ファッショニスタから支持されるオンラインサイトファーフェッチの新サービスが日本上陸 | Numero TOKYO - Part 2
Interview / Post

ファッショニスタから支持されるオンラインサイト
ファーフェッチの新サービスが日本上陸

「ファーフェッチ(Farfetch)」の創設者兼CEO、ジョゼ・ネヴェス(José Neves)にインタビュー。日本での今後の展開とは?

Farfetch_08
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──「ファーフェッチ」の顧客層(年齢、職業、ライフスタイル傾向、趣味嗜好など)とは? 「先ほど述べた通り、平均購入単価が$700と、購買力が高く、またファッションに対する情熱が強い。日本では男性と女性の購入層の比率は約4.5:5.5と、男性ユーザーの利用率が世界平均に比べて高いのが特徴だ。年齢層は幅広く、プロフェッショナルな仕事を持ち、アート、デザイン、ファッションに関心の高い顧客が多い」 ──「ファーフェッチ」の強み、特徴とは? 「最大の強みは、世界各国のブティックの優秀なバイヤーが買い付けた、他では手に入らないアイテムを取りそろえていること。ファッショニスタは『ファーフェッチ』でしか買えないようなユニークなアイテムを求めている。また各国に現地スタッフを配し、地域に密着したカスタマーサービスを施すことができるのが特徴だ」
Farfetch_09
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Farfetch_11
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──ハイブランドやブティックもそれぞれ自社のECサイトがありながら、数多くのパートナーが「ファーフェッチ」と提携しています。どのように信頼を得てきたのでしょうか? 「とにかくたくさん出張することだよ(笑)。ブランドやブティックと対話は非常に大切だからね。また、190カ国というグローバルな展開の機会を提供できていることが大きいのではないかと考えている」
Farfetch_12
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──日本語サイトが2014年に開設しましたが、日本のマーケットをどのように捉えていますか? 「著しい成長を遂げているマーケットで、我々にとって非常に重要だと考えている。日本人はハイエンドなブランドに対する関心が高く、ショッピング経験も豊富。『ファーフェッチ』で取り扱うブランドとの親和性も高い。また現在、東京ブランドを集めたカテゴリーを準備中だ。東京から発信される独自のファッションは、世界中のファッショニスタから注目されていて、今後『ファーフェッチ』のラインナップとして重要なカギを握っていると考えている」 Farfetch www.farfetch.com/jp/

Photos:Farfetch
Text:Etsuko Soeda
Edito:Michie Mito

Profile

José Neves(ジョゼ・ネヴェス)Eコマースサイト「Farfetch(ファーフェッチ)」の創業者兼CEO。2000年、ロンドンのシューズブランド「SWARE(スウェア)」をスタートして以降、「SIX London(シックス ロンドン)」や「b store(ビーストア)」を手掛けるなど、多方面で活躍。2008年に現職である「Farfetch」を設立。現在は、400店以上のパートナーブティック、100以上のパートナーブランドと提携し、1500を超えるブランドから、100,000点以上の商品を提供。190カ国で利用され、月間100万件のサイト訪問数を誇る。実業家としては、2015年に、ファッションブログBusiness of Fashionの「世界のファッション業界を形成する500人」に選ばれている。

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