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    <title>Numero TOKYOMidori Arai / 新井緑 | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>伝統技術を用いながら新たな表現を追求する、注目の女性アート＆クラフト作家6名</title>
        <link>https://numero.jp/20250316-her-arts-crafts/</link>
        <pubDate>Sun, 16 Mar 2025 03:00:50 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
		<category><![CDATA[Art]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Numero CLOSET / ヌメロ クローゼット]]></category>
		<category><![CDATA[Midori Arai / 新井緑]]></category>
		<category><![CDATA[kanehen / カネヘン]]></category>
		<category><![CDATA[Hitomi Abe / 安部仁美]]></category>
		<category><![CDATA[Lmrnuc / エルマルノウチ]]></category>
		<category><![CDATA[Alia Sugawara / 菅原ありあ]]></category>
		<category><![CDATA[Yuka Ando / 安藤由香]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>陶芸、墨絵、金工、竹工芸……伝統的な技法を用いながら自身の記憶や感覚を強みに新たな形を探求し、独自のスタイルを持つ現代の女性作家たちの作品を紹介。（『Numero TOKYO（ヌメロ・トウキョウ）』2025年3月号掲載）</p>
<p>※本企画で紹介する女性作家たちの作品はNumero CLOSETにて展開中。</p>
</p><p></p>Yuka Ando｜安藤由香
<p class="picture"></p>
つかみどころのない色を追い求める果てなき陶芸の道
<p>凛とした端正なフォルムに、繊細で複雑に絡み合うくすんだ色のグラデーション。陶芸家、安藤由香は釉薬をとことん追求する。土は釉薬との相性を前提に1、2種類に絞り込み、形にもそこまで強いこだわりはなく、釉薬の色を見せるための物質のように捉えているという。</p>
<p>「男性らしさと女性らしさが混在しているものや、真逆のものが共存する表現が好きなんです」というように、安藤の作品は、形はシンプルで理性的だが、感覚的でつかみどころのない色が特徴的だ。もともと服も身の回りも黒白ばかりだったが、色に目覚めたのは、陶芸の道を志すきっかけとなった丹波焼の山里の風景に感動した記憶や、後に過ごしたデンマークの空や海の美しさに魅了されたからかもしれないと振り返る。ロサンゼルスでの社会人経験を経て、陶芸の世界へ入り、デンマークに渡り、再び陶芸へと戻った。</p>
<p>安藤にとって陶芸とは「一回手から離れることが自分を駆り立てるんだと思います。たいがい目標を決めて行動に移す性格だからこそ、一度自分が突き放される感覚というか、委ねなければならない自分の中の葛藤や手に入らない感じがたまらないのだと思います。一生付き合える存在です」</p>
<p>（あんどう・ゆか）<br />
陶芸家。1982年大阪府生まれ、兵庫県西宮市で育つ。カリフォルニア州立大学卒業後、ロサンゼルスで社会人生活を経て、陶芸を志し帰国。作陶を学び、丹波焼にて３年間修業。その後、デンマークへ渡る。2013年に独立後は富山県氷見市に工房を構え、現在は兵庫県丹波篠山市に拠点を移し活動中。Instagram：＠yukaando </p>
<p class="btn_entry">
安藤由香の作品をNumero CLOSETでチェックする</p>
<p></p>Lmrnuc｜エルマルノウチ
<p class="picture"></p>
糸と針で思いのままに描く、自分と向き合う時間
<p>ミシン刺繍と手刺繍を組み合わせながら油絵のように糸を何層にも重ねて描き出す刺繍作家のエルマルノウチ。自由にミシンや手を動かす感覚はライブペイントに近い。「どうやったら自分の思い描くイメージに近づけるのか想像を膨らます中で現れる自分の中のカオスな状態が刺繍に出ていて、もっとシンプルな表現にも憧れますが、これが今の私のスタイルです」。</p>
<p>もともとファッションにルーツを持つエルマルノウチは、ヴィンテージのドレスの買い付けをしているときに、カフタンなど民族衣装に施された素晴らしい刺繍に感銘を受け、自分でも縫えたらいいなと思うようになったという。そこで心機一転、生まれ育った土地からあえて見知らぬ場所に拠点を移し、これまでの自分をリセットして本格的に刺繍で表現活動をしていくことに。</p>
<p>「刺繍をする時間はいろんな時代の自分と遊んでいるような感覚で、自分と向き合う時間になっています。見せることにとらわれず、楽しく続けたい。心地よさが全てです」。そんな彼女の自由さは、好きなミュージシャンの耳のクローズアップ、旅先で石を投げ入れた湖面の波紋、おじいさんとおばあさんのキスシーンといった独特のモチーフからもうかがえる。</p>
<p>（えるまるのうち）<br />
ファッション関係の仕事を経て、古着屋でのヴィンテージドレスの買い付けがきっかけで刺繍に夢中になり、独学で縫い始める。<br />
Instagram：@Lmrnuc </p>
<p class="btn_entry">
エルマルノウチの作品をNumero CLOSETでチェックする</p>




刺繍作家 Lmrnucインタビュー「糸と針で思いのままに描く、刺繍は自分と向き合う時間」 
Art / 09 03 2025




<p></p>Midori Arai｜新井緑
<p class="picture"></p>
ボーダレスに広がる、自由な墨流しの可能性
<p>水面に広げた墨や絵の具が生み出す色柄を、吸い上げるようにして紙などに写し取る墨流し。日本では平安時代の貴族たちが、川に墨を流して遊ぶようになったのが始まりといわれており、江戸時代には浮世絵の背景などにも広がっていった。海外にも同様の技法は古くから存在し、マーブリングと呼ばれている。「誰でもなんとなくの感覚でキレイにできてしまうから、広く楽しまれる一方で、技法そのものはほとんど発展していない。そこに自分が追求する意味がある」。</p>
<p>定期的に個展を開催し、2024年は等高線のような影を落とすアクリル板のシリーズで注目を集めた。水面で色をクラック（ひび割れの意）させる独自の技法を用いた作品は、石の断面を思わせる不思議な色柄を描き出す。それが自然の神秘なのか、あるいは人為的な演出なのか、見る側の感覚まで揺らすようなアプローチが特徴だ。</p>
<p>最近は、墨流しから起こしたデザインを彫るタトゥーアーティストとしても活動する。「10年の節目を迎える今年はいろんな職人さんと一緒に制作に取り組んでみたい。どんな相手の脇役にもなれるのが、墨流しのいいところです」</p>
<p>（あらい・みどり）<br />
墨流し作家。“墨流し”の伝統技法を独自のスタイルで表現する作品を制作。水や色と向き合い、呼吸と自然の力を合わせながら描いていく模様は、偶発性を味方にすることで頭の中の構想を超えた作品を引き出す。アートチームDWS（Dirty Workers Studio）での活動のほか、個展にてアートワークの発表をはじめ、他分野のアーティストやブランドとのコラボレーションも多数。墨流しをデザインに起こしたタトゥーアーティストとしても活動中。Instagram：@midori_dws </p>
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新井緑の作品をNumero CLOSETでチェックする</p>




墨流し作家・新井緑インタビュー「ボーダレスに広がる、墨流しの自由な世界」 
Art / 27 02 2025




<p></p>Hitomi Abe｜安部仁美
<p class="picture"></p>
伝統の技とアートの隙間に芽吹く新しい竹工芸
<p>室町時代から伝わる別府竹工芸の技法を用いた作品を制作する安部仁美。彼女が丁寧に編んだ竹工芸は、日常の道具としての役割を備えながらもアートピースのような存在感を放つ。</p>
<p>直球の伝統工芸とは一線を画す自由なクリエイションに、彼女が日本初の旗艦店立ち上げ時から「メゾン マルタン マルジェラ」で働いていた経験やファッション的アプローチを感じずにはいられない。「存在自体への興味を掻き立てる、心理学的なメゾンの考え方そのものに惚れ込んでいました。最も惹かれていたのはアーティザナル。古くなったものをまったく違うものに生まれ変わらせるという世界に魅了されたんです」。</p>
<p>安部にとって竹工芸は継承すべき伝統というよりもむしろ未知なるものを創造する表現の手段。海から顔を出した石に波が当たって泡立つ光景がフリルのように見えたことに着想を得た「ブリム」シリーズや、前髪をテーマにした「フリンジ」バスケットは、竹という素材の制約や伝統的な編み方をリスペクトしながら、オルタナティブな視点で遊び心を追求した。「パーソナルな記憶をたどりながら自由に自分を解放して、そこから広がっていくものづくりに挑戦することがとても楽しいんです」</p>
<p>（あべ・ひとみ）<br />
大分県生まれ。竹工芸作家。女子美術大学短期大学にて染織を学ぶ。「Maison Martin Margiela」の旗艦店立ち上げメンバーとしてチームに参加後、大分県竹工芸訓練支援センターにて竹工芸を学ぶ。2023年10月にGALLERY ESCAPERSで初個展を開催。現在は大分県日出町のアトリエにて制作活動をしている。<br />
Instagram：@a__hitomi </p>
<p class="btn_entry">
安部仁美の作品をNumero CLOSETでチェックする</p>




竹工芸作家 安部仁美インタビュー「伝統工芸とアートの隙間、日常と非日常のあいだにあるもの」 
Art / 10 03 2025




<p></p>kanehen｜カネヘン
<p class="picture"></p>
金属の繊細なバランスと形の響き合いのハーモニー
<p>「モビールは、重力とバランスと風という少ない要素の単純な原理なのに、とても複雑な動きをする点が面白い」。伝統工芸の鍛金（たんきん）を学び、「kanehen」として金属を叩いて生活の道具や身近な品を作る金工作家、宮島司緒里がモビールを主に制作し始めたのは数年前のこと。あるとき個展の際に、カトラリーやトレーだけでは平面的で展示空間が寂しく感じられ、間を埋めるためにモビールを作ったのがきっかけとなった。</p>
<p>当初はモビールといえばアレクサンダー・カルダーのイメージや、鍛金技術が不要なモビールを自分が作ることに躊躇があったが、数を作る中で自分なりのモビールの解釈を見つけた。鉄に比べて柔らかい真鍮素材を使用しているため自重でしなる繊細なバランス、金属そのままのテクスチャーや経年変化していく様を大切にし、黒色も塗装ではなく薬液により発色させるなど、随所に金属へのこだわりが見える。</p>
<p>「家で幼い子どもと向き合う日々に、台所に何げなく掛けてあった自作のフライパンを見てあらためて美しく感じられ、心がほぐれるような感動を受けました」。おのずと生活空間でのベストなサイズも決まっていった。kanehenにとってモビールは、家の中の植物のような存在だ。</p>
<p>（かねへん）<br />
1971年生まれ。98年東京藝術大学 大学院美術研究科 鍛金専攻修了。2003年より長野県にて「kanehen」として生活の中の金工品を制作する。10年、岐阜県に拠点を移し、その後モビールを中心に制作。<br />
Instagram：@kanehen_miya<br />
jimashiori </p>
<p class="btn_entry">
カネヘンの作品をNumero CLOSETでチェックする</p>
<p></p>Alia Sugawara｜菅原ありあ
<p class="picture"></p>
墨の濃淡で生み出すシュールな空想の世界
<p>和紙に墨を用い、モノクロで表現するアーティスト菅原ありあ。心臓と一体化した珊瑚、体の部分が骨になっているトンボ、どこかシュールなモチーフは、生まれ育ったアリゾナの砂漠や北海道の自然の風景の記憶と、そこから浮かび上がる空想の世界との融合によって生み出される。</p>
<p>「子どもの頃から家族でホラー映画を見たり、一人で怖い絵や本を見るのが好きでした」と昔から不安や恐怖にドキドキする感覚を楽しんでいたという。そして大学時代に民藝や伝統工芸、日本画に触れ、その繊細さや自然との調和に惹かれ日本文化への興味が深まった。なかでも掛け軸の素晴らしさに魅了され、従来の堅苦しいイメージを払拭し、現代の生活空間でも飾れる掛け軸を作りたいと積極的に自分の作品にも取り入れている。</p>
<p>「頭の中の世界を描いていますが、そこには色も、音もない静けさが広がっています」。菅原ありあにとって墨絵とは、素の自分の内面や本質を表現するための手段なのだ。</p>
<p>（すがわら・ありあ）<br />
北海道札幌市生まれ。墨絵アーティストで、モデルとしても活動。14歳までアメリカ・アリゾナで育ち、美術系の高校に進学、木炭デッサンを学ぶ。早稲田大学とユニバーシティ・オブ・ブリティッシュコロンビア（UBC）にて、植物や動物の生態、大地や岩石の形成、人間の脳の発達など、自然物に関する科学を学びながら、創作活動をしてきた。2022年初個展「ALTER ALIA」so1 gallery、24年ART FAIR TOKYO &#8211; GALLERY TARGET出展、個展「Black Water」SAI。<br />
Instagram：＠alia.sugawara </p>
<p class="btn_entry">
菅原ありあの作品をNumero CLOSETでチェックする</p>




墨絵アーティスト菅原ありあインタビュー 「頭の中に広がる、シュールで静謐なモノクロの世界」 
Art / 11 03 2025




<p></p><p>The post 伝統技術を用いながら新たな表現を追求する、注目の女性アート＆クラフト作家6名 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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                                <ldnfeed:image_link>https://numero.jp/wp-content/uploads/2025/03/184_closetsns.jpg</ldnfeed:image_link>
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        <title>墨流し作家・新井緑インタビュー「ボーダレスに広がる、墨流しの自由な世界」</title>
        <link>https://numero.jp/20250227-midoriarai/</link>
        <pubDate>Thu, 27 Feb 2025 09:00:30 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
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		<category><![CDATA[Numero CLOSET / ヌメロ クローゼット]]></category>
		<category><![CDATA[Midori Arai / 新井緑]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>水面に広げた墨や絵の具が生み出す色柄を、吸い上げるようにして紙などに写しとる墨流し。日本では平安時代の貴族たちが、川に墨を流して遊ぶようになったのがはじまりといわれている。「昔から広く楽しまれてきた一方で、技法そのものは大きくは発展していないように思う。そこに自分が追求する意味があると考えています」と、その可能性に着目し、個人の作家として、またDWS名義のチームとしても幅広く活動しているアーティストの新井緑にインタビュー。</p>
<p class="picture"></p>
</p><p></p><p>──墨流しに注目したきっかけは？</p>
<p>「ヘアメイクの専門学校を卒業後、アシスタントをしていた時に、その学校がサマーソニックにブースを出すから、何か面白いコンテンツをやってほしいと相談を受けたのが始まりでした。そのイベントで卒業生として集められたのがDWSメンバーの3人（Cota/Kaol）で、水面に浮かべた色を体に転写できたら楽しそうだなとひらめいて、3人で手探りで数週間ほど実験してみたら、なんとなくできるようになって。その時の楽しさが墨流しを始めるきっかけになり今に至ります」</p>
<p>──改めて、墨流しとは？</p>
<p>「墨流しは日本の伝統技法のひとつといわれていますが、平安時代の貴族の遊びとして、川に墨を流して和紙に写しとり楽しんでいて、それが浮世絵の背景などにも使われるようになり、着物の染めものなどにも発展していったそうです。墨流しは自然の力を借りて、水や風のうごきを使って水面に描きだしていく。自分のちからだけでは絶対に作り出すことができない、神聖とも思える伝統技法だと感じています」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──誰でもなんとなくキレイにできちゃう？</p>
<p>「そうですね。自然の力がはたらくので、初めての人でも何となくそれなりの模様が作れてしまうけど、自然の力が加わるからこそ、水面に広がる色をコントロールするのは難しい。簡単な技法に見られてしまいがちなのに実際に突き詰めるのは難しく前例がない。そういったこともあり、柄(技法)の基本は昔から大きな変化はなく、突き詰める人が少なかったんじゃないかなと思います。だからこそ、この技法をいろいろな方向性から突き詰めていくことができたら、見たことのない面白いものができたりするのかもしれない。そこに自分がやる意味があると思っています」</p>
<p>──アーティストとして、どのように活動を始めたのですか？</p>
<p>「先ほどお話ししたフェスのイベントで集まった3人でDWS（Dirty Workers Studio）というチームを立ち上げ、現在は香港人タトゥーアーティストのWiniとマネジャーKUMAが加入し、一緒に活動しています。活動当初は一瞬で人肌をマーブル模様に染めあげる日本初の“ボディーマーブリング”というペイントを主に、国内外のイベントや音楽フェスなどを周って活動していました。チーム活動をする中で、更に墨流しの技法を突き詰めるためには、一人で墨流しと向きあう必要があると感じて個人制作をスタートし、個展やアーティストさんとのコラボレーション制作など作家活動もしています」</p>
<p></p>

	


<p>──企業とのコラボレーションワークも多数。特に面白かったのは？</p>
<p>「面白い経験は沢山ありましたが、一つ挙げるならトルコのファッションブランドとチームでのコラボレーションがすごく記憶に残っています。初めての海外の仕事だったんですが、突然Instagram経由でDMが来て、コラボレーションの洋服を作ることになりました。トルコにも呼ばれて、イベントで洋服を染めたり、ボディーペイントをしたり。</p>
<p>最終的に7回もトルコにいくこととなり、最後のコラボレーションでは墨流し模様のキャンピングカーに乗って、トルコの各地を周ってペイントをさせてもらいました。トルコでの経験は衝撃的なことも多く、とても思い出深くて、ブランドの方々には心から感謝しています」</p>
<p>──墨流しから生まれた新しい技法としては、どんなものがありますか？</p>
<p>「水面上で絵の具をバキバキとクラックさせる技法です。墨流しは水や塗料の性質や、それぞれの相性がかなり影響してくるので、それを活かしてこの技法をみつけました。それと、この技法を一番に表現できると感じてベースに使用しているアクリルパネルへのペイント。水を吸収しない素材のペイントは難しいのですが、色を定着させることもできるようになりました」</p>
<p></p>

	


<p>──どうやってできるようになったのですか？</p>
<p>「とにかく試行錯誤の繰り返しです。染めものなどの基礎知識があればもっとスムーズにできたかもしれませんが、私の場合は独学ですべてが手探りなので、徐々に進化させてきました。私は美大等は出ていなくて、美術の基礎は知らないまま活動しているので、時間がかかっているかもしれませんが、そのぶん自由に楽しめている面もあるんじゃないかなと思います」</p>
<p>──使う色のこだわりは？</p>
<p>「普段、自然から力をもらったりインスピレーションをもらうことが多く、例えば空も森も海など、自然が作りだす色以上に美しいものはないと思っていて。なので作品をつくるときには自然では作り出されない配色や柄を使って、見たことのない美しさや面白さを作り出せるように意識しているかな」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p>──一見、石の断面を思わせる複雑な色柄が印象的です。水面での作業は、どのくらいコントロールできるものでしょうか。あるいはしようとしていますか。</p>
<p>「水面はある程度コントロールはできるようになりました。コントロールできない部分も把握しているので、あえてそれを利用して制作することもあります。</p>
<p>例えば水面をわざと荒く動かして、そこで自然に生まれる水の動きを使ったり。なので、狙う部分と、狙いきれない部分の両方を楽しんでいる作品が多いですね。一方で、今年取り組んだ白い影作品のシリーズは、完全に狙って仕上げていきました」</p>
<p>影をテーマに、白い絵の具だけで仕上げたシリーズ。息を吹きかける加減や角度によって、等高線を思わせる曲線を描いていく。額装された作品は、光の入り方によって異なる影を落とし、幻想的なイメージを立ち上げる。</p>
<p></p><p>──墨流し以外で注目しているアート、好きなカルチャーなどありますか？</p>
<p>民族や工芸品に惹かれます。特にアジアや中東。父が世界各地の途上国で仕事をしていた関係で、子供時代の一時中国で過ごしました。母は音楽家で中国楽器の先生をしていて、家にはいろんな楽器や工芸品、謎の仮面とか、不思議なものに囲まれた家でした。いま振り返ってみると幼少期の環境が無意識的に制作に大きく影響していると思います。</p>
<p>──最近、タトゥーの仕事もスタート。</p>
<p>途中からDWSのメンバーにも加わった友人のWiniがスタジオ（The good cat scratch）を立ち上げることになって、それを機にスタートしました（Instagram：@midori_dws_tattoo）。タトゥーには元々興味があり、墨流しの技法と組み合わせることができたらまた新しく面白いものが見つかりそうだと思い。墨流しタトゥーのデザインはすべて水面で作った作品をスキャンし、デザイン化しています。</p>
<p>──いろんなことにトライしていますね。</p>
<p>「気になったら、まず自分でやってみたくなるんです。体感することがものすごく楽しいし、頭で想像しても、やって確認しないとわからないなって思ってしまう。なのでとりあえず触れてみる。飽きっぽい一面もあるんですけど、そんな中でも没頭できたのが墨流し。まずは10年続けようと覚悟を決めて始めた墨流しは、自分にとって凄く特別なものです。2025年の8月でちょうど10年になりますが、まだまだ楽しいし、まだまだ続けます」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──どんなサイクルで活動していますか？</p>
<p>「その時々で違いますが、DWSのチーム活動、個展などの作品づくり、あと最近はタトゥーの仕事など。時間があれば旅行に行くのも好きです。33歳を超えるころには時間を自由に使える人間になりたい、と、下積み時代に心から願っていたので、その夢は叶ったかな。忙しくても自分で生きる時間を管理できる毎日が幸せです」</p>
<p>──これからやってみたいことは？</p>
<p>「やってみたいことは沢山ありますが、その一つは、私は職人さんが好きなので、いろんな職人さんと一緒に制作に挑戦していきたいです。墨流しのいいところは、脇役にもなれるところ。和紙はもちろん、布、陶器、などさまざまなものを染めることができるので、これからも見たことのない表現を探っていきます」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p class="btn_entry">
Numero CLOSETで新井緑の作品をチェックする</p>
<p></p><p>The post 墨流し作家・新井緑インタビュー「ボーダレスに広がる、墨流しの自由な世界」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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