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    <title>Numero TOKYOlostkamuy | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（後編）</title>
        <link>https://numero.jp/lostkamuy2-20191002/</link>
        <pubDate>Wed, 02 Oct 2019 09:00:02 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Feature]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>アイヌの古式舞踊と現代舞踊、最先端のデジタルアートを融合させた革新的作品「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」。を体験するため、デジタルアート演出を手がけたビジュアルデザインスタジオのWOW主催の体験ツアーへ。前編に続いて、制作に関わった阿寒湖アイヌのキーパーソンにインタビュー。</p>
<p>“アイヌ文化×デジタルアートの融合”という革新的な取り組みは、いかにして実現し、どのような境地を切り開いたのか。公演を主催する阿寒アイヌ工芸協同組合で理事を務め、阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」の舞台監督として本作品に関わった床州生（とこ・しゅうせい）氏と、同組合の西田正男 組合長に、WOWのクリエイティブディレクター於保浩介（おほ・こうすけ）とともに話を聞いた。</p>
</p><p></p><p>『ロストカムイ』より。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
アイヌ文化×デジタルアートの“必然の出会い”
<p>床州生「僕らとデジタルアートの出合いは6年前、札幌の映像会社の社長からプロジェクションマッピングのアイデアをいただいたこと。その時は広場にマッピングをして僕が舞踊を踊ったのですが、見ていた人から『カムイの世界ってああいう感じじゃないか？』という声が上がったんです。それから数年が経って、カナダのデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」が、デジタルアートを使ったナイトエンタテインメントを阿寒湖で実施したいという話になった。ただ、彼らが会場として希望したのはここから少し離れた場所で、熱泥が湧き出る『ボッケの森』。でも僕らとしては、お客さんにイコㇿの公演も見てもらいたい。すると阿寒観光協会まちづくり推進機構の会長が『資金を用意するから、コタンでも新しいことをやりなさい』と言ってくださって。そこからJTBコミュニケーションデザインのクリエイティブディレクター・坂本大輔さんとの出会いがあり、坂本さんが奔走して、WOWやダンサーで振付師のUNOさん、サウンドデザイナーのKuniyuki Takahashiさんなど、クリエイターの方々に声を掛けてくれました」</p>
<p></p><p>阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」舞台監督の床州生氏。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>於保浩介「最初に『手伝ってほしい』という話を聞いて下見に訪れた時は正直、そこまで深く関わるつもりはありませんでした。でも話を聞いていくなかで、『これは生半可な気持ちでやれるものじゃない』という気持ちが強くなっていった。アイヌの伝統芸能や文化はもちろんそれ自体が立派なコンテンツですが、きちんとした演出とプレゼンテーションで提示すれば、興味を持ってくれる人がもっと増えるはずだと確信したんです。WOWは会社のルーツでもある仙台にも拠点があるので、『BAKERU』など東北地方のお祭りや民俗芸能をモチーフにした作品も手がけています。そのなかで、時代とともに廃れてしまったお祭りや後継者の少ない伝統芸能を、デジタルアートによってみんなで楽しめるコンテンツとして表現することに可能性を見出してきました。今回の『ロストカムイ』にしても、受け継がれてきた文化を変えてしまうのではなく、文化のための舞台を作るのが僕らの仕事だと考えています」</p>
<p></p><p>モーメント・ファクトリーが手がけた「阿寒湖の森ナイトウォーク『カムイルミナ』」より、ボッケの森内に投影されたデジタルアート映像。今年7月から11月10日まで開催されている。 Photo: Tomoaki Okuyama　（公式サイト）http://www.kamuylumina.jp/</p>
<p>床「でも僕にすれば、どんなものができあがるのか、まったく予想がつかなかった。脚本を見てもまだわからなくて、クリエイターの方たちが集まってそれぞれのパーツが組み合わさってきて、初めて『彼らに自分たちの踊りを預けても大丈夫だ』と思えたんです。でも……これまでイコㇿの演出に関わってきて、ここまで脳味噌の奥がヒリヒリするような仕事は初めてでした（笑）。途中で『こんなに大変なら関わりたくなかった』と思ったことも何度もあります。開演してからも、お客さんがたった4人のこともあったけれど『集客を増やすのは俺と組合長の仕事だ。やっていることに間違いは絶対にないから』と言い続けてきました。でも次第に、子どもたちが作中で流れる歌を口ずさんだり、大人の方からも『涙が出た』という言葉をいただいたり。ようやく、『僕らがやりたかったのはこれなんだ』と気が付きました」</p>
<p>ヨシダナギ撮影による『ロストカムイ』キーヴィジュアルより。©︎nagi yoshida</p>
<p></p>『ロストカムイ』が開いた、民族共生の新たな展望
<p>床「忘れられないのは、ヨシダナギさんの撮影のときのこと。まず、作中に出てこない場面をキーヴィジュアルに持ってくるという話が信じられなかった。坂本さんに『理由は後でわかるから』と言われて衣装集めから始めたんですが、明治時代以前のアイヌが来ていた服を探して、ないものは自分で作りました。靴作りのために皮のサケを探したときも、産卵のために川を遡上して皮が厚くなっているサケが必要なのに、そんなものはどこにもない。諦めかけた時に孵化場で飼育しているサケを見つけて分けてもらい、自分たちで皮を剥いで脂を取るところからやりました。撮影の時も、予想していた山や森ではなく、凍った湖の上がいいということになった。暖冬だったとはいえ、1月の朝4時のことでマイナス25度。それがこんなに素晴らしい写真になって…。今では僕らの宝物ですね」</p>
<p>阿寒アイヌ工芸協同組合長の西田正男氏。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>西田正男「ヨシダさんの写真の魅力は、本当にすごいですよね。あれを見て、わざわざ見に来てくれる人もいるくらいですから」</p>
<p>於保「このプロジェクトに関わった誰もが、実感としては“仕事”というより、“そうせざるを得なかった”感覚だったと思うんです。みんな仕事の範囲を超えて、『もっと突き詰めよう』という熱量を注いでくれた。目的意識をちゃんと共有することができたからこそ、すごく思い入れのある作品になったと感じています」</p>
<p></p><p>ヨシダナギ撮影による『ロストカムイ』キーヴィジュアルより。©︎nagi yoshida</p>
<p>床「今日でちょうど『ロストカムイ』の入場客数が1万人を突破しましたが、ここで働きたいという人も出てきましたし、他の地域から来たアイヌの大学生は『阿寒はなんでこんなことができるんだ？』と言ってくれて。今後はぜひ、その子たちに舞台で踊ってもらいたいと考えています。中にはアイヌの人もいますし、アイヌに嫁いだ日本人や、アイヌ文化にリスペクトを持っている韓国人の方もいます。でも、僕は人種を敷居にしたくはありません。だって、アイヌがされてきたことを、今僕らがやったらダメですから」</p>
<p>西田「アイヌにはすごくエキゾチックな顔立ちをしている人が多いからか、踊りを見たお客さんの中には『踊り手がいないから、ロシアから連れてきたんじゃないか』って言う人もいるんですよ（笑）」</p>
<p>床「要は、アイヌ文化にリスペクトを持って『やりたい』と思ってくれる人であることが大切だと思うんです。でも、わざわざこの場所まで来て踊ってもらうには、賃金の低さの問題がある。だから僕たちがムーブメントを起こして、歌や踊りの演者さんたちが満足できる対価を支払えるようにしていきたい。若い人たちがここでアイヌ文化を伝えながら、そのことに誇りを持てるようなステージを作ることで、そこからスターといえる存在が出てきてほしい。それが、僕たちの今後の目標ですね」</p>
<p></p><p>『ロストカムイ』より。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
甦った森、失われたもの──自然と人間の未来に向けて
<p>インタビュー翌日、床氏とともに阿寒湖畔に広がる「光の森」を訪れた。この森を守っている「前田一歩園財団」によって、普段は立ち入りが制限されている場所。アイヌにとってはあらゆる場所にカムイが宿る、神聖ともいえる場所──。</p>
<p>その深く生い茂った森の中へ、財団の山本光一氏の案内のもとに足を踏み入れた。氏いわく、この森は元・薩摩藩士の前田正名が明治政府からの払い下げを受けて、一度は牧野として開拓された。しかし前田はヨーロッパ留学で目にした美しい風景をきっかけに、「この森を切ってはならない」と森を残すことを決意したという。それから約130年。財団の人々の手厚い保全活動が実を結び、森は原生林と見間違うほどの再生を遂げた。</p>
<p></p><p>「光の森」にて、谷地（やち）と呼ばれる湿原。地形に応じて植生が変わり、豊かな多様性を湛えた森が広がる。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>「北海道の森のほとんどは広葉樹が伐採され、針葉樹ばかりが並ぶ状態で、もはや風前の灯火です。でもここは広葉樹と針葉樹がモザイク状に入り混じり、多様性あふれる原生の形を保っている。倒れた木があちこちにありますが、そこにキノコやコケが生えて分解が進み、10年経ってようやく新たな木の苗床になる。それが立派な木に育つまでに、数十年から百年もの月日がかかるわけです。阿寒湖畔は温泉地でもありますが、日本中の温泉地で源泉の枯渇が問題になるなかで、阿寒湖温泉が豊富な湧出量を保っているのは他でもない、この森が豊かな保水力を保っているからです。こうした循環の一部が欠けるだけで、自然のバランスは崩れてしまう。そのことを、私たちはもっと学ばなければならないと思います」（山本氏）</p>
<p>「光の森」にて、樹齢推定800年以上といわれる桂の巨木。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p></p><p>森の奥には、『ロストカムイ』の作中でも神秘的なオーラを放っていた、樹齢推定800年以上といわれる桂の巨木がそびえていた。床氏の話によれば、かつてアイヌの人々は弓矢で鹿などを仕留めた際に、「人間の命をつなぐために鹿が矢を受け止めてくれた」と考えたという。そこから対照的に浮かび上がってくるのは、欲望の赴くまま、知能や道具にものをいわせて自然の恵みを剥ぎ取ってきた私たちの姿だ。その結果、『ロストカムイ』にも登場した「ホㇿケウカムイ（狩りをする神）」──アイヌの人々に狩りの仕方を教え、人間を助ける存在として敬われてきたエゾオオカミもまた、永遠にこの地球上から姿を消してしまった。</p>
<p>“日本文化”を語る時、知識人たちは自然を征服・制御の対象としてきた西欧近代の世界観に対し、“日本”の文化には自らを自然の一要素として受け入れ、共生していく知恵が根付いているという話を繰り返してきた。しかしその点において“日本人”は、まだまだ大いに学ばなければならない。自然と人間の間に線を引き、人間同士の間にも線を引く。近年のオリンピック開会式で環境保護や少数民族問題にたびたび光が当てられてきた背景には、そうした歴史が繰り返されてきたことをあらためて直視し、よりよいあり方を考えようという世界的な気運の高まりがある。異なる立場や思想信条の人々が関わり会う以上、問題は非常に複雑に入り組んでいて、とても簡単に解決はできない。でもだからこそ、社会的なレッテルを超え、人間として通じ合う者同士が一人ひとり手を取り合い、共感の輪を広げていくことが大切なのだ。</p>
<p></p><p>アイヌ民族の伝統的な祭礼具。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>阿寒湖アイヌの人々が受け継いできた宇宙観をまだ見ぬ人々へ伝え、思いを広げていく試み──「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」。阿寒の地では今日も、“自分たちの作品”への誇りを胸にステージに立つ人々と、共感した人々との出会いの物語が紡ぎ出されている。アイヌ民族とクリエイターたちの小さな共感に端を発する、未来へのユーカラ（叙事詩）。その物語はまだ、始まったばかりだ。</p>
<p class="picture"></p>
「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」
<p>会期／開催中〜2020年2月（予定）<br />
会場／阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」<br />
住所／北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84<br />
公演時間／10月までは毎日15:00〜、21:15〜の2公演、11〜2月は毎日21:15〜の1公演<br />
上演時間／約40分<br />
観覧料／大人￥2,200、小学生￥600（当日）<br />
URL／https://www.akanainu.jp/lostkamuy/</p>
<p>&nbsp;<br />




アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（前編） 
Culture / 01 10 2019



</p>
<p></p><p>The post アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（後編） first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（前編）</title>
        <link>https://numero.jp/lostkamuy1-20191001/</link>
        <pubDate>Tue, 01 Oct 2019 09:00:55 +0900</pubDate>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p>アイヌ文化が今、大きな注目を集めている。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の開会式で、アイヌの踊りを披露する計画が進められていること。今年4月にはアイヌ民族を初めて「先住民族」と名言した「アイヌ新法」が国会で採択されたこと。そして、アイヌ文化をフィーチャーしたマンガ『ゴールデンカムイ』の一大ブーム。同作のコミックス累計発行部数は1000万部を超え、この夏にかけて大英博物館で開催された「Manga展」のキーヴィジュアルにも抜擢されるなど、国内外で旋風を巻き起こしている。</p>
<p>こうした気運の高まりのなか、アイヌ伝統の踊りと最先端のデジタルアートを融合させた作品が公開され、若い世代を中心に新たな共感の輪を広げている。「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」――。世界の少数民族を撮影した作品で知られるフォトグラファーのヨシダナギ、ビジュアルデザインスタジオのWOW、サウンドデザイナーのKuniyuki Takahashi、クリエイティブディレクターの坂本大輔（JTBコミュニケーションデザイン）ら、第一線で活躍するクリエイターたちが集結し、アイヌ文化とのコラボレーションを果たした革新的な作品だ。</p>
<p class="picture"></p>
<p>その世界観を身をもって体感するべく、デジタルアート演出を手がけたWOW主催の体験ツアーに参加。『ロストカムイ』公演の様子から、阿寒湖アイヌのキーパーソンへのインタビュー、守り継がれてきた「光の森」の物語までをお届けする。</p>
</p><p></p><p><br />
「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」のトレーラー映像。</p>
阿寒湖アイヌの文化拠点で、時空を超えた体験へ！
<p>訪問先は、たんちょう釧路空港から北へ自動車で約1時間ほど、北海道東部を代表する観光地の一つである阿寒湖。湖畔には約120名のアイヌが暮らす最大級の集落（アイヌコタン）があり、古式舞踊や音楽、数多くの儀式や伝統工芸など、祖先からの文化を今に伝えている。</p>
<p>そもそもアイヌとは、かつては東北地方から北海道、樺太や千島列島までに及ぶ広い地域で生活を営んでいた北方の先住民族。自然に根差した宇宙観や、日本語とはまったく異なる言葉であるアイヌ語、美しい紋様で知られる衣装やユネスコ無形文化遺産に登録されている古式舞踊など、独自の文化や精神性を育んできた人々だ。</p>
<p></p><p>阿寒湖アイヌコタンより、雄阿寒岳を望む。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>対するWOWは、2016年のグラミー賞でデビッド・ボウイの追悼パフォーマンスを行うレディー・ガガの顔面にリアルタイム・トラッキングによるフェイスプロジェクションマッピング（※1）を行うなど、領域を超えて革新的な作品を展開してきた精鋭集団。そのデジタルアート表現はいかにして、アイヌ文化との融合を果たしたのだろうか。</p>
<p>（※1）WOW「The Lady Gaga Experience」The 58th GRAMMYs Awards｜2016</p>
<p>阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」の外観。</p>
<p>公演の舞台は、アイヌコタンの一角に立つ阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」。村の守り神であるシマフクロウの像に迎えられ、ステージを見下ろすシアター内へ。</p>
<p>席に着くと、程なくして空間全体が暗転。闇の中にオオカミの遠吠えが響き渡る。アイヌのカムイ（神／精霊）の中でも「ホㇿケウカムイ（狩猟の神）」と呼ばれ、特別な存在だったエゾオオカミたち──。と、空間上にアイヌの伝統紋様が浮かび上がり、その中から一人の女性が現れる。「アイヌは……この世のあらゆるものに魂が宿ると考えていました」。その姿が光に包まれたかと思うと、立ち昇るオーラを放つオオカミの姿へと変身を遂げた。生身の人間による現代舞踊の表現と3DCGによるAR（拡張現実）空間、7.1チャンネルのサラウンドが融合し、森に息づくカムイたちの放つ軌跡がステージ上をダイナミックに駆け巡る。</p>
<p></p><p>『ロストカムイ』より。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>やがて場面は伝統的な衣装を身に着けたアイヌ男性の剣舞から、燃え上がる炎を中心に歌（ウポポ）を歌い踊る女性たちの輪舞（リムセ）へ。衣服に施された伝統紋様や、それぞれの仕草すべてに意味があるという。おど踊る彼らの動き、炎に照らされた影と映像が、空間上で幻想的に交錯する。</p>
<p>『ロストカムイ』より。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>最後は、演者たちと観客がともに同じステージに立ち、大きな一つの輪を描いて歌い踊る。反復するウポポのフレーズと移ろう光の中で踊るうちに、不思議な感覚が込み上げてきた。自分は今、アイヌの精神文化の一端をまさに身をもって体験している。そこにあるのは、見せる側と見る側、見られる側と見る側の関係を超えて、ともに手を取り合っていこうとするメッセージだ。思いを声高に主張するのではなく、訪れた人々を温かく迎え入れ、それぞれの心の感じるままにそっと送り出してくれる、時空を超えた体験…。</p>
<p></p><p>『ロストカムイ』より、演者と観客が手を取り合って踊る。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
阿寒湖アイヌのキーパーソンが語る、『ロストカムイ』制作秘話
<p>シアターから一歩足を踏み出すと、そこは再びの現実世界。でも、訪れた時とは何かが違う。変化は、自分の心の中に生まれていた。歴史的・観光地的な演目には必ず“見せたいもの”と“見たいもの”の意識差の問題が付きまとう。おそらく『ロストカムイ』はその隔たりを、制作に携わったアイヌの人々とクリエイター自らが乗り越えようとすることで、新たな境地を切り開いたのではないか。</p>
<p>そこへ至る道筋を探るべく、アイヌコタンの一角、アイヌの伝統家屋を再現した「アイヌ文化伝承館 チセ」へ。迎えてくれたのは、公演を主催する阿寒アイヌ工芸協同組合で理事を務め、阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」の舞台監督として本作品に関わった床州生（とこ・しゅうせい）氏と、同組合の西田正男 組合長。WOWのクリエイティブディレクター於保浩介（おほ・こうすけ）を交えて、伝統儀式「カムイノミ」にも使われるという囲炉裏を囲んで話を聞いた。</p>
<p></p><p>床州生氏（右）と西田正男氏（左）。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>床州生「『ロストカムイ』で伝えたかったことを一言で表すなら、『役割なく天から降ろされたものは何一つない』という言葉に尽きます。人間は生き物を駆逐し、道路のために木を切ったり土を掘ったりしていますが、それらはすべて必要なものだからこそ存在しているというのがアイヌの考え方です。でも、阿寒湖を訪れる人たちのほとんどは、アイヌ文化を求めて来ているわけではない。その人たちに興味を持ってもらうのに、考え方を押し付けるのは一番やってはいけないこと。だからまず何よりも、『楽しい』と感じてもらおうと考えました。そして『みんなでともに生きていこう』というメッセージを込めて、演者とお客さんが一緒になって踊る。後で興味を持って調べてくれる人がいれば、実はそれがアイヌの思想だったということがわかる。それでいいと思っています」</p>
<p>西田正男「実は阿寒湖のアイヌは、北海道のさまざまな地域から強制移住させられてきた人たちの子孫です。僕の曾祖父は釧路アイヌでしたが、街の発展に伴って強制移住させられました。でもこれはアイヌに限らず、世界のどこへ行ってもそういう歴史があるわけですね」</p>
<p></p><p>阿寒湖アイヌコタンの町並み。 Photo: Tomoaki Okuyama</p>
<p>床「僕のルーツも同じく釧路のアイヌです。でも、僕が幼い頃から触れてきたアイヌの古式文化には、知れば知るほどに寛大で、考え方としても驚くほど先進的なところがある。『ロストカムイ』にしても、デジタルアートを導入したことに対して『アイヌ文化はそういうものじゃない』と思っている人も他地域にはたくさんいます。でも今の時代、デジタルは生活の中に普通に存在しているものですから、これを使わない手はありません。それによって、『僕らが考えているカムイの世界はこんな感じだよ』ということを視覚的に表現できたわけですから」</p>
<p>於保浩介「アイヌ文化は口伝の文化ですし、オーラの表現にしても形として表現されたものは存在しない。そこで、アイヌのみなさんと対話しながら、頭の中で思い描いていたものを具現化していった。オーラがオオカミの体を駆け巡る様子や、大木から立ち昇る様子…。それを一つのイメージとして提示し、子どもや外国人にも感覚的に理解しやすいものにできたことが、この作品の一つの意義だと思っています」</p>
<p>（後編に続く）</p>
<p></p><p class="picture"></p>
「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」
<p>会期／開催中〜2020年2月（予定）<br />
会場／阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」<br />
住所／北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84<br />
公演時間／10月までは毎日15:00〜、21:15〜の2公演、11〜2月は毎日21:15〜の1公演<br />
上演時間／約40分<br />
観覧料／大人￥2,200、小学生￥600（当日）<br />
URL／https://www.akanainu.jp/lostkamuy/</p>
<p>&nbsp;<br />




アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（後編） 
Culture / 02 10 2019



</p>
<p></p><p>The post アイヌ文化×デジタルアートの注目作『ロストカムイ』体験インタビュー（前編） first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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