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    <title>Numero TOKYOMarihiko Hara / 原摩利彦 | Numero TOKYO</title>
    <link>https://numero.jp</link>
    <description>クリエイションが詰まったインターナショナル・モード誌『Numero TOKYO』のWEBサイト</description>
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        <title>音楽家・原 摩利彦がレビュー「坂本龍一トリビュート展」</title>
        <link>https://numero.jp/20240216-icc/</link>
        <pubDate>Fri, 16 Feb 2024 03:00:48 +0900</pubDate>
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        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Art]]></category>
		<category><![CDATA[Ryuichi Sakamoto / 坂本龍一]]></category>
		<category><![CDATA[exhibition]]></category>
		<category><![CDATA[art]]></category>
		<category><![CDATA[Marihiko Hara / 原摩利彦]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>2023年3月28日に逝去した音楽家・坂本龍一。メディアアート分野においてもはかりしれない功績を残した坂本龍一の追悼とともに、彼の演奏データをもとにした作品や国内外のアーティストによる作品などによって構成した「坂本龍一トリビュート展　音楽／アート／メディア」がNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]（東京・初台）にて開催中。坂本龍一の活動を継承し展開する本展を音楽家の原摩利彦がレビュー。（『Numero TOKYO（ヌメロ・トウキョウ）』2024年3月号掲載）</p>
</p><p></p><p>毛利悠子《そよぎ またはエコー》（部分を「坂本龍一トリビュート展」のために再構成）※2017/23年　撮影：冨田了平
写真提供：NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]</p>
これからも生み出され続ける「opus」
<p>1998年に発表されたアルバム『BTTB』は「opus」という曲から始まる。原点回帰(Back To The Basic)を目指したこの作品の初回限定盤にはCDに加え、譜面と彼の演奏データ(MIDI)の入ったフロッピーディスクが付いていた。彼の原点にはピアノとともに、(譜面を）書くということ、そしてデータがあったのだ。この作品は、翌年発表された大規模な唯一のオペラ『Life』へとつながっていく(「opera」は「opus」の複数形)。</p>
<p>展示室中央に置かれた毛利悠子『そよぎ またはエコー』（※部分を本展のために再構成）のグランドピアノは坂本の演奏データを再生し、断片的なフレーズが鳴る。MIDIデータというのはとても容量が小さいのだが、鍵盤が物理的に動き、音が鳴ることによってデータは現実世界で重さを持ち、胸に迫ってくるものがあった。</p>
<p>共同キュレーターを務めた真鍋大度氏が述べているように本展覧会は「遺された価値あるデータを活用し、彼の芸術的志向を未来へと受け継ぐ作品を創出する」ものである。今後も坂本龍一のデータはたくさんのアーティストと出会い、作品(opus)を生み出し続けるだろう。すでに彼の最後の配信コンサートは『Opus』という映画にメタモルフォーゼしている。</p>
<p>ICC主任学芸員の畠中実氏がある記事で発言していた「坂本龍一というメディア」を体験できる、そして未来への起点となる展覧会だと思う。</p>
<p></p><p>毛利悠子《そよぎ またはエコー》（部分を「坂本龍一トリビュート展」のために再構成）※2017/23年　撮影：冨田了平
写真提供：NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]</p>
<p>Photo by Neo Sora ©2022 Kab Inc.</p>
「坂本龍一トリビュート展　音楽／アート／メディア」
<p>期間／2023年12月16日（土）～2024年3月10日（日）<br />
会場／NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA<br />
時間／11:00〜18:00（入館は閉館の30分前まで）<br />
入場料／一般800円、大学生600円<br />
休館日／毎週月曜日<br />
※ 月曜日が祝日もしくは振替休日の場合は翌日休<br />
URL／www.ntticc.or.jp<br />
※詳細、最新情報は公式サイトをご確認ください。</p>
<p></p><p>The post 音楽家・原 摩利彦がレビュー「坂本龍一トリビュート展」 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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        <title>名だたるアーティストから愛される音楽家・原摩利彦がたどり着いた、多様な音の世界</title>
        <link>https://numero.jp/interview197/</link>
        <pubDate>Thu, 04 Jun 2020 09:00:36 +0900</pubDate>
        <lastpubDate></lastpubDate>
        <status>1</status>
        		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[People]]></category>
		<category><![CDATA[music]]></category>
		<category><![CDATA[pickup]]></category>
		<category><![CDATA[Marihiko Hara / 原摩利彦]]></category>
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            <![CDATA[<article><p class="first_section"><p class="picture"></p>
<p>──主にフィールドレコーディングで音作りをされる原さんですが、『PASSION』では他者が録音したフィールドレコ―ディングを用いることを意識したと。それはなぜだったんですか？</p>
<p>「フィールドレコーディングは&#8221;自分でやる&#8221;っていう暗黙の了解みたいなのがあるんですけど、ここで一度それについて考えてみようと思ったんです。自分が録る音には癖がある気がして。じゃあ他の人は街に出てどんな音を録るんだろうと。今回参加してくれたSylvain Chauveau（シルヴァン・ショヴォ）というブリュッセルの作曲家は、技術的にはラフな録り方ですけど、鳴ってる音のおもしろさを優先したやり方で。片やメキシコのホエル（Jöel Alejandro Arguelles Rodriguez）は映画のサウンドデザイナーということもあって、5.1チャンネルのファイルを送ってきて。映画で使う素材として、きっちり機材を持って行って録ったんだと思うんです。そうやって色々なアプローチが体感できておもしろかったです。でも自分が録った音も入れておこうと思って、ひとつ入れておきました(笑)」</p>
<p>──他者が録った音を用いることで、良い刺激があったのではないですか？</p>
<p>「フィールドレコーディングに限らず、いくつかの音が混ざるとまた違った聴こえ方がして新しい音が生まれます。3曲目の&#8221;Midi&#8221;という曲に入れている音はシルヴァン・ショヴォがインドのチェンナイで録った音なんですけど、聴いてくれる方の想像力に寄り添うところもあった方がいいかなと思って、今作では音を撮った土地のクレジットだけ入れました。僕も、土地の場所以外はいつ録った音かも訊かずに曲に入れていったんです」</p>
</p><p></p><p></p>
<p>──その新しい手法もあって、『PASSION』はアルバム1枚を通しても、1曲の中だけでも、とても多様な音が共存していますよね。</p>
<p>「大きな目標としては、アルバムの後半にあるような電子音楽が重なっていく抽象的な曲調をいろんな人に聴いてもらいたいというのがありました。舞台や映画ではメロディがない音楽は頻繁に使われていますが、それだけを聴くディスクは日本ではまだあまりメジャーではありません。だから今まで遠慮してやってなかったんですが、『これだったら聴いてもらえるかもしれない』っていう感触を見つけられたので、今回積極的に入れていったんです。でも電子音楽だけではなく、能管などの邦楽器も配置していきたいと思い、それも進めていきました」</p>
<p></p><p>Photo：Yoshikazu Inoue</p>
<p>──前作の『Landscape in Portrait』はピアノがメインのとても温もりを感じさせる作品で。手の届く目の前の世界から、『PASSION』は雄大で360度見渡せるような世界旅行のようなイメージを持ちました。</p>
<p>「それは嬉しいです。西洋と東洋というのは宗教や文化の違いという問題があって。でも音楽的には、例えば&#8221;Confession&#8221;では西洋がベースになってきたストリングスに中東の音が関わっていて。でもそれは&#8221;融合&#8221;しているわけではなく、どちらも美しく存在している。その現実にある種の希望を感じさせたくて、数分間の曲の中で縮図のようにぎゅっと違う音を詰めたんです。アルバム全体でもそうです。僕が実際マレーシアに行った時、マレーシアは多民族国家なので、フードコートにインド系の人もマレー系の人も中華系の人もいて。様々な民族が同じ空間で食事しているのを見て、『僕はこの人たちと本質的にわかり合えるのかどうか』を考えたんです。それで『わかり合えないかもしれない』と思った。でもわかり合えないかもしれない人達が、同じフードコートで人間としてとても根源的な&#8221;食べる&#8221;という行為を共通してやっている。それがいいなって思ったんです。住み分けをして、『違う民族のことは知らない』っていうのではなくて。『一音楽家がどれだけのことをできるのか』っていうところもありますが、僕としては作品の中にそういう気持ちを込めたかったんです」</p>
<p></p><p>Photo：Yoshikazu Inoue</p>
<p>──まさに、違う地域の音同士を無理に合わせるのではなく、ひとつひとつの音に存在感があって共存した作品になっていますね。<br />
<br />
「特に僕が住んでいる京都では、和と何かの融合みたいな企画が多いんです（笑）。でも自分がやるとしたらこういう形かなって」</p>
<p>──今作のマスタリングは、ヨハン・ヨハンソンの『オルフェ』で知られるフランチェスコ・ドナデッロが手掛けています。どんな経緯があったんですか？</p>
<p>「マスタリングは人にしてもらうのが好きなので、レーベルからも提案してもらって。でもまさか受けてくれると思いませんでした(笑)。僕はヨハン・ヨハンソンをすごく尊敬していて。彼が劇伴を手がけた映画『メッセージ』と『ボーダーライン』が好きで。『ボーダーライン』の続編の『ボーダーライン：ソルジャーズ・デイ』はヨハン・ヨハンソンが亡くなってしまったこともあり、最近だと『ジョーカー』を手がけたヒルドゥール（・グドナドッティル）が引き継ぐような形で音楽を手がけていて。映画の最後のクレジットで&#8221;In Memory of JÓHANN JÓHANNSSON&#8221;と文字が出てきてぐっときましたね」</p>
<p>──マスタリングされた音を聞いて、どんな感想を持ちましたか？</p>
<p>「自分が知ってるピアノの音とは違う音になっていて、最初は少し戸惑ったんですけど、しっかり聴いていくと、自分が注目していた音色を物理的なものと解釈して、より具体的にフォーカスしてくれた気がします。広がりのある音になっていてさすがだと思いました」</p>
<p></p><p>ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン（JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS）がパリで発表した2020年春夏コレクションのショーにて、音楽を担当した。</p>
<p>森山未來がダンサーとして出演した、ダミアン・ジャレと名和晃平によるプロジェクト『Vessel』では坂本龍一と共に劇伴を手がけた。 VESSEL kyoto 2016 ROHM Theatre Kyoto, Kyoto, Japan ©Damien JALET | Kohei NAWA photo：Yoshikazu Inoue</p>
<p>──近年のお仕事は、舞台音楽、映画音楽、現代アート等、本当に多岐にわたっていますが、ソロ名義の作品への向き合い方には何か変化はありましたか？</p>
<p>「ありましたね。『Landsacpe in Portrait』から『PASSION』の間の仕事は色々なアプローチがあって。ポール・クローデルというフランスの劇作家の戯曲『繻子の靴』では、能楽笛方藤田流宗家・故藤田六郎兵衛さんと共演しましたが、電子音響を入れてどういうものが合うかいろいろと試した末に“共存”できたと思えたんですね。能管というのは耳につーんとくるくらいの鋭く大きな音が出ますが、西洋演劇を上演する劇場だと、少しマイクを立ててリバーブを出したほうが自然に聞こえるって気づいたり。その経験は、能管と電子音がステレオの曲でどういう風に共存できるのか考えるきっかけになりましたし、『PASSION』にも繋がりました。それぞれの仕事で、時間の感覚も大きく違うんです。『繻子の靴』は1日約8時間の上演時間で、それが4幕分4日間にわたるんです。それをやると、2時間が短く感じられたりする。あと、多くの歌舞伎の作調をやられている歌舞伎囃子方・田中流家元の田中傳左衛門さんと仕事をすると、ほんの数分の打合せの間に大体のプランが決まったりします。その短さに驚くとともに、でもそれは傳左衛門さんがこれまで積み上げてきた年数と、もっと前から伝わってきた長い歴史があってこそのほんの5分なわけです。野田秀樹さんとのお仕事では、『原君、ここは何かない？』といったオーダーが驚くほど次々と投げかけられたりして。片や『ダムタイプ』では何十時間もの間ミーティングが行われる。その間、話がいろんなところに行ったりしながら、少しずつ進んでいくんです。そうやっていろんな時間の使い方を体験することは、音楽を扱う上で大事なんじゃないないかなって思いました。それがおもしろくもあり、ある意味どれもプロになれないといいますか(笑)。別の現場に行くと、また１からリセットされる感覚もあって。でも僕は昔から少し飽きっぽいところがあって。小学校4年生の時に、学校に毎日繰り返し通うのが嫌で、大学まで通うとしたら今から何日通わなきゃいけないのか計算して絶望したことがあるんです(笑)。だから大きな変化があって楽しいですね。一方でじっと我慢しつつゆっくり進むのも好きだったりするんで、相反するおもしろさがありますね」</p>
<p></p><p>近年、野田秀樹が演出する数々の舞台でサウンドデザインに携わっている。こちらは松たか子、上川隆也、広瀬すず、志尊淳がメインキャストをつとめたNODA・MAP第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki（撮影 篠山紀信）</p>


	


<p>──16年には桐谷健太さんと&#8221;香音-KANON-&#8220;でコラボレーションしたり、18年にはサニーデイサービスの&#8221;さよならプールボーイ&#8221;（写真左）のリミックスも手掛けられ、音楽ジャンルも問わずお仕事をされてますよね。</p>
<p>「仕事としてやってるというより、そういうポップなメロディの音楽も元々自分の中にあるのでどんどんやっていきたいんです。長編映画の音楽も、昨年『駅までの道をおしえて』（写真右）という作品で初めてやらせてもらって。だから自分の感覚としては、まだ一周もしてなくてこれからっていう感じなんです」</p>
<p>──様々な極端な現場を経験するのはどういう感覚なんですか？</p>
<p>「刺激的ではありますけど、しんどさもありますね。でも、作品と対峙して苦しむ音楽家の姿に憧れてるところがあって、『大きく捉えるとそれが今の自分が感じている感覚なのかな』と思うと嬉しいんですよ。『音楽は&#8221;音を楽しむ&#8221;って書くんだよ』って中学校の先輩に言われた時にすごい嫌な気持ちになった記憶があります(笑)。それだけじゃないんだ！ と思っていました。もちろん人それぞれだと思いますし、楽しんでいますよ(笑)」</p>
<p></p><p class="picture"></p>
<p>Marihiko Hara 『Passion』<br />
（Beat Records）<br />
2020年6月5日（金）リリース<br />
各種デジタル配信はこちらから</p>
<p></p><p>The post 名だたるアーティストから愛される音楽家・原摩利彦がたどり着いた、多様な音の世界 first appeared on Numero TOKYO.</p></article>]]>
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