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    <title>Numero TOKYO吉田直嗣 | Numero TOKYO</title>
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    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>陶芸家、吉田直嗣が追い求める器の美学</title>
        <link>https://numero.jp/interview106/</link>
        <pubDate>Mon, 10 Sep 2018 23:30:02 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
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		<category><![CDATA[吉田直嗣]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
自分で使う器を、自分で作ることがスタート
<p>──最初に器にふれたきっかけとは？</p>
<p>「最初は家具を作ろうと美大のデザイン科に進学したんです。一人暮らしを始めたのですが、自分で使いたいと思う器がお店に置いていなかった。それなら自分で作ればいいと、大学の陶芸サークルに入りました。もちろん、最初から思い通りには作れませんが、ろくろが上達することが楽しくて、陶芸にのめり込んでいきました。学生時代は、家具やデザインよりも、器を作っていることがほとんどでした」</p>
</p><p></p><p>──そのまま卒業後も陶芸の道に？</p>
<p>「在学中に、陶芸家の故・青木亮さんのアトリエに遊びによくお邪魔していたんです。学生の僕には、陶芸家は余裕のある暮らしに見えたんのでしょうね、それで、青木さんのように、将来は陶芸家の道に進もうと考えたのだと思います。友人が新聞で見つけた求人に応募して、卒業後は伊豆高原の陶芸教室の講師に就職しました」</p>
<p class="picture"></p>
<p>──どんな教室だったんですか？</p>
<p>「観光のついでに陶芸体験する教室だったんです。青木さんに近況を話したとき、すぐ辞めるよう言われたんですが、仕事なのでそうもいかない。そこで青木さんが伊豆高原在住の陶芸家・村木雄児さんを紹介してくれたんです。村木さんを訪ねた際に、今度は、黒田泰蔵さんがアシスタントを探していると教えてくださった」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
転機となった陶芸家 黒田泰蔵に師事
<p>──そこから3年間、黒田泰蔵さんに弟子入りするわけですね。</p>
<p>「実は、弟子入りした当初、黒田さんがどんな方なのかよくわかっていなかったんです。陶芸雑誌を見ても、作品ばかり注目して作家の名前や顔を覚えていなかったので。弟子入りして3日目くらいに黒田さんの作品を整理しながら、学生時代に憧れて真似をした作家だとようやく気がついて、そこからは真面目に仕事に取り組みました（笑）」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──弟子としては、どんな仕事を？</p>
<p>「アシスタントとして、釉薬をかける、窯に詰めるという作業的なものです。黒田さんは作業の合間にいろんな話をしてくださいました。そこで学んだのは、なぜ作るのか、器を媒体にして何を表現するのかを考えていくこと。自分が作りたいのは生活のためのただの道具ではなく、器という範疇の中で、作りたい形を追い求めることなんだと。その3年間で、道具なだけでない器が存在してもいいと確認することができました」</p>
<p class="picture"></p>
<p>──独立後、白磁ではなく、鉄釉の黒い陶器を選んだのは？</p>
<p>「師匠の真似をしているように見られるのには抵抗がありました。黒の鉄釉を選んだ一番の理由は、器のフォルムを表現するのに最適な色だからです。とはいえ、その何年か後に紅茶屋の友人とコラボレートするとき、黒では紅茶の色が見えないからと言われ、白い磁器を始めました。磁器はガラス質が多く陶器と異なる難しさがあるけれど、面白いんですよ。それからは黒い陶器と、白い磁器を作っています」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
消そうとしても消せないものが個性
<p>──今、時間をかけて取り組んでいるものは？</p>
<p>「抹茶碗です。茶碗は多彩な表現ができる器ではあるんですが、それは作家性や個性とは別なのではとも思うんですね。例えば、数人の陶芸家に同じ素材で、お手本を前に置き、同じ器を作らせたとします。似た形にはなりますが、全く同じにはなりません。似せようとすればするほど、消せない癖、性分みたいなものが現れる。それが、個性なのではないかと思うんです。</p>
<p class="picture"></p>
<p>陶芸は蓄積されたノウハウが何千年分もあります。作り方も国によって千差万別でその方法も手に入れやすい。その中で、変わっていることを個性とするなら、陶芸はびっくり箱になってしまう。もちろんそれを続けるのも才能のひとつですが、自分の場合は、それより内面にじっくり向き合うことが必要です」</p>
<p></p><p>──オブジェとしての陶芸ではなく、器にこだわる理由は？</p>
<p>「陶芸は作ろうと思えばなんでもできますが、オブジェとしての陶芸は、彫刻のようなもの。やはり、器のもつ造形の美しさ、ろくろで作り出した形が好きなんです。陶芸家には、釉薬や焼きにこだわる方もいますが、自分はろくろを引いた形を突き詰めたいと思っています。</p>
<p class="picture"></p>
<p>ろくろの美しさが現れるのは『腰』の立ち上がり。『腰』とは器の底の部分から上に立ち上がり始める部分です。自分が追い求める形に近づくには、作り続け、考え続けていくことが必要だと思っています。ただ、作り続けていると、次の課題が見えてくるので、もしかしたらゴールのないものなのかもしれません」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
静かなアトリエで器に向き合う時間
<p>──自分と向き合う作陶作業のために、アトリエの場所に富士山麓を選んだのでしょうか。</p>
<p>「独立後、縁があってこの地に工房を構えました。最初は1年だけ借りるつもりだったのですが、最近、工房と家を最近新しく建てました。富士山麓の別荘地で、住宅はありますが、普段とても静かです。工房の後ろの森には、夜、鹿やタヌキが来ることもありますよ」</p>
<p class="picture"></p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>──制作は精神を研ぎ澄ました状態で行うのでしょうか。</p>
<p>「無音で張り詰めた空気の中で、というわけでもなく、自転車が好きなので、ツール・ド・フランスの時期はテレビをラジオのように流しっぱなにしながら、ろくろを引くこともあります。あまり考えないほうが上手くできる食器もあるんです。茶碗や1点ものなど自分に深く向き合うものは、深夜に集中して作っています」</p>
<p>──使い手の暮らしを考えながら、器を作るのでしょうか。</p>
<p>「それは全く考えていません。『用の美』という言葉もありますが、あまり興味がないんです。こちらは、ベストだと思える美しい器を作りますので、自由に使っていただければと思っています」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>9月23日（日）のアーティザンテーブル ディーン＆デルーカでのコラボレーションイベント「吉田直嗣さんの白と黒のうつわでいただく休日ブランチ」では、ディーン＆デルーカのエグゼクティブシェフ・境哲也さんによる特別メニューを、吉田さんの器で味わうことができる。さらに、9月25日（火）から始まる、20人の作家による器展「はたらく器、おいしい皿。2018」にも参加。実際に手にとって、吉田さんが表現する「器の美しさ」を体感してみよう。</p>
<p></p>
<p class="text" style="margin: 0 0 20px 0;text-align: center;font-weight: bold;font-size: 120%;display:block;">「吉田直嗣さんの白と黒のうつわでいただく休日ブランチ」の情報はこちら</p>
<p></p>
<p></p><p>The post 陶芸家、吉田直嗣が追い求める器の美学 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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