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    <title>Numero TOKYOKenichi Takito / 滝藤賢一 | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>滝藤賢一インタビュー「ドラァグクイーンを演じるのは相当な覚悟がありました」</title>
        <link>https://numero.jp/interview365/</link>
        <pubDate>Thu, 19 Jan 2023 03:00:27 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
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		<category><![CDATA[Kenichi Takito / 滝藤賢一]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>日本を代表する俳優のひとり、滝藤賢一。主演として作品を引っ張り、バイプレイヤーとしても存在感を放つ彼が、新たに挑戦したのはドラァグクイーン。映画『ひみつのなっちゃん。』は、彼が演じるバージンとモリリン（渡部秀）、ズブ子（前野朋哉）がなっちゃん（カンニング竹山）の死をきっかけに、岐阜県・郡上八幡まで旅をするロードムービーだ。なぜこの作品で、ドラァグクイーンの役を引き受けたのか、この役に込めた想いとは？ また、経験と年齢を重ねた大人としての生き方についても聞いた。　</p>
</p><p></p><p class="picture"></p>
オードリー・ヘップバーンとマリリン・モンローがお手本
<p>──バージンさんを演じるにあたり、撮影前に監督と相談したことや役作りについて教えてください。</p>
<p>「監督とは、台本の1ページ目からセッションし、細かく確認作業をしました。なっちゃんの『笑いなさいよ』という何度も登場する印象的なセリフをどういう形で演じようかとか。監修してくださっているドラァグクイーンのエスムラルダさんにも、乾杯のときどういう掛け声をするのか聞いたり、衣装もスタイリストさんに提案したり」</p>
<p>──台本を元に、滝藤さんのアイデアを折り込みながらつくり上げていったんですね。</p>
<p>「もちろん監督とスタイリストさんのアイデアが最優先です。70年代テイストの衣装はスタイリストさんが用意してくれたんですけど、セントジェームスを着たいとお願いしたり、スクリーンではあまり映ってないんですがアンクレットとレペット（靴）は僕の私物です。カルティエの時計も用意しました」</p>
<p>──滝藤さんの中でバージンさんのイメージがあったんですね。バージンさんについてどのように解釈したんですか。</p>
<p>「自分に近いものを感じました。40 半ばで肉体の衰えを感じ始めて、第一線の舞台から降りるかどうか悩んでいたり、若い子の踊りを見て嫉妬したり。ただ、僕はLGBTQ＋ではないですし、ドラァグクイーンのことも何も知らないので、トランスジェンダーを題材にした映画をいくつか観たんですが、最終的には、僕が女性の象徴だと思うオードリー・へップバーンとマリリン・モンローの映画から、僕が考える女性像をつくっていきました」</p>
<p>──共演した前野さんや渡部さんとは、役作りについて話をしましたか。</p>
<p>「特に話してません。でも、今回、三人三様のクイーン像があって面白くなったんじゃないかな。彼らの熱はすさまじかったですよ。前野君が振られたシーン、渡部君が自分の苦しみを告白するシーンなんかは、ハッとさせられました。これは受ける側も本気じゃないとダメだと、身が引き締まる思いでしたね」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
自分がドラァグクイーンを演じる覚悟
<p>──今回、特に難しかった点や、挑戦だったことは？</p>
<p>「やっぱり所作です。 体の動きだけじゃなくて目線の使い方も。僕は普段、男性として生きているので、ふとしたときに男が出てしまうし、女性よりも女性らしく、デフォルメしなきゃ女性には見えない。撮影に入る数カ月前から、女性として日常を生きてみたんです。その頃、他の仕事をやっていたので、家で過ごすときだけだったんですが、最初は全く女性に見えないし、自分でも違和感だらけ。自分を騙すのに必死でした。娘は新しい友達ができたみたいだと喜んでくれました（笑）」</p>
<p>──仕草や振る舞い方について、エスムラルダさんからどんなアドバイスがありましたか。</p>
<p>「僕が伺ったのは、エスムさんがこれまでどう生きてきたのか、初恋はいつでカミングアウトのときはどうだったのかという話です。エスムさんから、クイーンにはいろんなタイプがいるという話を聞いて、だったら僕が考えるバージンさんをつくり上げてもいいのかなと。きっと、彼女はオードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローが好きなんじゃないかと思って、そこから女性らしい仕草を学びました。ちょうどコロナ禍の真っ最中で、クイーンのショーやお店に行くことができなかった時期ということもあって」</p>
<p>──エスムラルダさんとの会話の中で印象に残ったことは？</p>
<p>「エスムさんは、男の体に生まれたから昼間は男として、夜はありのままの自分、女として生きる、そうやって楽しんでいる人もいると話してくれたんです。2つのジェンダーを楽しむということもあるんだと。それは新たな発見でした。とはいえ、大変なことはたくさんあると思います。クイーンの方々から『この映画はいい人しか登場しないじゃない、現実はもっと過酷なのに』という意見もいただいたんですけど、現実を描く作品は他にもあるし、僕はこういう映画があってもいいんじゃないかと思うんです。それに描いていないだけで、登場人物は皆、色んな経験をした上で映画の中に存在してますから。全部を説明する必要はないと思います」　　</p>
<p>──LGBTQ+の役柄を、ジェンダーが異なる役者が演じることに対して、さまざまな意見があります。この役を引き受けることにどのような思いがありましたか。</p>
<p>「覚悟ですよね。自分がこの役を演じたいと思ったら覚悟するしかない。他の役でもそうですが、役者は自分が経験したことがないことを演じるわけです。政治家でも殺人犯でも、そんな経験がなくても演じなくてはならない。でもLGBTQ＋の俳優さんはいます。<br />
その中で自分がこの役を引き受けるということは、自分が演じる意味が必要です。だから、いつも以上に役づくりに時間をかけたし、強い覚悟がありました」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
いつでも自分を中心に考えて、自分の人生を生きる
<p>──先ほど、バージンさんが年齢を重ねて迷いが生じた、という話がありました。経験を積むと逆に新しいことへの挑戦を躊躇してしまうこともあります。滝藤さんはいかがですか。</p>
<p>「新しいことにチャレンジしたくてしたくて、しょうがないです。もう僕たちは立派な大人ですから、自分がやりたいことに自分でお金を払って挑戦するわけで、ダメだったしても責任を取るのも自分自身だし、嫌ならすぐ辞めても何も言われません。寿命を全うできるとしても、もう40年ぐらいしか生きられないんですよ。どんどん挑戦していきたいです」</p>
<p>──言われてみると確かにそうですね。また、大人世代の悩みといえば、価値観のアップデートです。それについては？</p>
<p>「今はどこの現場にも、リスペクトトレーニングが導入されています。パワハラ、セクハラは止めようというものなんですけど、今の時代、怒鳴り散らしてる現場なんて、古臭くてしょうがない。みんなが嫌な思いをするだけだから。そういうアップデートは、早いほうがいいと思います。昔は苦労は買ってでもしろと言われたけど、やっぱり楽しく生きたほうがいいですよ。」</p>
<p>──滝藤さんといえば、ファッション好きで有名ですが、年齢とともに選ぶ服に変化はありましたか。</p>
<p>「年齢というより、その時によって好きなものが変わりますよね。あとは、人との出会いです。僕はあまり服の知識はないけれど、その服はどんな時代に生まれて、どんな人が着ていたのかを熱く語る人が好きだし、そういう人から買いたいと思っています。服に限らず、家具も。そのほうがやっぱり面白いんですよ」</p>
<p>──昔から人ありきだったんですか。</p>
<p>「ずっと人ありきです。高校生の頃から。もう行く店はだいたい決まっていて、『ネペンテス』と、高円寺の古着屋。それから大宮に服を作ってる友達がいて、ほとんどその3カ所です」</p>
<p>──ちなみに今日は？</p>
<p>「ネペンテスで。アクセサリーはバカラと、恵比寿のMARSでオーダーしたもの。家族6人だから6連と意味を込めているリングも」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p class="picture"></p>
燃え尽きたなら、ジムとサウナで生命の危機を感じてみる
<p>──劇中で「自分っていちばん近いのに、いちばん見えない」というセリフがあります。大人になると忙しくて自分自身が見えなくなったり、大好きだった仕事もお金のことにとらわれて、よくわからなくなってしまうことはありませんか。</p>
<p>「僕はいつも自分中心に物事を考えていて、やりたいことをやっています。好き勝手という意味じゃなくて、家族のことも、6人の共同生活だからこれはやったほうがいいだろうと思ったことは自分がそうしたいからそうする。仕事は難しいですね。これまで、僕に来たオファーは誰にも渡したくなかったから、可能な限り全部受けるというスタンスでした。だから誰よりも働いた自負はあります。でも、一昨年あたりから仕事のやり方を変えたんです。1本ずつ丁寧に出演していこうと。最近は主演も多くやらせていただけるので、今回のように打ち合わせから監督と一緒に丁寧につくると当然、本数は限られてくるわけです。」</p>
<p>──オファーを全て受けたいというのは、演じることが喜びだったから？</p>
<p>「演じるのは苦しいですよ。楽しいばかりじゃない。でも、楽しい瞬間を生み出すためには苦しまないと。昨年のサッカーW杯でも、あの大舞台で１勝するために、選手は血のにじむ努力を続けているわけですよ。それと一緒です。この瞬間に最高のパフォーマンスをしたい。僕らの仕事は、今日出来なかったから明日やりますというわけにはいかない。みんなが用意してくれた舞台で、その瞬間に力を発揮しないといけない。身を削る恐ろしさを感じながらやってます」</p>
<p>──なんだか人生相談みたいになりますが、情熱の源というか自分を駆り立てなくちゃいけないときはどうしていますか。枯渇してしまう瞬間があって。</p>
<p>「わかりますよ。僕もこの間、仕事がひとつ終わったら燃え尽きました」</p>
<p>──再び情熱に火をつけるには？</p>
<p>「ひたすら寝る！ もうダメだ、俺終わったと思ってたけど、数日すると復活しました。人間って強い生き物ですよ。それから筋トレもおすすめです。忙しくて3カ月ぶりにジムに行ったら、全身が肉離れになったんじゃないかと思うくらいひどい筋肉痛になったんです。身体が生命の危機を感じたからなのか、その後、元気になりました。『ドラゴンボール』で死にかけたときに、仙豆を食べると復活しますよね。あの感じです。あとは、サウナもいいですよ。自律神経が乱れてるなと感じるとよくサウナに行くんです。サウナで暑さの限界を迎えたら、水風呂に入って寒さの限界を体験する。外気浴をはさんでそれを3回くらい繰り返すと一時的にですが復活します」</p>
<p>──キーワードは「生命の危機」ですか。</p>
<p>「危険なことはダメですよ！ 肉体的な刺激で体を起こしてあげるというかね。筋トレもサウナも危険じゃないのでぜひやってみてください。復活すると思います。そして、新しいことにも挑戦していきましょう！」</p>
<p></p><p></p>
『ひみつのなっちゃん。』
<p>つまらない冗談を言っては「笑いなさいよ！」と一人でツッコミを入れていたなっちゃんが、ある夏の夜、突然死んだ。なっちゃんが営む新宿二丁目の食事処で働くモリリン（渡部秀）はドラァグクイーン仲間のバージン（滝藤賢一）とズブ子（前野朋哉）を呼び出し、秘密の多いなっちゃんの死をどうやって家族に知らせるか作戦を練ることに。そしてなっちゃんの実家、岐阜県郡上市を訪れることに…。</p>
<p>監督・脚本／田中和次朗<br />
出演／滝藤賢一、渡部秀、前野朋哉、カンニング竹山、豊本明長（東京03）、本多力、岩永洋昭、永田薫（MAG!C☆PRINCE）、市ノ瀬アオ（821）、アンジェリカ、生稲晃子、菅原大吉、本田博太郎、松原智恵子<br />
新宿ピカデリー他、全国公開中<br />
himitsuno-nacchan.com/</p>
<p>©︎2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会</p>
<p></p><p>The post 滝藤賢一インタビュー「ドラァグクイーンを演じるのは相当な覚悟がありました」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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