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Culture Art
銀座メゾンエルメスに “妖怪” が集結!?
水木しげるも驚く、シャルル・フレジェの写真展

Text:Keita Fukasawa


冬の夜。突然、巨大な角と牙を生やした鬼たちが雄叫びをあげて家の中に乱入! 逃げまどう子どもたちの泣き声が、雪深い集落に響き渡る!!!!!!!!!
ご存じ、秋田県の伝統行事「なまはげ」だ。
さらに山形県、新潟県、岩手県のあちこちに「アマハゲ」「あまめはぎ」「スネカ」など、なまはげ式に子どもたちを震え上がらせてきたハードコアな行事が受け継がれている。
それにしても……なぜわざわざ、こんなことをするのか。
じつは、そこに出現する異形の者たちは鬼ではない。怠け者や言うことを聞かない子どもを懲らしめて、悪霊を祓うために訪れる、山の神々の使いなのだ。


一方で、九州の五島列島・福江島ではお盆になると、目にも鮮やかな色彩の笠をかぶり、腰蓑(こしみの)姿で太鼓を打ち鳴らして踊る集団が出現。「オネオンデ」と呼ばれる、この地域独自の念仏踊りの踊り子たち。
かと思えば、さらに南の沖縄県・石垣島では、男女の老人の面を付けた「ウシュウマイ(おじい)」と「ンミー(おばあ)」が座敷に上がり込み、なぜか裏声で面白おかしい問答を夜中まで繰り広げて回る。祖先神を供養する風習「アンガマ」のひとこまだ。

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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