ドライブイン展覧会「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」スタート@滋賀 | Numero TOKYO
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ドライブイン展覧会「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」スタート@滋賀

Photo:Kai Maetani
Photo:Kai Maetani

京都と滋賀の県境に位置する共同アトリエ「山中suplex」にて、自動車に乗ったまま作品を鑑賞するドライブイン展覧会「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」が開催。コロナ禍において主流になりつつある、オンライン空間での展覧会やイベントとは異なる新たな鑑賞体験となりそうだ。11月6日(金)よりスタート。

京都と滋賀の県境となる比叡山にあり、両県の市街地から車で約15 分の場所に位置する共同アトリエ「山中suplex」。普段は、関西を拠点に活動するアーティストの制作の場として利用されており、定期的にイベントや展覧会の企画、また国内外のアーティストらを対象としたレジデンスも行っている。

Photo:Kai Maetani
Photo:Kai Maetani

本展「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」は、スタジオ利用アーティスト11名と、海外からのアーティスト4名によるドライブイン展覧会。その言葉のとおり、自動車に乗ったまま広い場内を回り、作品を鑑賞するというものだ。新型コロナウイルスの到来により、美術館の長期休館や、さまざまなイベントを中止せざるを得なくなった状況の中で、アーティストの持続可能な活動を模索し、現実的な方法で展覧会を実施するためのプロジェクトだという。

ドライブイン形式という、他者と接触する心配のない鑑賞環境は、新型コロナウイルス感染症対策の役割を担うのみならず、従来の作品鑑賞スタイルとは異なる新たな知覚をもたらすはずだ。身体を車内に拘束・隔離されながらの鑑賞体験は、普段意識されることのない鑑賞者自身への考察を促すだろう。

会場では、関西を拠点としながら、国内各地で個展、芸術祭に参加もしている石黒健一、小宮太郎、宮木亜菜などスタジオ利用者でもあるアーティストのほか、ヴェネチア・ビエンナーレ(2009)出品者でもあるユ・チェンタ、共産主義下のポーランドで国際的なアーティストのプラットフォーム「NET」を創設したヤロスワフ・コズウォフスキなどによる作品が紹介される。

展覧会は完全予約制で、車1台につき3,500円。18歳未満の同乗1名につき500円の割引もあるので、早めのご予約を!

Photo: Kai Maetani
Photo: Kai Maetani

「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」
会期/2020年11月6日(金)〜12月6日(日)※会期中の金土日祝のみ/全16日間
会場/山中suplex
住所/滋賀県大津市山中町91
時間/17:00〜22:00
入場料/3,500 円(車1 台につき) ※18 歳以下の同乗者1 名につき、500 円の割引(最大2 名まで)※完全予約制
予約フォーム/coubic.com/yamanaka-ruihi-2020/505641
URL/www.yamanakasuplex.com/top

Text:Akane Naniwa

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