People / Interview

女優、貫地谷しほりの決断
「21歳で大学を辞めました」

演技派として各方面から高い評価を受ける女優、貫地谷しほりが登場。放送中のドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』では、婚活に励むアラサー女子を演じる。自身も結婚や仕事への思いが揺れ動く30歳。女優としてのターニングポイントやリアルな日常を教えてくれた。
(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2016年6月号掲載)

──退路を絶ったというか、女優としての気持ちが固まった。

「両親に授業料を払ってもらって、卒業しないのは申し訳ないと思ったのですが。両親に話したら、女優をやるのならちゃんとやりなさいと言ってくれて。直後にNHK朝ドラ『ちりとてちん』が決まったので、やはり覚悟が必要だったのでしょう」

──それからしっかりと女優業を歩まれて、いま思うことは?

「この間、知り合いに山崎努さんの著書『俳優のノート』を渡されたんです。山崎さんが舞台『リア王』をやるにあたって、2年前から準備した日記をまとめたもので、役へのアプローチや台詞との向き合い方などが書かれていて、すごく刺激的でした。まず、2年前から準備するってすごいじゃないですか…。この仕事がここまで尊いとわかっていなかった。だからもっともっと知りたいと思いました。果たして自分は出演作にここまでちゃんと愛情を注いできたかと問うと、まだまだ注げるなと。だから出演作を全部好きになろうというのが今年のテーマです」

──女優として充実していらっしゃるようですが、私生活では変化がありましたか。

「この一年で、テレビを見るようになりました。これまでは忙しすぎてアウトプットばかりでしたけど、インプットできる時間も欲しいなと。芸人さんもたくさん覚えましたよ。世の中にはこんなに面白い人たちがたくさんいるのかと勉強した感じ。『やっべぇぞ!』が好きで、よく使います(笑)。また家でどう快適に過ごすかにも興味が湧きました。生活の場を見直している最中です」

Photos:Gen Saito Styling:Nobuko Ito Hair & Makeup:Ichiki Kita 
Interview & Text:Maki Miura Edit:Saori Asaka

Profile

貫地谷しほり(Shihori Kanjiya)1985年生まれ、東京都出身。2002 年のデビュー以来、映画『スウィングガールズ』(04年)などに出演。オーディションにより07年NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』主演。翌年、エランドール賞新人賞受賞。13年には『くちづけ』で映画初主演を務め、第56 回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。

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