Art / Feature

“すべての女性は疲れている” ──前へ進む女性たちの展覧会 @ THE CLUB

展示作品より。ローリー・シモンズ『Blue Hair/Red Belt/Blue Dress/Orange Room』(2014年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York
展示作品より。ローリー・シモンズ『Blue Hair/Red Belt/Blue Dress/Orange Room』(2014年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York

2020年、白々しく明けた“女性活躍”の現状に、アートが灯す新たな決意。ジャスミン・ワヒのキュレーションによる、女性アーティストの作品たちがアートギャラリーTHE CLUBに集結し、熱き心の輪を広げていく。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年3月号掲載)

マリリン・ミンター『Thigh Gap, 2016』(2016年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York
マリリン・ミンター『Thigh Gap, 2016』(2016年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York

さる12月。国を挙げて「女性が輝く社会」を喧伝(けんでん)中の日本に衝撃が走った。世界経済フォーラム(WEF)の「男女格差指数」で、我が国は121位と過去最低を更新。そんな“ジェンダー後進国”の女性たちへ、53位に沈んだ“自由の国”から熱きメッセージが到着した。題して「すべての、女性は、誰もが、みな、疲れている、そう、思う。」──アフリカ系アメリカ人の詩人ナイラ・ワヒードによる言葉を引用し、体型や肌の色など、社会的な制約から女性の身体を解放すべく戦うアーティスト8人のグループ展。

ナタリー・フランク『Story of O Ⅲ』(2017-19年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York
ナタリー・フランク『Story of O Ⅲ』(2017-19年) Courtesy of the artist and Salon 94, New York

チトラ・ガネーシュ『Melancholia: Read Death』(2011年) Courtesy of the artist 
チトラ・ガネーシュ『Melancholia: Read Death』(2011年) Courtesy of the artist 

ニューヨークで活動するインディペンデントキュレーター、ジャスミン・ワヒの呼びかけの下、女性の官能美を他者ではない自身のために表現しようと主張するマリリン・ミンターや、古典的な男性の欲望を女性目線で表現したナタリー・フランクのペインティング、日本のコスプレのイメージを引用しながら不穏なユーモアを醸し出すローリー・シモンズの写真作品などが力(パワー)を放つ。

ジャスミン・ワヒ近影
ジャスミン・ワヒ近影

「この世界を自身とプライドを持って歩むために。輝きながら、月明かりの下で踊るために」(ジャスミン・ワヒ)。“○○らしさ”の呪縛を超え、人が人として生きる未来へ。2020年、燃え上がるこの炎を、手から手へとリレーしていこう。

メキッタ・アフジャ『Journeyman Ⅱ』(2015年) Courtesy of the artist
メキッタ・アフジャ『Journeyman Ⅱ』(2015年) Courtesy of the artist

「all the women. in me. are tired. ―すべての、女性は、誰もが、みな、疲れている、そう、思う。―」
THE CLUBによる海外の若手キュレーター支援プロジェクト「Opus」の第2弾企画として開催。
会期/開催中〜3月5日(木)
場所/THE CLUB
住所/東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内 
TEL/03-3575-5605
http://theclub.tokyo/

Edit & Text : Keita Fukasawa

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