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Culture Art
真剣なり。
マーク・ニューソン×日本の伝統工芸の精髄『aikuchi』

Text:Keita Fukasawa

マーク・ニューソン『aikuchi』
先日、デザイン界のみならず、全世界のクリエイティブ・クラスタの間で、ある電撃ニュースが駆け巡った。
「あのマーク・ニューソンが、今度は “@!※ ♨” をデザインした! しかも日本で!! 」

マーク・ニューソン。言わずと知れた、現代を象徴するプロダクトデザイナー。
エルメス、ブシュロン、ライカ、ナイキなど、そうそうたるブランドとのコラボレーションにはじまり、ラグジュアリーなレストランやブランドブティックの内装や家具、ヴァージングループの宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック」のスペースジェット(宇宙往還機)までをデザインしてきた彼のこと、もはやその動向は全世界の関心の的となっている。

昨年夏には、Appleのデザインチームを率いるジョナサン・アイブからのラブコールを受けて、同社に電撃参加。今年4月に発売された『Apple Watch』の特徴的な曲線使いに、思わずむせび泣いた人も少なくないはずだ。

左から:マーク・ニューソン、刀匠・法華三郎信房氏、WOW代表・高橋裕士氏。
 3月17日、「アマン東京」グランドオープニングパーティにて。
その彼が、なんと “日本刀” をデザインした!
……という一報を受けて、世界中の人々の頭に浮かんだ印象を書き出してみる。
 
日本刀 = “世界一切れる” といわれる刃物。サムライの精神性そのもの。日本文化の核心、大和魂の象徴…… etc.
 
しかし、あえて言おう。それらは深遠なる日本刀の、ごく一部の側面でしかないことを……!
今回のコラボレーションが目指すもの。その真意を理解するために、ここで「なぜ日本刀なのか?」という疑問を掘り下げてみよう。

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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