ファッション × 音楽の未来は? 「Beats by Dr. Dre」 ルーク・ウッド代表にインタビュー | Numero TOKYO
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ファッション × 音楽の未来は? 「Beats by Dr. Dre」 ルーク・ウッド代表にインタビュー

レディー・ガガを始め、世界的なミュージシャンやアスリート、またファッション界ではカーラ・デルヴィーニュらが愛用するプレミアムヘッドフォン「Beats by Dr. Dre」(以下、Beats)。伝説的プロデューサーDr. Dreと、スタジオエンジニアとして長年のキャリアを築いてきたジミー・アイオヴァインが、MP3の普及で音楽の持ち運びが便利になったと同時に失われた音質を取り戻そうと、強いこだわりのもと生み出したヘッドフォンだ。
2008年の誕生以来、クオリティの高い音質はもちろん、数々のファッションブランドとコラボレートするなどのデザイン面の高さからも、世界中のファッショニスタを魅了している。今回、現在代表を務めるルーク・ウッドが緊急来日。自らもミュージシャン、またプロデューサーとしても音楽業界で活躍するルークに、Beatsを通して体験できるファッション&ミュージックライフについて訊いた。
藤原ヒロシ等、クリエイターとのコラボレーション
──藤原ヒロシ氏とのコラボレーションは記憶に新しいですが、今後も日本のクリエイターと組む予定は?   「藤原氏とのコラボアイテムは大ヒットしたし、彼が持つヴィジョンは本当に素晴らしいと思う。また一緒に何かクリエイトできることを願うよ。そして今回の滞在中には東京の最新のファッションや音楽シーンについてもっと知りたいと思っている。日本のクリエイターとの新たなプロジェクトも近いうちに実現することになるんじゃないかな」
──Beats は世界中のファッショニスタからも注目されています。ファッションの一部としてBeatsが果たす役割とは?   「ヘッドフォンは面積が広くインパクトが強い。もしヘッドフォンだけ自身のスタイルとかけ離れてしまうと、自己表現が完成しない。ファッションの一部であるということは、身に付ける人のアイデンティティにマッチしているということ。だからこそBeatsはカラーバリエーションや、様々なデザインを展開している。ただし、このカラーが売れるからとか、トレンドだから、といったマーケティング的視点でデザインをすることは決してしない。それでは受け身になってしまうからね。常にクリエイティブなマインドで、本当に自分たちが身につけたいと思う色やデザインを提案していきたい」
──Beatsが叶える本当に気持ち良い音楽体験とは?   「想像してみてほしい。土曜の夜、これから出掛ける君は完璧にドレスアップした姿で鏡の前にいる。そんな時にBeatsから大好きな曲が流れてくる。それは楽しく過ごした時間を思い出させてくれる懐かしい曲かもしれないし、一歩踏み出したいと思う君を奮い立たせてくれる曲かもしれない。これって心を揺さぶるようなすごくパワフルな体験だと思わないかい?今この瞬間を生きているっていうことを実感させてくれるはずだ」
この夏に聴きたいおすすめソングBEST3
──ミュージックビジネスを引率するキーパーソンとしての活躍はもちろんですが、ギタリストを務めるなどプレイヤーとしても長いキャリアを持つルーク氏。音楽業界にあらゆる確度から精通している彼が、実際にBeatsで何を聴いているのかも気になるところ。この夏オススメの3曲を教えてください。   「まずはwill.i.amの『Yesterday』。過去20年間のヒップホップのサンプリングをベースにした素晴らしい曲。Florence+The Machineの最新アルバムからの楽曲、『Delilah』。それからBest Coastのアルバム全曲。それからKendric Lamerのアルバム『To Pimp A Butterfly』。Sufjan Stevensのアルバムは、すべて美しい曲ばかり。それに最近Sound CloudにアップされたばかりのMaximum Balloon feat. Karen O & Tunde Adebimpeの『Let it grow』。 ハハハ、とても3曲だけには絞れないね(笑)。でもBeatsで音楽を聴くなら、たくさんいい曲を聴いてほしいんだ」
Beats by Dr.Dre 価格/Beats by Dr.Dre Solo2 ワイヤレスオンイヤーヘッドフォン(写真上段)¥30,000
 Beats by Dr.Dre PowerBeats2ワイヤレスインイヤーヘッドフォン(写真下段)¥20,600 URL/www.apple.com/jp/shop/accessories/beats
Profile ルーク・ウッド Beats by Dr. Dre代表取締役。音楽業界で20年以上の実績を持ち、創業時の早い段階からBeatsに携わる。ジミー・アイオヴァインと伝説的なプロデューサーDr.Dreが共同で設立したBeatsに、2011年に正式に参画し、リーダーへ。また、アメリカのレコード レーベルInterscope Geffen A&M(IGM)のチーフ・ストラテジー・オフィサーや、imprint DGC Recordsの代表も務める。数々のアーティストの発掘、プロデュース、マーケティングを担当する一方、ソングライター、ミュージシャンとしてバンド 「Sammy」の一員としてのキャリアも持つ。
Interview:Etsuko Soeda Edit:Yukiko Shinmura

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