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四季十楽 #kyoto #hotel #friend

友人の長谷さんが、新しいタイプの京町家ホテルをローンチされたのでお伺いしてきた。名前は『四季十楽』という。今回宿泊したのは5号と呼ばれる部屋。田根剛氏による重厚感のある扉の向こうに並ぶ八軒の町家の、最も奥に位置するかなり広めの心地よい部屋だった。他にも下立売通に面した二部屋があり『十楽』の何ふさわしく十部屋の設えが全て違う。

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5号の入り口には興味深いものが配置されていた。プラントハンター西畠清順氏が用意したサンゴの化石に寄生しているプラント。長寿であり、生命も宿しているが、大地に根付かないこの独特のバランスを持ったプラントは、『四季十楽』をアイコニックに表現している様にも感じた。現存していた旧町屋をそのまま活かしつつも、快適な状態まで再構築し、印象としては和でありながらも、ディティールは和に頼りすぎない。活け花も西山隼人氏が手掛ける野草などを取り入れたものという拘り。偏り過ぎない多重心なバランス感覚への挑戦が随所に感じられる。

途中まで進行した状態のものを証券会社から引き受けてからの怒涛の半年、様々な経過を長谷さんから聞いてきたが、その中でも印象深かったのは『ラグジュアリーを目指している訳ではない』という言葉だった。確かに滞在してみて、その話に納得した。出来上がった『四季十楽』から発展させる様々なバリエーションは容易に想像できる。幾つかは『四季十楽』の季節の企画やバージョンアップで実現可能なものであるし、幾つかは別の場所で壮大な企画として挑戦すべきものだと思う。それだけ多くのインスピレーションを与える存在であるということは、四季十楽が『オリジナル』な存在だという証明である。

いわゆる『四季十楽』は新しいタイプの京町家ホテルのβ版的な意味を持つのかもしれない。体験には十分事足りるクオリティであり、新しいコンセプトは十分に体験できる。連続体験もしたいと思う反面、違うバージョンにも期待してしまう。

故郷京都に戻る度に、様々な友人達から進化する意思を感じる。すごい町だと思う。十分なものを受け継いでいるという自負と共に、自分たちの世代に何を為すかという使命感を、少なくともボクの周りでは皆が持ち合わせている。今年一年を振り返っても、様々なフィールドで活躍するメンバーが、様々な作品を完成させてきた。そんな中で、残すところ今年もあと一ヶ月という時期に、また一人やってくれたなと嬉しくなった。

長谷さん、さすが。

そして女性スタッフがかわいい。長谷さん、さすが。

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Photography NKYMN w/Leica M-P Typ240 Safari

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TOKYO
digital strategist , dre55ing Inc. CEO
Twitter:@NKYMN
ファッション・ビューティー領域で活動するデジタルクリエイター。特にソーシャルメディアを活用したウェブクリエイションの評価が高く、リアルクローズ・海外メゾンブランド・雑誌社など幅広いパートナーと活動。ドレスイング代表。ソフトバンクアカデミア外部一期生。京都人。

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