神がかり! 宮崎駿の『うつ神楽』を訪ねて南信州へ | Numero TOKYO editor
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神がかり! 宮崎駿の『うつ神楽』を訪ねて南信州へ

 

思えばそれは、ふとした “ご縁” のつながりが時を超えて、特集の誌面へと焦点を結んだ瞬間だったーー。

 

「Numero TOKYO」2016年6月号(4/27発売)、「JOURNEY特集」の編集会議。
記事を目にした誰もが「これはぜひ見に行きたい!」と思うような、スペシャルな旅の話題はないものか……。
そう思いを巡らせていたとき、ふと心の片隅に、あの晩の光景が甦ってきた。

 

「あの宮崎駿監督が原案を手がけた人形芝居が、南信州の山里で上演されています。
その名も『障遣願舞(さやりがんまい) うつ神楽』。
現代の心の病である “うつ” をテーマにした作品です!」

 

 

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あれは、2014年11月のこと。
日本の伝統文化を新たなかたちでプロデュースする丸若屋の丸若裕俊さんから声がけをいただき、御神楽発祥の地である石清水八幡宮(京都府八幡市)にて、同作品の奉納神事に参列させていただいた。
夕暮れ後の本殿で目にしたのは、『千と千尋の神隠し』の “カオナシ” を思わせる主人公と、里人の女の子が織りなす、この世のものとも知れない幻想的な物語だったーー。

 

それから2年半あまり。あろうことか機会を逸し、記憶の奥底にしまい込んでいたその体験を、ついに誌面で展開するときが来た!

 

 

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かくして撮影隊一行は、“うつ神楽の里” こと、南信州・阿智村の昼神温泉郷へ向けて出発。
宮崎監督から同作品を託された逸見尚希(へんみ・なおき)氏と、上演場所の温泉旅館「石苔亭(せきたいてい)いしだ」の手厚い協力を得て、同館の能舞台に『うつ神楽』の女神が降臨し、夢うつつの撮影が行われた。

 

……という次第で、撮影の成果はもとより、宮崎監督とこの土地の関わり、作品のあらすじなどについてはぜひ、Numero TOKYO本誌「JOURNEY特集」内、「Journey 04 パフォーミング・アーツと出会う旅へ」をごらんください。

 

久方ぶりにブログを書いたので、肝心なところで息切れしてしまいすみません。
こちらからは以上です……!

 

 

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・「Numero TOKYO」2016年6月号(発売中)
https://numero.jp/magazine/97

 

・「石苔亭いしだ」
ちょうどこの春から、演者に山川慎平氏を迎え、新たな演出で『うつ神楽』の上演を再開。
上演スケジュールは「紫宸殿の宴」へ。
http://www.sekitaitei.com/

 

 

(※追記)
撮影に心尽くしのご協力をいただいた同旅館の女将さんが、撮影の様子などをブログに
UPしてくださいました。女将さん、どうもありがとうございました。

・「石苔亭いしだ」女将の日記
雑誌numero取材♥ http://www.sekitaitei.com/blog/detail.php?id=277 

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