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幼稚化された時代が求める「いい女」とは?[前編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.9

I「ギャルママみたいな、子供何人作っても子供のような服装をしている30、40代もいますよね」
 
K「美魔女崇拝ですね。年齢よりも病的に若くて細ければ崇拝されてしまうという。そこでまた出てくるけど、女子が無理矢理大人になろうとすると、結局エロさだけが強調されているのが今の傾向。その発想は実は子供っぽいでしょ。子供が夢想する大人。でも、そんなものなのかもしれないという考え方もあって、大人というのは近代の幻想で、そもそも成りきっているだけなのかもしれない」
 
I「そうですね。もともと成人式ってバンジージャンプみたいに一度死んで生まれ変わる儀式だったわけで、こうした過程儀礼の中で最も重要だったものが、日本では真っ先に形骸化されてしまったように思いますね」(続く)
 

 

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伊藤俊治(いとう・としはる)

1953年秋田県生まれ。美術史家。東京芸術大学先端芸術表現科教授。東京大学大学院修士課程修了(西洋美術史)。美術史、写真史、美術評論、メディア論などを中軸にしつつ、建築デザインから身体表現まで、19世紀~20世紀文化全般にわたって評論活動を展開。展覧会のディレクション、美術館構想、都市計画なども行う。主な著書に、『裸体の森へ』『20世紀写真史』(筑摩書房)、『20世紀イメージ考古学』(朝日新聞社)、『バリ島芸術をつくった男』(平凡社)、『唐草抄』(牛若丸)などがある。

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菊地成孔(きくち・なるよし)

1963年千葉県生まれ。音楽家、文筆家、音楽講師。85年音楽家としてデビュー以来、ジャズを基本に、ジャンル横断的な音楽活動、執筆活動を幅広く展開。批評家としての主な対象は、映画、音楽、料理、服飾、格闘技。代表的な音楽作品に『デギュスタシオン・ア・ジャズ』『南米のエリザベス・テイラー』『CURE JAZZ』、『ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ』(ewe)などがある。著書に、『スペインの宇宙食』(小学館)、共著『アフロ・ディズニー』(文藝春秋)、『ユングのサウンドトラック』(イーストプレス)など。映画美学校・音楽美学講座、国立音楽大学非常勤講師として教鞭もとる。PELISSE www.kikuchinaruyoshi.net/

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