写真家 ソフィア&マウロ世界で活躍するデュオにインタビュー | Numero TOKYO - Part 2
Interview / Post

写真家 ソフィア&マウロ世界で活躍するデュオにインタビュー

パリを拠点に世界で活躍する写真家デュオ、ソフィア&マウロ(Sofia Sanchez & Mauro Mongiello)来日インタビュー。フォトグラファーとしての始まりといま、そしてこれから。

sofia and mauro
sofia and mauro
グイネヴィアは『WANDERLUST』の投影みたいな存在 ──今回のエキシビションの「WANDERLUST」のテーマを教えてください。どんなこと表現したかったのですか? S「WANDERLUSTは、旅をテーマにしているんだ。ロスやアメリカ、インドネシアなど、僕たちが実際に旅をして、発見したことや感じたことを。そこで一緒に仕事をした人々からインスパイアされたことなんかも、表面的な旅ではなく、もうちょっと内面的な旅を表現したかった。旅を通して、成長しようと思えたことだったり。写真を見た人にもこの旅を通して、なにかを感じてもらえれば嬉しいです」 ──作品のなかで、モデルのグィネヴィア・ヴァン・シーナスは必要だったと。 M「グイネヴィアは『WANDERLUST』の投影みたいな存在。ワンダーリング(不思議に思ったり)、問いかけたり…。彼女にはそういった人間性も持っているから」 S「彼女はとっても美しいわ。心までも!」 M「彼女はいつだって、僕らのミューズだったんだ。一緒に仕事をする前からずっとそう思っていた。実際に出会ってからは、彼女の内面の個性や美しさに惹かれたよね」 S「グィネヴィアははとっても寛大で、私たちを触発してくれる存在なの」 ──THREEの仕事で印象に残っていることはなんですか? M「いつもコンテンポラリーなビューティを表現するということ」 S「メイクをしてゴージャスであると同時に、心地よさやシンプルさがそこにしっかりあって。いつも新しい美の価値観があるの」 M「だからいつも、THREEの仕事はワクワクして面白いんだ」 ──写真集が出ると聞きました。 M「今年の9月に出す予定です。まだ撮影中なんだ」 S「女性が美しさのために“完璧”にしようと思ったら、とってもプレッシャーになってしまう。でも女性には年齢にあった美しさがあるから、そういったことを写真集で表現したいなと思って」 M「グィネビアも20代でないけど、とっても美しい。内面から出る魅力がとってもあるから」 ──日本ではなにをする予定ですか? M「今回は撮影でスケジュールが埋まっているけれども、カラオケだったり、酒やスシが楽しみ。友達とも会いたいし!」 S「もっと滞在したいわ〜! とっても楽しくて、インスパイアされる街だから」 ──今後のお二人の目標は? M「可能な限り働き続けたいと、いつも願っているよ」 S「95歳だって、写真を撮ってたいわ! 『あれが90代の人の写真〜!』って驚かせたいの(笑)」

水原希子、スカイ・フェレイラ等も撮影

Interview:Maki Saito
Text&Edit:Hisako Yamazaki

Profile

ソフィア・サンチェス&マウロ・モンジエロ(Sofia Sanchez & Mauro Mongiello) パリを拠点に活躍中のデュオ・フォトグラファー。映画の勉強をしていたソフィアとロックバンドのミュージシャンだったマウロは、ブエノスアイレスで知り合い一緒に写真を撮り始める。2002年にパリに移り、若手ファッションカメラマンの登竜門であるPicto賞を受賞。発の展覧会をPalais de Tokyoで開催する。その後、モード誌のエディトリアルのほか、エールフランスやLANVIN、ARMANIなど多くのキャンペーンを手掛ける。2011年よりTHREEのコレクションビジュアルの撮影を担当。www.sofiamauro.com
山崎尚子Hisako Yamazaki フリーランス・エディター。早稲田大学卒業後、出版社へ勤務。20代後半にロンドンへ2年間留学をして、London College of Communication(LCC)にてグラフィックデザインと写真を学ぶ。『VOGUE JAPAN』のビューティ・エディターを経て、『Numero TOKYO』創刊メンバーとして参加。ビューティ・ディレクター/エディトリアル・ディレクターとして、美容全般を手掛けた。現在Numero TOKYOにおいて、女優やモデルのビューティストーリーをはじめ、芸能関係のヴィジュアルページを担当。企業マーケティング、ビューティアドバイザーとしても活動。世界を巡る旅は、趣味を超えたライフワーク。

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