北谷（ちゃたん）に進出したものの空は暗くなるばかり、冷え込むばかり。
どうにか沖縄する（動詞：晴れやかにエンジョイすること）ためにわたしたちは立ち向かう。
～これは「沖縄に行くなら４月か１１月☆」という沖縄県民の言葉を忠実に守って沖縄に訪れたにも関わらず
４日中数分しか太陽と出会えなかったひとりの女と妊婦さんの物語である～
ホテルの部屋から降り続ける雨を見ていた…
次第に温度まで下がってきて
雨に濡れたら凍えてしまいそうなほどだった。
せっかく沖縄に来ているのにホテルの部屋で雨模様の空を眺めることしかできないなんて…！
なにか…なにか沖縄らしいことを…！
打ちひしがれながらガイドブックを開いたとき
ある記事に目が留まった。
「シーサー作り体験」
それだ！！！
沖縄でシーサー作りは定番中の定番だ。
わたしは北谷のイオンに繰り出し、ねんどと道具を購入しホテルに戻ると工作の準備を始めた。
シーサーといえば有名な獅子をモデルにした沖縄の守り神。
建物の屋根や門で災いや悪霊からおうちを守ってくれてるかわいいヤツです。
そのシーサーのエッセンスをいただきつつ
教室じゃないからこそできる君こそオンリーワンな守り神を作る…
先生はいない。
信じられるのは自分だけだ。
粘土と格闘する。
こねてこねて…
誕生しました…
うーさー。
うしろには友人作のてるてる坊主くんもおわします。
渇望したＯＫＩＮＡＷＡが形となってこの手に…。
うーさーを創り上げている間にてるてる坊主くんも作れるほど妊婦さんの体調も回復したので
ふたりでアメリカンビレッジのタコライスカフェ”きじむなぁ”へ。
ここで…コーンスープ！！！！
う～んあたたまるうう～！！（※本来なら半袖のシーズンです）（※湯気は演出です）
そしてもちろん主役はタコライス！にふあふあの卵がのっかった”オムタコ”。
味が染み渡ったお肉と、ふんわりやさしい卵の絶妙なタグが素晴らしくて素晴らしくて…。
アボカドとチーズのまろやかさも相まって、
ジャンキーそうに見えて実は丁寧でしっかりしたお味にやさしさを感じて涙しそうになりました。
帰り道。まだ風は荒れているけど、少し弱まった雨に希望を覚える。
北谷の夜はうーさー様が見守るなか静かに更けていったのである…。
つづく
