思っているんだけど、この曲も演歌っぽいと思う。あと「強く美しく」とか、歌詞も標語のようにわかりやすい。日本人は標語っぽいフレーズが好きな人が多いし。でも『Noah’s Ark』と打って変わってこういう爽やかな楽曲をつくれてしまう器用さが素敵だと思う。ラッパーって尖った存在をみんなイメージすると思うのだけれど」</p>
<p>B「そこに対してこだわりはないですね。自分のなかの最低なラインとして、音的にかっこいい、かっこよくないとかはありますが、仕事だし、多くの人が聴いてくれればそれでいいかなと」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
ミレニアル世代“ぼくりり”が描く将来像って？
<p>F「デビューしてアルバムも出し、ライブで多くの観客を動員し、CMタイアップ曲もテレビで流れている。一通りやってしまった今、退屈だと感じることはない？」</p>
<p>B「でも、人生めっちゃやること多いじゃないですか。だから一通りといっても、まだまだやれていないことも多いですよね。たとえば、ぼくはゲームが好きなんですが、世の中に存在するゲームソフトって何万本もあって、あまねくすべてのゲームをやることは不可能ですし」</p>
<p>F「一生で遊びきれないほどのゲームソフトがある。それって天国だよね。去年高野山を訪ねたとき、天国の掛け軸を見せてもらったけれど、そこで描かれている天国というのは、ちょっと静かな音楽が流れていて、池があって、桃があって……という感じ。『え？それだけ？』って、物足りなく思っちゃった。現代のほうがそこで描かれている天国より楽しいなって」</p>
<p></p><p>B「なんだか実現できそう。帰りにスーパーで桃を買って飾ってみようかな（笑）」</p>
<p>F「今なら、iPhoneひとつで誰もがクリエイターになれる。そう考えたら、現代は昔の人が考えたユートピア。昔は生産手段を持つ人と持たない人で格差がとても大きかった。工場主と雇われる人のようにね。でも、現代は誰もが生産手段を持てて、今日と明日と明後日で、違う仕事もできてしまう。逆に『才能』があるかどうか、また行動を起こすか起こさないかで同じ世代内でも差がどんどん広がっちゃうよね。ぼくりりくんは、誰だって何にでもなれるということを啓蒙しようという思いはあるの？」</p>
<p>B「気づいたほうが楽しいよね？と思うことはあります。とてつもない才能を持っている人がいてそれに気づかず毎日バイトして過ごしていたとして、僕が『こうしてみたら？』と提案することで隠れた才能を発見され、それによって素晴らしいものが産み落とされるかもしれない。たとえばその人が書いた本がめっちゃ面白かったら、読んだこちら側が勝ちなので。みんなが面白いものをつくってくれたら、結果自分の利益になると思っています」</p>
<p></p><p>F「たくさんの刺激を与えたら世界が変わっていくかも、みたいな意識はある？」　</p>
<p>B「多少は。でもそこは人生のメインではないですね。自分が楽しむことがメインなので。自分が楽しむためにうまいこと、面白いことを生み出してくれたらいいなというだけで。それをメインに据えてしてしまうと本末転倒というか。だからその時間で自分の好きなことをしたらいいかなと。だって、プレイヤーは自分なので」</p>
<p>F「人生はゲームに似ているのかな？」</p>
<p>B「ゲームと捉えていいんじゃないですか？ゲームだと仮定して進めると結構効率良く話が進むというか」</p>
<p>F「ライフは一つしかないけれどね」</p>
<p>B「そうですね。でもいろんなゲームができると思うんです。今はラッパーとしてのゲームをしているけれど、一回電源切って次は牛丼チェーンの店員としてのゲームをしてみてもいい。いかに皿を早く洗うかとか、いかにネギ玉牛丼を速攻で出すか、みたいな（笑）」</p>
<p>F「確かにゲームにたとえると、生きるうえでのタスクがみえてくるよね。でもゲームってクリアすることで報われるけれど、現実ってなかなか報われない人もいる」</p>
<p></p><p>B「でもやっぱりぼくは、現実でもやったら何かは返ってくると思うんです。ただ返ってくるものが求めているものじゃないこともある。バンドで頑張るために週4日バイトしていると、バイトのスキルはあがっていくけれど、バンドの練習ができていないからバンドのスキルがあがらない、みたいな。ゲームがわかりやすいのはこれがあればあなたはこうできますよっていうガイドがあるんですよね」</p>
<p>F「現実はガイドがない。だから難しいよね」</p>
<p>B「だからゲームをやったらいいと思うんですよね。現実は難しいから、あきらめてゲームして楽しければ、それでいいんじゃないかって思います」</p>
<p>F「ぼくりりくんが次にどんなゲームを選ぶのか楽しみだな」</p>
<p>B：「行き着く先は無職ですよ（笑）」</p>
<p>F「それこそ今のぼくりりくん世代の平均寿命は100歳になると言われている。あと80年もあるわけだからね」</p>
<p>B「だから今いろんなことをやっていますね。バトル漫画を描いてみたり。これからの80年、何だってできると思うんです」</p>
<p></p><p>セカンドアルバム『Noah</p>
<p>『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿　著（2011年、講談社）の英語版『The Happy Youth of a Desperate Country』（Raj Mahtani訳）が今年3月に出版された。</p>
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ヌメロ・トウキョウ<br />
2017年7・8月合併号はこちら</p>
<p></p><p>The post ぼくのりりっくのぼうよみ×古市憲寿<br>スペシャル対談 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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