表現者、髙橋大輔選手の魅力。 | Numero TOKYO editor
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表現者、髙橋大輔選手の魅力。

昨日発売したNumero TOKYO 7・8月合併号では、フィギュアスケーターの髙橋大輔選手を特集しております。今回、度重なる「奇跡」のおかげで、今まで見たことがないような日本が誇るトップアスリートの特集ができたことを、関係していただいたすべての方に感謝しております。少し長くなりますが、この奇跡の顛末を書かせていただきますね。

 

3月末に行われた世界選手権の日、ちょうど実家に遊びに帰っていた私は、フィギュアスケート好きの母が観ていた試合を一緒にTVで観戦することに。髙橋選手が登場し、フリーの演技を滑り出した瞬間、すぐさまその動きと表現力に引き込まれてしまいました。冒頭の4回転ジャンプを見事に成功させ、観ているこちらもその安定感に大きな期待を覚えさせてくれる心地よさ。メランコリックなジャズの音楽と一体化しながら、セクシーに情熱的にリンクを滑る姿は、アスリートという域を超越し、「表現者」としての芸術が感じられました。「どうしてこんなに色気があるの?」とドキドキ高鳴る胸。まるでそれは、この上なく素晴らしい芸術に触れたときの感動と全く同じ、なんだか胸が締めつけられて、心をわし掴みにされてしまうような。。

 

表彰台に立つ髙橋選手を観ながら、「こんな素晴らしい表現力を持つアスリート! 絶対ヌメロで特集をしたい」と母に話す私。週が開けて早速、エージェントへ取材オファーの企画書を出させていただきました。数日後、髙橋選手のマネージャーさんから快諾のお返事。奇跡! それも、東京近辺で撮影も調整できるかも、との嬉しいお知らせ!

 

撮影日、取材場所の新横浜スケートセンターへ伺うと「普通はリンクにはいつでも誰かが練習していたりするのですが、この時間、たまたま誰もいませんよ。これは奇跡ですよ」と説明を受け、ウトい私はピン!と来なかったのですが、篠山紀信さんをリンクへ案内すると「これは奇跡だよ! ひとっこひとりいないリンクの上で、フィギュア選手を撮れることはありませんよ」と感嘆する篠山さんを見て、「千載一遇のチャンス♡♡」と、今まで見たことがないトップフィギュアスケーターの写真が撮れることを確信。それも髙橋選手、通常は専門誌以外の取材はハードルがとても高いで有名だそうで。。これも奇跡です。

 

☟「まずはウォーミングアップだと思って、リンクを軽く滑って」との篠山先生のリクエストを受け、誰もいないリンクを滑り出す髙橋選手。ひんやりした静謐な空気の中、氷の音が美しく鳴り響きます。

 

☟先生はこんな離れた場所からもシャッターチャンスを狙います。さすが巨匠、被写体へのアプロ—チがすごい。

 

☟髙橋大輔×篠山紀信。篠山さんは夢中になってリンクの上でシャッターを切ります。みんなが心の中で「転ばないでね、先生〜」と祈った瞬間。

 

☟「恥ずかしいな〜」とハニカム笑顔を篠山先生は激写。

 

撮影後のインタビューでは、1時間以上もカジュアルに気負わずに、世界選手権のこと、ソチを目指す気持ち、数年前の怪我で得られたチャンス、恋愛したときの気持ちなど、時おり大爆笑を交えながら、心の内をたっぷり語ってくださりました。もちろん「どこからその色気が来ますか?」の質問もぶつけております。

 

取材翌日、篠山先生のオフィスに伺い、一緒に写真のセレクトを。MACの大きな画面を見ながら「彼は本当にセクシーだね」と何度もつぶやく篠山さん。宙に舞い跳躍する瞬間の姿、靄(もや)が立ちこめるリンクを一人すべる姿、指の表情までも芸術的なポーズを決める姿…、画面に映し出される数百枚すべての髙橋大輔選手が素敵すぎて、モニターを前に胸がドキドキ。どの写真も素晴らしく、みなさまにぜひ見ていただきたいと思うものばかり。そこには、世界のトップアスリートであり、世界中の人々を魅了させる力を持つ表現者としての髙橋選手が映し出されていました。日本が誇る彼の姿。

 

そして私はすぐに、編集長をはじめ、会社の取締役の方にページ数の増加を嘆願。なぜならこの奇跡は、またとない奇跡の集約として最高のものを編集者として完成させなければならないと思ったから。いろいろな方に判を押していただいた稟議書が無事に通って、当初予定していたよりもずっとページ数を増やし、こうして実現することができました。写真を見てくださった髙橋選手ご本人もとても喜んでくださっていたという奇跡もさながら、数知れない奇跡が重なり、芸術が持つパワーに触れた時の突き動かされる感動を、読んでくださる皆様に伝わる特集が出来上がったと思っております。ぜひご覧ください。

 

今回、関わってくださったすべての方に心から感謝申し上げます。有り難うございました!

 

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軍地彩弓

エディトリアル・ディレクター。大学在学中よりフリーペーパーや雑誌の製作に携わり、卒業後ファッションライター、ファッションディレクターとして女性雑誌の編集や立ち上げに尽力。2014年7月より『Numero TOKYO』に参加。自身の会社(株)gumi-gumi の代表取締役。

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