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People Interview

サムライギタリストMIYAVI「固執や執着は壊し続けていきたい」

4月にデビュー15周年記念ベストアルバム『ALL TIME BEST “DAY 2”』をリリースし、現在ワールドツアー真っ只中のMIYAVI。さらには公開中の木村拓哉主演映画『無限の住人』の主題歌を手がけるなど、世界を舞台に挑み続けるMIYAVIというアーティストの魅力をひも解く。

Photos:Mayumi Taka
Styling:Tsuyoshi Takahashi
Hair & Makeup:Dai Michishita
Interview & Text:Atsuko Udo
Edit:Masumi Sasaki、Saori Asaka

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尊厳を守り、執着を壊す

──少し概念的な質問を。MIYAVIとして活動を始めてから、失ったものと得たものを教えてください。

「失ったものは…ないかもしれない。いや、もしかすると、失うという概念をすでに失っているのかもしれない。例えば、友人と距離を置いたことで、友情を失ってしまったと感じる、その感覚・概念をすでに失っているのかも。例えば、気の合う友人とただ一緒にいる、なんてことに対する価値観自体も変わったので」

──では、得たことは?

「ひとくくりにすると、人生の楽しさすべて。ビートの楽しみ方、演技の楽しさ、創る楽しさ…。様々なものに対する精度というか、センサー、感度が上がっているような気がします。自分の体の声、心の声を聞けるようになってきたのは、これまでの活動を通して得たことかもしれない」

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──最後に。自分が守りたいものと、壊したいものを教えてください。

「守りたいものは、家族、周りの人たちですね。ファンの皆さんも含めて」

──自分の内面に焦点を当てると?

「ディグニティ(尊厳)、自分であることの誇り。人は、環境によってすごく変わります。なので、どんな状況においても、他者に対して、自分という人間としての尊厳は守りたいですね。決して偉ぶるという意味ではなく。壊したいものは…そのことに固執しそうになる瞬間、かな。プライドを持つことで、こうでなくちゃいけないという考えも生まれてきます。固執や執着は壊したいし、これまでも壊してきたつもりですし、これからも壊し続けていきます」

(写真上)ニット/Beachme(MATT.) パンツ/Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト プレスルーム) リング/本人私物
(写真下)ガウン/Beachme(MATT.)

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Profile

MIYAVI(みやび) アーティスト / ギタリスト。 エレクトリックギターをピックを使わずに全て指で弾くという独自の“スラップ奏法”でギタリストとして世界中から注目を集め、約 30 カ国 300 公演以上のライブ、5 度のワールドツアーを成功させた。2015 年にアルバム『The Others』、16 年に 8 月には Lenny Skolnik をプロデューサーに迎え『Fire Bird』を発表。また、映画『Unbroken』(アンジェリーナ・ジョリー監督/16年2月 日本公開)では俳優としてハリウッドデビュー。他にも、映画『Mission: Impossible ‒Rogue Nation』日本版テーマソングのアレンジ制作をはじめ、さまざまなアーティスト作品へ参加。最新作は、ベストアルバム『ALL TIME BEST “DAY 2”』、映画『無限の住人』(三池崇史監督)の主題歌。

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