ミウッチャ・プラダらしいユニークなアイデアがちりばめられたミュウミュウ(Miu Miu)2025 プレフォールコレクション。都会的なムードで着こなす、大人の遊び心が効いた夏のワードローブに胸が高鳴る。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年7・8月合併号掲載)
同系色で魅せる
レイヤリングの妙

無垢な心を持った少女時代に立ち返り提案した、2025春夏コレクションの美学がプレフォールコレクションで拡張された。ポロドレスの中にはコットンポプリンのブラウスやかぎ針編みのトップがちらり。トレンドセッターとしてファッションマーケットを牽引する、ミュウミュウらしいレイヤードスタイルは控えめにその存在感を主張する。
人気の「アバンチュール」バッグはメッシー・シックに個性を楽しむ

2020年にスタートした「Miu Miu Upcycled」プロジェクトから今季登場したカーディガン。異素材と色を掛け合わせることで、ヴィンテージウェアをアップデートした。オーセンティックなバッグには、チャーム「トリック」のじゃら付けでプレイフルなコントラストを加えて。
新たに命を吹き込んだ
ロマンティックなドレス

カジュアルなラウンドネックトップとスリップドレスがドッキングしたピースは、サステナブルなMiu Miu Upcycledコレクションから。ストラップを落とした着方に柔軟なアイデアが光った。柔らかな風が通り抜けるかのような、なめらかなラインを描くロングドレスが夏を彩る。
クラフトワークが紡ぐ
純真さを香らせて

時間をかけて丁寧に仕立てられた職人技が生きるかぎ針編みのピース。ポイントカラーにレザーロゴとスエードのトリミングを施して。どこか懐かしい優しげな素材やカラートーンの中に、メタル装飾のベルトでパンチをひとさじ。フリースピリットで幼少期のドレスコードを再解釈した。ウッドソールのクロッグサンダルやとトゥレスソックスで夏に思いを馳せる。
垣根を越えたモダンな装い

25春夏コレクションでお披露目となったプチバトーとのコラボレーションシリーズに第2弾が登場。プチバトーのアイコニックなストライプのボートネックTシャツやアンダーウェアは、柔らかなコットンジャージー素材が心地よい。スエードスカートやヒールサンダル、バッグなどレディライクなアイテムとのミックスマッチでマチュアな雰囲気が漂う。
機能的なフェミニニティの探求

クラシカルな英国のワードローブもインスピレーション源に。ジャケットにはテクニカルファブリックのフードがセットされた。プリーツスカートも同じく素材にひねりを加えて表現。春夏シーズンから注目を集めるレトロスニーカーは押さえておきたいところ。アスレジャー・シックを謳歌して。
ユニークなスタイリングに宿る
ネオエレガンス

レトロな色使いのボーダーパターンで楽しむレイヤードスタイル。首元や袖にちらりと覗かせたり、フロントをショーツにインして野暮ったく見せない絶妙なさじ加減が着こなしのポイントに。スエード素材がお目見えしたアイコンバッグ「ボー」を携えて。
イノセンス・スピリットが
眩い日差しに映える

シャツの上にニットビスチェとバンダナトップをオン。遊び心あるレイヤードディテールや膝丈スカートは、爽やかな今夏のワードローブに取り入れたいアイデアの一つ。鮮やかなブルートーンがフレッシュな印象を醸して。
Miu Miu
ミュウミュウ クライアントサービス
TEL/0120-451-993
URL/www.miumiu.com
ミュウミュウ渋谷PARCO店 OPEN
バッグやスニーカーを自由にカスタマイズできる「ミュウミュウ カスタム スタジオ」や、全世界の限定店舗で販売する、シーサイドを感じさせるコレクションなどを展開予定。
2025年5月30日(金)オープン予定
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Photos:Masaya Tanaka Model:Akari Takaishi Hair:Jun Goto Makeup:Aya Sumimoto Fashion Editor:Nozomi Urushibara